資料 - 京都市

教育福祉委員会資料
平成28年5月
教 育 委 員 会
保 健 福 祉 局
京都市立開智幼稚園(下京区)の今後のあり方について
開智幼稚園の園児数が減少傾向であること受け,地元の開智自治連合会(以下,
「自
治連」という。)では,開智幼稚園を真に必要とされる幼児教育施設として発展させ
るため,地域での協議を重ねられ,平成 27 年 8 月,開智幼稚園の認定こども園への
早期移行を主旨とする要望書を,京都市及び京都市教育委員会に提出されました。
本要望書を踏まえ,今後,次のとおり取組を進めて参りますので御報告致します。
1 経過
(1)自治連では,園児数の減少傾向が続く開智幼稚園の現状について憂慮されてい
たが,幼児教育施設として今後とも存続し,活気あふれる活動拠点であり続ける
ことが最優先課題であるとして,今後のあり方について検討を始められた。
(2)検討の過程においては,子育て環境を見つめ直す中で,近年の保育所ニーズの
高まり等も踏まえ,現敷地において,幼稚園と保育園の機能を併せ持つ「認定こ
ども園」への移行について,自治連から本市に調査依頼があり,本市からは,調
理室や乳児室を新設する必要性や現施設の老朽化を踏まえ,施設の全面建替えが
必要であり,その場合には,民間法人(学校法人又は社会福祉法人)が運営を引
き継ぐ認定こども園への移行が望ましいと回答した。
(3)こうした本市からの回答と地域での協議を踏まえ,平成 27 年 8 月,自治連か
ら「認定こども園への早期移行」「認定こども園移行後も地域と連携した運営と
なるような配慮」「開智幼稚園の在園児童への配慮と可能な限りの園児募集の継
続」を求める要望書(別紙 1)が京都市及び教育委員会へ提出された。
2 開智幼稚園の認定こども園への移行に対する本市の考え方
(1)開智幼稚園周辺地域については,保育ニーズが高いにもかかわらず,保育所が
少ない状況にあり,認定こども園への移行により新たな保育の受入枠を確保する
ことは,就学前の子どもを持つ保護者のニーズに合致する。
(2)また,認定こども園移行に当たっては調理室や乳児用トイレの新設,保育室の
増設が必要であり,昭和 42 年に設置され間もなく築 50 年を迎える現園舎の老朽
化の状況を踏まえれば,全面建替えが不可欠である。
(3)一方,開智幼稚園を認定こども園として再整備するに当たり,設置及び運営主
体が学校法人又は社会福祉法人でなければ施設整備に係る国庫補助を受けられ
ないことなどを踏まえると,民設民営により実施することが適当である。
(4)また,認定こども園の定員については,保育ニーズを踏まえ,保育所定員を十
分に確保することが望ましい。
1
3 移行後の「認定こども園」の概要及び今後の進め方(予定)
(1)「認定こども園」の概要
ア 定員の比較
認定こども園
現開智幼稚園
2・3 号認定
1 号認定
1 号認定
(保育所枠)
(幼稚園枠)
(幼稚園枠)
3~5 歳児
45 人
90 人(注 2)
90 人程度
(注 1)
―
―
0~2 歳児
計
135 人程度
90 人
注1
施設整備に当たっては,120%までの定員外入所受入れを想定するものとする。
また,保育ニーズの状況に応じて,将来的に更に受入枠を拡大することがある。
注2
イ
ウ
H28.5.1 現在の園児数は 42 人
認定こども園の設置及び運営を行う法人(以下,「運営法人」という。)
学校法人又は社会福祉法人とする。
土地及び施設の取扱い
本市が,開智幼稚園敷地を下記(2)の方法により選定した運営法人に有償で
貸与したうえで,運営法人が現行園舎を全面建替えし,認定こども園として必要
な整備を行う。
(2)「認定こども園」の運営法人の選定
「認定こども園」の設置及び運営を行う学校法人又は社会福祉法人は,公募型
プロポーザル方式により選定することとし,有識者や地域の代表者等による「開
智認定こども園(仮称)整備・運営法人選考評価等委員会」を設置のうえ,募集
要項及び評価基準の作成,並びに書類審査及び実地審査等に際して,意見を聴取
するものとする。
(3)今後のスケジュール
ア 運営法人の選定
平成 28 年 6 月に募集要項等の配布を開始し,8 月頃から応募受付,その後審査
を経て,同年 12 月に運営法人を決定する。
イ
施設整備
平成 29 年 4 月から 30 年 3 月までの間に園舎の建替え及び園庭の整備を行う。
(4)開智幼稚園の在園児への対応及び平成 29 年度以降の園児募集等
平成 30 年度の認定こども園開設に向けて,平成 29 年度には園舎建替え工事を
実施するため,平成 29 年 3 月末時点での在園児については,醒泉小学校と淳風小
学校の統合に係る施設整備に伴い,元有隣小学校(現開智幼稚園から約 500m南方)
に平成 29 年度から 31 年度まで一時移転する京都市立楊梅幼稚園への通園を可能
とし,29 年度の新入園児も募集する。
また,平成 30 年 3 月末時点で楊梅幼稚園へ通園する開智幼稚園通園区域の園児
については,平成 30 年度に「認定こども園」に転園することも可能とする。
2
<参考 1>開智幼稚園の園児数の推移(5 月 1 日現在)
年度
3歳
4歳
5歳
計
24 年度
17
20
23
60
25 年度
12
16
20
48
26 年度
15
17
17
49
27 年度
4
14
16
34
(人)
28 年度
22
4
16
42
<参考 2>関係幼稚園等の設置場所の状況(別紙 2 参照)
場所
28年度
29年度
開智
開智幼
(園舎建替工事)
有隣
(耐震工事)
醒泉
楊梅幼
通園できる
移転
30年度
転園できる
31年度
民営認定こども園
楊梅幼
(醒泉・淳風統合小学校校舎建設工事)
3
別紙1
4
醒泉小
楊梅幼
●大谷保育園
●池坊保育園
周辺図(開智幼・元有隣小・楊梅幼・近隣保育園)
元有隣小
開智幼
5
別紙2