のない社会を目指して

ドメスティック・バイオレンス(DV)って?
夫婦間や恋人、同棲相手、元夫婦、以前つきあってい
た恋人など親密な関係にある、また、そうであった人
からふるわれる暴力のことです。
「DV」は、殴ったり、蹴ったりする身体的な暴力だけではありません。
ののしったり、大声で怒鳴ったり、無視する精神的暴力、性的行為を強要する、避妊をしないな
どの性的暴力、仕事を辞めさせたり、生活費を渡さないなどの経済的暴力、子どもを巻き込んだ暴
力、友人や親せきとの付き合いを制限したり、手紙やメールをチェックしたりする社会的隔離など
があります。
「DV」は、どうしておこるのでしょうか。
鹿児島県では、約3人に1人が配偶者からの暴力を経験しており、その多くが女性です。
それには、次のような背景があると考えられます。
■「夫が妻に暴力をふるうのは仕方がないこと。
」という社会通念
■「女性に原因があるから暴力をふるわれるのだ。」とか「男性は仕事、
女性は家庭を守るべき」という固定的な役割分担意識や経済力の格差
によって女性を対等なパートナーとみなさない女性を差別する意識
被害者はなぜ逃げないのでしょうか?
暴力をふるわれても、被害者が加害者のもとにとどまる理由には様々な問題があります。
「わかってくれる人が
誰もいない」という絶望感
「逃げたら、自分や家族や友人
に、に、ひどいことをするかも
しれない。
」という恐怖感
「私さえ我慢すれば」
「夫は、本当は優しい人」
という思い込み
「子どもには父親が必要
だ」という社会通念
「家を出たいけど
収入も家もない」
という経済的問題
「DV」は、子どもにも深刻な影響を与えます。
いちばん安心できる家庭で、大好きな父親、母親が怒鳴ったり、泣き
叫んだりする光景を目にする子どもの心の傷はたいへん大きなものです。
実際に暴力をふるわれる他に、両親などの間に起こる暴力を目撃して著しい
心理的外傷を負う場合も「児童虐待」にあたります。
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加害者の暴力が、子どもにまで及ぶ危険性
暴力を受けた被害者が、子どもに暴力をふるってしまう危険性
情緒不安や不登校などになってしまう危険性
暴力を目撃しながら育った子どもが、感情表現や問題解決手段として暴力を用いてしまう
ことの危険性
「DV被害者」を発見したらどうすればいいのでしょうか?
あなたの周囲にDVで悩んでいる人がいたら、次のように対応してください。
■ 生命にかかわるような緊急性があれば警察署に通報する。
■ 相談窓口に相談するようにすすめる。
(配偶者暴力相談支援センター、男女共同参画推進室等)
■ 相談されたら、先入観をもたずに、非難せずにじっくりと耳を傾ける。
「ただの夫婦喧嘩でしょ」
「あなたが悪かったんじゃないの」
「まさかあの人が!」などと
言わないでください。
「あなたは悪くない」と声をかけてください。
■ 被害者が誰かに相談したことが加害者に判れば さらに暴力を受ける場合があります。
相談を受けた事実や内容の秘密は厳守してください。
志布志市女性支援相談フリーダイヤル
県男女共同参画センター
0120-786-054
月∼金曜日(8:30∼17:00)
099-221-6630
水∼日・祝(9:00∼17:00)
火(休館日翌日)
(9:00∼20:00)
県女性相談センター 099-222-1467
月∼金曜日 8:30∼17:00(木曜日20:00まで)
日曜日
9:00∼15:00
志布志警察署 099-472-0110(月∼金曜日 8:30∼17:00)
女性の人権ホットライン 全国共通電話番号 0570-070-810
月∼金曜日(8:30∼17:00)
悩んでいたら相談し
ましょう。
あなたはひとりでは
ありません。
志布志市企画政策課 男女共同参画推進室 男女共同参画係
電話
099−474-1111(内線 250・258)
メール
[email protected]