− − も と で 開 発 さ れ た シ ス テ ム で す。 検討を重ね、最先端の印刷技術の 本スクリーン製造㈱の協力を得て にお名前を印刷するために、大日 御影堂御修復の際に新調される瓦 この﹁瓦記名印刷システム﹂は、 ム﹂を用いた阿弥陀堂新調瓦への 留 め る た め、﹁瓦 記 名 印 刷 シ ス テ お名前を、間違いのない形で瓦に 旨に賛同いただいた多くの方々の 真宗本廟両堂等御修復事業の趣 の阿弥陀堂の瓦記名印刷でも使用 を挙げました。そこで、このたび 御影堂の瓦記名印刷で充分な成果 ﹁瓦記名印刷シス テム﹂を採用し、 る記名方法を模索した結果、この 印刷が可能なものとして管理でき 瓦が破損した場合であっても、再 ることができ、さらには修復中に えず、確実に自筆のお名前を留め た。宗派は、修復工程に影響を与 で手書きする方法が一般的でし にもありますが、瓦へ直接墨と筆 に瓦への記名を行っている例は他 を受け付けておりますので、ぜひ で阿弥陀堂新調瓦への瓦記名申込 引き続き、二〇一三年六月末ま の印刷を順次行っていきます。 のお名前︵二〇一二年十月末現在︶ ただきました十万人を越える方々 年一月から瓦記名の申し込みをい 点 検・修 理 な ど を 行 い、二〇〇七 かかるシステムの再調整や機器の と阿弥陀堂の瓦の大きさの違いに を開始するにあたっては、御影堂 このたび阿弥陀堂の瓦記名印刷 御影堂に葺かせていただきました。 新 調 瓦に瓦記 名 印 刷 を 行い、既に 御 影 堂 御 修 復 に おいて は、二〇 に賛同いただき、お申込ください 真宗本廟両堂等御修復事業の趣旨 印刷が開始されました。 瓦という曲面を持つ焼物の素材に することといたしました。 〇六年十二月までに瓦記名のお申 ますようお願いいたします。 7 本山春子 本山春子 本山春子 本山春子 本山春子 本山春子 記名印刷が完了した新調瓦は、瓦葺き上げの時 期まで再びパレットに保管されます。 本山二郎 本山三郎 本山春子 本山寺 本山太郎 本山一郎 その後、各寺院・教 会 単 位 で 記 名 印 刷 の 自動レイアウト処理が行 わ れ、そ の 際、﹁細 く 書 かれた文字は太く﹂また ﹁小 さ く 書 か れ た 文 字 は 大 き く﹂﹁偏 っ て 書 か れ た文字は中心に﹂なるよ うに自動修正されます。 対して柔軟に対応するため、試行 込をいただいた約五十三万人の 瓦記名用紙 錯誤が繰り返されシステムが開発 これまでの文化財等の修復にお 方々のお 名 前 を、約 三万五千 枚の 6 されました。 いては、瓦の寄進を受け付ける際 ﹁瓦 記 名 用 紙﹂赤 枠 内 の 文 字 が 画 像 デ ー タ と し て、シ ス テ ム 内 に 記 録・集積されていきます。 2 システム内で、特殊インクを用いた記名印 刷処理が約五分間行われます。このシステ ムには一時間で約十二枚、月産二千枚の処理能 力があります。 寺院コード データベース そ の 画 像 デ ー タ は 、 シ ス テ ム 内 の 寺 院・ 教 会 デ ー タ に 照 会 さ れ、 同 じ 寺 院・教 会 ご と に 振 り 分 け ら れ た 上 で、集 約 されていきます。 3 記名画像 データベース ま ず 各 所 か ら 届 け ら れ た﹁瓦 記 名 用 紙﹂の ス キ ャ ン 入 力 が 行 わ れ ま す。 用紙に書いた文字をそのまま印字するた め、遠 隔 地 の 方 で も 転 記 の 間 違 い が な く 記名をすることが可能です。 印刷所内は一定温度で管理され、その後一 枚づつ瓦の印刷面が整えらえます。 記名用紙のスキャン入力 片寄って書かれた 文字は、 自動的に 中心に寄せます。 小さく書かれた 文字は、 自動的に 大きくします。 完成して出てきた瓦 瓦記名印刷所 (阿弥陀堂 素屋根2階) 瓦記名印刷所 開所式 御 修 復 の 願 い を 新 調 瓦 に 込 め て 御 修 復 の あ ゆ み 1 5 瓦記名印刷開始に先立って、去る 11 月 1 日には、阿弥陀堂素屋根 2 階に設け られた瓦記名印刷所の開所式が執り行われ、1枚目の新調瓦に瓦記名印刷を行 いました。 この開所式では、宗派をはじめ、大日本スクリー ン製造㈱や屋根改修工事を請け負っている阿弥陀 堂屋根改修工事共同企業体の方など、御修復工事 に関わる方々も出席され、ご懇志という形で瓦に託 された多くの方々の願いを受け止めて、御修復事 記名印刷が完了した新調瓦の出 業を行っていくことが、あらためて確認されました。 来栄えを参列者に披露しました。 細く書かれた文 字は、 自動的に太 くします。 4 阿 弥 陀 堂 の 瓦 記 名 印 刷 開 始 印刷機に新調瓦をセットします 瓦記名印刷の流れ 18 2012年 (平成24年) 12月 真 宗 真 宗 19 2012年(平成24年)12月
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