アプライアンス社の事業方針について、ご説明させて

● アプライアンス社の事業方針について、ご説明させていただきます。
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● はじめに、2015年度の実績について、ご説明します。
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● 2015年度は、 米国会計基準の製販連結ベースで、
売上高
2兆5,048億円
営業利益
678億円(2.7%) となりました。
● 売上は、テレビの販売の絞り込みによる減販を
白物家電の増販でカバーできず、
前年比98%と僅かに減収となりました。
● 一方、営業利益は、プレミアム戦略による
白物家電の収益良化とテレビの黒字化により、
前年比133%の増益となりました。
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● こちらは、売上高と営業利益について、
前年からの増減を示したグラフです。
● 左から事業別、右から地域、要因別の増減を表しています。
● 売上高は、テレビが北米や中国での構造改革により、
大幅な減販となりました。
エアコンは、中国での減販はあったものの、グローバルでは
50億円の増販となりました。
日本やアジアでの白物家電を中心とした販売増もありましたが、
テレビの減少分をカバーできず、減収となりました。
● 営業利益は、テレビ、エアコンともに増益となりました。
欧米や中国の販売減や為替によるマイナス要因に加え、
戦略地域であるアジアや中国等へのマーケティング投資を
行いましたが、商品のプレミアム化や合理化の推進により、
170億円の増益となりました。
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● 2015年度の成果と課題をまとめますと、
ご覧のようになります。
● 成果としては、まずテレビ事業において、
日・亜・大洋州の収支改善や構造改革の効果もあり、
8期ぶりに黒字化を達成することができました。
● さらに、AP社全11事業部で黒字化を達成することができました。
同時に白物全5事業部で営業利益5%以上を達成しました。
● また、アジア・中国にリソースを投入し、アジアでいち早く成果が
出ました。新たにアジアの販売会社と製造会社3社をAP社に
連結し、製販連結経営を加速してゆきます。
● プレミアム戦略も着実に成長につなげることができました。
ご覧のように、日本・アジア・中国において、プレミアムの構成比が
拡大し、限界利益率を1.5%向上することができました。
● 一方、課題としては、中国の景気減速影響による
RACやエアコンコンプレッサの販売不振が響き、
目標利益に対しては未達となりました。
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● 一方で、16年度以降の売上・利益拡大に向け、様々な施策も
実行致しました。
● まず、高成長領域での事業拡大に向け、北米の食品流通事業を
強化するため、米国ハスマン社を100%子会社化しました。
● また、戦略地域であるアジア、中国に約75億円のマーケティング
投資を実行しました。アジアでは16年4月実績でも前年比134%と
好調が続いています。
特に人口ボーナスがあるベトナム、インドネシア、フィリピンに
積極的に投資し、その成長を取り込んでゆきます。
● 新規商品・事業創出に向け、洗濯物自動折り畳み機の商品化に
向け合弁会社を設立しました。
また、ES社と共に、住空間価値創出プロジェクトをスタートさせました。
アプライアンス社の幅広い商品群を活かして、お客様に新たな
住空間価値を提案してゆきます。
● 利益成長に向けた改革としては、北米での掃除機事業の撤退、
中国での三洋テレビ事業の譲渡などを実行しました。
● 今後も戦略的な投資による事業ポートフォリオの組み換えを進め、
18年に向けた事業価値の向上につなげてゆきたいと思います。
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● 次に、2018年度に向けた取組みを、ご説明します。
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● まず、アプライアンス社の中期事業戦略を、ご説明します。
全体戦略として、
・高成長事業へのリソースシフト
家電事業戦略として、
・プレミアムゾーンの更なる強化
・日本の勝ちパターンの海外展開
・アジア・中国+欧州での事業成長加速
BtoB事業戦略として、
・非連続な取り組みとIoT活用による高収益化
を展開してゆきます。
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● ご覧のチャートは、
横軸に市場成長率、縦軸に業界平均営業利益率を示し、
メジャーやエアコンなど、アプライアンス社の事業領域毎の
市場規模を円の大きさで示したチャートです。
● 図の右上のオレンジ色の部分は、成長率と利益率が共に高く、
相対的に立地の良い領域です。
スモール・ビルトインや食品流通がここに位置づけられます。
● 一方、図の左下の青色の部分は、成長率と利益率が共に低く、
プレミアム化や新用途展開等、
その中でより儲かる立地を探す必要のある領域です。
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● そのような事業環境を踏まえ、こちらがアプライアンス社の
新事業ポートフォリオになります。
● 昨年お示ししたエアコンや食品流通等のBtoB事業に加え、
新たにスモール・ビルトインを高成長事業に位置付けました。
この領域では、積極的な非連続投資を行い、
グローバルな成長を目指すとともに、
リソースを大胆に拡充し、商品・営業力を強化します。
● 冷蔵庫、洗濯機などのメジャー事業は、安定成長事業として
中国・アジア・欧州を中心にプレミアム分野の成長を加速し、
安定収益の拡大を目指します。
コンプレッサーや燃料電池などのデバイス事業は、
機種構成の良化により収益拡大を図ります。
● 市場成長が大きく見込めないテレビなどのAV事業は、
投資を必要最小限に抑え、リスクを最小化しつつ、
黒字化の定着を目指します。
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● 高成長事業での成長を実現するため、
18年度に向けて、高成長事業の3事業に人材・資金を
重点的に投下してゆきます。
● 具体的に、「人」の面では、
開発人材を、15年度比4割増となる約600名を増強します。
● 「お金」の面においては、
カンパニー戦略投資の4分の3を、重点投資領域に投下し、
成長を加速してゆきます。
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● 高成長事業に重点的に投資を行うことにより、
2018年には売上高2.8兆円、営業利益1,250億円を
目指します。
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● ここで、家電事業における当社の強みと、日本市場での
占有率についてご説明します。
● おかげさまで、日本での家電合計占有率は
過去30年間で最高を記録することができました。
● また、15年度の商品別金額シェアランキングにおいて
ご覧の通り、ルームエアコンをはじめ多数の商品で
トップシェアを獲得させていただきました。
● これらは、当社の
・お客様と「つながる力」
・お客様に「価値を伝える力」
・「製販連結経営」による一体運営
などの強みが発揮され、マーケットで優位な結果を
出すことができたと考えています。
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● 当社の強みである日本の勝ちパターンを海外に展開するため、
日本で培ったマーケティング手法を地域特性に合わせて
展開してゆきます。
● アジアでは18年度の売上目標3,500億円に向けて、
エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビの主力4事業を中心として、
地域に根ざした新しい価値を提案できる商品を強化してゆきます。
● また、メイドインジャパンの訴求等のプレミアムマーケティングや
プロモータの強化など、日本のノウハウを活かした
フィールドマーケティング強化を推進してゆきます。
● 中国は18年度の売上目標を133億元とし、
「健康・余裕・品」+スマートという中国の特性に沿った「憧れ」の
醸成でプレミアムブランドの構築と商品の差別化を図ります。
● また、事業横断のマーケティング本部と販売BUを設置し、
「統一マーケティング」と「開製販一体体制」を強化し、
市場対応のスピードアップを図ります。
● 今後も、海外販社を、順次アプライアンス社に移管し、
製販連結経営を徹底してゆきます。
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● 家電事業においては、デジタル事業の戦線整理が
一段落し、ようやく収益を伴った成長を目指す環境が整いました。
● ご覧のチャートは、
左側が地域別の売上と営業利益、
右側が事業単位別の売上と営業利益を表しています。
● 重点投資領域として、
地域軸では、日本に加えてアジア、中国、欧州、
事業単位別では、スモールとルームエアコンを設定し、
売上と利益両方の成長を目指します。
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● 次に、2016年度の事業方針について、ご説明します。
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● 2016年度の経営目標は、IFRS基準の製販連結ベースで、
売上高
2兆6,000億円
営業利益
1,000億円(3.8%) を目指します。
● 売上は、ハスマンの新規連結とエアコン、メジャーの
販売増により、前年比104%の増収を目指します。
● 営業利益は、販売増や収益体質改善に伴うエアコンの増益と
コンシューマー商品のプレミアム化、ハスマンの新規連結等
により、大幅な増益を目指します。
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● こちらは、15年から16年にかけての増減を示したグラフです。
● 売上高は、ハスマンの新規連結や、高成長事業を中心とした
販売増で為替影響等による減少分をカバーし、増収を目指します。
● 営業利益は、16年度からIFRS基準に変更していますが、
比較のため調整後営業利益も表示しています。
● 高成長事業を中心とした販売増による増益や、
ハスマンの新規連結による増加に加え、
従来は営業外費用に含まれていたテレビの構造改革費用の
減少効果もあり、大幅な増益を目指します。
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● ここから、事業単位ごとの取組みについて、ご説明します。
最初にエアコン事業です。
● RACは中国での減速はあったものの、グローバルプラットフォーム開発
による商品力強化により、アジアを中心とした海外の増販などで、
15年度営業利益率5%を達成することができました。
また、地域最適化の成果として、速冷のニーズを捉えた速冷暖エアコンが
アジアで好調に推移し、16年4月実績でも現地通貨ベースで
前年比163%を記録するなど、シェアNo1を堅持しています。
● 中国においては、中国メーカーとの差別化を図れる「健康」を軸に
高中級機シフトを加速し、代理店と一体の実需営業へ変革を図ります。
それにより、16年度は高中級機の比率を20%から32%に
高めると共に、112%の販売増を目指します。
● 大型空調については、15年度にマレーシアを中心にアジアでの
2桁成長、国内ガス空調の増販といった成果をあげることができました。
● また、エネルギーの自由化に対応するため、ガスと電気両方の
エネルギーで駆動できるハイブリッド型ガス・電気空調「スマートマルチ」を
ガス事業者様と連携して発売しました。
● クラウド技術を統一プラットフォームで展開し、スペックインで差別化する
など、狙う領域に集中した事業展開を進めてゆきます。
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● 次に、メジャー事業です。
● 従来にも増して、それぞれの地域に適したプレミアム商品を展開し、
「憧れの暮らし」を提案します。
● 日本では、30代から40代のファミリー層をターゲットにした
ライフスタイルの提案と、衣食住の本質訴求を狙った
「ふだんプレミアム」を展開しています。
● アジアでは、日本製品の品質の高さに対する「憧れ」を、
「Japan Quality」として訴求します。
● 中国では、「健康・余裕・品」+スマートをコンセプトに、
プレミアムブランドの確立を図ります。
● 欧州では、鮮度にこだわったプレミアムフラットの冷蔵庫や、
ゴレーネ社と共同開発したドラム洗濯機等を展開します。
● また、成長著しいアジアでは、地域内での商品企画の最適化や、
地域内の相互供給によるラインナップ拡充を図り、APアジアを
中心とした地域完結経営を加速してゆきます。
● アセアン6カ国の縦型洗濯機では、背面操作等の地域ニーズを捉えた
商品企画がヒットし、業界平均を大きく上回る増販を達成するなど、
APアジア設置の成果が上がっていると考えています。
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● 次に、スモール・ビルトイン事業です。
● 日本では当社のドライヤーやIHクッキングヒーターに代表されるように
高いシェアを獲得しており、高収益のスモール・ビルトイン事業で
存在感を示していると思います。
● 当社のスモール事業を支えているのは
・商品の価値を生み出す商品企画力、
・お客様が体感・実感できる店頭力
・ナノイーやシェーバーの刃のようなコアデバイスを中に持っている
ということです。
● また、ビルトイン事業は、当社が持つ品質力や長年培ってきた
CSネットワークなどが強みとして活きている事業であり、
高い参入障壁が存在すると考えています。
● 18年に向け、このような日本の強みを海外に展開してゆきます。
中国では、女性向け美容商品にナノケアドライヤーなどの
日本のハイエンドモデルを展開します。
また、IH炊飯器のラインナップを拡充し、販売拡大を目指します。
● デザイン志向やプロ志向の強い欧州では、現地メーカーと提携し、
欧州デザインやプロ向け技術を採用したシェーバーやトリマーなどの
プレミアム商品を投入し、販売拡大を目指します。
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● 次に、AV事業です。
● 黒字転換を果たしたテレビ事業では、
複数メーカーのオープンセルが取付け可能となるマルチセル化を
全8拠点で推進し、限界利益の向上を図ります。
● また、SOCでのグローバルプラットフォームを確立し、最小投資で
国別ラインナップを実現し、開発スピードとコスト力強化を図ります。
そのことにより、日本、欧州、中南米、アジア・大洋州、インドの
5地域で製販一体で国別商品・流通戦略を加速してゆきます。
● 15年度に欧州で発売された左の2モデルは、お客様の評価も高く、
数多くの雑誌や有力評価機関よりアウァードをいただいております。
CZ950は当社独自の色再現技術でリアリティを追求した
OLEDテレビです。
DX900は業界最高クラスの多分割バックライトエリア制御を採用し、
世界で初めて ULTRA HD PREMIUM の認定を受けることが
できました。
● 右のDX850は迫力サウンドのハイレゾモデルで
テクニクスのノウハウを展開した、日本地域限定モデルです。
● プレミアム4Kテレビの連打で市場プレゼンスを向上し、
収益力の強化を図ります。
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● 最後に、食品流通事業です。
● 食品流通事業は新たに米国ハスマン社を連結化し、
18年に売上4,000億円を目指します。
● ハスマン社の業績は足許の16年第1四半期は、デューデリジェンス時の
計画を上回る見通しで、当初の目論み通り順調に推移しています。
● 順調の証として、ハスマンの主力商品である米国ショーケースシェア
においては、米国にて15年度は1位を獲得することができました。
● 今年度は、スーパー、コンビニ、ドラックストア等の私どもの商品の価値を
認めて頂けるお客様に特化し、利益率の高い独自・特注商品を強化し、
収益性の更なる向上を図ります。
● BtoBソリューション事業に適した管理手法などについては、ハスマンの
取組みは我々よりも先んじていると感じるところもあり、
当社社員の出向を通して相互の学びを加速してまいります。
● 飲料事業は、コンビニコーヒーの台頭により自動販売機市場が
縮小する中、14年度に草津から群馬に拠点を集約し、コスト力の強化を
図りました。今後は、当社の強みがあるディスペンサ事業を強化し、
高収益化を目指してゆきます。
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