健発0622第1号 平成28年6月22日 各都道府県知事 殿 厚生労働省

健発0622第1号
平成28年6月22日
各 都 道府県 知 事
殿
厚生労働省健康局長
( 公 印 省 略 )
予防接種法施行令の一部を改正する政令及び予防接種法施行規則及び
予 防接 種実施 規 則の 一部を改正する省 令の公布につい て
予 防 接 種 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 ( 平 成 28年 政 令 第 241号 )
及び予防接種法施行規則及び予防接種実施規則の一部を改正する省令
( 平 成 28年 厚 生 労 働 省 令 第 115号 ) が 本 日 、 そ れ ぞ れ 別 紙 の と お り 公
布 さ れ 、 本 年 10月 1 日 か ら 施 行 す る こ と と し て い る 。 こ れ ら の 改 正 の
概要等は下記のとおりであるので、貴職におかれては、貴管内市町村
( 保 健 所 を 設 置 す る 市 及 び 特 別 区 を 含 む 。) 及 び 関 係 機 関 等 へ 周 知 を
図 る ととも に 、その 実施に遺 漏な きを 期さ れた い。
な お 、 こ の 通 知 に お い て は 、 平 成 28年 10月 1 日 以 後 の 予 防 接 種 法 施
行 令 ( 昭 和 23年 政 令 第 197号 )、 予 防 接 種 法 施 行 規 則 ( 昭 和 23年 厚 生 省
令 第 36号 ) 及 び 予 防 接 種 実 施 規 則 ( 昭 和 33年 厚 生 省 令 第 27号 ) を そ れ
ぞ れ 「 令 」、「 施 行 規 則 」 及 び 「 実 施 規 則 」 と 、 予 防 接 種 法 施 行 令 の 一
部を改正する政令及び予防接種法施行規則及び予防接種実施規則の一
部を改正する省令をそれぞれ「改正政令」及び「改正省令」と、それ
ぞ れ略 称する 。
記
第一
1
概要
対象疾 病 の 追加
定期の予防接種の対象疾病について、B型肝炎をA類疾病に追加
す る こと 。(令 第1 条関 係 )
2
定期の 予 防 接種 の対象者
1歳に至るまでの間にある者(ただし、平成28年4月1日以後に生ま
れた者に限る)とすること。( 令第 1条 の3 関係 )
-1-
3
予防接 種 の 対象 者から除 か れ る者
B 型 肝 炎の 定 期 の 予 防接 種に つ いて は、 HBs抗原陽性の者の胎内
又は産道においてB型肝炎ウイルスに感染するおそれのある者であって、
抗HBs人免疫グロブリンの投与に併せて組換え沈降B型肝炎ワクチン
の投与を受けたことのある者を 対 象 者 か ら 除 く こ と 。( 施 行 規 則 第 2
条 関 係)
4
接種 方 法
B型 肝 炎 の 定 期 の 予 防 接 種 は 、 組換 え 沈 降 B 型 肝 炎 ワ ク チ ン を27
日以上の間隔をおいて2回皮下に注射した後、第1回目の注射から
139日 以 上の間 隔 をおい て1 回 皮 下に 注射 する も の とし 、接種 量は 、
毎 回 0.25ミ リ リ ッ ト ル と す る こ と 。( 実 施 規 則 第 21条 第 1 項 関 係 )
令第1条の3第2項に規定するところにより、B型肝炎の定期の
予防接種を受けることができなかったと認められ、B型肝炎に係る
予 防 接 種 法 ( 昭 和 23年 法 律 第 68号 ) 第 5 条 第 1 項 の 政 令 で 定 め る 者
とされた者については、次の表の左欄に掲げる対象者ごとに、それ
ぞ れ同表 の右 欄 に掲げ る 方 法で 予防 接種 を 行 うも のと する こ と 。
(実
施 規則第 21条 第 2項 関係)
対象者
予防接種の開始時に1
歳 以 上 10 歳 未 満 で あ る
者
方法
組換え沈降B型肝炎ワクチンを27日以上の
間隔をおいて2回皮下に注射した後、第1
回目の注射から139日以上の間隔をおいて
1回皮下に注射するものとし、接種量は、
毎回0.25ミリリットルとすること。ただし、
第2回目以降の接種の開始時に10歳以上で
ある者にあっては、筋肉内又は皮下に注射
するものとし、第2回目以降の接種量は、
0.5ミリリットルとする。
予 防 接種 の 開 始 時 に 1 0 組換え沈降B型肝炎ワクチンを27日以上の
歳以上である者
間隔をおいて2回筋肉内又は皮下に注射し
た後、第1回目の注射から139日以上の間
隔をおいて1回筋肉内又は皮下に注射する
ものとし、接種量は、毎回0.5ミリリット
ルとすること。
5
B型肝炎及びインフルエンザの予防接種を受けたことによるもの
と 疑 われる 症 状の 報告 の基 準
B型肝炎及びインフルエンザの予防接種を受けたことによるもの
-2-
と疑われる症状として医療機関等が厚生労働大臣に報告すべき症状
は、対象疾病の区分ごとにそれぞれ次の表の中欄に掲げる症状であ
って、それぞれ接種から同表の右欄に掲げる期間内に確認されたも
の と す る こ と 。( イン フ ルエ ンザ に あ っ て は、 新たに 追加さ れたも の
だ け 記 載 。)(施 行 規則第5 条関係)
対象 症状
疾病
B 型 アナ フ ィラキ シ ー
肝 炎 急 性 散在性 脳 脊髄炎
ギラン・バレ症候群
視神経炎
脊髄炎
多発性硬化症
末梢神経障害
その他医師が予防接種との関連性
が高いと認める症状であって、入
院治療を必要とするもの、死亡、
身体の機能の障害に至るもの又は
死亡若しくは身体の機能の障害に
至る おそ れのあ る もの
イ ン 視神 経 炎
フ ル
エ ン 脊髄 炎
ザ
期間
4時間
28日
28日
28日
28日
28日
28日
予防接種との関連性が
高いと医師が認める期
間
28日
28日
6
障害児 養 育 年金 の額及び 障 害 年金 の額 の変 更請 求
障害児養育年金の額及び障害年金の額の変更に係る請求は、障害
の程度が推進した場合に加えて、減退した場合も行うものとするこ
と。
7
経過措 置
① 平成28年 10月1日 よ り 前の 接種 の取 扱 い
改正省令の施行前の注射であって、定期の予防接種のB型肝炎の注
射に相当するものについては、当該注射を定期の予防接種のB型肝炎
の注射と、当該注射を受けた者については、定期の予防接種のB型肝
炎の注射を受けた者とみなして、以降の接種を行うこと。(改 正省 令 附
則第 2 項関 係 )
② 対象者
-3-
平 成 28年 4 月 1 日 以 後 に 生 ま れ た 者 に 限 る こ と 。( 改 正 政 令 附
則第2項 関 係)
第二
施行期 日
こ れ らの改 正 は、 平成 28年 10月 1日 から 施 行 する こと 。
-4-