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10.分子性結晶のテラヘルツスペクトルの精密量子化学計算
有機分子による、結晶性の固体物質であれば、テラヘルツ帯のスペクトルの精密量子化学計
算が可能です。ソフトエアパッケージCRSYSTAL14を使います。最適の汎関数、基底関数を提案
します。分子性結晶、結晶性高分子などがその対象です。
薬剤の結晶多形の識別の問題等に応用することができます。
注)計算には、X線解析のデータ(全構成原子の3次元座標)が必要です。
1.2
例:アデノシン
(a)
1.0
0.6
#11
#2
0.4
#17
ノーマル種
#1
0.8
#6
0.2
20
#13
15
10
#9
5
0.0
0
1.0
20
(b)
重水素体
0.8
KM/Mol
Absorbance
#5
15
0.6
10
0.4
5
0.2
0.0
0
30
40
50
60
75
100
125
150
175
200
-1
Wavenumber (cm )
発展:得られた低振動モードを三つの寄与(分子間振動、ライブレーション、分子内振動)に分離することも可能です。
基準振動
並進の分子間振動
42.9%
12.6%
6.1%
view along x (×3)
17.2%
8.1%
+
at 104 cm-1
分子内振動
ライブレーション(秤動運動)
+
view along x
view along y (×3)
view along z (×3)
NH3- torsion