資料1 マークシート方式全面実施及び記述式問題の採点・点検における成果と課題 oker 〔高等学校長対象アンケート結果より(平成 28 年 3 月実施) 〕 ○:成果 ●:課題 ■OMRによる読み取り時間やマークの誤りの実態(全日制:161 校)■ 1 記号選択式問題:OMRによる読み取りに要した平均時間 国語 30 分 時間 数学 31 分 英語 26 分 社会 30 分 ○ 採点時間が短く、効率化が図れた。また、機器の不具合はなく円滑に採点でき、記述式問題の採点・点検に集中できた。 ○ 学力検査が終了した教科から、順番にOMRによる読み取りを開始することができ、検査日を有効に活用できた。 ○ OMRなど機器の不具合が生じた際のサポート体制が用意されていたのは良かった。 ● ノーマークと判断されたのはマークが薄い場合より無解答の場合が多かった。特に数学では無解答が多く、ノーマークと判断さ れたものを確認するのに相当の時間を要した。 ● 数学では記述式問題が依然として多いため、マークシート方式のメリットを更に生かしてほしい。 理科 30 分 * 数値をマークして解答する問題も含む。 * 読み取り後のダブルマークやノーマークの確認に要する時間は含まない。 2 マークシート方式による受検番号の塗り間違い 国語 39,940 293 0.734% 受検者数 塗り間違いの検知数 【割合】 式問題の採点 数学 39,940 259 0.648% 英語 39,729 232 0.584% 社会 44,276 237 0.535% 〔教務部主幹教諭等対象の意見交換会より(平成 28 年 4 月実施) 〕 理科 44,308 238 0.537% ○ 記述式問題を厳選し、記号選択式や数字をマークする問題を増やすなど、学力検査問題の工夫・改善が行われたことは良かった。 ● 数学では数字をマークする問題が入ったが、受検者が塗り間違いをしない解答用紙の工夫が必要と感じる。 ● 受検番号欄に、番号は記入していてもマークをしていない受検者がいた。検査開始前の諸注意を十分に行う必要がある。 3 マークシート方式による解答でのダブルマーク・ノーマークの状況 マークシート方式問題数 読み取り箇所 受検者数 読み取り件数 ダブルマークの検知数 【ダブルマークの割合】 ノーマークの検知数 【ノーマークの割合】 国語 14 14 39,940 559,160 130 0.023% 1,460 0.261% 【ダブルマーク・ノーマークの割合】 0.284% 数学 ○:成果 ●:課題 〔中学校長対象アンケート結果より(平成 28 年 3 月実施) 〕 7 12 39,940 479,280 402 0.084% 79,853 16.66% 英語 19 19 39,729 754,851 76 0.010% 6,118 0.810% 社会 16 16 44,276 708,416 62 0.009% 744 0.105% 理科 22 22 44,308 974,776 117 0.012% 1,118 0.115% 16.74% 0.821% 0.114% 0.127% □ 都教育委員会から配布された「リーフレット」 「練習問題」 「サンプル解答用紙」は事前指導にとても役立った。 □ マークシート方式の教材を使用したり、定期考査にマークシート方式を導入したりして、生徒に慣れさせる工夫をした。 □ 指定された場所をきれいに塗ることができない生徒がいたり、事前に練習していても、緊張や焦りから間違えて塗ってしまった りすることもあるので心配である。検査会場での注意や監督の教員からの指示を徹底してほしい。 □ 数学のように2桁の数字を答えるときに間違いが生じやすい。解答用紙に一層の工夫をしてほしい。 〔高校1年生対象アンケート結果より(平成 28 年 4 月実施)10 校 387 名抽出〕 □ □ □ □ 「マークシート方式が導入されたことについて不安があった。 」と回答した生徒は 31.0%【昨年度:46.6%】 「マークシート方式の回答について、中学校で指導を受けた。 」と回答した生徒は 83.3%【昨年度:43.7%】 「入試の前に、平成 26 年度の問題を実際に解き、サンプル解答用紙に記入してみた。 」と回答した生徒は 78.9% 「マークシート方式が導入されることで、採点誤りの不安が少しでも解消された。 」と回答した生徒は 89.6% ■記述式問題の採点・点検の実態(全日制:161 校)■ 1 部分点のない記述式問題:採点に要した平均時間 国語 10 5 時間 13 分 問題数 要した時間 2 部分点のある記述式問題:採点・点検等に要した平均時間 数学 9 3 時間 31 分 英語 1 1 時間 44 分 社会 1 1 時間 40 分 理科 1 2 時間 07 分 161 校の受検者数の平均 国語 238.0 人 1 15 時間 58 分 数学 238.0 人 3 13 時間 40 分 英語 236.7 人 3 17 時間 07 分 社会 263.8 人 3 14 時間 27 分 理科 264.0 人 2 9 時間 37 分 3 合計得点が確定した日 ※グラフ内のデータは四捨五入の処理により、合計が必ずしも100.0%にはならない場合がある。 0% 国語 数学 英語 社会 理科 10% 19.4% 20% 30% 40% 50% 71.0% 25.3% 16.3% 13.7% 60% 69.9% 72.8% 80% 90% 100% 9.7% 0.0% 4.8% 0.0% 10.3% 0.5% 〔高等学校長対象アンケート結果より(平成 28 年 3 月実施) 〕 □ 部分点の有無により採点・点検方法が明確化されため、機能的に業務を進めることができた。 □ 部分点のある記述式問題は厳選されたが、採点・点検方法が変わったため、採点に要する時間は思うように短縮できな かった。また、 「記述させることに意味のある問題」に厳選するなど改善を図る必要がある。 □ 採点後の選考作業、ボーダーライン点検など、全ての業務が確実に実施できるよう、一層改善してほしい。 9.3% 0.0% 77.0% 27.5% 70% 65.6% 6.9% 0.0% 2月25日(採点日) 2月26日(採点日) 2月29日(合否判定) 3月 1日(発表準備) ■ 改善した「部分点のある記述式問題」の採点・点検方法により、依然として相当の時間を要している。 ■ 合否判定日に実施するボーダーライン点検に十分に時間を掛けられるようにすることが大切である。 ■ マークシート方式であっても思考力等を一層みることができる学力検査問題とするため、採点誤りの再発・防止のため廃止し た「完全解答形式」の復活、更には「複数の解答を選択する形式」などの導入を検討する必要がある。 2
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