総会挨拶 - 日本自動車車体工業会

2016年度
通常総会挨拶
会長 渡邉 義章
日産車体㈱・取締役社長
車体工業会の会長を務めております渡邉でござ
の皆様に展開させていただきました。当会会員の皆
います。
様が引き続き発展して行かれるためにも、現在の環
本日は2016年度通常総会にあたり、会員の皆様
方にはかくも多数のご出席を賜り、誠にありがとう
ございます。
初めに、
4月に発生いたしました熊本地震でお亡く
なりになられた皆様のご冥福をお祈りすするととも
に、被災された皆様にお見舞い申し上げます。そし
て、
1日も早い復旧、
復興をお祈り申し上げます。
昨年度の商用車市場は、東日本大震災の復興需
要が概ね行き渡ったものの、景気回復による新短期
規制の代替需要が継続し、総じて堅調に推移した年
であったと考えております。当会会員全体の生産台
数は年度合計で232万台、
前年度比103%と3年ぶり
の前年度超えとなりました。ただし、当会特有のいわ
ゆる非量産車は17万7千台、前年度比99.
5%と僅
かではありますが6年ぶりの前年度割れとなりまし
た。そうした中、車種別には特種車、
バン型車、
トレー
ラ、そして大中型バスが前年度超えと好調に推移い
たしました。
リーマンショック後の厳しい経営環境の中、会員
の皆様におかれましては連携を強化し、着実な回
復を図られて来られました。当会会員の生産台数
も好調に推移してきておりますが、反動減について
考慮しておくことが必要です。時限的な需要を前
提とするのではなく将来を見据えた対応を図るた
め、
2012年度に
「車体業界の将来ビジョン」
を策定
し、その後3年間にわたりビジョンの具現化に向けた
「チャレンジ5活動」の取組みや活性化策を正会員
巻頭言
境を冷静に受け止め、決して踊らされることのない
活動をお願いしたいと思います。
当会では、
「 安全対応活動の推進」
「
、環境対応自
主取組みの推進」
そして
「中小企業経営支援の充実」
を重点項目として取組んできております。具体的内
容につきましては、事業報告でこの後ご説明申上げ
ますが、それぞれ
「会員メリットに直結する事業」
を
優先に取り組み、会員の皆様のご支援、
ご協力のも
と成果をあげることができたと判断しております。
さて本年度の商用車市場は、引き続きの代替需
要や経済対策による公共投資、更に東京オリンピッ
ク・パラリンピック開催準備に向けた需要が見込ま
れ、大中型貨物車90千台
(前年度比102%)
と前年
度超えを予測しております。ただし、中長期的には社
会環境変化により国内輸送量の増加を想定するこ
とは難しく、国内商用車需要は漸減すると考えてお
ります。この様な中、当会では将来を見据えた活動
も推進しており、更なる充実、強化を図ってまいりま
すので、引き続き当会活動へのご協力をよろしくお
願い申し上げます。
今後も当会は会員の皆様のメリットに直結し、役
に立てていただける事業、特に要望の強い技術的支
援活動に取り組んでいきたいと考えております。具
体的な計画につきましては本日の総会にて決定して
いきたいと思いますのでご審議のほど、
よろしくお
願い申し上げます。
本日は、
誠にありがとうございます。