平成28年度 研究不正防止計画

平成28年度
研究不正防止計画
公立大学法人北九州市立大学
公立大学法人北九州市立大学における研究に関する行動規範
(研究活動・公的研究費の管理運用)
公立大学法人北九州市立大学(以下「本学」という。
)は、公的性格を有する学術研究の信頼性と公
共性を担保し、大学の学術研究業務に対する国民の信頼を確保するため、研究活動を遂行する上での行
動と公的研究費(※1)の管理運用に関する行動規範を定める。
本学の研究者等(※2)は、これを誠実に実行しなければならない。
【研究活動】
1 研究者(※3)は、常に正直、誠実に判断、行動し、自らの専門知識・能力・技芸の維持向上に努
め、研究によって生み出される知の正確さや正当性を科学的に示す最善の努力を払わなければならな
い。
2 研究者は、研究の自律性が社会からの信頼と負託の上に成り立つことを自覚し、科学・技術と社会・
自然環境の関係を広い視野から理解し、適切に行動しなければならない。
3 研究者は、自らの研究の立案・計画・申請・実施・報告等の過程において、本規範の趣旨に沿い、
誠実に行動しなければならない。研究者は研究成果を論文等で公表することで、各自が果たした役割
に応じて功績の認知を得るとともに責任を負わなければならない。研究・調査データの記録保存や厳
正な取扱いを徹底し、捏造、改ざん、盗用等の不正行為を為さず、また絶対に加担してはならない。
4 研究者は、責任ある研究の実施と不正行為の防止を可能にする公正な環境の確立・維持も自らの重
要な責務であると自覚し、研究者コミュニティ及び自らの所属組織の研究環境の質的向上、並びに不
正行為抑止の教育啓発に積極的・継続的に取り組むものとする。
5 研究者は、自らの研究、審査、評価、判断、科学的助言等において、個人と組織、あるいは異なる
組織間の利益の衝突に十分に注意を払い、公共性に配慮しつつ適切に対応しなければならない。
【公的研究費の管理運用】
1 研究者等は、公的研究費が大学の管理する公的な資金であることを認識し、公正かつ効率的に使用
しなければならない。
2 研究者等は、公的研究費の使用に当たり、関係する法令・通知及び本学が定める規程等、並びに事
務処理手続き及び使用ルールを遵守しなければならない。
3 研究者等は、研究計画に基づき、公的研究費の計画的かつ適正な使用に努めなければならない。ま
た、事務職員は、研究活動の特性を理解し、効率的かつ適正な事務処理を行わなければならない。
4 研究者等は、相互の理解と緊密な連携を図り、協力して公的研究費の不正使用を未然に防止するよ
う努めなければならない。
5 研究者等は、公的研究費の使用に当たり取引業者との関係において国民の疑惑や不信を招くことの
ないよう公正に行動しなければならない。
6 研究者等は、公的研究費の取扱いに関する研修等に積極的に参加し、関係法令等の知識習得、事務
処理手続き及び使用ルールの理解に努めなければならない。
(※1)公的研究費とは、文部科学省、文部科学省が所管する独立行政法人、又はその他の行政機関等から配分される競
争的資金を中心とした公募型の研究資金、北九州市からの運営費交付金が財源となる研究費、及び外部団体等からの寄
附金、補助金並びに委託費等を財源として本学が扱う全ての経費をいう。
(※2)研究者等とは、本学の教員及び事務職員等、本学の公的研究費の管理及び運営に関わる全ての者(大学院生、学
部生であっても公的研究費の管理及び運営に関わる場合は研究者等に含まれる)をいう。
(※3)研究者とは、本学で研究活動に従事する専任及び特任教員並びにその研究に関わる研究の補助者をいう。なお、
大学院生、学部生であっても、研究に関わる場合は、研究者に準ずるものとする。
(※)【公的研究費】
「公的研究費」とは、文部科学省、文部科学省が所管する独立行政法人、又はその他の行政機
関等から配分される競争的資金を中心とした公募型の研究資金、運営費交付金が財源となる研
究費、寄附金、補助金並びに委託費等を財源として本学が扱う全ての経費をいう。
2 平成28年度の研究不正防止計画
下記の事項を中心に、下表のスケジュール(計画)のとおり、平成28年度の研究不正防止に
本学研究者が一丸となって、取り組むものとする。
(1) 外部講師を招聘しての、コンプライアンス推進責任者への意識向上研修の実施。(事務局研究費執
行部門も参加)
(2) 全研究者に対する研修の実施。(教授会等でのコンプライアンス推進責任者等による研修)(年1回)
・公的研究費の執行、研究活動の倫理研修等。(開催時期は任意)
(3) 公的研究費(科学研究費助成事業)獲得における、学部毎の研修(不正防止観点含む)実施。
(4) 換金性の高い物品の管理徹底と内部監査への連携。
・事務局管理部門のモニタリング強化研修の実施。
(5) 公的研究費の計画的な執行の徹底。(教員研究費を除く)
①【研究計画が4月にスタートの研究】
9月末時点での研究費の執行率が30%未満である場合、コンプライアンス推進責任者のヒアリン
グを実施し、必要に応じて計画の見直しを検討する。
②【①以外の月に研究がスタートする場合】
研究計画に基づき、適宜対応する。
例)10月スタート(12月末時点で30%未満の執行率を対象)
(6)新規採用教員への、「誓約書の提出」「CITI JAPAN プロジェクト」の実施。
3
平成28年度
研究不正防止
事業スケジュール
時
期
H28.4
項
目
・「新規採用教員に対する研究不正防止研修」の実施 (全体研修)
→誓約書の提出
H28.5
・外部講師を招聘しての、コンプライアンス推進責任者への意識向上研修の
実施。
H28.5∼6
・研究者倫理研修(e-learning 研修)の実施
→新規採用教員等の未受講者のみ。
H28.6
・教授会等を活用 し、コンプライアンス推進責任者による研修の実施(研究
費の執行及び研究活動の倫理研修等)
→コンプライアンス推進責任者は、受講管理を行う。
H28.7
・研修等の受講状況を最高管理責任者(学長)へ報告
→教育研究審議会での報告
・科研費獲得向上プロジェクト研修の実施(学部毎)
→外部講師招聘
H28.9
・事務局から、公的研究費(教員研究費は除く)の執行状況についてコンプラ
イアンス推進責任者へ報告
・科研費説明会の実施
H28.10
・コンプライアンス推進責任者は、研究費の執行状況に問題がある研究者
に対して聞取り調査、場合によっては研究計画の見直しの検討実施。
・公的研究費に対する内部監査の実施。
→具体的な監査計画は、別途協議。
H28.12
∼H29.1
・内部監査の状況を最高管理責任者(学長)へ報告
H29.2
・平成29年度の研究不正防止計画(案)の策定