心療内科・精神科の薬(2016)
■睡眠薬□使用例
■抗不安薬□使用例
■抗精神病薬□使用例
■抗うつ薬□使用例
■気分安定薬□使用例
■抗認知症薬□使用例
■抗パーキンソン病薬
■アルコール依存症治療薬
■ADHD治療薬
●肝障害や腎障害での減量
●期間制限
●運転制限
●高齢者への用量制限
●胎児奇形性や授乳移行性の危険性
■睡眠薬
超
短
時
間
短
時
間
中
時
間
長
時
非
ベ
ン
ゾ
系
ベ
ン
ゾ
系
一般名
商品名
用量用法
スボレキサント
ラメルテオン
ゾルピデム
エスゾピクロン
ゾピクロン
トリアゾラム
リルマザホン
ブロチゾラム
ロルメタゼパム
エスタゾラム
フルニトラゼパム
ニトラゼパム
クアゼパム
フルラゼパム
ベルソムラ
ロゼレム
マイスリー
ルネスタ
アモバン
ハルシオン
リスミー
レンドルミン
ロラメット
ユーロジン
サイレース
ベンザリン
ドラール
ダルメート
15-20mg
8mg
5-10mg
1-3mg
7.5-10mg
0.125-0.5mg
1-2mg
0.25mg
1-2mg
1-4mg
1-2mg
5-10mg
15-30mg
15-30mg
-1-
作用/副作用
催 筋 抗 依
眠 弛 痙 存
緩 攣 性
± 0 0 0
± 0 0 0
備考
オレキシン受容体拮抗薬
メラトニン受容体作動薬 ※継続投与
併用禁忌：フルボキサミン
+ ± 0 ± 翌朝にやや苦味
翌朝に苦味
++ + ± ++ 夜間せん妄 禁忌：アゾール系抗真菌薬
+ + ± +
+ + ± +
+ + ± + 肝障害：投与可
+ + ± +
++ ++ ± ++ 注射剤
+ ++ ++ +
+ + ± +
+ + ± +
□使用例
薬剤
入眠困難
中途覚醒、浅眠、早朝覚醒
高齢
不安による不眠
肝障害
マイスリー、レンドルミン
レンドルミン、サイレース、ベンザリン
ベルソムラ、マイスリー
デパス
ロラメット
-2-
■抗不安薬
一般名
商品名
用量用法
作用/副作用
抗 筋 抗 依
不 弛 痙 存
安 緩 攣 性
非 タンドスピロン セディール
5-60mg/1-3x
± 0 0 0
短
グランダキシン 50-150mg/1-3x ± ± ± ±
トフィソパム
時
クロチアゼパム リーゼ
5-30mg/1-3x
+ ± ± ±
間
エチゾラム
デパス
0.25-3mg/1-3x ++ ++ ± ++
中 ベ アルプラゾラム ソラナックス 0.4-2.4mg/1-3x + + ± +
時 ン ロラゼパム
ワイパックス 0.5-3mg/1-3x
+ + ± +
間 ゾ ブロマゼパム レキソタン
1-15mg/1-3x
+ + ± ++
系 クロキサゾラム セパゾン
++ + + ++
1-12mg/1-3x
長
セルシン
2-15mg/1-3x
時
ジアゼパム
+ ++ ++ +
ダイアップ
4-10mg/1x
間
クロナゼパム リボトリール 0.5-6mg/1-3x
+ ++ ++ +
超
ロフラゼプ
メイラックス 1-2mg/1x
+ + + +
-3-
備考
セロトニン作動性
自律神経調節作用
催眠作用
制吐作用
肝障害：投与可
注射剤は緩徐静注
坐剤
抗てんかん薬 気分安定作用
半減期：2週間
□使用例
薬剤
不安時
けいれん発作
軽度
中等度～重度
高齢
肝障害
発作重積
発作直後
リーゼ
ソラナックス、デパス
セディール、グランダキシン
ワイパックス
セルシン(5)1Aから緩徐静注。消失するまで。
ダイアップ座薬(4)1コ挿肛
フェノバール(100)0.5A筋注
※禁忌、注意
呼吸抑制←筋弛緩作用
せん妄
緑内障
飲酒←相互作用
重症筋無力症←筋弛緩作用
-4-
■抗精神病薬
一般名
商品名
DPA アリピプラゾール エビリファイ
用量用法
3-30mg/1x朝
300-400mg/4w
インヴェガ
3-12mg/1x朝
ゼプリオン
25-150mg/4w
リスパダール 1-12mg/1-2x
リスパダールコンスタ
25-50mg/2w
ブロナンセリン
ロナセン
8-24mg/2x
ペロスピロン
ルーラン
12-48mg/3x
オランザピン
ジプレキサ
2.5-20mg/1x
MAR
クエチアピン
セロクエル
25-750mg/2x
TA
12.5-600mg/2x
クロザピン
クロザリル
ブチロ系
0.75-20mg/1-3x
ハロペリドール
セレネース
5-200mg/1-3x
定 フェノ系 レボメプロマジン レボトミン
型 ベンズ系 チアプリド
グラマリール 25-150mg/1-3x
その他
25-450mg/2-3x
ゾテピン
ロドピン
-5パリペリドン
非
定
型 SDA リスペリドン
作用
副作用
抗 気 鎮 振 便 血
幻 分 静 戦 秘 糖
・ 安
上
妄 定
昇
+
+
+
0
0
0
0
+
0
+
備考
外来レベル
筋注剤
持続性筋注剤
持続性筋注剤
+
+
+
禁忌：
アゾール系抗真菌薬
0
0
+ ++ ++ +
± ++ ++ 0
++ 0 ++ +
++ 0 + ++
± 0 ++ +
+ 0 ++ +
+ 0 ++ +
持続性筋注剤
+
+ ++
++
+
+
++ +
+ +
+ +
筋注剤
入院レベル
血球減少
注射剤
持続性筋注剤
筋注剤あり
てんかん誘発
禁忌：
糖
尿
病
□使用例
不穏時
(急性期)
経口可
(内服)
経口不可
軽度
重度
高齢
筋注
点滴
薬剤
セロクエル25mg、リスパダール1mg、ジプレキサ5mg
レボトミン25mg
リスパダール0.5mg、デジレル25mg
セレネース5mg、レボトミン25mg
セレネース5mg＋生食50ml
ロヒプノール(2)1A＋生食50ml ※入眠直後で中止＆SpO2モニタ
エビリファイ、リスパダール、ジプレキサなど
慢性期
※禁忌、注意
昏睡、麻酔下、全身状態不良
不整脈←循環抑制
-6-
■抗うつ薬
一般名
商品名
用量用法
抗
う
つ
NaSSA ミルタザピン
ベンラファキシン
SNRI
デュロキセチン
ミルナシプラン
エスシタロプラム
セルトラリン
SSRI
パロキセチン
フルボキサミン
スルピリド
その他
トラゾドン
四環系 ミアンセリン
イミプラミン
アミトリプチリン
三環系
クロミプラミン
アモキサピン
リフレックス
イフェクサー
サインバルタ
トレドミン
レクサプロ
ジェイゾロフト
パキシル
ルボックス
ドグマチール
デジレル
テトラミド
トフラニール
トリプタノール
アナフラニール
アモキサン
15-45mg/1x眠
37.5-225mg/1x
20-60mg/1x朝
12.5-100mg/2x
10-20mg/1x
25-100mg/1x
5-50mg/1x
25-150mg/2x
25-600mg/3x
25-200mg1x
10-60mg/1x
30-250mg/3x
30-250mg/3x
30-250mg/3x
30-150mg/3x
-7-
++
副作用
作用
意 食 鎮 嘔 便
欲 欲 静 気 秘
↑ ↑
+ + ++ 0 0
備考
性機能障害なし
低用量でSSRI
+ ++
適応：
0
禁忌：
尿閉
+
+
++
+
+
0
0
0
+
疼痛
0 禁忌：QT延長
0
+ 併用注意：循環器薬
慎重投与：未成年
+
0 もともと抗精神病薬
0 睡眠補助
+
+ ++ 0 0
+
± ± + ++
0
+ +
++ + ++ ++
0 ++
+ +
+ ++ + +
夜尿症
点滴剤
禁忌：
緑内障
尿閉
□使用例
薬剤
軽度
レクサプロ、ジェイゾロフト
中等度～重度 リフレックス
意欲低下
サインバルタ、イフェクサー
うつ不安＋意欲低下
イフェクサー、サインバルタ、
パニック発作
ジェイゾロフト、パキシル、ルボックス
食欲低下
ドグマチール、リフレックス
うつ不眠
デジレル、テトラミド、リフレックス
強迫
パキシル、ルボックス
疼痛
サインバルタ、トレドミン
高齢
ジェイゾロフト、ドグマチール少量
※急激な増量→セロトニン症候群・・・低血糖様症状
急激な減少→中断症候群・・・感冒様症状
うつ不安
-8-
■気分安定薬
一般名
リチウム
バルプロ酸
カルバマゼピン
ラモトリギン
商品名
用量用法
血中濃度
リーマス
デパケン
テグレトール
ラミクタール
100-1200mg/2x
100-1200mg/2x
100-1200mg/2x
25-400mg/1-2x
作用
抗 抗
躁 う
つ
副作用、備考
0.3-1.2 mEq/l ++ ++ 振戦、脳波異常
50-125μg/ml ++ + 高アンモニア血症 ※シロップ剤
4-12μg/ml
+ + 薬物アレルギー、相互作用
―
+ ++ バルプロ酸併用：最初は隔日内服
□使用例
躁状態
うつ状態
感情不安定
高齢
急性
維持
急速交代
急性
維持
薬剤
ジプレキサ、エビリファイ、デパケン、リボトリール
リーマス、デパケン
デパケン
セロクエル、ラモトリギン
リーマス、ラモトリギン
テグレトール
デパケン
-9-
■抗認知症薬
一般名
商品名
用量用法
適応
副作用
軽 中 高
度 等 度
度
3→5mg/1x(1-2w)
○ ○ ○
5-10mg/1x
コリン
下痢
8→16mg/2x(4w)
ガランタミン
レミニール
作動薬
興奮
16-24mg/2x
○ ○ ×
イクセロン
4.5→9→13.5
リバスチグミン
リバスタッチ
→18mg(4w)
NMDA
5→10→15
× ○ ○
メマンチン
メマリー
めまい
拮抗薬
→20mg/1x(1w)
ドネペジル
アリセプト
□使用例
初期
中期～後期
抑うつ
興奮
備考
薬剤
アリセプト、レミニール、イクセロン
メマリー
アリセプト増量＋メマリー
-10-
貼付剤
■抗パーキンソン病薬
一般名
ビペリデン
抗コリン薬
抗ヒスタミン薬
商品名
用量用法
1-6mg/1-3x
アキネトン 5-10mg/1x
(※筋注剤)
副作用
備考
抗コリン作用
半減期：長
→認知機能低下
※注意：高齢者 半減期：短
トリヘキシ
フェニジル
アーテン
2-12mg/2-3x
プロメサジン
ヒベルナ
ピレチア
25-200mg/1-3x 眠気
※抗コリン
作用も
■ADHD治療薬
一般名
アトモキセチン
商品名
ストラテラ
用量用法
40-120mg/1-2x
NRI
(※0.5-1.8mg/kg)
精神刺激薬 メチルフェニデート コンサータ 18-72mg/1x朝
備考
選択的ノルアドレナリン再
取り込み阻害薬
※登録必要
■アルコール依存症治療薬
一般名
商品名
用量用法
剤型 半減期
備考
アルデヒド脱水酸化酵素阻害薬
シアナミド
シアナミド 7ml/1x朝 液剤
1d
→少量飲酒で二日酔いを作り出す
抗酒薬
禁忌：多量飲酒→劇症肝炎
ジスルフィラム
ノックビン 0.1g/1x朝 粉末剤 1-2w
抗渇望薬 アカンプロサート レグテクト 2g/3x
飲酒欲求の抑制
-11-
●肝障害や腎障害での減量
肝障害で減量
腎障害で減量
睡眠薬
全て(ロラメットを除く)
ルネスタ
抗不安薬
全て(ワイパックスを除く) ―
抗精神病薬 全て
リスパダール、インヴェガ、クロザリル、
ベンズアミド系(ドグマチール、グラマリール、プリンペ
ラン)
抗うつ薬
全て
パキシル、
トレドミン、サインバルタ、
リフレックス
気分安定薬 全て
リーマス
ラミクタール
抗認知症薬 全て
メマリー、レミニール
その他
全て
ビ・シフロール、レグナイト
レグテクト
-12-
●期間制限
14 日
睡眠薬
ラボナ
抗不安薬
―
抗精神病薬 ―
抗うつ薬
※イフェクサー
(2016 年 11 月まで)
気分安定薬 ―
抗認知症薬 ―
その他
―
90 日または制限なし
30 日
ロゼレム、ベルソムラ
左記以外の全て
ルネスタ、アモバン
リスミー
グランダキシン、セディール
左記以外の全て
セルシン、デパス、ランドセン
ベンザリン、フェノバール
全て
※ベゲタミン A
※ベゲタミン B
全て
―
全て
―
全て
右記以外の全て
コンサータ
-13-
●運転制限
注意
睡眠薬
抗不安薬
抗精神病薬
抗うつ薬
気分安定薬
抗認知症薬
その他
禁止
―
―
―
レクサプロ、ジェイゾロフト、パキシル
―
レミニール
―
全て
全て
全て
左記以外の全て
全て
左記以外の全て
全て
●高齢者への用量制限
睡眠薬
抗不安薬
抗精神病薬
抗うつ薬
気分安定薬
抗認知症薬
その他
初回のみ
マイスリー、ルネスタ
―
―
―
―
―
―
継続
ルネスタ、サイレース
ソラナックス、デパス
―
―
―
―
―
-14-
●胎児奇形性や授乳移行性の危険性
睡眠薬
抗不安薬
抗精神病薬
抗うつ薬
気分安定薬
抗認知症薬
その他
妊胎児奇形性
禁忌
リスク説明
ハルシオン、ユーロジン、
ドラール、ダルメート
―
全て
―
―
デパケン
―
―
-15-
授乳移行性
禁忌
リスク説明
―
全て