時間をかけて万全な安全対策が行 る た め の ワ イ ヤ ー を か け る な ど、 かじめ倒す方向をコントロールす を倒す方向や角度を確かめ、あら 作業では、はじめに伐採する木 木 は﹁ギ ィ ∼﹂と い う 音 を 出 し、 檜 が 揺 ら ぎ は じ め ま す。す る と、 と、辺 り 一 面 に 檜 の 芳 香 が 漂 い、 近くにチェーンソーが入っていく り進められていきます。木の芯の 認しあいながらチェーンソーで伐 物を数百年支えていくこ と に な る 命を終え、これからは材として建 百年育ってきた木が、今、まさに ました。一瞬の出来事ですが、数 い音とともに勢いよく地面に倒れ け 声 の 直 後、 ﹁ビ シ ッ﹂と い う 鋭 が 響 い て 倒 れ る こ と︶ ﹂と い う か 木の上にワイヤー(中央)をかけ固定する 伐採後 の諸殿は単にその 聖人の墓所にはじまり、そこにや 大きさを誇るものではなく、親鸞 いった真宗本 御影堂や阿弥陀堂、御影堂門と れました。 れていることをあらためて知らさ んや全国のご門徒の願いが込めら に あ っ て も 、 そ こ に 関 わる職人さ になるように﹂との敬いの心か ︵芽 が 出 て︶成 長 し、や が て 大 樹 の根株に種が落ち新しい命が宿り せ て い た だ く﹂と の 誓 い と、﹁こ の梢と根株の間の幹を大切に使わ た︵写 真 左 頁・下︶。こ れ は、﹁こ 先の部分︶をその根株にさしまし が、切り倒した木の梢︵幹や枝の こずえ 伐採が終わった後に職人さん ます︶ 。 て製材され、別途に使用されてい に伐採された周辺の木もあらため ら伐採を進めていくのです︵事前 は木の一本一本に御礼を言いなが 採する必要があるため、職人さん 事前に邪魔になる周辺の木をも伐 た、目的の木を伐採するためには、 持ちが自然と起こってきます。ま 御影堂門耐震補強に使用する木を調達 その二 本誌二月号では、御影堂門の耐 震補強に用いる木材は年輪が細か く目の詰まった密度の高いものが 求められ、このような良材を求め て調査した結果、愛知県豊田市の 山林に樹齢百五十年∼二百年︵推 定︶の良質な檜が見つかり、伐採 の運びとなったことについてお伝 えしました。今回は、その伐採作 われます︵写真・下︶。 職人さんの﹁木が泣い て、寝 る ぞ ということに深い感動と感謝の気 業についてお伝えします。 高 さ 十 五m も の 大 木 は そ の 後、 ー︵※伐採時、森にこのような音 さんも、実は真宗大谷派のご門徒 所有者︶さんも木を伐られた職人 今回お世話になった山主︵山の ら 行 わ れ る の だ そ うです。 熟練の職人さんに よって交互に確 伐採前 伐採中1 で あ り、 ﹁門 徒 と し て 本 山 に 届 け るための用材を伐るご縁をいただ き本当にありがたいことだ﹂とそ の喜びを語られ、一本の木の調達 がて人々が集い教えを聞き、信仰 の根本道場︵帰依処︶として受け 継がれてきた願いを、次世代につ なげていかねばならないと強く思 うものでした。 梢(こずえ)を根株にさす 御 修 復 の あ ゆ み 伐採中2 30 2015年 (平成27年)4 月 真 宗 真 宗 31 2015年(平成27年)4 月
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