ガス化システムとは? ■ 焼却とは逆の還元反応により木質バイオマスを ガス化し、燃料として使用してエンジンやタービ ンで発電を行うものです。 ■ガス化プロセス 還元ゾーン 850-1100℃ 燃焼したガス成分の還元反応が行われる ■ ガス化は小規模でも高い発電と熱回収性能を有 し、排出される温水は給湯や暖房用、産業用の 熱源に利用されます。 酸化ゾーン 700-1200℃ ガス生成のための化学反応を維持するための熱源 としての部分燃焼が行われる ■ガス化の技術は欧州で100年以上使用されてきた 蓄積が有り、小型(発電能力40∼400kW)クラ スは欧州おいて1,000基以上の豊富な実績を有し、 東南アジア、アメリカにおいても小型木質バイオ マス発電機が盛んに開発導入され始めています。 熱分解ゾーン 350-650℃ 熱分解:燃料は気体・液体・固体に分解される 乾燥ゾーン 25-275℃ 燃料に含まれる水分が蒸発する ブルクハルト社製 ガス化熱電併給装置の実績 158 基 が世界中で導入されています! ※ 2016年6月時点で ■ ブルクハルト社製 木質ガス化熱電併給装置 質ガ 質ガス化熱電 熱電 電併給 電 仕様概要 165kW 165kW 49kW 熱出力 260kW 110kW 約110kg/h(900 t/年) 約39kg/h(310 t/年) 発電効率 30% 25% 熱効率 45% 55% 総合効率 75% 80% 高い発電効率 電力連系が容易 特徴 ■ 1,000kW級, 2,000kW級システム構成例 49kW 電気出力 ペレット消費量 ※ 稼働中:150基 設置中:8基 1,000 kW級 2,000kW級 発電機ペレット消費量 4,500 t/年 9,000 t/年 50WB%原木消費量 9,000 t/年 18,000 t/年 ■ 特徴 ■ 木材乾燥・排熱回収発電で熱需要が完結 近隣地域に熱供給も可能 洸陽電機が目指すバイオマス資源の面的利用 小型高効率のシステムでバイオマス発電を行えば、地域の資源を無理なく活用することができるだけでなく、 新たな雇用も生まれ、地域外の資源に依存しない経済循環を作ることが可能です。 ■市町村単位での展開イメージ ■全国での展開イメージ 各市町村ごとにコアサイトをつくり、 余剰ペレット を供給 発電機 165kW 電力 化石燃料 ペレット ボイラー 電力 コアサイト 1MW∼2MW エネルギーの 調達をなるべく 外に出さない 天然ガス 石油 石炭 発電機 49kW ペレットストーブ バイオマスの面的利用を行うことが あるべき姿。 洸陽電機のバイオマス発電Q&A Q なぜ木質ペレットなの? チップとの比較は? A チップのように含水率のばらつきがなく品質が一定になるため、発電も安定します。 またペレットの製造工程の乾燥プロセスで発電所の排熱を活用でき、エネルギーを 有効に活用できます。また、かさ密度が高いことや変質しにくいことから、チップよ りも輸送・保管が容易であり、分散発電の燃料として適しています。 Q なぜガス化なの? ボイラーとの比較は? A ガ ス化 方 式 は 発 電 効 率 が ■ドイツにおけるFI T 認 定 数 ※出典:DBFZ Annual Report(2013) 高く、かつ木 材の 消 費 量も 300 抑 えられます 。5 M W 規 模 250 テムと比べて木材の使用量 を約40%低減できます。 ■ ガス化・ガスエンジン 200 150 100 一方でボイラーは発電効率 50 の向上のため大規模化が必 0 須で、大 量の木 材供 給の確 ■ ORCタービン 認定台数 のボイラーによる発 電シス ■ 蒸気タービン 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012(年) 保が必要になります。ガス化方式は木材供 給が 可能な量に合わせて発電規模を 設 定でき、小規 模でも設 置可能で、乾 燥や暖 房 等の熱利用先も見つけやすいメ リットが有ります。 Q このシステムの地域へのメリットは? A 近隣からの木材供給量で十分なため、発電所と林業事業者の距離が近く、輸送の 負担が小さくなります。また、木材供給量に余裕が 有ればペレットを増産して、地 域内でペレットボイラーや小型発電設備を活用でき、エネルギーの地産地消を実 現できます。 Q なぜドイツのブルクハルト社製を採用したの? A 日本製バイオマス発電設備は大型ボイラーが中心であるのに対し、ドイツでは中 小型のガス化発電技術の活用が進んでおり、中でも世界で158機が稼働しており 実績豊富なブルクハルト社製のガス化熱電供給システムを採用しました。
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