1 Pp pp 表現型による選抜の

質的形質の選抜について
表現型による選抜の例
望ましい対立遺伝子の遺伝子頻度を高め、望ましくない
ものの遺伝子頻度を下げる
ヘレフォード
突然変異で無角のオスが生まれた
pp
・表現型による選抜
・後代検定による選抜
Pp
メスと交配
・DNA診断による選抜
pp
遺伝子頻度
ある対立遺伝子が、その遺伝子の中で占める割合
A遺伝子の遺伝子頻度
AA
BB
AO
OO
=4÷10×100=25%
AB
表現型による選抜の例
無角のオスとメスを交配
Pp
Pp
pp
Pp
PP
:
Pp
:
pp
:
1:1
1:2:1
遺伝子頻度が25%になる
遺伝子頻度が50%になる
選抜と遺伝子頻度
pq + (1-s)q2
1-sq2
=
pq
1-q2
=
(1-q)q
q
=
(1-q)(1+q)
1+q
ちなみに、2世代後の遺伝子頻度 q2 は以下のようになる
=
q1
1+q1
=
q/(1+q)
1+q/(1+q)
=
q
1+2q
したがって、t 世代後の qt は以下の式で求められる
=
q
1+tq
pp=1:1
粕毛
50頭
白毛
20頭
Nn
n遺伝子の頻度 p
N遺伝子の頻度 q
NN
白毛を s の率で集団から除いて交配する
遺伝子型 遺伝子型頻度
選抜
選抜後の遺伝子型頻度
赤毛
nn
p2
1
p2
粕毛
Nn
2pq
1
2pq
白毛
NN
q2
1-s
(1-s)q2
合計
1
1-sq2
一世代後の N の遺伝子頻度は以下のようになる
q1 =
pq + (1-s)q2
1-sq2
選抜と遺伝子頻度
s=1とすれば、
=
赤毛
30頭
nn
pp
Pp:
pp
選抜と遺伝子頻度
突然変異でできた無角の
オスと正常なメスを交配
Pp
無角の遺伝子Pは優性
Pの遺伝子頻度は25%
pp
また、t =
1
qt
-
1
q
赤毛
30頭
nn
粕毛
50頭
Nn
白毛
20頭
NN
n遺伝子の頻度 p:0.55 N遺伝子の頻度 q:0.45
1世代後のN遺伝子の遺伝子頻度 q1
q
0.45
q1=
=
=0.31
1+tq
1+0.45
2世代後のN遺伝子の遺伝子頻度 q2
q
0.45
q2=
=
=0.24
1+tq
1+0.90
遺伝子頻度を0.09に下げるのに必要な世代
1
1
1
1
t=
-
=
-
=8.9
qt
q
0.09
0.45
p1=0.69
p1=0.76
約9世代
1
後代検定による選抜の例
PSE肉
当該オスを何頭かのメスに交配させ、できた子孫(後代)の
能力に基づいて当該オスの能力を予測する方法
質的形質の選抜の際には、
致死や奇形等を支配する
劣性の不良遺伝子を除去
する場合に利用
© Dr. Ellis’s Lab
PSE肉はむれ肉や
ふけ肉とも言う
DNA診断による選抜の例:PSE肉
普通
DFD肉
淘汰
淘汰
検定を終了させるまで時
間がかかる
Pale(淡色)
Soft(柔らかい)
Exudative(水っぽい)
正常
正常
致死
© pig333.com
ハロセンテスト
Dark(暗色)
Firm(硬い)
Dry(乾いた)
ストレス負荷で発生しやすい(商品価値はほとんどない)
ハロセン感受性ブタの性質
HAL+とHAL-の肉質(屠殺48時間後)
肉の赤色度
肉の黄色度
肉の保水力
肉からの遊離水
HAL+
9.2
5.6
63.9%*
13.7*
HAL-
8.8
5.3
69.1%
11.8
ハロセン:吸入麻酔薬
*HAL-と比べて有意差あり(P<0.05)岩手県畜産試験場中小家畜部(1981年)
ブタにハロセンを吸入させると、筋肉を硬直させるものが
いることが分かった
それらのブタはストレス感受性が高くPSE肉になりやすい
ことが判明
ハロセン感受性遺伝子(Hal)を除きたい
DNA診断による選抜
肥育中と輸送中の死亡率
ハロセンテストとPSE肉の関係
発生頭数
割合
22頭中8頭
36.4%
肥育中
輸送中
HAL+
1.72%
4.76%
HAL+
HAL-
0.22%
0.46%
HAL- 126頭中14頭 11.1%
オランダランドレース
Eikelenboom(1976年)
ランドレース、渡辺(1980年)
制限酵素断片長多型の電気泳動図
制限酵素断片長多型(RFLP)
制限酵素によって切断されたDNA断片の長さが、同一種
内の個体間で異なること(多型)、およびその検出法
ブタのストレス症候群の原因のハロセン感受性遺伝子(Hal)
659 bp
135 bp
524 bp
制限酵素
正常ホモ
N/N
なし あり
正常ヘテロ
N/n
なし あり
劣性ホモ
n/n
なし あり
659
524
358
Hal(N)
135 bp
166 bp
Hal(n)
HgiAⅠ
HgiAⅠ
358 bp
166
135
(bp)
遺伝病の原因遺伝子のキャリア動物を特定できる
2
量的形質の選抜:選抜の方法
個体選抜
家系選抜
家系選抜
集団から上位の一定割合の
個体を選抜する
家系 A
B
直接検定
C
ある家系が優れた素質をもつ
としてその家系の個体を全て
選抜する
A
B
産肉能力直接検定では、種雄牛の候補牛を離乳後16週間飼育する
検定される家畜(種畜)を同一条件で一定期間飼育して、
目的とする能力がどれくらいになるかを検定する方法
おもに発育能力の判定を行う
C
・増体量
・飼料要求率
・体型
成長
肉牛では種雄牛のみを対象としている
家系に関係なく選ぶ
量的形質の選抜の場合、家畜の能力検定が必須となる
© ウィキペディア
外貌審査
ホルスタインはホルスタイン・フリーシアンの略称
優良な家畜を選抜する場合に行われる体型審査
家畜は外貌とその能力の間に相関関係がある場合が多い
日本では以下の団体等が審査基準を設けている
日本ホルスタイン登録協会:ホルスタイン、ジャージー、ブラウンスイス
全国和牛登録協会:黒毛和種
日本あか牛登録協会:褐毛和種
日本短角種登録協会:日本短角種
日本種豚登録協会:中ヨーク、大ヨーク、ランドレース、バークシャー等
ホルスタインの場合、
右図の項目について 体貌と骨格
評価する
乳用強健性
乳器
肢蹄
家畜の審査基準の例
乳用強健性(15点)
体全体に活力があり、乳用牛としての強さを示し、泌乳の時期に応じて適度の肉付きと飼料の高い利用性を現すもの
肉の性質(肉の色、脂肪交雑など)など屠殺しなければ
分からない形質を調べることはできない
家畜の審査基準の例
日本ホルスタイン登録協会のホルスタイン種雌牛審査標準(平成19年改正)
体貌と骨格(25点)
品種としての適度な大きさと強さをもち、雌牛らしく姿勢は優美で、各部のつりあいがよく生き生きとして、品位に富み、性質が温順なもの
頭(2点)
長さは中等で、輪郭の鮮明なもの 額は広く適度にくぼみ、鼻梁はまっすぐで、眼は生き生きとして大きく、まぶたは薄く、温和で、耳は中等の大き
さで形と質がよく、機敏に動き、鼻鏡は広く、鼻孔は大きく、下顎は強く、鮮明なもの
肩・背・腰 (7点)
・肩:長さは中等で、付着がよく、胸及びき甲への移行がなめらかで、肩後はよく充実し、中躯との結合のよいもの
・背:強く、まっすぐで長く、棘突起がよく現れるもの
・腰:横突起はよく発達し、広く、長く、ほとんど平らで強いもの
胸・肋腹(6点)
・胸:深く、胸底は広く、腋の充実しているもの
・肋腹:深く、強く支えられ、腹は後方へ深く、広くなっているもの
尻(10点)
腰角から坐骨にかけて適度に傾斜し、長く広く充実したもの
・腰角:広く、背腰とほとんど水平で、粗大でなく適度に現れるもの
・寛:幅広く、腰角と坐骨端からほぼ等距離で、適度の高さに位置するもの
・坐骨:坐骨間が広く、腰角よりやや低く、輪郭鮮明で、臀は平らで広いもの
・尾根:坐骨間のやや上部に形よく位置し、上縁はほとんど水平なもの
・尾:長く、次第に細く、尾房はつりあいがよく、豊かなもの
・陰門:ほぼ垂直に位置するもの
肢蹄(20点)
肢の長さは体の深さとつりあい、肢勢は正しく、広く立ち、輪郭鮮明で強く、歩様は確実なもの
肢(10点)
・前肢:まっすぐなもの
・後肢の踏み:寛から下ろした垂線が蹄の中間にあり、後望して肢間が広く、 ほぼまっすぐなもの
・飛節・管:飛節は鮮明で、適度な角度と幅があり、管は平たくよくしまり、腱は明らかに現れるもの
・繋:中等の長さで、強く、弾力があるもの
蹄(10点)
・角度:適度の角度を持ち、蹄底が平らなもの
・大きさ:形よく幅があり、蹄踵はほどよい厚さで趾間のしまりのよいもの
・質:光沢があり緻密なもの
・蹄冠部:よくしまり鮮明なもの
共進会
© ウィキペディア
ホルスタインはホルスタイン・フリーシアンの略称
家畜の品評会で、優秀なウシやブタ等を表彰する
頸・き甲・ 肋・膁・腿(12点)
・頸:長く、薄めで、肩と胸へなめらかに移行し、咽喉、胸垂の輪郭鮮明なもの
・き甲:鮮明で、肩甲骨の上縁とそれよりやや高めの棘突起がほどよいくさび形となるもの
・肋:肋骨間が広く、肋骨は幅広く、平たく、長いもの。前肋はよく張り、後肋は斜め後方によく開張したもの
・膁:深く、鮮明なもの
・腿:外側は平たく、適度に充実し、後望して股間が広く、内側に軽く湾曲し、よく切れ上がっているもの
皮膚・被毛(3点)
・皮膚:ゆとりと弾力があり、薄めなもの
・被毛:細密で光沢のあるもの
乳器(40点)
乳房の付着が強く、よく発達し、四乳区がつりあい、質がよく、長年にわたり高い生産能力を現すもの
前乳房(7点)
腹壁に強く付着し、長さは中等で、適度の容積があるもの
後乳房(8点)
高く、広く、強く付着し、上方から下方にかけて一定の幅をもち、わずかに丸みを帯びているもの
乳房の懸垂(5点)
乳房を左右に二等分する間溝が明瞭に現れ、靱帯の強いもの
乳房の深さ(9点)
底面が水平で、飛節端よりやや高いもの
乳房の質(3点)
柔軟で、弾力に富み、搾乳直後はよく収縮するもの
乳頭(8点)
太さと長さが適度で、よく揃い、円筒形で、各乳区の中央に配列し、垂下しているもの
各団体の審査基準に対し、ウシは合計100点、ブタは各項目
100点で評価している
第10回全国和牛能力共進会(2012年10月)の審査風景
全国和牛能力共進会は5年に一度行われている
3
後代検定
産肉能力間接検定では、去勢牛を52週間飼育する
当該オスを何頭かのメスに交配させ、できた子孫(後代)の
能力に基づいて当該オスの能力を予測する方法
乳牛の場合
© 山形県養豚試験場
© 株式会社三研
その他の方法
検定場検定(ステーション検定)
検定場で検定する方式
飼料などの飼養管理法などを統一できる利点があるが、公的
機関が予算を出して検定場を維持する必要がある
オス1頭を400頭のメスに
交配させ、その娘50頭の
泌乳能力などを調べる
山形県要島試験場による
種豚の検定
スキャニングスコープを
用い、背脂肪とロースを
画像化する
肉牛の場合
10~20頭の息子を1ヶ所
に集めて肥育し、能力を
調べる(屠殺もする)
オス親の能力を予想する
検定を終了させるま
で時間がかかる
切断型選抜:1つの形質についての選抜
表現型がある値以上の個体を選抜し、交配して次代を得る方法
親の分布
ここだけ選抜する
その子供の分布
この部分の平均値
選抜差
選抜差×遺伝率で遺伝的
改良量が予測できる
選抜反応
複数の形質についての選抜の方法
選抜指数法
総得点法
それぞれの形質の表現型値に係数を掛け合わせて総合的な選
抜基準を作り、その基準に合致したものを選抜する
(例)ブタの選抜指数式=260+35G-75F-40E
現場検定(フィールド検定)
農家や枝肉市場から収集したデータを用いて検定する方式
農家の実際の飼養管理に即した評価が行える利点があるが、
ある程度の頭数を確保しないと正確な評価は困難である
複数の形質についての選抜
ブタ番号
1日増体量 背皮下脂肪厚
飼料要求率
1
2.0
1.5
3.2
2
1.8
1.2
3.0
3
2.5
1.4
2.8
4
1.9
1.8
3.4
5
2.1
1.9
3.3
6
2.4
1.2
2.9
7
2.3
1.0
2.7
8
1.7
1.6
3.4
選抜指数法の場合
ブタ番号
1日増体量 背皮下脂肪厚
飼料要求率
選抜指数
1
2.0
1.5
3.2
90
2
1.8
1.2
3.0
113
3
2.5
1.4
2.8
131
4
1.9
1.8
3.4
56
それぞれの形質について選抜基準を設け、その基準に合致し
たものだけ選抜する(それぞれの基準は独立している)
5
2.1
1.9
3.3
59
6
2.4
1.2
2.9
138
順繰り選抜法
7
2.3
1.0
2.7
158
1つの形質について選抜してから次の選抜を始める方法
8
1.7
1.6
3.4
64
独立基準法
4
独立基準法の場合
ブタ番号
1日増体量:2.0以上、背皮下脂肪厚:1.5以下
飼料要求率:3.0以下
1日増体量 背皮下脂肪厚
順繰り選抜法の場合
値が最も悪い1匹を除く
飼料要求率
選抜指数
ブタ番号
飼料要求率
選抜指数
1
2.0
1.5
3.2
90
1
2.0
1.5
3.2
90
2
1.8
1.2
3.0
113
2
1.8
1.2
3.0
113
3
2.5
1.4
2.8
131
3
2.5
1.4
2.8
131
4
1.9
1.8
3.4
56
4
1.9
1.8
3.4
56
5
2.1
1.9
3.3
59
5
2.1
1.9
3.3
59
6
2.4
1.2
2.9
138
6
2.4
1.2
2.9
138
7
2.3
1.0
2.7
158
7
2.3
1.0
2.7
158
8
1.7
1.6
3.4
64
8
1.7
1.6
3.4
64
遺伝子マーカーによる選抜:QTL解析
QTL(量的形質遺伝子座)と連鎖している遺伝子マーカーを
特定すること
遺伝子マーカー:遺伝的形質や系統の目印になるDNA配列
検出しやすく多型的なもの
M
A
+2
m
a
+0
M
A
+2
m
a
+0
M
A
+2
M
A
+2
M
A
+2
m
a
+0
m
a
+0
m
a
+0
1日増体量 背皮下脂肪厚
交配について
家畜の育種は親を選んで交配することが基本
選抜された親を交配することで有用な品種を作出する
+4
特定遺伝子導入のための交配
累進交配、戻し交雑、トップクロス、トップインクロス
+2
遺伝子の固定と維持のための交配
近親交配、系統交配、品種内交配、相似交配
+0
雑種利用のための交配
一代雑種、三元交雑、四元交雑、戻し交雑、循環交配、
種間交配
マーカーアシスト選抜:遺伝子マーカーを利用した選抜
累進交配
© 熊本県
未改良品種やあまり能力が優れていない品種に、望まし
い品種や系統を数代重ねて交配すること
未改良品種
戻し交雑
© ウィキペディア
雑種第一代(F1)と、その交雑に用いられたどちらか一方
の親との交雑
親
1代目
F1
2代目
優良品種
B1:戻し交雑第1代
B2:戻し交雑第2代
B1
3代目
優良品種
B2
改良品種
優良品種
優良品種
地すり
明治初期に作出された短脚黒中軍鶏
昭和30年代に絶滅
達磨矮鶏に軍鶏を累進交配することで復元に成功
遺伝子を与えたい親
特定の遺伝子の割合を高める時や
品種を復元するときに用いる
実質的には近親交配
5
近親交配と近交係数
乳牛では近交係数 6.25 %以上の交配を避ける
共通祖先に由来する遺伝子が子供でホモになる確率
近親交配では劣性ホモ形質の顕在化により形質が劣る傾向
にある(近交退化)
近交係数の簡単な計算
母
父
娘
息子
1
1
8
近交係数
親子
25%
兄妹
25%
叔父-姪
12.5%
叔母-甥
12.5%
いとこ
6.3%
はとこ
1.6%
7
一腹子数
組み合わせ
近交係数
4
3
2
経路1:母系
0
20
40
80 100
60
近交係数%
近交係数=
マウスの一腹子数に見られる近交退化
世代
3
3
5
兄妹交配を続けた場合の近交係数
世代
2
6
近交係数
世代
1
2
経路1の
個体数 +
1
2
経路2の
個体数 =
経路2:父系
1
3
2
+
1
0
0.0
7
75.8
14
95.1
1
25.0
8
82.6
15
96.1
2
37.5
9
85.9
16
96.8
3
50.0
10
88.6
17
97.4
近交系
=
2
実験動物
近交係数
3
1
4
© ウィキペディア
マウス:BALB/c、C57BL等、ラット:BN、F344等
遺伝的類似性が高いので実験処理に対して均一な反応が期待できる
クローズドコロニー
マウス:ddy、ICR等、ラット:Wistar、SD等
一定の集団のみで繁殖を行っているので、遺伝的類似性が近交系よりも
低いが近交退化が発現しづらい
交雑群
近交間系1代雑種(F1)がほとんど
近交間系1代雑種なら全ての遺伝子型がヘテロであるので遺伝的類似性が
高いうえに近交退化が発現しづらく、両親の優性形質が利用できある
4
59.4
11
90.8
18
97.9
5
67.2
12
92.5
19
98.3
ミュータント系
98.6
遺伝子記号をもって示される特定の突然変異形質を持つ系統で、特性の
ある実験動物(ヒト疾患モデルなど)としての利用価値が高い
6
73.2
13
94.0
20
ヘテローシスを利用した交配
雑種強勢
ヘテローシスは総当たり交配で見つける
雑種弱勢
A品種 A×B B品種
A品種 A×B B品種
強いヘテローシス
弱いヘテローシス
なし
強健性
産子数
体長
子ブタの初期発育
肥育ブタの飼料効率
背脂肪の厚さ
子ブタの育成率
肥育ブタの後期発育
ロースの大きさ
A1品種 A2品種 A3品種 A4品種
平均
A1
A1A1
A1A2
A1A3
A1A4
A1
A2
A2A1
A2A2
A2A3
A2A4
A2
A3
A3A1
A3A2
A3A3
A3A4
A3
A4
A4A1
A4A2
A4A3
A4A4
A4
平均
A1
A2
A3
A4
平均が良くなる
一般組合せ能力が高い(相加的遺伝子効果)
特定の組み合わせのみ良くなる:ヘテローシスなど
特殊組合せ能力が高い(非相加的遺伝子効果)
6
© 畜産zoo鑑
三元交雑
ランドレース(L)
大ヨークシャー(W)
遺伝子工学による育種
遺伝子導入技術によるトランスジェニック動物の作製など
トランスジェニックマウスの作り方の例
ターゲッティング
ベクター
ES細胞
発育・繁殖性に優れる
発育・繁殖性に優れる
デュロック(D)
LW
胚盤胞
相同組換え
標的遺伝子
LW
強健性・肉質に優れる
産子数が多い
ES細胞を別の
胚盤胞に注入
LWD
強健性・肉質・発育に優れる
遺伝子工学による育種
キメラマウス誕生
このうち、注入したES細胞が生殖細胞に分化した個体を使う
交配
正常マウス
ヘテロ接合体 ヘテロ接合体
ホモ接合体
不活性化遺伝子を導入:ノックアウト
本来存在しない遺伝子を導入:ノックイン
家畜改良増殖法
家畜の改良増殖の促進等について定めた法律(1950年公布)
第1章 総則
第1章の2 家畜の改良増殖に関する目標等
農林水産大臣は家畜の種類毎にその改良増殖目標を定める
各都道府県はその目標に基づき改良増殖計画を立てる
第2章 種畜等
種畜証明書の交付を受けていないウシや病畜の種付け、人
工授精、体外受精の禁止
獣医師による診断書がないウシからの受精卵採取を禁止
第3章 家畜人工授精及び家畜受精卵移植
第3章の2 家畜登録事業
第4章 雑則
第5章 罰則
偽妊娠マウスの
子宮に移植する
遺伝子改変動物の利用
成長ホルモン遺伝子の導入
肝臓特異的に発現している遺伝子のプロモーターと融合
させ、肝臓で発現させる
ブタやヒツジでは成長が促進されず、生理的異常が確認
抗病性遺伝子の導入
家畜で成功例がない(少なくとも実用化されていない)
家畜を利用した有用物質の生産(動物工場)
乳腺特異的に発現している遺伝子のプロモーターと融合
させ、乳腺で発現させるとともに乳汁中に分泌させる
ヒトの遺伝子を導入することで、そのタンパク質を大量
生産血液凝固因子等の生産が実用化している
臓器移植用家畜の作出
ヒトの遺伝子を導入し移植可能な臓器を生産(研究中)
肉牛の改良増殖目標(一部)
種オスの育種価目標数値
現在
目標
品種
脂肪交雑
黒毛
0(5.7)
褐毛
0(3.2)
短角
0(2.1)
黒毛
±0
褐毛
+0.6
短角
±0
目標は平成32年度(2020年)
繁殖能力の目標数値
初産月齢
分娩間隔
現在
24.5
404.5日
目標
23.5
380.2日
これらの目標では10年先の目標を
立てるが、5年で見直しできる
単位は全てkg/年
7
乳牛の改良増殖目標
目標は平成32年度(2020年)
ブタの改良増殖目標(一部)
乳用メスの能力に関する育種価目標数値(ホルスタイン)
現在
乳量
乳脂肪
無脂乳固形分
乳タンパク質
+113
+2.6
+9.2
+2.9
目標
品種
育成頭数
飼料要求率
増体重
ロース芯太さ
B
8.7頭/腹
3.3
710g/日
28cm2
L
9.9頭/腹
3.0
800g/日
35cm2
W
10.0頭/腹
3.0
800g/日
35cm2
D
8.9頭/腹
3.1
870g/日
41cm2
B
9.2頭/腹
3.2
750g/日
32cm2
L
10.8頭/腹
2.9
900g/日
35cm2
W
10.9頭/腹
2.9
910g/日
35cm2
D
9.4頭/腹
2.9
1000g/日
41cm2
現在
現在の改良量を引き続き維持
単位は全てkg/年
乳用種オスの能力に関する育種価目標数値(ホルスタイン)
現在
乳量
乳脂肪
無脂乳固形分
乳タンパク質
+137
+3.1
+10.9
+3.3
目標
目標
現在の改良量を引き続き維持
単位は全てkg/年
ニワトリの改良増殖目標
目標は平成32年度(2020年)
目標は平成32年度(2020年)
飼料要求率と増体重は体重30kgから105kgまで、ロース芯太さは体重105kg時で体長2分の1部位のもの
日本の肉牛の改良
卵用鶏
現在
目標
飼料要求率
産卵率
卵重量
日産卵量
50%産卵日齢
年
1日増体重
(kg)
飼料要求率
2.1 g/個
84%
62g
52g
147日
1975
0.60
9.89
-
145日
1980
0.60
8.96
7.13
1985
0.61
9.46
6.74
1990
0.65
8.79
6.54
2.0 g/個
86%
61~63g 52~54g
飼料要求率、産卵率、卵重量および日産卵量は50%産卵日齢に達した日から1年間における数値
肉用鶏
飼料要求率
(去勢乳牛)
飼料要求率
体重
育成率
出荷日齢
1995
0.64
8.53
6.50
現在
2.0
2700
97%
50日
2000
0.65
8.27
6.43
目標
1.9
2800
98%
49日
2004
0.72
8.34
6.85
飼料要求率、体重、育成率は49日齢のもの
日本の乳牛の改良
日本の豚の改良
年
乳量
(kg)
乳脂率
(%)
無脂乳固形分率
(%)
年
1日増体重
(g)
飼料要求率
1975
4464
3.44
8.18
1975
516
3.32
1980
5006
3.55
8.40
1980
564
3.03
1985
5640
3.64
8.52
1985
577
3.06
1990
6383
3.75
8.58
1990
584
3.09
1995
6986
3.83
8.65
1995
825
3.29
2000
7401
3.90
8.70
2000
899
3.06
2004
7732
3.99
8.76
2004
900
2.90
8
日本の卵用鶏の改良
日本の肉用鶏の改良
年
飼料要求率
産卵率
(%)
初産日齢
年
飼料要求率
出荷体重
(kg)
育成率
(生存率%)
1975
2.76
70.1
160
1975
2.57
1.96
95.7
1980
2.52
-
159
1980
2.27
2.27
95.6
1985
2.42
75.4
154
1985
2.08
2.41
93.0
1990
2.32
78.3
149
1990
2.04
2.60
92.1
1995
2.25
82.0
149
1995
1.82
2.60
94.0
2000
2.17
83.1
141
2000
1.92
2.68
98.9
2004
2.16
84.2
148
2004
1.91
2.60
98.7
これまでの改良の成果
これからの改良
9