一般法人から公益法人への申請手続き 一般社団・財団法人のうち、公益目的事業を行うことを主たる目的としている法人は、行政庁に 公益認定を申請し、認定法の基準を満たした場合に公益社団・財団法人の認定を受けることが できます。(ここで、一般法人とは、一般社団法人、一般財団法人を、公益法人とは、公益社団 法人、公益財団法人を意味します。) 【申請の流れ】 一般社団法人 公益認定の申請 一般財団法人 申請書類を作成し、行政庁へ提出 行政庁 (内閣総理大臣) (都道府県知事) 審査 行政庁は、公益認定等委員会(国)、合議制の機関(都道府県)へ諮問 公益認定等委員会(国)、合議制の機関(都道府県)において審議 行政庁へ答申 行政庁は、提出した法人へ通知 認定 不認定 定款の名称変更 名称変更登記 公益法人 登記は、以下の期間内に行う 主たる事務所の所在地においては2週間以内 従たる事務所の所在地においては3週間以内 【主な認定基準】 以下のような要件を満たせば、公益認定が受けられます。 ・公益目的事業を行うことを主たる目的としているか ・公益目的事業に必要な経理的基礎、技術的能力があるか ・法人関係者等に特別の利益を与えていないか 補正等 ・社会的信用の観点でふさわしくない事業を行っていないか ・公益目的事業に係る収入がその実施に要する適正費用を超えることはないか ・公益目的事業比率は50/100以上の見込みか ・遊休財産額が一定額を超えない見込みか ・同一親族等が理事又は監事の1/3以下か ・株式等他の団体を支配する一定の財産を保有していないか ・認定取消し等の場合、公益目的で取得した財産の残額相当額の財産を類似の事業を目的と する他の公益法人に贈与する旨を定款で定めているか ・欠格事由に該当する法人でないか ※公益目的事業とは、学術、技芸、慈善その他の公益に関する事業であって、不特定かつ多 数の利益の増進に寄与するものをいいます。 【申請にあたって検討を要する主な事項】 ●法人に関する事項 定款の変更 機関設計 最初の役員等の選任 規定の整備 ●運営事業に関する事項 事業の区分(公益、収益、その他(相互扶助等事業)) 公益性の説明(不特定多数の者の利益増進に寄与すると考える理由) ●財務に関する事項 事業区分別の損益予算書の作成準備 収支相償、公益目的事業比率の計算 貸借対照表を遊休財産の控除対象財産等に区分、遊休財産比率を計算 【決算・申告について】 事業年度の途中で認定を受ける場合は、みなし事業年度が生じますので、以下の期間をそれ ぞれ事業年度とみなして決算、申告が必要になります。認定日が事業年度開始の日の場合に は、みなし事業年度は生じません。 (1)事業年度開始の日から公益認定を受けた日の前日まで (2)公益認定を受けた日から事業年度の末日まで E-mail:[email protected] 電話:03-3694-6091 金子嘉治 お問い 合わせは こちらまで
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