東北学院大学宗教音楽研究所紀要

THEBULLETINOFTHE
東北学 院大 学
宗教音楽研 究所
INSTITUTEFORRESEARCH
INRELIGIOUSMUSIC
TOHOKUGAKU工NUNrVERSITY
VOL.16
紀
(2012}
Contents
要
第16号
Miscellaneous
QuakeDamagestotheKernorganintheIzumichapelanditsrestoration
く
,
く
>
NaokoIMAM
ActivitiesintheAcademicYearsfromZQIIto202
RegulatbnsforTohokuGakuinUniversity
institutefarResearchinReligiousMusic
(12)
2012年
泉 礼拝 堂 ケル ン ・オル ガ ンの被 災 と修復
次
目
宗教音楽研究所所長
艮
幸
大 地震 が フ ラ ンス で も報 道 され るや いな や 、製 作者 の ダ ニエ ル ・ケル ン氏 か ら筆者 引
告
を含 む 関係 者 の安 否 を案 ず る電 話 が入 った。 も ちろん 心配 で あっ たに 違 い ない オル ガ
泉礼拝堂ケル ン ・オル ガ ンの被 災 と修 復
ンにつ い て は、 全 く触 れ よ うと しな い。 熊 の よ うな体 躯 か ら発せ られ る繊 細 な 気遣 い
今
2011年 度
宗教音楽研究所 の活動
井
が伝 わ っ て来 るが 、 こち らが 取 り乱 し何 の情報 も伝 え られ な い まま で あ った。
奈緒子(1)
(9)
礼 拝 堂 その ものは2階
ヒ
ロ ビー の大 窓が破 損 した が1地 震 発生 当時 は幸 い な こ とに 、
オ ル ガ ンを 弾 いて いた り楽 器 周辺 に居 た者 もなか っ た。 被 害状 況 を調 査 す るた め 、筆
者 が最 初 に楽 器 内部 へ入 った のは3月31日
資
今井 奈緒子
料
東北学院大学宗教音楽研究所規程
の午 後 であ る0安 全 を期 して 、ま た正確 な
報 告 を上 げ るた め に、 礼拝 オ ル ガ ニス トの小 野 なお み氏 と音楽 研 究室 勤 務 の及 川 純 一
氏 に同行 を願 った。 実 は小 野 さん は、 地震 発 生 当時 階 下 の小 礼拝 堂 で電 子 オル ガ ンを
(12)
練 習 中で あり
職 員 と共 に避 難 し戻 って み る と楽 器 は転 倒 し破 損 してい た とい うa
礼拝 堂 で は、 目視 の 範 囲で は 楽器 本 体 の傾 きや パ イ プの 突 出 はな い が、 フ ロン トパ
イ プに若 干 の脱 座 が認 め られ た。 オル ガ ン もい わ ば家屋 や ビル デ ィ ン グ と同様 の大 型
建築 物 で ある。当時 は各施 設 内 に一 般 教職 員や 学 生 が立 ち入 る こ とは 禁止 され てお り、
状 況確認 にはヘ ル メ ッ ト着 用 が義 務 づ け られ た。保 守 契約 を結 ん でい るヤマ ハ(株)
パ イ プオ ル ガ ン課 の八 木 田淳 氏 か らは 、送 風部 位 の破 損 が 予想 され る こ とか ら電源 を
入 れ ない よ う申 し送 りが あ った。 そ こで視 察 は送 風部 位 か ら行 い 、矩 体 や パ イプ 、部
品 の破 損 、耐震 の 状況 を レポー トした 。 翌 日大 量 の画 像 をヤ マハ(株)へ
送付 、 ケル
ン社 との折 衝 と修 復 計 画 を依頼 し、 これ を も とに大学 今 の被 害 報告 書 を作成 、修 復 予
算 が認 め られ修復 工 事 が行 われ た。 以下 に 日程 と作 業 内容 を記 す。
①2011,5.31∼6.3第
1
一 期工 事
破 損 状 況 把 握 、損 傷 ・変 形 した パ イ プ の 取 り 出 し と修 繕 、送 風 管 ・導 風 管 修 理 、
ふ い ご 錘 の 固定 、 耐 震 ア ン カ ー 破 損 状 況 の 調 査 と改 善 計 画 、 損 傷 著 しい パ イ プ
等 の フ ラン ス返送 、 第二 期 工事 の た めの調 査
作 業 者(以
下 敬 称 略):都
留裕 幸 、 八 木 田 淳[(株)ヤ
土 坂 重 和 、 遠 藤 信 一[ヤ
②2011.7.11∼12耐
施 工:(株)銭
③2011.8.31∼9.8第
マ ハ パ イ プ オ ル ガ ン課]
マ ハ 嘱 託]、 ダ ニ エ ル ・ケ ル ン
震 補 強 ・ア ン カ ー 工 事
高組
協 力:(株)ヤ
二期目工 事(前
マハ
都 留 、 八木 田
半)
表紙は、泉キャ ンパス礼拝堂オルガ ン
(絵 本多田佳子}
魂麟
ーL臥
本 国 よ り返 送 の パ イ プ 受 け取 り ・再 設 置 作 業 、 パ イ プ ボ ー ド緩 み 補 正1構
復 、 落 下 した 照 明 器 具、 格 子 修 理 、 パ イ プ 成 型 、 調 律
作 業 者:都
留 、 八 木 田 、 早 田 平 八 朗[ヤ
④2011.1α25∼29第
二 期 工 事(後
半)
酸
一1一
マ ハ]
造柱 修
ケ ル ン 社 に よ る調整・調律・
作 業 者:ダ
整 音 作 業(フ
ル ー 管 整 音 、 リー ド管 整 音)
ニ エ ル ・ケ ル ン 、 フ ラ ン ソ ワ ・ビア ン キ 、 都 留 、 八 木 田
2)送 風 系 統
送 風管 の接 合 部 に は羊革 が使 われ てお り、ほ とん どの場所 で裂 け て接 合釘 が 曲が って
いた4ま た ふ い ご皮 に も剥 がれ が 生 じ、補 修 が行 われ た。ふ い ごの錘 は元 の位 置 が確 認
以 下 、被 害 と修 復結 果 を項 目に分 けて記 す。
で きな い ほ どバ ラバ ラの方 向 にず れ た り、幾つ か は 階下へ 落 下 して お り、揺れ が 一 方 向
1>構 造 体
コ ン ソール(演 奏台)階 で は、 人造 大理 石 の床 に対 しての 耐震 杭 は全 く動 いた形 跡
では なか った こ とを示 して い る。も し確 認せ ず に モー ター を入れ て い た ら、破 損 は 更 に
大 き くな った こ とで あろ う4
がな い。 一 方支 えの な いペ ダル タ ワー は動 い て天井 を挟 り、最 上 階 の レシ(第 三 手鍵
盤)棟 に も揺 れ の 影響 が 認 め られ る。 視 覚的 に最 もシ ョ ッキン グだ っ たの は 、楽器 か
ら後 壁 に張 り出 した鉄 骨 の 先 に ある メカ ニ カル ア ン カー ・ボル トが 、設 置 され た8箇
所 す べ て で引 き抜 かれ た こ とで、 結果 的 に前 側 へ の倒壊 を防 い だ もの の、 地震 に よる
揺 れ が いか に烈 しく、 執拗 で あ った か を知 ら され た。 耐震 補 強 につ いて は後述 す る。
(左写真)送 風管接合 部{羊 皮)が 裂 けてい る0
(右写真)ふ い ご皮 の剥がれ。
楽器 に 向かって右側 のペ ダル タ ワーの距離 が揺れ に
よ り動 き.絢30セ ンチ幅で斜 めに接 する天 井を挟 る
揺れ によ って飛 び出Lた と見 られる レシ ・ケース
〔3階)外 枠 のね じ
3甚 のふ いごで錘(風 圧調整用)が 水平縦横 方向 へ移 動.競 つかは 後壁(こ の写真 では左 側)側 の床 に落 下Lて いたv
製 作者に よゆ正 しい 位置に戻 され、バ ン ドで 固定(写 真 右)。
引き抜かれた アン カー ボル ト
3)耐
震 関係 部位
柱 と横 第の接合 部分が破 損、柱 が鉄骨 で裂かれ た。
オ ル ガ ン の 後 壁 は コ ン ク リー ト と石 膏 ボ ー ド。オ ル ガ ン か ら壁 へ 張 りだ した 鉄 骨 の 先
の メ カ ニ カ ル ア ン カ ー(8カ
-2-
所)は
、 そ れ ぞ れ 程 度 は 異 な る に せ よ 全 部 が 壁 か ら抜 け て
-3-
い た 。 烈 しい 揺 れ に よ り(一 遍 に か 数 回 に 分 け て か は 不 明)ボ ル トが 引 き 抜 か れ 、 楽 器
に留 め る と逆 にオル ガ ン の破 損 が 心配 され 、メカ ニカル ア ンカー痕 に打 つ のは スペ ー ス
が 戻 ろ う とす る力 に よ っ て 壁 に 打 ち 付 け られ た 。 ソ ケ ッ トご と抜 け 、ア ン カ ー ボ ル トが
上難 しい と現揚 で判 断 され 、木 柱 を通 して コン ク リへ 留 め るが 、木 柱 が裂 けな い よ うに
元 の 穴 に 戻 れ ず 壁 に つ っ か か り、こ じれ る よ う な 形 で グ ワ ー っ と 曲 げ られ た も の と思 わ
す るた め前 後 に鉄板 が 補 強 され た(写 真 左 下)。 メカニ カル ア ンカー の在 った壁 には い
れ る(都
ずれ もパ ネ ル が張 られ て い る(写 真右 下)。
留 氏 談)。
剥 き出 しにな ったメカ ニカル アンカー
ペ ダ ル タ ワ ー に 対 して は 、後 壁 ヘ ロ の 字 型 鉄 骨 矩 体 を 突 っ 張 る ア ン カ ー 工 事 が 施 さ れ たO
ケ ミカル アンカー材 一式
下か ら見 上げた ところ
都 留氏に よる メカ ニカル アンカー とケ ミカル アンカー 図解
レ シ(第
三 手 鍵 盤)棟
は 、一 旦 外 枠 を 取 り外 し て 天 井 へ の ア ン カ ー を施 し(写 真 次 頁 左
上)、 更 に コ ン ク リー ト床 に 対 し て従 来 の ア ン カ ー を 補 強 し た(写
壁 側 は ケ ミカ ル ア ン カ ー(コ
ン ク リー ト ド リル で 穴 を 開 け 、掃 除 を して か ら薬 剤 を 注 入
以 前 か ら の 、 淡 色 が 今 回 設 置 され た ア ン カ ー)。 上 下 の 揺 れ に 対 す る 跳 ね 止 め で あ る 。
し 、 ア ン カ ー ボ ル ト(シ ャ フ ト)を 回 転 させ な が らね じ込 む と 、薬 剤 が 凝 固 し 留 ま る仕
掛 け 。 打 っ て 数 時 間 で 必 要 強 度 ま で 固 ま る。},オ ル ガ ン側 は ボ ル ト&ナ ッ ト。堅 い 矩 体
一4一
真 次頁 右 上。 濃 色 が
-5-
第 一期修 復 工事 にお いて 、主 と して ケル ン氏 に よ りそ の揚 で成 形 可能 な金属 パ イ プ の成
型 が進 め られ 、破損 のひ どい も の(写 真 右 下 は一 例)は ケル ン社 へ送 られ 、修 理 ・再 生 、
4)パ
イプ 関係
若 干数 のパ イ プの新 調 を経 て 、第 二 期 工事 ま で に返 送 され る運 び とな った。
ペ ダ ル のSubba8s16'(大
トル グ(第 一 鍵 盤)棟
型 木 管 パ イ プ)が3階
部 分 か ら脱 落 し(写 真 左 下)
、グ ラ ン ・
の パ イ プ 多 数 を 直 撃 し た。 ま た ポ ジ テ ィ フ(第 二 鍵 盤)棟
イ プ 固 定 棚 の 崩 落 に よ り 、 多 く の パ イ プ が 破 損 した(写
で はパ
真 右 下 。)
レシ棟 に ある コル ネの 導風 管 は、その ほ とん どが脱 座 し折れ 曲が って ケ ー スか ら飛 び 出
す もの もあっ たが(写 真 左 下).新
16'パ イ プ を 支 え る フ ッ ク(taq ,uet[仏IHafte[独Dに
しく塩 化 ビニル管 で 作 り直 され た。
は金 属 製 ヒー トン(頭 部 が リ ン グ 状 に
な っ て い る ネ ジ)を 使 っ て い る と こ ろ が 多 い が 、こ の オ ル ガ ン で は 共 振 を 起 こ しに く い
特 性 か ら木 製 ブ ロ ッ ク が 使 用 され て お り、木 目 の 方 向 性 で 割 れ た の が 原 因 で あ る(写 真
左 下)。 パ イ プ が 上 下 の 振 動 で 抜 け る の を 防 ぐ た め に 、 並 列 す る パ イ プ の 接 触 部 に フ ッ
ク を 、 ま た最 長 パ イ プ の 頭 部 に 跳 ね 留 め(ル
が 付 け られ た(写
真 右 下)。
ー テ ィ ・ア ンカ ー と呼 ば れ る ネ ジ を 持 つ)
第二期 工 事 では 、返送 され たパ イ プ には ん だ付 け を施 した り、形 を整 えて 元 の場 所 に納
め る作 業 が進 め られ た。激 しい振 動 に よ り、パ イ プ ボー ドを留 めて い る多 数 の木製 ネ ジ
が ほぼ例外 な く緩 ん でお り、そ の揚 で 制作 され た ね じ回 しを使 い 、締 め直 され た 。
一6一
-7-
〈報 告 〉
2011年 度
2011.4.18
宗 教 音 楽 研 究 所 の活 動
所員会議
議 事:平 成23年 度 宗 教 音 楽 研 究 所 主 催 行 事 ・事 業 の 見 直 しに つ い て 、 そ の他
2011.6.23
所員会議
議 事:公
開講 座 『
第6回
学 生 の た め の オル ガ ン演 奏 法 』 同 『
第 藍6回オ ル ガ ン演 奏
法 』 の 日程 に つ い て/『 宗 教 音 楽 の 夕べ 』 に つ いて 、 そ の 他
201童.7.18
宗 教 音 楽 の 夕 べ(東 北 学 院 大 学 泉 キ ャ ンパ ス 礼 拝 堂
聴 衆 約250名)
<第1部>
G,F.ヘ
返送 され たパイ ブ例
パイプ ボー ドの木 ね じ
揮
岡峙
独
唱
鈴 木 美 紀子
ヤマ ハ即製 ね じ回 し
レシ鍵 盤 棟 の4フ ィー トパ イ プ には1サ ポー トの木 材 が 取 り付 け られ 、パ イ プ を布 リボ
ンで 固定 した。第 二期 工事 後 半 に は再 び ケル ン氏 が来 仙 、修 復作 業 の確 認 と最 終 的整 音 、
齋藤
よ り計10曲
信ニ
今 井 奈 緒子
合
「
宗 教 音 楽 の夕 べ 合 唱 団 」
唱
第3部
光治
オルガ ン
く
第2部)オ
調 律 作業 が 行 われ修 復 の完 了 を 見た.
ンデ ル 作 曲 《メ サ イ ア》 第2部
指
ル ガン独奏
堀 切 麻 里 子(フ
ラ ン ス国 立 ス トラス ブー ル 地 方 音 楽 院 、
ス ペ シ ャ リザ シ オ ン課 程修 了)
D.ブ ク ス テ フ ー デ(1637-1707)/テ
F.ク ー プ ラ ン(1GG8-1733)/「
J,ア ラ ン(19H-1940)/ル
J.ア ラ ン/空
W.A.モ
・デ ウ ム ・ラ ウ ダー ム ス
教 区 の ミサ ユ よ り奉 献 唱
シ ス ・ク レア トー ル の テ ー マ に よ る変 奏 曲
中庭 園
ー ツ ァル ト(175G-1791}/自
動オルガ ンのための ファンタジー
へ短調
2D11.9.9
第16回 宗 教 音 楽 研 究 所 公 開 講 座 「オ ル ガ ン演 奏 法 」 開講 式 ・レ ク チ ャ ー
挨拶
今 井 奈 緒 子(宗
講師 紹介
教 音 楽 研 究 所 所 長 ・公 開 講 座講 師 ・本 学 教養 学 部 教 授)
今 井 奈 緒 子 ・小 野 な お み(本 学 礼 拝 オ ル ガ ニ ス ト ・公 開 講 座 講 師)
{}レク チ ャー:今
井奈緒子
「
被 災 した 泉 礼 拝 堂 オ ル ガ ン の現 状 に つ い て 」
開講
受 講 生14名 決 定
211.9.29
第 臼回 宗 教 音 楽 研 究 所 公 開 講 座
「
学 生 の た め の オ ル ガ ン演 奏 法 」 ガイ ダ ン ス
受 講 生3名 決 定
211.lfl.29
大 学 の再 開 は5月 の 連休 明 けで あ った か ら、第 一期 工事 の 間、礼拝 と器 楽 の授 業 に は
修理 を終 えた 電子 オル ガ ンを使 用 した。6月 か らごく一部 の パ イプ を 除い て使用 が 叶 っ
た こ と、余 震 が 日常 、とい う中 での よ り堅 固 な耐震 工事 へ の 取 り組 み 、そ して7ヶ 月 と
今 井 奈 緒 子 オ ル ガ ン 演 奏 会(東
共 演:波 多 野 睦 美(メ
北 学 院 大 学 泉 キ ャ ンパ ス 礼 拝 堂
D.ブ ク ス テ フ ー デ(1fi37-1了oz)/ト
J.P.ス
聴 衆 約170名)
ゾ ・ソ プ ラ ノ)
ッ カ ー タ へ 長 調BuxWV156
ウ ェ ー リン ク(1562-1821)/リ
ー ト変 奏 曲 「わ が 青 春 は 終 わ りぬ」
SwWV324
い う早 さで、 このオル ガ ン本 来 の 充実 した音 が完 全 に甦 った こ とは、大学 の 「礼拝 の楽
D,ブ クス テ フー デ/コ
器」 へ の理 解 と、関係 者 各位 の 誠 心誠 意 のお働 き に よる もの と、心 よ り感 謝 して い る。
J,S.バ
ラー ル編 曲 「
平 安 と喜 び 持 て わ れ は 逝 くjBuxWV76
ッハ(1G85-1了50)/《
クラヴィーア練習曲集
第3部
》より
プ レ リュ ー ド 変 ホ 長 調/フ ー ガ 変 ホ長 調BWV55211,2
J.S.バ
ッハ/コ
ラ ー ル編 曲 「
天 に ま しま す
我 らの 父 よ 」SWVG52
資 料 写真 提 供:都 留 裕 幸 、八 木 田 淳 、 今井 奈 緒子
《ア ン ナ ・マ グ ダ レ ー ナ ・バ ッハ の た めの ク ラ ヴ ィー ア 小 曲 集 第2巻
図面提 供:都 留 裕 幸
御 身 が と も に あ る な らばG.H.シ
一8一
一9一
》より
ュテ ル ツ ヱル 作 詞 者 不 詳BWV508BC-5
〈資 料 〉
〈
編集後記〉
東北学院大学宗教音楽研究所規程
第1条
本研 究 所 は東 北学 院大 学宗 教音 楽研 究 所 と称す る。
第2条
本研 究 所 は東 北学 院大 学 に付設 す る。
第3条
本研 究 所 は キ リス ト教 音楽 の研 究 並 び に発 表 そ の他 それ に付帯 す る事 業 を行 い、
音 楽 を通 じて 建学 の精 神 を高 揚す る こ とを 目的 とす る。
第4条
本研 究 所 は前 条 の 目的 のた め に次 の事 を行 う。
1キ
リス ト教音 楽 の研究 、 指導
2研
究 会、 発表 会 の開催 そ の他
第5条
大 震災 は、 人 に も楽 器 に も深 刻な ダ メー ジを与 え ま した 。音 色 は冴 えず 、講 座 で訪 れ る
方 々や学 生 に も疲 れが 見 え、 そ の演 奏 に は何 とな く生気 が 感 じ られ ませ んで した。 しか し
国 の内外 の、 異 な る土 地か らや って来 た職 人達 の 元気 と熱 心が 働 いて 、 オル ガ ンが再 び澄
んだ 音色 を響 かせ た とき、 言葉 に拠 らな い音 楽は 、 よ く整 え られ た器 を通 してで なけ れ ば
人 の心 には届 か な いのだ と いう こ とを、改 めて 教 え られ ま した。 震 災 によ る予算 の 削減 は、
宗教 音楽研 究 所 にお いて は紀要 のペー ジ数 を縮 小 す る ことで達 成 して い ます。 来年 は よ り
充実 した 内容 を 目指 した い と思 います。
2011年10月15日 のホ ーム カミ ン グデ ー に、 中高 大一貫 プ ロジ ェク ト 「
主 の十 字架 と復 活
を歌 お う」 と題 してヘ ンデ ル:メ サ イ ア第2部 と第3部 の抜 粋 を、学 院 中高 ・榴 ヶ岡高 校 ・
大学 合 唱 団 ・教職 員 ・合唱 団OBOGの
参 加 を得 、 ソ リス トとオ ー ケス トラ と共 に演 奏 す
る こ とが で き ま した。 宗音研 は責任 部署 で は な いも のの、 そ の精神 と実 務 を担 うもの と し
て機 能 した こ とを、ご報 告 に加 え させて い ただ き ます。(N
.z.)
本研 究 所 に次 の職 員 を置 く。
1所
長1名
2評
議員
若干 名
3主
事1名
4所
員
今
井
執筆者紹介
奈緒子 教 養 学 部 教 授
2011年 度
若干 名
所
所
長 は大 学長 が これ を委 嘱す る。
2所
長 は本 研究 所 を代表 し、そ の事 業 を統 括す る。
〃
第7条
長
員
〃
1所
子 夫 之 信
緒
奈 哲 義
第6条
井 木 井 村
々
今 佐 永 野
宗教音楽研究所
職員 の任 期 は2年 とす るa但 し再任 を妨 げな い。
1本
研 究 所 の 経 費 は 基 金 、 寄 付 金 、 本 学 の 補 助 金 そ の他 の 収 入 を も っ て 充 て る 。
2本
研 究 所 の 会 計 事 務 は 本 学 会 計 課 が これ に 当 た る 。
附
則
この 規 程 は 、 昭 和53(ig78)年12月1日
よ り施 行 す る。
この 規 定 は 、 平 成18(2006)年
よ り施 行 す る。
魂月1日
一12一
一
第8条
一香
便U
所 員 は評 議 員会 の推 薦 によ って学 長 が これ を任 命す る。
新 由 純
FU
主事 は所 長 の命 に よ り本 研究 所 の庶務 一 般 を掌 る。
賀 本 川
4
主 事 は評 議 員よ り所 長 の推薦 によ り学長 が これ を任命 す る。
DavidN.Murchie
羽 坂 及
00
評議 員会 の 議長 は所 長が これ に当た る。
〃
0ム
評 議 員会 は本 研 究所 の運 営業 務 全般 につ い て協議 す るD
教 養学 部教 授
教養学部准 教授
教 養学部 教 授
1
評 議 員 は所長 の推薦 によ り学 長 が これ を任命 す る0
教 養学部 教 授
文 学 部 教 授
宗教事務課課長補佐
総 務 課(泉)
研究機関事務課(泉)