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豊岡市教育委員会
2016(H28)6.7
No.4
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トワイライト教師塾 2016 始めました
5月26日(木)に本年度第1回目のトワイライト教師塾 2016 を行いました。今年は,36名
の先生方の参加がありました。本当にありがたいことですし,参加される姿に頭が下がります。通
常の勤務を終えられてからの研修会ですので,大変な面も多々あるでしょうが,参加者の先生方と
共に実践的な研修会を行っていきたいと考えています。また,この研修会への参加について,各管
理職の先生方のご理解とご支援を賜り心より感謝申し上げます。
第1回目は,
「学校,学級とは…学級づくりと授業づくりの基盤となるもの」ということをテーマ
に研修を行いました。切り口は,
“学級で気になる子”についてです。
「どこが」気になるのか,
「ど
うして」気になるのか,…等々について個々が考え,グループ交流を行い,全体で考えるという内容
で研修を行いました。このテーマは,教師が1年間を通して行う教育の仕事を象徴化するものだと
考えています。様々な背景を持っている子どもたちのどんなことに教師が反応するのかということ
は,教師自身が自己を知ることであり,その教室で何を大切にした実践を行うのかを決めることに
なります…。等々についての研修を行いました。
今後の研修が楽しみになる参加者の皆さんの学びぶりでした。手作りの研修会の良さを生かしな
がらより実践的な研修会にしたいと考えています。
連動させるということ
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学級の全ての子どもたちはそれぞれの背景を持っています。一人一人の思い方や感じ方は,そ
れぞれの生活背景に大きく影響を受けることになりますし,学校での姿もその背景に影響を受け
たものになります。個々の背景をないがしろにして教師の都合を優先した一方的な指導や画一的
な指導では上手くいかないことの確率が高まるのは当然だと言えます。ここに,教育がオーダー
メイド化する部分を持つことの必要性が出てくるのだと思っています。
ただ,教育のオーダーメイド化には当然限界がありますし,オーダーメイド化だと思って工夫
したことが逆に他の子たちの不平等感を蓄積させるようなことに陥ってしまったという不幸な事
例もあります。個々の背景を大切にしながら学級全体の教育活動も充実させるには,
“連動させ
る”という視点が有効だと考えています。一つの教科や1時間の授業だけで子どもに十分な力を
付けることは到底現実的でないことは皆さんもよくご存じだと思います。また,子どもたちにし
っかりと力を付ける教師は,実に巧みに様々な教育活動を連動させます。そして,この視点をも
っていると,子どもたちの「できない」ことより,何かが「できる過程」に目が向くようになり
ます。褒める場面が増え,結果的にオーダーメイド化にも対応していくことにもなります。
次期学習指導要領で色濃く主張されることの一つに,"カリキュラムマネジメント“がありま
す。
【教科横断的な視点で教育活動を行うこと・実効性のあるPDCAサイクルを確立させるこ
と・効果的な人的物的資源を活用すること】がカリキュラムマネジメントの側面として指摘され
ています。学校づくり・学級づくり・授業づくりの視点として役立ちそうだと思いました。