News Release ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ 平成 28 年6月 10 日 各 位 会 社 名 パルステック工業株式会社 代 表 者 名 代表取締役社長 鈴木 幸博 (コード番号 6894 東証第二部) 問合せ先 取 締 役 坂倉 茂 (TEL 053-522-5176) 新製品の販売開始に関するお知らせ 当社は、平成 28 年7月1日付で「ポータブル型X線残留応力測定装置(μ-X360) 」の次世代 機となる(μ-X360s)の販売を開始することにいたしましたので、お知らせいたします。 従来製品の「ポータブル型X線残留応力測定装置(μ-X360)」は、平成 24 年6月に販売を開 始し、平成 28 年3月末までの累計販売台数は 142 台となりました。 その間、 「平成 25 年度日本非破壊検査協会学術奨励賞」 (一般社団法人日本非破壊検査協会様)、 「平 成 27 年度技術開発賞」 (一般社団法人日本塑性加工学会様)をそれぞれ受賞するとともに、各方面の お客様から製品コンセプトや性能・機能を高く評価していただきました。 新製品は、世界最小・最軽量を実現し、計測スピードは従来製品と比べ 30%以上アップするなど、 次世代製品に相応しいスペックといたしましたので、必ずやお客様のご期待に沿えるものと確信いた しております。 記 1.製品の名称・型式 名称:ポータブル型X線残留応力測定装置 型式:μ-X360s( 「マイクロ エックス サン ロク マル エス」と呼びます。 ) 2.新製品開発の経緯 従来製品の販売活動において、お客様から次のようなご要望を多数いただきました。 ① 内径 170 ㎜位までの配管の内部の残留応力を非破壊で測れないか? ② もっと狭いところの残留応力を測りたいが、測れる装置を作れないか? ③ 粉塵やオイルミストなどが飛散している劣悪な環境でも使える装置が欲しい。 ④ 様々な金属の残留応力を測りたいので、波長の違うX線管球を容易に取り替えられないか? ⑤ 橋梁の残留応力を測りたいが、もっと軽く、もっと小さくできないか? ⑥ 計測時間 90 秒は早い方だが、もっと短くできないか? ⑦ ロボットに取り付けて自動で測れないか? ⑧ 生産ラインに入れて全数検査したい。 以上のご意見、ご要望を参考にさせていただき、世界最小・最軽量、短時間計測、防塵・防滴構 造、X線管球交換、自動計測、簡単操作などの仕様を盛り込んだ製品開発に着手することにいたし ました。 News Release ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ 新製品の写真 左から、ノートパソコン、センサ部(約 2.4 ㎏) 、電源部(約 6.2kg) 3.新製品の主な特長 本装置は、従来の無機質なイメージから脱却し人に優しいデザインとする一方、 「誰でも、どこでも、 簡単計測!」をコンセプトにセンサ部の小型・軽量化、高速化を実現したことにより、これまで計測 不可能であった対象物や場所においても、非接触、非破壊による短時間計測を可能にしました。 (1)センサ部の小型・軽量化 センサ部は世界最小・最軽量(W114×H107×D213(単位:㎜)、約 2.4 ㎏)を実現しました。 これにより測定対象物との物理的干渉を極力少なくし、非破壊検査領域を格段に拡大しました。 さらに、操作性の改善により測定ポイントへのアクセス性が一段と向上し、内径 170mm の配管内部 の計測を可能にしました。また、ロボットやステージへの搭載も容易にできることから、マッピング 計測(応力分布計測)や生産ラインでの全数検査など、使用用途も大幅に拡大しました。 (2)X線管球のユーザ交換 従来製品は、X線管球の交換ができない仕様であったため、様々な金属やセラミックを測るために は複数台所有する必要がありましたが、本装置では、お客様にてX線管球の交換ができるようになり ましたので、対象物の計測に適したX線管球(Cr(クロム) 、Co(コバルト) 、Cu(銅) 、V(バ ナジウム) 、Mn(マンガン)など)をセットすることにより、1台で計測できるようになりました。 (3)計測スピードの向上 従来製品の計測時間は約 90 秒(フェライトの場合)でしたが、本装置では約 60 秒の計測時間を実 現しました。これにより計測作業の効率化が図られ、課題解決への時間を大幅に短縮できます。 さらに、マッピング計測がより身近なものとなり、応力集中箇所の特定や不具合解析が容易にでき るようになりました。 (4)表示機能 センサ部に各種情報(装置角度、管球種類)を表示しましたので計測条件を容易に確認できるよう になりました。 News Release ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ 4.製品仕様(従来製品との比較) 項目 コリメータ径 新製品(μ-X360s) φ1.0mm(照射面はφ2.0mm) 計測可能距離 51㎜ (フェライト測定時) X線管球の 30kV/1.5mA 電圧/電流 Cr/Co/Cu/Ⅴ/Mn に対応 X線管球種類 ユーザにて管球交換可能 計測方法 測定項目 測定対象物 重 量 単一入射法(cosα法) 残留応力 半価幅 残留オーステナイト(オプション) 鉄、アルミ、ニッケル、チタン、 セラミック他 センサ部:約 2.4 ㎏ 電源部:約 6.2 ㎏ 従来製品(μ-X360) 同左 39㎜ 30kV/1.0mA Cr/Co/Cu/Ⅴ/Mn に対応 管球交換は不可 同左 同左 同左 センサ部:約 4.8 ㎏ 電源部:約 6.4 ㎏ 外形寸法 (センサ部) (電源部) W114×H107×D213(㎜) W159×H235×D289(㎜) 構 造 防滴構造(IP21 準拠) (オプション) 防滴構造ではない CEマーク 標準対応 オプション対応 計測時間 約 60 秒/ポイント 約 90 秒/ポイント 高感度ジャイロ 傾き表示あり 傾き表示なし W124×H154×D311(㎜) W150×H248×D252(㎜) 5.活用事例 ・溶接部の亀裂や割れの対策(溶接後と表面処理後の残留応力を把握し、強度を確認) ・大型構造物の耐用年数の把握(負荷の掛かる場所の残留応力を経時的に把握し、変化量を管理) ・熱処理による変形や割れの対策(熱処理前後の残留応力を把握し、処理時間や温度を管理) ・切削や研削による寸法変化や変形の対策(加工前後の残留応力を把握し、加工条件を管理) ・加工や処理工程内での硬さ確認(硬さと相関のある半価幅を把握し、工程内の異常を監視) 6.販売開始時期と当期の販売目標 販売開始時期:平成 28 年7月1日 当期の販売目標:60 台(売上高約6億円) (注 1)第 20 回機械要素技術展(東京ビッグサイト、平成 28 年6月 22 日~24 日)に出展します。 (注 2)当期の販売目標は、平成 28 年5月 13 日に公表した当期の業績予想に含まれております。 7.新製品に関する問い合わせ先 パルステック工業株式会社 営業部 営業1課 加藤 達也 TEL 053-522-3611(代) FAX 053-522-5622 以上
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