意見募集結果

液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律の運用及び解釈について等
の一部改正に対する意見募集の結果について
平成28年6月8日
経 済 産 業 省
商務流通保安グループ
ガ ス 安 全 室
経済産業省では、平成 28 年4月8日付けで、液化石油ガスの保安の確保及び取引の適
正化に関する法律の運用及び解釈について等の一部改正案に関する意見募集を行いまし
た。その結果は、以下のとおりです。
今回の意見募集に当たり、御協力いただきました方々へ厚く御礼申し上げますとともに、
今後ともガス保安行政の推進に御協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。
1.意見募集の実施方法
・募 集 期 間 : 平成 28 年4月8日(金)~平成 28 年5月9日(月)
・告 知 方 法 : ホームページにおける掲載
・意見提出方法 : 電子メール、FAX及び郵送
2.意見募集の結果
11件
3.提出された御意見及びそれに対する回答
次頁のとおり
4.お問い合わせ先
経済産業省商務流通保安グループガス安全室
電話番号:03-3501-4032
○液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律の運用及び解釈について等の一部改正案に関するパブリックコメントに寄
せられたご意見と経済産業省の考え方
※11件の御意見をいただきました。
パブリックコメントにおける御意見
御意見に対する考え方
第 34 条(保安機関の業務等)関係
3.第1項ただし書中「所有者又は占有者の承諾を得ることができないと
き」(以下3.において「調査拒否」という。)の例としては、供給設備又は
消費設備の点検調査に係る訪問時に、対面で拒否された場合のほか・・
とありますが、
この場合、「販売事業者が事前に作成した書面(点検調査を拒否し、今
後消費機器等に係る事故が発生した場合、責任の所在は求めない等の
内容が記載されたもの)に署名を求める等の措置を講じる対策も必要で
はないのでしょうか。
また、これにより「販売事業者に起因する事故」の減少に繋がればと考
供給設備点検・消費設備調査に係る訪問時に、一般消費者等から対面
で拒否された場合には、液化石油ガス法第 34 条第1項ただし書の規定に
より点検・調査を行うことは要しませんが、御指摘のとおり、一般消費者等
から拒否された旨を記録することは保安上重要と考えております。
そのため、今般、規則運用通達第 132 条関係を改正し、都市ガスと同様
に、保安業務実施状況報告に「拒否数」を追加することを考えております。
また、行政庁は、立入検査において、必要に応じてLPガス販売事業者
に対して「調査拒否」の記録の提示を求めるなど、点検・調査業務の実施
に係る適正性を監督していくことが重要と考えております。
えます。
液化石油ガス保安の確保及び取引の適正化に関する法律の運用及
び解釈について(20140901 商局第3号)の一部改正 第 34 条(保安機関
の業務等)関係
この改正により、3回以上訪問したが、不在であって、連絡票を入れた
にもかかわらず所有者又は占有者から連絡等がない場合についても
「調査拒否」として取り扱うこととなるが、そもそも「調査拒否」の場合、保
「調査拒否」の場合における次回調査の基準日については、御理解のと
おり、当該「調査拒否」から4年後となります。
安機関はいつまで当該点検調査を行う義務を免じられるのか明らかにし
ていただきたい。
第36・37条において全部及び一部を承継した時とあるが、一部の定義
がなければ不明確です。
第34条第3項3行目 供給設備又は消費設備の点検調査に係る訪問時
「供給設備又は点検」を削除し、消費設備の調査に係る訪問時とする。
「一部を承継した時」とは、液化石油ガス法第 10 条第1項に規定する全
部承継以外の承継を行った時を意味します。
御理解のとおり、不在処理が可能なのは、消費設備調査についてであ
り、供給設備点検については従前どおりの運用を継続する予定です。
いただいた御指摘を踏まえ、その旨が明確に分かる文言に修正いたし
ます。
第36条(供給設備の点検の方法)関係1.
第37条(消費設備の調査の方法)関係1.
第38条(周知の方法)関係1.
「~当該「供給開始時」には当たらないこととする。」の後に次の一文を
追加する。
一部を承継とは、被承継者の液化石油ガスの販売の事業に係る一部
の販売所について営業権、店舗及び貯蔵施設、従業員、帳簿等を譲り
一部承継については、液化石油ガス法第 10 条第1項に規定する承継
以外の承継を含むものを意味しております。「承継」の用語自体は、液化
石油ガス法においても定義規定なく使用しているものであり、本改正案に
おいて「事業の全部又は一部を承継」と規定することで、第 10 条第1項の
承継にかかわらず、承継全般が対象となるよう明確化した規定ぶりとして
いることから、原案のとおりといたします。
渡すことをいい、法第3条第1項の登録又は法第8条の販売所等の変更
の届出(必要に応じて法第36条第1項の許可)が必要である。
(1)法運用の通達の一部改正について(調査による不在時対応(第34
液化石油ガス法第 16 条の2第1項により、液化石油ガス販売事業
条関係))及び(2)規則運用通達の一部改正について
者は、供給設備を技術上の基準に適合するように維持する義務を負っ
2 需要家が不在である場合の保安機関の報告内容
ています。この点、供給設備点検にして不在であった際に「調査拒否」とし
た場合には、保安上の確認が実施されなくなり、当該義務が適正に果
調査における不在時対応並びに需要家が不在である場合の保安機関 たされないおそれがあることから、原案のとおりとし、供給設備点検は
の報告内容に、定期消費設備調査のみならず、定期供給設備点検も含 従来どおりの運用とします。
めてもらいたい。
(1)法運用通達の一部改正
調査における不在時対応(第34条関係)
(2)規則運用通達の一部改正
2.需要家が不在である場合の保安機関の報告内容(第132条関係)
液化石油ガス法第 16 条の2第1項により、液化石油ガス販売事業
者は、供給設備を技術上の基準に適合するように維持する義務を負っ
ています。この点、供給設備点検にして不在であった際に「調査拒否」とし
法第34条(保安機関の業務等)関係の調査における不在時対応の改正 た場合には、保安上の確認が実施されなくなり、当該義務が適正に果
に、定期供給設備点検も3回以上訪問の不在処理を含めていただきた たされないおそれがあることから、原案のとおりとし、供給設備点検は
い。
また、併せて規則132条(報告)関係の様式2の保安業務実施状況報
従来どおりの運用とします。
なお、保安業務実施状況報告における供給設備点検拒否については、
告の定期供給設備点検の「当該事業年度に保安業務を実施した数」欄 御指摘を踏まえ、供給設備点検の欄に「拒否数」を記載するかたちに修正
に不在数の記載欄を加えていただきたい。
いたします。
なお、同欄に現行法(第34条)の所有者又は占有者の承諾を得ることが
できないときはこの限りではない(拒否)を記載する欄がありません。
第34条について
3回訪問して所有者及び占有者から連絡がない場合について調査拒
否扱いすることとしているが、調査と同時に屋内に入って点検する必要
のある項目(漏えい試験、調整圧、閉塞圧等)についても調査と同様に点
検拒否とする必要があります。
なお、点検拒否としたからといって供給設備の維持管理については販
売店が「供給設備の技術上の基準」に従って供給する義務があることか
液化石油ガス法第 16 条の2第1項により、液化石油ガス販売事業
者は、供給設備を技術上の基準に適合するように維持する義務を負っ
ています。この点、供給設備点検にして不在であった際に「調査拒否」とし
た場合には、保安上の確認が実施されなくなり、当該義務が適正に果
たされないおそれがあることから、原案のとおりとし、供給設備点検は
従来どおりの運用とします。
ら保安の確保に支障は出ないと考えます。
今回、消費設備において、3 回以上訪問したが不在により実施できな
かった場合には、調査拒否として取扱うこととなる案が出されています
が、供給設備点検にも同様に不在処理を取り入れていただきたい。
尚、今回取り入れられない場合は、来年度に整合化する予定の案件も
あると伺っているので、継続審議をお願いします。
液化石油ガス法第 16 条の2第1項により、液化石油ガス販売事業
者は、供給設備を技術上の基準に適合するように維持する義務を負っ
ています。この点、供給設備点検にして不在であった際に「調査拒否」とし
た場合には、保安上の確認が実施されなくなり、当該義務が適正に果
たされないおそれがあることから、原案のとおりとし、供給設備点検は
従来どおりの運用とします。
一部承継については、液化石油ガス法第 10 条第1項に規定する承
今回の液化石油ガス法施行規則の運用及び解釈の改正案で,定期
供給設備点検,定期消費設備調査において,「供給開始時」としないと
する事業の一部承継について,液化石油ガス法では,定義されていない
と思われるので,どのような場合を事業の一部承継とするのか明確にし
てもらいたい。
また,併せて一部承継とみなすための手続きについて,示していただ
きたい。
審議会の資料では,販売所の店舗,土地,供給設備、顧客等の全て
を承継した場合を一部承継とするともされているが,顧客の譲り渡しとど
の部分に違いがあるかをを明確にしてもらいたい。
できれば,他の業務も併せて行っている場合は,店舗や販売店を承
継することは困難であるので、供給設備,顧客情報が譲渡された場合
も,一部承継と認めていただきたい。
継以外の承継を含むものを意味しております。
「承継」の用語自体は、
液化石油ガス法においても定義規定なく使用しているものであり、本
改正案において「事業の全部又は一部を承継」と規定することで、第
10 条の承継にかかわらず、承継全般が対象となるよう明確化した規定
ぶりとしていることから、原案のとおりといたします。
なお、
「承継」は、ある液化石油ガス販売事業者が他の液化石油ガ
ス販売事業者の権利義務の全部又は一部を受け継ぎ、その権利義務に
関してその者と同じ地位に立つことですから、一般消費者等が単に液
化石油ガス販売事業者を変更した場合には、そもそも「承継」には該
当しないと考えております。
一部承継の際に必要となる手続ですが、全部承継ではないため液化
石油ガス法第 10 条第3項の届出は不要ですが、別途、同法第3条第
1項の登録や第8条の販売所等の変更届出等が必要となる場合があ
ります。
また、第7回液化石油ガス小委員会の資料では、一部承継の事例と
して、
「営業権、販売所、従業員、帳簿や調査・点検の結果等の保安
情報、供給設備等の全てを当該販売事業者に譲渡」したケースを例示
しておりますが、御指摘のとおり、実際には様々な承継の事例がある
と思いますので、各事業者の事情に応じて、当該事例以外の承継も存
在すると考えております。他方、保安関係の帳簿・書類など、保安業
務を適正に行うために必要なものは、確実に引き継がれることが重要
と考えております。
液化石油ガス法第 16 条の2第1項により、液化石油ガス販売事業
者は、供給設備を技術上の基準に適合するように維持する義務を負っ
調査における需要家不在時の対応
ています。この点、供給設備点検にして不在であった際に「調査拒否」とし
た場合には、保安上の確認が実施されなくなり、当該義務が適正に果
34条の記載には、供給設備も含んでおり、消費設備だけ規制緩和され たされないおそれがあることから、原案のとおりとし、供給設備点検は
ても、不都合が生じる。
従来どおりの運用とします。
不在処理が可能なのは、消費設備調査についてであり、供給設備点検
は従来どおりの運用とする旨が明確となるよう、文言を修正いたします。