パンフレット ハイパーコンバージェンスが 変えるITのかたち 仮想化の新たな波 パンフレット 「ハイパーコンバージェンス」とは いったい何でしょうか。 IT アーキテクチャーの進化における新た なステージで、コンバージド・インフラ ストラクチャ、仮想化、ソフトウェア・ デファインド・ストレージなどのテクノ ロジーが持つあらゆるメリットを 1 つに 統合しようというものです。 IT 環境で必 要とされるあらゆる要素、すなわちサー バー、ストレージ、仮想化ソフトウェ ア、ネットワーク、管理機能などが完全 に統合され、単一かつ高レベルの可用性 を備えたアプライアンスの形で提供され ます。 P2 ビジネスはITの変化を求めている 世界中の多くのITプロフェッショナルが、旧来のアーキテクチャーでは新しいクラウドデリバリ モデル、劇的なデータの増大、わずか数日での新規サービスの展開など、今日のビジネスニーズ に対応できなくなっていることに気付き始めています。この新たな時代において現状維持はもは や許されません。 こうしたビジネス要件に応えるべく、多くのIT組織がサービスデリバリの改善やITアジリティ (俊敏性) の向上を目的として、サーバー仮想化/クラウドコンピューティングプロジェクトを立 ち上げています。しかしながら、野心的な仮想化/クラウド/インフラストラクチャイニシアチブ により、プロジェクトの長期化、管理の複雑化、運営費の上昇といった問題が生じている組織も 少なくありません。 旧来の手法はもはや通用しないとはいえ、新たな手法も必ずしも容易ではありません。今日正に 必要とされているのは、あらゆる要素が統合し緊密に連携する新しいタイプのソリューションで す。 こうした状況を背景に登場したのが、ハイパーコンバージェンスです。ハイパーコンバージェン スは、展開、管理、およびサポートが容易なコンパクトで費用効果の高いシステムの形で、仮想 化されたデータセンターが持つ多くのメリットを提供します。 IT す イ こ ニシ 起 アチブ が 引き の 1 IDC社、『IDC MarketScape: Worldwide Hyperconverged Systems 2014 Vendor Assessment』(2014年12月) より抜粋。 … 題 問 善意 VM プロジェクト の長期化 コストの上昇 複雑さ 「データ主導型の組織を目指して多くの企業が変革に着手しているなかで、 高度な拡張性、柔軟な購入パターン、および卓越したスケールメリットを 提供可能なデータインフラストラクチャに対するニーズが高まっていま す。ハイパーコンバージドシステムは、このデータ主導型ビジネスへの道 程に沿って買い手を支える可能性と潜在力を秘めています」 – IDC社、ストレージソフトウェア担当リサーチディレクター、Eric Sheppard氏1 パンフレット P3 ハイパーコンバージェンスはどのように 役立つか 迅速な展開 ハイパーコンバージェンスでは、あらゆる要素が事前構成およびプリインストールされているた め、ボタンを押すだけでわずか数分で稼働準備が整います。また拡張性にも優れており、個別の SANを構成する必要はありません。 ターンキー型のハイパーコンバージドシステムを使用することで、ITゼネラリストから経験豊富 な管理者まで、あらゆるスタッフが完全なIT環境を短時間で展開でき、電源投入からプロビジョ ニングまでわずか数分しか要しません。また外部のシステムインテグレーターの支援を得る必要 もありません。 直線的な拡張性 成長予測が困難な環境において、ハイパーコンバージドシステムは大きな効果を発揮します。シ ステムは直線的なスケールアウトが可能で、新しいシステムを追加するだけで共通クラスター内 に新しいノードをシームレスに追加できます。ハイパーコンバージドアーキテクチャーには、新 しいノードを自動的に検出してクラスターに追加するグリッドソフトウェアが組み込まれてお り、新たなモジュールを追加するごとにコンピューティング/ストレージリソースが拡張されま す。 効率的な管理 あらゆるコンポーネントが共通の管理機能とともにシンプルなシャーシ内に統合されているた め、仮想化、ストレージ、サーバー、ネットワークなどの専門知識を有するスペシャリストチー ムは必要ありません。 多数の個別のコンポーネント (関連付けられたSANおよびそのスイッチなど) を必要とするシス テムと比較して、ハイパーコンバージドシステムはその簡素化された構造を通じて、設備投資お よび運営費の削減に貢献します。またあらゆる要素が、管理や保守が容易な単一のコンパクトな ボックス内に収められているため、貴重なデータセンタースペースにより多くのコンピューティ ング/ストレージキャパシティを詰め込むことも可能になります。さらに、システム全体 (ハード ウェアおよびソフトウェアの両面) を単一ベンダーによりサポート可能です2。 2 HPE Hyper Converged 250 および HPE Hyper Converged 250 for Microsoft Cloud Platform System Standardによって、HPE は HPE 製ハードウェアおよ び VMware/Microsoft社製ソフトウェアの両方につい て、システム保証および世界規模のサポートを提供して います。 パンフレット P4 ハイパーコンバージェンスがもたらす メリット ビジネスの成果 ビジネスの観点からは、ハイパーコンバージドシステムのメリットとして、従来のシステムより も少ないコンポーネント、少ない設置面積、簡素化された管理、効率的な電力/冷却機能などに よる先行投資や運営費の削減が挙げられます。 そのうえ、ハイパーコンバージドシステムの維持管理にあたって、各分野のスペシャリストは 必 要 あ り ま せ ん 。 シ ス テ ム の 立 ち 上 げ か ら 日 常 の 管 理 業 務 ま で を IT ゼ ネ ラ リ ス ト に よ り 対応可能です。 ITにとってのメリット テクノロジーの観点からは、ハイパーコンバージドシステムはITプロフェッショナルの日常的な 負担を軽減します。ITプロフェッショナルは、多種多様なサーバー、ストレージ、ネットワーク システムなどをそれぞれ個別の管理ツールを使用して管理する必要がなくなります。またインフ ラストラクチャには耐障害性が組み込まれており、セットアップ、習得、保守、および拡張も容 易です。さらに、このシステムはコンパクトではあっても、決して非力ではありません。4つの 強力なサーバー、エンタープライズクラスの包括的なデータサービス、および組み込みのデー タ保護機能により、従来のITソリューションに引けを取らないサービスが提供されます。そして VMware vCenterまたはMicrosoft System Centerによって日々の管理がシンプルになり、別の 新しいコンソールの操作を習得する必要もありません。 あらゆる人にとってのメリット 動的なビジネスニーズに対応した、容易な立ち上げと直線的なスケールアウトが可能なITシステ ムは、俊敏性の向上を通じて、ビジネスサイドおよびITサイドのあらゆる人々にメリットをもた らします。ハイパーコンバージドシステムは、新たなリソースに関するニーズに応じて迅速に運 用開始でき、電源投入からプロビジョニングまでわずか数分しか要しません3。 コンバージェンスの成熟度が異なる20社に対する調査結果についてのIDC社の見解: 「コンバージェンスのレベルと、ワークロード単位の ITコス トの削減、展開の迅速化、 IT スタッフの最適化、およびダ ウンタイムの減少との間には、明確な相関関係が見受けら れた」 4 3 2015 年 7 月 に HPE ConvergedSystem 200 -HC StoreVirtualおよびOneView InstantOnバージョン1.0.1 を使用して実施された社内テストに基づきます。 4 HPE の委託による IDC ホワイトペーパー『 Measuring the Business Value of Converged Systems』(2014年 12月)。 パンフレット P5 ハイパーコンバージド システムの推奨用途 リモートロケーション 以下ではハイパーコンバージェンスの潜 在力について、いくつかの一般的な推奨 用途を使用して説明します。 ケーションを保有する企業に大きなメリットをもたらします。ときには予測さえ不可能なワーク ロードの増大に対応するために、多くのリモートサイトで迅速かつシームレスに拡張可能なシス テムが必要とされています。さらにビジネスの継続性を維持するために、標準的な構成および企 業プロセスに従ってデータを一元的にバックアップ、リカバリ、および複製可能なシステムも必 要とされています。ハイパーコンバージドシステムは、こうしたニーズのすべてに応えることが 可能です。 • リモートロケーション • 基幹業務 • 中規模企業 ITゼネラリストによる展開、管理、および拡張が容易な標準化されたシステムは、リモートロ 一例として、世界各地のオフィスに開発チームやテストチームが分散している企業について考え てみましょう。世界規模で調達可能な共通のソリューションを導入することで、この企業はリ モートロケーションにおけるシステムの構築、管理、およびサポートプロセスを標準化できま す。さらにバックアップ/リカバリプロセスを標準化し、企業データセンター内の既存のリソー スを有効活用することも可能になります。 個々の開発チームはプロジェクト専用の VM を保有できるため、異なるロケーションで勤務 する開発者も、ハイパーコンバージドシステムの機能によるメリットを得られます。またプ ロジェクトの進 に合わせて、インフラストラクチャリソースを迅速に追加できるため、応 答時間の維持も容易です。さらにハイパーコンバージドシステムはシンプルであるため、 リモートロケーションでの日常的なシステムメンテナンスや管理にITゼネラリストで対処できま す。その結果、企業はリモートサイトにおける広範なコンピューティング/ストレージニーズに 応えつつ、運営費を削減することが可能になります。 基幹業務 多くの大規模組織の事業部門 (企業内部門) は、多額のIT支出を伴うことなく、またパフォーマ ンス期待値を低下させることなく、アプリケーションサービスをよりシンプルに運用する方法を 必要としています。 一例として、四半期末報告書の作成が定期的に必要となる財務部門について考えてみましょう。 この財務部門では、データの増大に伴って報告書の作成に時間がかかるようになっています。さ らに、現在計画段階にある複数の新規プロジェクトを抱えており、そのなかには四半期内に展開 することが望ましい先進的な会計システムも含まれています。 発注が容易で、事前スクリプト化された構成ツールを使用して迅速にセットアップ可能なハイ パーコンバージドシステムは、新しいアプリケーションやサービスの基盤として最適なソリュー ションです。完全に機能するIT環境を迅速に展開することで、この財務部門は、四半期末までに 新しい会計システムを展開し、報告書をタイムリーに作成し、これまで発生していた四半期末の 混乱を解消することができました。 パンフレット P6 中規模企業 次に、サーバーやストレージの容量を拡張する必要があるが、時間とコストのかかるITプロジェ クトは回避したいと考えている中規模組織について考えてみましょう。ハイパーコンバージドシ ステムは、本質的にはターンキー型のパッケージ化されたデータセンターであり、調達が容易な だけでなく、わずか数分で構築可能です。 また別のケースとして、ある病院が医療スタッフに対してその所在場所 (病院内あるいはリモー トロケーション) にかかわらず、アプリケーションやデータに対するセキュアなアクセスを提供 したいと考えているとしましょう。この場合は、ハイパーコンバージドシステムを使用した、仮 想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) 環境の構築が効果的です。VDIソリューションを使 用することで、医療スタッフは中央システム上に存在するアプリケーションやデータにアクセス できるようになる一方で、病院は医療スタッフのアクセス/パフォーマンス要件に効率的に応え つつ、患者の機密情報を保護することが可能になります。 また、データ量の増大に合わせたVDI環境の拡張も容易で、新しいハイパーコンバージドシステ ムを追加するか、データセンターの他のストレージをスケールアウトすることにより、仮想化さ れたソフトウェア・デファインド環境内の共通リソースプールをシームレスに拡張できます。シ ステムがコンパクトであることも病院にとっては大きなメリットで、スペースの制約が厳しい データセンター内でのインフラストラクチャのスケールアウトが容易になります。 パンフレット P7 HPEのハイパーコンバージドシステム ヒューレット・パッカード エンタープライズ (HPE) のハ イパーコンバージドシステムは、高可用性、自動ストレー ジ階層化、および柔軟なソフトウェアライセンス体系を特 長としており、HPEおよびVMware社またはMicrosoft社な どのテクノロジーパートナーが提供する信頼性の高い技術 が実装されています。HPEのハイパーコンバージドアプラ イアンスは、数分で最初の VM を作成でき、簡素化が と なるあらゆるプロジェクトで効果を発揮します。これらの アプライアンスは、いわばパッケージ化された仮想データ センターです。 HPE Hyper Converged 250 このHPEの包括的なソリューションには、必要とされるすべてのハードウェアとソフトウェア に、クラス最高の性能を誇るStoreVirtualストレージと強力なProLiantサーバーによる堅牢な データサービスが組み合わせられており、99.999%の可用性、シンプロビジョニング、複製、ハ イパーバイザー統合など、通常はストレージアレイによって提供されるエンタープライズクラス の機能が簡単に利用できるようになっています。HPE OneView InstantOnツールにより仮想化 環境が迅速に構築または拡張ができ、HPE OneView for vCenterはvCenterによる一元的な管理 を可能にします。お客様は、HPEを通じて新しいVMwareとMicrosoftのライセンスを購入する ことも、既存のエンタープライズライセンスを使用することも可能です。稼働中のシステムのス ケールアウトも容易で、ビジネスの成長に合わせて直線的に拡張できます。システムには、簡易 DR機能とディザスタリカバリ機能が組み込まれており、ソフトウェアを追加する必要はありま せん。データストレージの自動階層化機能により、必要に応じてより短時間でデータにアクセス できます。 詳細はこちら HPE Hyper Converged 250データシート Microsoft CPS Standard用HPE Hyper Converged 250データシート HPEとVMware社またはMicrosoft社による変革のサポート ハイパーコンバージェンスは、ITアーキテクチャーの進化における新たなステージです。HPE はコンバージド・インフラストラクチャおよびソフトウェア・デファインド・ストレージのため の包括的な製品/サービスポートフォリオに加えて、VMware社やMicrosoft社との緊密なパート ナーシップという独自の強みを生かして、お客様がハイパーコンバージェンスの可能性と潜在力 を最大限に引き出せるようお手伝いいたします。 パンフレット 旧来の IT インフラストラ クチャで、今日のビジネス ニーズに対応することはで きません。仮想化されたソ フトウェア・デファインド 型のコンバージド・インフ ラストラクチャは、ビジネ スに多大なメリットをもた らします。 業界リーダーとの連携 • HPEは、VMware社とMicrosoft社の両方と強固なパートナシップを構築しています。 • HPEは、VMwareベースの仮想化に関して業界第1位のベンダーです。 • HPE StoreVirtual VSAは、8年以上にわたってソフトウェア・デファインド・ストレージ分野 をリードしています。 • HPEは全世界サーバー出荷台数で業界第1位のベンダーです (2014年Q3現在) 5。 • HPEはハードウェアとソフトウェアの両方をグローバルにサポート可能です。 詳細情報 hpe.com/jp/convergedsystem 5 『 IDC Worldwide Quarterly Server Tracker for 3Q14』(2014年12月)。 メールニュース配信登録 © Copyright 2015–2016 Hewlett Packard Enterprise Development LP. 本書の内容は、将来予告なく変更されることがあります。 Hewlett Packard Enterprise製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証規定書に記載されています。 本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術 的あるいは校正上の誤り、省略に対しては責任を負いかねますのでご了承ください。 VMwareは、米国およびその他の管轄区域におけるVMware, けるMicrosoft Corporationの登録商標もしくは商標です。 4AA5-7480JPN、2016年3月、Rev. 3 Inc.の登録商標もしくは商標です。Microsoftは、米国およびその他の国にお
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