全教「未来をひらくプロジェクト」 ―見て 聞いて 学んで つながろう- 推進ニュース No.3 2016 年 6 月 8 日 (水 ) 発行:全教・事務局 これが「ゆいま~る」だっっ!~その壱~ 12 月 24 日(土)~25 日(日)の「ゆいま~る」まで 200 日をきりました(あと 199 日) 。全国からは 「ゆいま~る」に向けた思い、実行委員会を立ち上げての「ゆいま~る」に向けたとりくみなどが報告されてい ます。全国実行委員会は第 3 回となる会議を 6 月 5 日に開き、 「ゆいま~る」の内容を深めました。また、参加 を広げる集会チラシは 6 月 16 日には全国に届くよう準備がすすめられています。 この「これが『ゆいま~る』だっっ!」のコーナーでは、 「ゆいま~る」当日の企画を紹介していきます。壱回 目の今日は、24 日(土) 「全体会」でのメイン企画「講演とトーク」を紹介します。 講演とトーク 講師 三上智恵さん(ジャーナリスト・映画監督) 高江や辺野古など沖縄に暮らす人々にスポットを当て、沖縄のたたかい を映画にしてきた三上さんに、 「沖縄から憲法を考える」をテーマに語っ ていただきます。 ♪講演の後、青年教職員・沖縄の青年と憲法について語ります。 プロフィール 大学卒業後、アナウンサーとして毎日放送に入社。琉球朝日放送に移り、沖縄の文化、自然、社会をテー マとしてドキュメンタリー番組を制作。その後フリージャーナリスト、映画監督として活動。日本映画監督 協会賞・市民賞を「標的の村」で受賞。最新作「戦場ぬ止み」は全国で上映中。著書に『戦場ぬ止み 辺野 古・高江からの祈り』 (大月書店) 。 「標的の村」上映にあたって(2013 年 6 月 26 日) 「標的の村」なぜ「劇場映画化」なのか テレビドキュメンタリー「標的の村」は過去 2 回放送しています。テレビ朝日 系列のテレメンタリー(テレビ朝日系列が共同で制作するドキュメンタリー)と して全国放送したのは 2012 年の 9 月。10 月のオスプレイ配備の 1 か月前で した。どうしてもその前に全国にこの状況を知って欲しいと企画をねじ込んだ 30 分の番組作りでした。 2 回目は 2012 年 12 月 1 日、こちらは 46 分ですが、沖縄ローカル放送(琉 球朝日放送)です(推進ニュース No.2 参照) 。本来は東村高江のお話ですから、 9 月の放送以降、10 月に予定どおりオスプレイが配備されてついに高江に オスプレイがとんだという絶望的な結末が想定され、正直そんな番組は、つ くるこちらの気持ちが持たないと、ディレクターの私自身腰が引けていまし た。 しかし、10 月 1 日配備を前にした沖縄の抵抗はかつてなく激しいもので した。普天間基地を封鎖するという県民の怒りの渦中にあって、座り込む方 も、排除する方も、そして報道する側も泣きながらという修羅場そのもので した。ところが、気がつくとこれは全国ネットには全く載っていませんでし た。正確には、琉球朝日放送とテレビ朝日だけが、大山ゲート始めすべての ゲートを封鎖した前代未聞のライオット (事態) を放送したことになります。 辺野古と高江をずっと取材してきた私達にとって、オスプレイはこの 17 年の欺瞞の象徴であり、普天間を封 鎖するほどの怒りは充分想定していたことでした。どうやって逮捕者が出ないよう、また出たらそれをどう報道 するのかシミュレーションをしながら迎えた事態でもありました。 だからこそ、複数のカメラマンと取材者を配置して一部始終を捕えることができたのです。でも、結果的には その意味をきちんと報道するメディアが放送局は特に少なかった。その記録を世にきちんと提示する義務がある と思い直し、素材をプレビューするのさえ胸が詰まる映像でしたが歯を食いしばって向き合い、46 分バージョ ンを作りローカルで放送しました。 すると、直後にその映像がネットにあがり、一人歩きを始めます。アクセス数はあっという間に 3 万を超え、 基地問題のドキュメンタリーという地味な内容にもかかわらず、DVDで欲しいという依頼が報道部に殺到し始 め、許可のあるなしにかかわらず、全国放送されていないために、そのDVDを使って上映会や勉強会をする方々 が後を絶たないという状況が生まれました。 ローカルを超えて、全国の方々にそこまで求められる内容を含む映像であるのならば、なんとかそれにこたえ たい。元々沖縄のこの問題を広く知ってもらいたいために報道しているのですから、地域に密着したテレビ報道 マンの日々積み重ねている貴重な時代の証言や記録を、電波という枠にこだわらずお届けするというのも立派な テレビ報道マンの仕事ではないかと思い至りました。 テレビドキュメンタリーの劇場映画化は、テレビ朝日系列でも初めての試みで、いろいろと越えねばならぬ壁 もあり、テレビ朝日始め多方面のみなさまのご理解ご協力なしには成立致しませんでした。この場をお借りして 深く感謝申し上げます。 91 分に編集しなおした「標的の村」 、テレビではお見せできなかったシーン、テレビでは味わえない長いカッ ト、そしてまたテレビ局の機動力無くしては捕えられなか った、普天間基地のゲート前に身を投げ出した人々の生々 しい怒りと悲しみ、有形無形の暴力。今、まさに進行中の 沖縄の基地を取り巻く現状を是非大きなスクリーンで見届 けて下さい。 この島と、国の、不幸な関係をもうこれ以上次の世代に 丸投げしたくはない。 そんな思いで制作致しました。そのためには、全国も皆 さんのお力が必要です。どうか劇場に足をお運び頂いて、 高江の座り込みテント(2015 年 11 月 9 日) 91 分間おつきあい下さい。 琉球朝日放送ウェブページ(http://www.qab.co.jp/village-of-target/)より
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