国立大学法人熊本大学 平成28年6月8日 報道機関 各位 熊本大学 松田 俊郎 准 教 授ら が推 進 す る「EV バス 、トラ ック の 普 及 拡大 を可 能 と する 大型 車用 EV シス テム 技術 開発 」プロ ジ ェク トが 、環 境 省の CO2 排出 削減 のた め の 技術 開発・実 証 事業 に採 択 さ れま した ! 熊本大学大学院先端科学研究部の松田 俊郎 准教授が代表者として推進す る 実 用 化 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト が 、環 境 省 の「 平 成 28 年 度 CO2 排 出 削 減 対 策 強 化 誘 導 型 技 術 開 発 ・ 実 証 事 業 」 に 採 択 さ れ ま し た ( 事 業 期 間 : 平 成 28年 度 ~ 30 年度)。 本 実 用 化 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト は 、環 境 対 応 が 遅 れ て い る バ ス 、ト ラ ッ ク の 迅 速 な EV( 電 気 自 動 車 )化 を 促 進 す る 為 、高 信 頼 性・低 コ ス ト の 乗 用 車 EVの 量 産 技 術 を 活 用 し た 大 型 車 用 普 及 型 EVシ ス テ ム を 実 用 化 し 、日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 に所属する全国の車両製造会社での生産供給を目指して車両設計製造技術を 標 準 化 し 、EVバ ス 、ト ラ ッ ク を 普 及 拡 大 さ せ よ う と す る も の で す 。 社 会 的 効 果 と し て 、CO2の 大 幅 な 削 減 、公 共 交 通 バ ス や ト ラ ッ ク の 排 気 ゼ ロ 化 と 低 燃 費 化 を 実 現 し 、地 方 で の EVバ ス 、ト ラ ッ ク 生 産 や 地 域 で 最 適 な EVバ ス 、 ト ラ ッ ク の 運 用 に よ る 産 業 振 興 、地 方 創 生 が 期 待 さ れ ま す 。 ⇒環境省の発表はこちらをご覧下さい。 http://www.env.go.jp/press/102545.html 1.事 業 名 EV バ ス 、ト ラ ッ ク の 普 及 拡 大 を 可 能 と す る 大 型 車 用 EVシ ス テ ム 技 術 開 発 2.代 表 事 業 者 熊本大学 3.共 同 事 業 者 ㈱ イ ズ ミ 車 体 製 作 所 、オ ー ト モ ー テ ィ ブ エ ナ ジ ー サ プ ラ イ ㈱ 、㈱ ピ ュ ー ズ 、 熊本県、九州産交バス㈱ 4.実 施 予 定 年 度 平 成 28年 度 ~ 平 成 30年 度 (研究開発の背景) わ が 国 の 交 通 部 門 の CO2削 減 を 進 め る 為 に バ ス 、ト ラ ッ ク カ テ ゴ リ ー へ の 環 境 対 応 車 ( EV:電 気 自 動 車 、 FCV:燃 料 電 池 車 、 HV:ハ イ ブ リ ッ ド 車 な ど ) の 早 期 導 入 が 必 要 と さ れ て い ま す が 、EVバ ス 、ト ラ ッ ク の 普 及 は 大 き く 遅 れ て い ま す 。 こ れ ま で の EVバ ス の 導 入 例 は 、実 証 試 験 や 限 定 的 な 営 業 運 転 の み で あ り 、 価格が高いことが原因で普及は遅々として進んでいない状況です。 (研究開発の特色) 1 )EVバ ス 、ト ラ ッ ク の 迅 速 な 拡 大 を 図 る 為 に 、低 価 格 で 高 い 信 頼 性 を 持 っ た 普 及 型 EVシ ス テ ム を 実 用 化 す る 必 要 が あ り 、 乗 用 車 EVで 大 量 生 産 さ れ る リ チ ウムイオン電池技術やモーター技術を活用した大容量並列バッテリーシステ ム ( 電 力 容 量 : 120kWh) や 高 出 力 モ ー タ ー シ ス テ ム ( 出 力 : 200kW) 、エ ア コ ンやブレーキなどの補機駆動システムを開発します。 既 に 確 立 し て い る 乗 用 車 EVの 大 量 生 産 技 術 を 使 う の で 高 い 信 頼 性 が 確 保 で き 、 EVバ ス を 作 る 為 の コ ス ト を 従 来 の 1 /6程 度 に 低 減 す る こ と が 可 能 で す 。 2 ) EVバ ス 、 ト ラ ッ ク の 迅 速 な 拡 大 を 図 る 為 に 、 日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 ( ト ラック、バス、トレーラーなどの「働く車」を製造する会社で構成される工 業会)に所属する全国の車両製造会社での生産供給を目指して車両設計製造 技 術 を 開 発 し 標 準 化 し ま す 。従 来 の 自 動 車 会 社 の 枠 を 超 え た 生 産 体 制 に よ り 、 高 品 質 、低 価 格 の EVバ ス 、ト ラ ッ ク を 迅 速 に 普 及 さ せ る こ と が 可 能 に な り ま す 。 3 ) 今 回 開 発 す る EVバ ス は 、日 本 全 国 へ の 迅 速 な 普 及 拡 大 を 目 指 し て い る 為 、 EVバ ス の 性 能 と 運 用 、充 電 、保 守 な ど 十 分 な 実 証 試 験 が 必 要 で す 。 EVバ ス 全 国 展 開 の モ デ ル ケ ー ス と し て 、平 成 29年 度 に 熊 本 県 、九 州 産 交 バ ス (株 )と 共 同 で 、 熊 本 市 近 郊 路 線 で の 実 証 試 験 を 行 い 、そ の 後 、全 国 に 拡 大 し ま す 。 (研究開発の体制) 熊 本 大 学 が 技 術 開 発 を 統 括 し 、熊 本 県 、( 株 ) イ ズ ミ 車 体 製 作 所 、 九 州 産 交 バ ス (株 )の 熊 本 の 産 学 官 連 合 が 加 わ る 大 型 プ ロ ジ ェ ク ト で す 。 ====参加事業者と分担====== ・熊本大学 : 技 術 開 発 統 括 、性 能 計 画 ・ (株 ) イ ズ ミ 車 体 製 作 所 :車両設計製造技術開発 ・ オ ー ト モ ー テ ィ ブ エ ナ ジ ー サ プ ラ イ (株 ): 大 容 量 バ ッ テ リ シ ス テ ム 開 発 ・ (株 )ピ ュ ー ズ :補機駆動システム、車両制御システム開発 ・ 熊 本 県 : EVバ ス 導 入 政 策 、実 証 試 験 計 画 ・ 九 州 産 交 バ ス (株 ) : EVバ ス 実 証 試 験 (研究開発の日程) 平 成 28年 度 に 大 型 車 用 EVシ ス テ ム 技 術 を 準 備 し 、 平 成 29年 度 に 実 証 実 験 を 行 い 、 平 成 30年 度 に 開 発 を 完 了 す る 予 定 で す 。 (期待される効果) 低 価 格 EV バ ス ・ ト ラ ッ ク の 普 及 拡 大 が 可 能 に な り 、交 通 部 門 の CO2 の 大 幅 な 削 減 、公 共 交 通 バ ス や ト ラ ッ ク の 排 気 ゼ ロ 化 と 低 燃 費 化 を 実 現 で き ま す 。 ま た 地 方 で の EV バ ス・ト ラ ッ ク 生 産 や 地 域 で 最 適 な EV バ ス ・ト ラ ッ ク の 運 用 に よ る 産 業 振 興 、地 方 創 生 が 期 待 さ れ ま す 。 【お問い合わせ先】 熊本大学大学院先端科学研究部 (大学院先端科学研究部情報電気電子工学専攻) 担当:准教授 松田俊郎 電 話 : 096-342-3631 e-mail: [email protected]
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