第10次宮崎県職業能力開発計画(素案)について (要約版)

資料1
第10次宮崎県職業能力開発計画(素案)について (要約版)
第1部 総説
1 計画のねらい(P1)
2 計画の期間(P2)
・平成28年度から32年度までの5年間となっている。
第2部 職業能力開発をめぐる経済社会の現状
1 労働力人口の減少(P3)
・本県人口は平成8年をピークに減少、労働力人口も減少している。
・経済成長と労働参加が適切に進むケースと進まないケースを比較すると、平成
32年での労働力人口の差は約2万3千人である。
2
労働力の供給面の変化
(1) 雇用情勢(P5)
・平成27年5月に有効求人倍率が1倍を超える(23年3か月ぶり)。完全失業率も
確実に低下している。
(2) 雇用形態別の状況(P6)
・平成24年と19年を比較すると、雇用者の構成比が正規職員が減少している一方、
非正規労働者の構成比の割合が増加している。
(3) 離・転職の状況(P6)
・転職率は、15~19歳の女性で高くなっている。
・離職率は若年者と高年齢者層で高くなっており、特に15~19歳男性や20~34歳
女性で高くなっている。
(4-1) 若年者の就業状況(P8)
・平成24年と19年を比較すると、有業率は男女とも20~24歳で減少しているが、
25~34歳で増加している。とりわけ、25~34歳の女性の伸び率が高い。
・平成28年3月末現在の新規学卒者の就職決定状況は、高卒者が99.6%、大卒等が
98.3%で、5年前に比べると改善されている。
(4-2) 本県高校生の県内就職状況(P9)
・平成27年3月高卒者の県内就職率は54.0%であり全国最下位である。
(4-3) 本県高校生及び大学生等の離職状況(P10)
・高校及び大学卒業後3年以内の離職率について、本県は全国平均に比べて高い状
況にある。
(5) 女性の就業状況(P11)
・女性の有業率は男性に比べてかなり低い状況にある。また、年齢別では、子育
て世代の30歳代の有業率が20歳代、40歳代に比べ低い
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(6) 高齢者の就業状況(P12)
・平成24年と19年を比較すると、有業率は男女とも増加している。特に女性(60
~69歳)高い伸び率である。
(7) 障がい者の就業状況(P12)
・求職登録者数、新規求職申込者数、就職件数とも年々増加傾向にある。
3
労働力の需要面の変化(P13)
・平成26年の事業所数、従業員数ともに「卸売・小売業」が最も多い。
・平成26年と21年を比較すると、事業所数、従業員数ともに大半の産業で減少傾
向にあるが、医療・福祉関連は大幅に増加している。
・平成26年と21年を比較すると、新規一般求人数は、ほとんどの産業で増加して
いるが、とりわけ「医療・福祉」「卸売・小売」「製造業」「建設業」は大幅のび
ている。
第3部
本県の職業能力開発にかかる課題(P17)
国基本計画や県9次計画の進捗状況、ニーズ調査の結果をもとに、以下の
課題を抽出し、H28.2.12の審議会にて、検討を行った。
1
現状や将来予測から考えられる課題
① 建設・介護など人手不足が生じている産業分野があること、また今後さらに少
子高齢化や人口減少に伴う労働力不足が見込まれ、女性・高齢者・障がい者等、
多様な労働力の最大化が必要であること
②
労働力人口の拡大だけでは労働力の確保に限界があるため、生産性向上のた
めに一人一人の能力の引き上げも必要であること
※国基本計画の副題にある「生産性向上に向けた人材育成戦略」を踏まえた課題
③
「付加価値の高い産業の振興」と「良質な雇用の確保」を図るため、本県地
域の特性を活かした産業や重点分野に対応した人材育成が重要であること
※「みやざき産業振興戦略」を踏まえた課題
④
産業構造の変化や経済のグローバル化に対応できる人材育成が必要であるこ
と
⑤
若年者の県内就職率の低さと高い離職率を踏まえ、地域産業界と連携し、将
来に向けた就業目的・職業観を醸成する教育が必要であること
※高卒者の県内就職率の低さと高い離職率を踏まえた課題
⑥
若者の技能離れ、熟練技能士の高齢化に対応した技能人材の育成が重要であ
ること
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2
施策・手段としての課題
⑦ 職業能力開発施設、職業訓練にかかる助成制度、在職者訓練やキャリア教育
について、地域や時代のニーズに応じた見直しが必要であること
⑧ 労働の質を高めるために、民間企業の人材育成支援や労働者の自発的キャリ
アアップ等に関する支援の充実が必要であること。
第4部
第5部
職業能力開発の実施目標(P20)
職業能力開発の基本的施策(P23)
第3部で議論した課題をもとに、基本的施策を整理し、H28.3.25の審議
会にて検討を行った。
1
生産性向上に向けた人材育成の強化(P23)
① 企業・業界における人材育成の支援
② 労働者の主体的なキャリア形成の推進
③ 基礎的なIT技術や技能をもった人材育成の推進
2
地域の産業界のニーズに対応した人材育成の推進(P24)
① 建設や介護など人手不足が生じている産業分野の人材確保につながる職業能力
開発
② 「みやざき産業振興戦略」で定めた重点5分野における人材育成の推進
③ 産業構造の変化や経済のグローバル化に対応できる人材育成の推進
3
若年者のキャリア形成及び人材育成の支援(P26)
① 地域産業界や関連機関と連携したキャリア教育等の推進
② 若者に対する積極的な情報発信
③ ニート等の若年者のキャリア形成及び職業能力開発
4
多様な労働者の特性やニーズに応じた職業能力開発の推進(P27)
① 女性の活躍推進に向けた職業能力開発
② 中高年齢者の活躍推進に向けた職業能力開発
③ 障がい特性に配慮した障がい者の活躍推進に向けた職業能力開発
④ 非正規雇用労働者の職業能力開発
5
技能の振興(P28)
① 若年技能士の育成推進及び高度技能者の確保
② 技能検定制度の普及促進
③ 技能者の社会的地位の向上と技能を尊重する気運の醸成
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県立産業技術専門校の機能強化(P31)
① 地域の産業構造、企業ニーズに対応した訓練内容の見直し
② 地域及び企業ニーズに対応した在職者訓練の見直し
③ 訓練生確保のための積極的な情報発信
7
職業能力開発推進のための関係機関との連携強化(P32)
① 国、機構及び関連機関との連携による地域ニーズに対応できる職業訓
練の提供
第10次宮崎県職業能力開発計画における数値目標(P34)
指標 1)委託訓練受講者の充足率
指標 2)委託訓練受講者の就職率
指標 3)技能検定の受検者数
指標 4)技能検定の合格者数
指標 5)県立産業技術専門校修了生の就職率
用語の解説(P36)
職業能力開発ニーズ調査結果(P43)
平成27年11月1日を基準日とし、事業所、高校2年生、大学3年生等を対象に
アンケート調査の行った結果を掲載。
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