講演会のお知らせ・参加申込書 - 渥美和彦記念財団 未来健康共生社会

「空海記念統合医療病院」設立に向けた記念講演会 in 京都
開催のお知らせ
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私たちは、来年 6 月に東京の都心に「空海記念統合医療病院」を開設する準備を進
めています。昨年 12 月に東京大学の鉄門記念講堂で第1回の講演会を開きましたが、
今回はその第 2 弾です。弘法大師空海が開創された京都東寺からほど近い京都テルサ
で開催します。
はじめに発起人代表の渥美和彦、美松寛昭、星野惠津夫が、それぞれの立場から医
療と宗教について講演します。次に「空海記念統合医療病院」の開設に至る経緯とそ
の概要について、その開設準備委員長の星野が解説します。
今回は特別講演として、高野山真言宗の前管長の松長有慶先生に、
「空海のこころ」
と題して、大宇宙の中の人間についてご講演頂きます。
また、教育講演として、3 名の先生にご講演あるいはご演奏をお願いしました。
はじめに、テレビで人気の仏教啓蒙番組「ぶっちゃけ寺」の準レギュラーで、東京
巣鴨の功徳院住職の松島龍戒先生に、密教声明の歴史と効用について解説して頂き、
さらに声明とピアノ・チェロ・ヴァイオリンをコラボした演奏を披露して頂きます。
次に、京都大学や高野山大学で研究と教育をされ、医療現場で活躍されている、密
教瞑想の第一人者である岐阜県飛騨千光寺住職の大下大圓先生に、瞑想の効用につい
て解説していただき、さらに実際の瞑想のしかたについてご指導頂きます。
最後に、医師の立場から、育生会横浜病院院長で外科医の長堀優先生に、見えない
世界の生命を扱う医療においては、西洋の科学だけではなく、東洋の哲学も必要であ
る、というお話しをして頂きます。
「空海記念統合医療病院プロジェクト」は、医師と僧侶が協力し、古今東西の医療
と宗教を統合させて、がんをはじめとするさまざまな難治疾患を治療するための、新
しい診療システムを構築する試みです。
現在、生老病死の四苦の舞台は、ほとんどは病院や施設となりました。しかし僧侶
や袈裟は医師や患者から忌み嫌われるため、僧侶は患者の四苦を和らげることができ
ません。そのため患者は、内在する自然治癒力を十分発揮できないのです。
十分な訓練を受けて「法力」を身につけた僧侶は、患者の心を調整することにより、
病状を改善し、患者を元気にすることができます。医師と患者と僧侶のいずれもが、
病気の見方と行動を変えれば、医療が変わり、社会が変わります。
西洋医学と東洋医学を統合し、さらに仏教医学を取り入れることにより、これまで
の治療では治らなかった患者が治ることが期待されます。今後わが国でこのような新
しい統合医療を創造し、世界に発信していきたいと考えています。
2016 年 5 月吉日
「空海記念統合医療病院」設立準備委員会 発起人代表
渥美和彦、美松寛昭、星野惠津夫