西浦下水処理場消化ガス発電事業実施方針(PDF形式400

西浦下水処理場消化ガス発電事業
実施方針
平成 28 年 6 月
船橋市建設局下水道部
目 次
第 1 事業内容に関する事項 ..................................................................................................1
1.
事業名称 ....................................................................................................................1
2.
事業の対象箇所 .........................................................................................................1
3.
事業目的 ....................................................................................................................1
4.
事業概要 ....................................................................................................................1
5.
事業方式 ....................................................................................................................2
6.
事業期間 ....................................................................................................................2
7.
事業者の収入及び市への支払い ...............................................................................2
8.
下水道敷地等占用許可の申請 ...................................................................................3
9.
遵守すべき法令等 .....................................................................................................3
10.
事業期間終了時の措置 ..............................................................................................3
第2 民間事業者の募集及び選定に関する事項 ....................................................................4
1. 民間事業者の募集及び選定に関する基本的な考え方...............................................4
2. 選定の手順及びスケジュール ...................................................................................4
3. 応募の手続き等 .........................................................................................................4
4. 応募者の参加資格要件 ..............................................................................................5
5. 提案者の審査及び優先交渉権者の選定に関する事項...............................................6
6. 優先交渉権者選定後の手続 .......................................................................................7
第3 民間事業者の責任の明確化等事業の適正かつ確実な実施等の確保に関する事項 ......8
1. 基本的な考え方 .........................................................................................................8
2. 民間事業者の責任の履行確保に関する事項 .............................................................8
第4 事業の対象施設の立地ならびに規模及び配置に関する事項 .......................................9
1. 立地・本事業の対象施設に関する事項 ....................................................................9
2. 施設構成等の概要 .....................................................................................................9
第5 事業契約の解釈について疑義が生じた場合における措置に関する事項 ...................10
1. 疑義が生じた場合の措置 ........................................................................................10
2. 管轄裁判所の指定 ...................................................................................................10
第6 事業の継続が困難となった場合における措置に関する事項 .....................................10
1. 事業の継続が困難となる事由が発生した場合の措置.............................................10
2. 本事業の継続が困難となった場合の措置 ...............................................................10
第7 法制上及び税制上の措置並びに財政上及び金融上の支援に関する事項 ................... 11
1. 法制上及び税制上の措置に関する事項 .................................................................. 11
2. 財政上及び金融上の支援に関する事項 .................................................................. 11
3. その他の支援に関する事項 ..................................................................................... 11
第8.その他事業の実施に関し必要な事項.......................................................................... 11
1. 情報公開及び情報提供 ............................................................................................ 11
2. 将来の浄化槽汚泥受入れ量増量及び一般廃棄物受入れに対する対応 ................... 11
3. 将来市が出資する特定規模電気事業者が設立された場合の対応 .......................... 11
4. 応募に関する費用負担 ............................................................................................ 11
添付書類
別紙1 リスク分担に関する基本的な考え方
別紙2 対象施設の建設予定地
第1
1.
事業内容に関する事項
事業名称
船橋市西浦下水処理場消化ガス発電事業(以下、「本事業」という。)
2.
事業の対象箇所
(1)名称
西浦下水処理場
(2)種類
下水処理施設
3.
事業目的
船橋市(以下、
「市」という。
)は、平成 26 年 4 月に策定した船橋市総合計画・船橋市実施計
画[計画期間:平成 26 年度∼平成 28 年度]において、めざすまちの姿「未来へつなぐ恵み豊かな
環境のまち」の実現に向けた重点事業として、
「再生可能エネルギー導入の推進」を掲げている。
本事業は、その一環として実施される事業であり、西浦下水処理場で現在稼働中である汚泥消化
施設を用いて、汚泥消化工程において発生する消化ガスにより発電を行うことを目的とする。
その際、発電電力を再生可能エネルギー固定価格買取制度(以下、「FIT」という。)を活用し
て外部販売し、それにより得られる収入の一部を下水処理施設更新費用に充当し、さらに下水道
事業会計に還元することで下水道事業の効率的運営に有効活用する。
また、本事業は、民間事業者の創意工夫ノウハウや民間資金等を最大限活用するため、設計、
建設、運営・維持管理を民設民営方式により実施する。
本事業を実施するうえでの基本方針を以下に示す。
① 設計・建設、運営・維持管理を一括して民間事業者に委ねることで、再生可能エネルギー
製造・利用量及び売電収益の最大化(市への還元利益の最大化)を図る。
② 消化ガス発生量の最大化及び下水汚泥の確実な減容化を図るうえで効果的な消化設備の更
新を行う。
③ 将来に亘る、し尿・浄化槽汚泥投入量の増大、給食残渣等の地域バイオマスの投入を見据
えた、余裕度が高い発電施設を設置する。
4.
事業概要
市は、西浦下水処理場で発生する消化ガス全量を、本事業を実施する民間事業者(以下、「事
業者」という。
)に売却する。それに対し、事業者は FIT を活用した消化ガス発電施設(以下、
「発電施設」という。
)の設備認定の取得及び設計、建設、運営・維持管理を行うものである。
また、消化ガス利活用の継続のために、老朽化した既存消化設備の更新について、事業者が設
計及び建設を行うものである。なお、更新された消化設備については、施設竣工後に市に引渡し
を行うものとし、その代わりに、市は、事業者に対して、事業者が運営・維持管理期間中に亘り
西浦下水処理場で発生した消化ガスの供給を受け、それを基に発電を行い、外部売電を行う権利
1
を付与する。
5.
事業方式
本事業は、民設民営方式で実施するものとする。ただし、更新する消化設備については、事業
者が設計、建設を行い、市へ引渡しを行った後に、市が運営・維持管理を実施する。
6.
事業期間
(1) 事業期間
本事業の事業期間は、以下のとおりとする。
契約の締結
平成 29 年 1 月(予定)
設計・建設期間
契約締結日∼平成 31 年 3 月 31 日
運営・維持管理期間
平成 31 年 4 月 1 日∼平成 51 年 3 月 31 日(20 年間)
施設撤去期間
平成 51 年 4 月 1 日から撤去の完了する日まで(6 か月以内)
(2) 事業期間に係る制約条件
① FIT を活用するため、接続契約に係る申込み書面の電気事業者受領及び国の設備認定は平
成 29 年 3 月 31 日までとする。
②
事業者の提案により、設計・建設期間を短縮することを可能とする。なお、当該事由によ
り運営・維持管理期間の開始時期が早まった場合、運営・維持管理期間については、当該
開始時期から 20 年間とし、また、施設撤去期間は、運営・維持管理期間の終了日の翌日
から 6 か月以内とする。
7.
事業者の収入及び市への支払い
(1) 事業者の収入
市は、事業契約書に特段の定めがある場合を除き、事業者に対して本事業の実施に要する費
用を支払わないものとする。事業者は、本事業の実施に要する費用を、運営から得られる収入
により回収するものとする。
(2) 事業者から市への支払い
事業者は売電による収入の一部を、毎年度 1 回、当該年度分を事業契約書の定めに従って市
に納付するものとし、納付金額については、消化ガス 1Nm3 あたり●円【募集要項等で公表】
及び当該額に係る消費税及び地方消費税を加えた合計額を下限とし、応募者が提案した額とす
る。
また、事業者は、土地占用料として、船橋市行政財産使用料条例(昭和 46 年船橋市条例第
14 号)により定める金額を市へ納付するものとする。納付の時期については、土地の占用許
可を受け、使用を開始する日までに最初の 1 年分を収めることとし、それ以降毎年1年分を収
める。なお、土地占用料の額は地価情勢の変動により毎年改定を行う。
2
8.
下水道敷地等占用許可の申請
事業者は、本事業実施のために必要な土地を占用するため、「行政財産使用許可申請書」によ
る申請が必要である。占用許可は最長 3 年間とし、期間終了ごとに延長申請を行う。なお、事業
者は、7(2)に示す土地占用料の額を市に支払う。
9.
遵守すべき法令等
事業者は、本事業を実施するにあたり必要とされる関係法令(関連する施行令、規則、条例等
を含む。
)等を遵守しなければならない。関係法令の具体名称は、要求水準書に示すものとする。
10. 事業期間終了時の措置
事業期間終了時若しくは市又は事業者の解除により事業契約を終了するときは、原則として事
業期間終了後 6 か月以内に原状回復し、市に事業用地を引き渡すことを基本とし、事業契約終了
の 2 年前に市と協議を行うものとする。
3
第2
民間事業者の募集及び選定に関する事項
1.民間事業者の募集及び選定に関する基本的な考え方
市は、本事業への参画を希望する民間事業者を広く公募し、事業の透明性及び公平性の確保に
配慮したうえで事業者を選定する。事業者の選定にあたっては、公募型プロポーザル方式を採用
することを予定している。
公募型プロポーザル方式を採用する理由としては、本事業が、高度な創造性、技術力、専門的
な技術及び経験を必要とする業務のためである。
2.選定の手順及びスケジュール
事業者の選定に関する手順及びスケジュールは、以下のとおり予定している。
日程(予定)
内容
平成 28 年 6 月 10 日
実施方針等の公表
平成 28 年 6 月 21 日
実施方針等に関する質問及び意見の受付
平成 28 年 7 月 1 日
実施方針等に関する質問回答
平成 28 年 7 月中旬
募集要項等の公表
平成 28 年 7 月中旬から 10 月上旬
現地確認
平成 28 年 7 月下旬
募集要項等に関する質問の受付(第1回)
平成 28 年 8 月上旬
募集要項等に関する質問回答(第1回)
平成 28 年 8 月上旬
参加資格確認申請期限
平成 28 年 8 月中旬
参加資格確認通知
平成 28 年 8 月下旬
募集要項等に関する質問の受付(第2回)
平成 28 年 9 月中旬
募集要項等に関する質問回答(第2回)
平成 28 年 10 月中旬
事業提案書受付締切
平成 28 年 11 月下旬
優先交渉権者選定
平成 28 年 12 月上旬
基本協定締結
平成 29 年 1 月下旬
事業契約締結
3.応募の手続き等
(1) 実施方針等の公表
実施方針等は、平成 28 年 6 月 10 日(金)に市の公式ホームページ上に公表する。
(2) 実施方針等に関する質問及び意見の受付
実施方針等に関する質問又は意見の受付を以下のとおり行う。
① 受付期間
平成 28 年 6 月 10 日(金)∼6 月 21 日(火)17 時まで
② 受付方法
4
電子メールによる送信のみ受け付ける。
③ 質問及び意見の様式
質問、意見について、それぞれ様式 1、様式 2 の書式(MS-Excel により作成)を用いて、
電子メールの添付ファイルとして、下記アドレス宛に送信すること。なお、電子メール送信
後、下記問合せ先に電話で着信確認を行なうこと。
④ 質問及び意見の送付先アドレス
[email protected]
⑤ 電子メール到着確認に関する問合せ先
船橋市建設局下水道部下水道施設課
電話 047-432-9040
(3) 実施方針等に関する質問の回答
上記(2)により受け付けた質問及びこれに対する回答は、平成 28 年 7 月 1 日(金)まで
に市ホームページにおいて公表する予定である。なお、質問者の競争上の地位その他正当な利
益の保護の観点から、不開示とすることが妥当であると判断したものについては、質問及び回
答を公表しない場合がある。
(4) 募集要項等の公表
募集要項等は、
平成 28 年 7 月中旬に市の公式ホームページ上に公表する予定である。
また、
その後の事業者の選定に関する手順及びスケジュールの詳細は、募集要項に示す。
4.応募者の参加資格要件
(1) 応募者の制限
応募者を構成する各企業は、次の要件をすべて満たすものとする。
① 平成 28・29 年度船橋市入札参加有資格名簿の本事業で担当する業務に係る業種に登録され
ていること。
② 地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 4 第 1 項に該当する者でないこと。
③ 参加申込書の提出期限から優先交渉権者の選定までの間に、船橋市建設工事請負業者等指名
停止措置要網による指名停止、船橋市建設工事等暴力団対策措置要網による指名除外及び船
橋市入札参加有資格者実態調査実施要領に基づく入札参加停止措置を受けていないこと。
(2) 応募者の参加資格要件
応募者の代表企業は、次の要件をすべて満たすものとする。
① 平成 28・29 年度船橋市建設工事等入札参加有資格者名簿の業種「機械器具設置工事」に
登録されていること。
② 建設業法(昭和 24 年法律第 100 号)に基づく「機械器具設置工事」の特定建設業許可を
有すること。
5
③ 参加申込書の提出期限日において、建設業法に規定する「機械器具設置工事」に係る平成
26・27 年度船橋市建設工事入札参加有資格者名簿に記載されている当該業種の総合点数が
1,100 点以上であること。
④ 「機械器具設置工事」における建設業法で定める者(要国家資格)を消化設備の建設期間
中に専任配置(事業提案書受付締切日現在で3ヵ月以上の恒常的雇用関係にある者)でき
ること。
⑤ 平成 17 年度以降に完成した、日本国内での下水汚泥等を含むバイオマス由来のメタン発
酵ガスを利用した発電設備工事において、単一工事で発電能力の合計規模が 100kW 以上
の消化ガス発電設備を施工(施工中は除く)した実績を有していること。ただし、補修工
事は施工実績から除く。
⑥ 平成 17 年度以降に完成した、日本国内の下水処理場における消化槽の撹拌設備工事を元
請(共同企業体の場合は代表者に限る)として、施工(施工中は除く)した実績を有して
いること。ただし、補修工事は施工実績から除く。
(3) FIT の設備認定取得時期に関する制限
市との事業契約の締結前に、本事業に係る FIT における経済産業省からの設備認定を取得
した応募者は、失格とする。
5.提案者の審査及び優先交渉権者の選定に関する事項
(1)西浦下水処理場消化ガス発電事業評価委員会の設置
民間事業者の選定等に際しては、
「西浦下水処理場消化ガス発電事業評価委員会」
(以下、
「評
価委員会」という。
)において意見聴取を行うこととする。
なお、評価委員会の委員長、各委員への問い合わせや働きかけについては禁止する。また、
評価委員会の公正性を損なう行為をした応募者は失格とする。
(2)優先交渉権者の選定
評価委員会は、応募者からの提案書について、提案価格、事業遂行能力、その他の条件を総
合的に評価し、最も優れた提案を行ったと認められる者を優先交渉権者として選定する。
市は優先交渉権者と協議を行い、協議が整った場合には、優先交渉権者と基本協定を締結し、
さらに基本協定を踏まえて事業契約を締結する。
ただし、優先交渉権者との協議が成立しない場合は、次に優先順位の高い応募者から順次協
議を行うものとする。
(3)審査結果の通知及び公表
市は、評価委員会が優先交渉権者を選定した後、市のホームページ等により速やかに公表す
る。公表する項目は、最終順位と評価点数とする。ただし、優先交渉権者以外の応募者名は公
表しない。
6
また、優先交渉権者を選定した場合、選定通知書それ以外の者には非選定通知書を送付する。
(4)著作権
応募者の提出書類に含まれる著作物の著作権は応募者に帰属する。
ただし、市が本事業の公表等に関し必要と判断した場合には、無償で使用できる。また、事
業者以外の提案については本事業の公表以外の目的には使用しない。
なお、提出を受けた書類は返却しない。
(5)特許権等
提案内容に含まれる特許権、実用新案権、意匠権、商標権等の日本国の法令に基づいて保護
される第三者の権利となっている工事材料、施工方法、維持管理方法等を使用したことに起因
する責任は、提案を行った応募者が負う。
6.優先交渉権者選定後の手続
(1) 基本協定の締結
優先交渉権者は、優先交渉権者選定後速やかに、募集要項等公表時に示す基本協定書(案)
に基づき基本協定を市と締結しなければならない。
(2) SPC の設立
優先交渉権者又は優先交渉権者となった企業グループの構成員は、特別目的会社(以下、
「SPC」という。
)を設立する場合、基本協定締結後速やかに、SPC を会社法(平成 17 年法
律第 86 号)に定める株式会社として設立し、SPC にかかる商業登記簿謄本を市に提出しなけ
ればならない。
当該 SPC に出資する者は、事業契約が終了するまで、SPC の株式を保有するものとし、市
の事前の書面による承諾がある場合を除き、譲渡及び担保等の設定その他一切の処分を行って
はならない。
(3) 事業契約の締結
① 事業契約の締結
市は、事業者又は SPC と事業契約を締結する。
② 契約内容
事業契約書において、事業者が遂行すべき業務内容、土地占用に係る権利義務、消化ガス利
用権に係る権利義務及び損害賠償等を定める。
③ 事業契約に係る契約書作成費用
事業契約書の検討に係る事業者側の弁護士費用及び印紙代等、契約書の作成に要する費用は、
事業者の負担とする。
7
(4) 次点交渉権者との協議
① 事業契約の内容に関する協議が成立しない場合
市は、事業契約の内容に関する協議が成立しない場合、次点交渉権者を優先交渉権者とみ
なして協議を行うことがある。
② 事業契約締結までに優先交渉権者が応募資格を欠くに至った場合
市は、事業契約締結までに優先交渉権者が前記第2.4応募者の参加資格要件で定める要
件を欠くに至った場合は、次点交渉権者を優先交渉権者とみなして協議を行うことがある。
第3
民間事業者の責任の明確化等事業の適正かつ確実な実施等の確保に関する事項
1.基本的な考え方
本事業における責任分担の考え方は、当該リスクを最も良く管理できる主体がリスクを適正に
分担することにより、より低廉で質の高いサービスの提供ができることを基本的な考え方とする。
発電施設及び消化設備の設計・建設、及び発電施設の運営・維持管理の責任は、原則として事業
者が負うものとする。
市と事業者のリスクは、別紙1「リスク分担に関する基本的な考え方」による。なお、分担の
詳細については募集要項等公表時に事業契約書(案)において示す。
2.民間事業者の責任の履行確保に関する事項
(1) 契約保証金の納付等
契約保証金の納付に係る事項の詳細については、募集要項において示す。
(2) 事業の実施状況の監視及び改善勧告
市は、事業者が事業契約に基づいて本事業の実施を適正かつ確実に履行し、要求水準書に示
す要求水準を達成していることを確認するため、本事業の実施に関する各業務の実績及び実施
状況について監視し、必要に応じて是正又は改善を要求するものとする。なお、詳細について
は募集要項等公表時に示す。
8
第4
事業の対象施設の立地ならびに規模及び配置に関する事項
1.立地・本事業の対象施設に関する事項
本事業の対象施設の立地に関する事項を以下に示す(別紙2「対象施設の建設予定地」参照)
。
所在地
対象施設の敷地面積
都市計画区域
西浦下水処理場(船橋市西浦 1 丁目 17 番地)
約 72,000m2(本事業用地約 640m2 予定)
都市計画区域内:市街化区域
用途区域
工業専用地域
その他の地区指定
景観計画区域
騒音規制基準
騒音規制法第 4 種区域(工業専用地域)
振動規制基準
市条例第 2 種区域(工業専用地域)
2.施設構成等の概要
本事業の施設構成は以下を想定している。詳細は要求水準書において示す。
・消化ガス発電施設(設計、建設及び運営・維持管理)
・更新対象となる消化設備(設計及び建設)
本事業対象施設の基本フローは、以下に示すとおりである。その他詳細については、要求水準
書において示す。
図 基本フロー
9
第5
事業契約の解釈について疑義が生じた場合における措置に関する事項
1.疑義が生じた場合の措置
事業計画、基本協定、又は事業契約の解釈について疑義が生じた場合は、市と事業者は誠意を
もって協議の上、その解決を図るものとする。
2.管轄裁判所の指定
基本協定及び事業契約に関する紛争については、千葉地方裁判所を第一審の専属的管轄裁判所
とする。
第6
事業の継続が困難となった場合における措置に関する事項
1.事業の継続が困難となる事由が発生した場合の措置
本事業の継続が困難となる事由が発生した場合は、事業契約に定める事由ごとに、市又は事
業者の責任に応じて、必要な修復その他の措置を講じるものとする。
2.本事業の継続が困難となった場合の措置
上記1.の措置を講じたにもかかわらず、本事業の継続が困難となった場合は、事業契約に
定めるところに従い、本事業を終了するものとする。
(1) 事業者の責めに帰すべき事由により本事業の継続が困難となった場合
①
事業者の提供するサービスが要求水準書に示す要求水準を達成していないことが判明した
場合、その他事業契約で定める事業者の責めに帰すべき事由により債務不履行又はその懸念
が生じた場合は、市は事業者に対して改善勧告を行い、一定期間内に改善計画の提出及び実
施を求めることができるものとする。また、事業者が当該期間内に改善することができなか
った場合は、市は事業契約を解除することができるものとする。
②
事業者の財務状況が著しく悪化した場合等、その結果により事業契約に基づく本事業の継
続的履行が困難と認められる場合は、市は事業契約を解除することができるものとする。
③
上記①及び②の規定により市が事業契約を解除した場合は、事業契約に定めるところに従
い、市は事業者に対して、違約金及び損害賠償の請求等を行うことができるものとする。
(2) 市の責めに帰すべき事由により本事業の継続が困難となった場合
①
市の責めに帰すべき事由に基づく債務不履行により本事業の継続が困難となった場合は、
事業者は事業契約を解除できるものとする。
②
上記①の規定により事業者が事業契約を解除した場合は、事業契約に定めるところに従い、
事業者は市に対して、損害賠償の請求等を行うことができるものとする。
(3) いずれの責めにも帰さない事由により本事業の継続が困難となった場合
10
①
不可抗力その他市又は事業者のいずれの責めにも帰すことのできない事由により本事業の
継続が困難となった場合は、市と事業者は、事業継続の可否について協議を行うものとする。
②
一定の期間内に上記①の協議が整わないときは、市又は事業者は、事前に書面により相手
方に通知することにより、事業契約を解除することができるものとする。
③
上記②の規定により市又は事業者が事業契約を解除した場合の措置は、事業契約に定める
ところに従うものとする。
第7
法制上及び税制上の措置並びに財政上及び金融上の支援に関する事項
1.法制上及び税制上の措置に関する事項
事業者が本事業を実施するにあたり、法令の改正等により、法制上又は税制上の措置が適用
されることとなる場合は、それによることとする。
2.財政上及び金融上の支援に関する事項
事業者が本事業を実施するにあたり、財政上及び金融上の支援を受けることができる可能性
がある場合は、市はこれらの支援を事業者が受けることができるように協力するものとする。
3.その他の支援に関する事項
市は、事業者が事業実施に必要な許認可等の取得に際し、必要に応じて協力する。また、法
改正等により、その他の支援が適用される可能性がある場合は、市は必要に応じて協力する。
第8.その他事業の実施に関し必要な事項
1.情報公開及び情報提供
本事業に関する情報提供は、市ホームページ等を通じて適宜行う。
2.将来の浄化槽汚泥受入れ量増量及び一般廃棄物受入れに対する対応
市は、将来的に、西浦下水処理場においてし尿・浄化槽汚泥の受入れ量の増及び一般廃棄物
の受入れを行うことを検討しており、実際に受入れを行い、消化ガスが増量することが想定さ
れる場合には、その前段において市と事業者で協議を行い、対応方法を決定する。
3.将来市が出資する特定規模電気事業者が設立された場合の対応
市が、将来的に出資者となり、特定規模電気事業者を設立する場合、事業者は本事業により
発電された電力の販売先を当該特定規模電気事業者に変更することについて、市との協議に応
じなければならない。
4.応募に関する費用負担
本事業への応募に係る費用はすべて応募者の負担とする。
11
別紙1 リスク分担に関する基本的な考え方
リスクの種類
募集要項等
リスクの内容
負担者
市
募集要項等の誤り、内容の変更によるもの
○
市の帰責事由により契約を結べない、契約締結が遅延する等
○
事業者
契約締結
事業者の帰責事由により契約を結べない、契約締結が遅延する等
○
応募費用
応募費用に関するもの
○
計画変更
市による本事業の業務範囲の縮小、拡充等によるもの
住民対応
環境問題
市の提示条件や本事業の実施に対する地域住民の要望、訴訟等に関す
るもの
事業者の実施する調査、建設、運営・維持管理による地域住民の要望、
訴訟等に関するもの
事業者の実施する調査、建設、運営・維持管理による騒音・振動・地
盤沈下・臭気等によるもの
市の実施する業務に関して、第三者に及ぼした損害によるもの
第三者賠償
○
○
○
○
○
共通
事業者の実施する調査、建設、運営・維持管理に関して、第三者に及
ぼした損害によるもの
本事業に直接関係する法令等の新設・変更によるもの
法令等の変更
上記以外の法令等の新設・変更によるもの
○
△
※1
※2
△
※2
○
○
税制度変更
税制度の新設・変更によるもの
○
許認可遅延
事業者が実施する許認可取得の遅延によるもの
○
資金調達
本事業に必要な資金の確保に関するもの
○
物価変動
事業期間中の物価変動によるもの
○
金利変動
事業者の借入金に係る金利変動によるもの
○
市の指示、市の債務不履行によるもの
○
事業の中止・遅延
事業者の債務不履行、事業放棄、破綻によるもの
不可抗力
※1
天災・暴動等の不可抗力により消化槽において消化ガスを生成できな
いことによるもの
○
上記以外のもの
△
※2
○
事業者の売電収入が大きく減少するような FIT の変更があった場合に限り、市は消化ガス買取単価を
調整することで負担する。
※2
○
消化設備更新に係るリスクは市が主に負担する。
12
リスクの種類
リスクの内容
市が実施した測量・地質調査等の不備によるもの
負担者
市
事業者
○
測量・調査
設計段階
事業者が実施した測量・地質調査等の不備によるもの
市の指示、提示条件の不備・変更によるもの
設計変更、遅延
○
○
事業者の提案内容及び設計業務の不備・変更によるもの
市の指示、提示条件の不備・変更によるもの
○
○
設計費の増大
事業者の提案内容及び設計業務の不備・変更によるもの
用地
○
本事業用地における、市が提示した情報からは予見不可能と合理的に
判断される地盤、地質、土壌汚染、埋設物に関するもの
○
市の指示、提示条件の不備・変更によるもの
○
工事費の増大
事業者の提案内容、設計業務及び建設業務の不備・変更によるもの
建設段階
市の指示、提示条件の不備・変更によるもの
○
○
工事遅延・未完工
工事監理
条件不適合
瑕疵担保
(消化設備)
市が供給する消化ガ
スの変動
事業者の提案内容、設計業務及び建設業務の不備・変更によるもの
○
工事監理に関するもの
○
施設の性能及び仕様が定められた条件を満たしていない(施工不良を
含む)ことによるもの
事業契約で規定される瑕疵担保期間内の本事業における設計業務及
び建設業務の対象施設に係る瑕疵に関するもの
事業契約で規定される瑕疵担保期間外の本事業における設計業務及
び建設業務の対象施設に係る瑕疵に関するもの
市が供給する消化ガス量に関するもの
○
○
○
△
※3
○
運営維持管理段階
市が供給する消化ガス性状に関するもの
○
劣化によるもの
○
事故・火災によるもの
○
施設損傷
市の指示、提示条件の不備・変更によるもの
要求水準未達
運営・維持管理費の増
大
終了
時
施設の撤去
※3
○
事業者の提案内容、設計業務、建設業務、運営・維持管理業務の不備・
変更によるもの
市の指示、提示条件の不備・変更によるもの
○
○
事業者の提案内容、設計業務、建設業務、運営・維持管理業務の不備・
変更によるもの
○
事業期間終了時における本事業の対象施設の撤去に関するもの
○
消化ガス変動量が要求水準書に規定された値の範囲を超えた場合、買取単価を協議により見直すこと
で、市が負担する。
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別紙2 対象施設の建設予定地
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