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ハイパーコンバージド最前線 第3回
《仮想マシンの自動販売機》
HPE Hyper Converged 380 Systemいよいよ登場!
「まるで、仮 想マシンの自動販 売機だ!」― HPE が 新たに投 入した HPE
Hyper
Converged 380 System は、ハイパーコンバージド製品の本命とも言える仕上がり
となった。ハイパーコンバージドならではの優れた俊敏性・コスト効率・運用管理性
に加え、ユーザー企業固有の要件や多様な環境の統合に対応できる「より選択肢の
多い柔軟なハードウェア構成」を可能にしたことが大きな特長だ。最新モデルの紹介
を中心に、
「ハイパーコンバージド最前線」シリーズ第 3 回をお届けしよう。
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インテル ® Xeon® プロセッサー E5 v3 ファミリー製品
HPE Hyper Converged 380 System
ハイパーコンバージド製品の「 本命」がやってきた
―新しいハイパーコンバージド製品を投入した狙いを聞かせてください。
梁瀬 HPE は、2015 年 3 月に最初のハイパーコンバージド製品を出荷しました。2U に 4 サーバーノード
を収容する
「HPE Hyper Converged 250 System」
は、
主力製品としてすでに多くのお客様に導入いた
だいています。
実際に運用を経験したお客様からは、
「仮想化基盤をシンプルに構築できるところがい
いね 」
「もっと幅広い用途で使ってみたい」
という評価をお聞きします。
一方で、
採用範囲が広がるにつれ
て「もっと拡張性が欲しい」
「もっとオプションが選べるといいね」
といったご要望も増えてきました。
日本ヒューレット・パッカード株式会社
サーバー事業統括本部
サーバー製品統括本部
コンバージド・データセンター製品部
尾崎 亨
日本ヒューレット・パッカード株式会社
サーバー事業統括本部
サーバー製品統括本部
コンバージド・データセンター製品部
梁瀬 東子
● 用途に応じてコア数の多い / クロックの高い CPU を選びたい
● 200V だけではなく100V 電源環境でも稼働したい
● ネットワークやストレージにもっと選択肢が欲しい
2016 年 4 月に発表した「HPE Hyper Converged 380 System」は、まさにこうしたお客様の期
待にお応えするハイパーコンバージド製品です。世界で最も多くの台数を出荷している 2U ラック
マウント型サーバー「HPE ProLiant DL380 Gen9」をベースモデルに採用し、ハイパーコンバー
ジドならではの優れた俊敏性・コスト効率・運用管理性をそのままに、より選択肢の多い柔軟な
ハードウェア構成を可能にしました。
尾崎 せっかく「統合基盤」を構築したのに、要件を満たせず統合できないシステムを生んでし
まっては意味がありません。そこで私たちは、2U / 2 ソケットサーバーのキャパシティを活かし、十
分な拡張性を確保した上で多様なオプション構成を可能にしました。CPU は、インテル ® Xeon®
プロセッサー E5 v3 ファミリー の 6 コアから 18 コアまで 16 モデルからお選びいた だけます。
VDI 環境向けに GPU アクセラレータを追加することも可能です。HPE Hyper Converged 380
System は、企業内のあらゆるシステムを統合可能な「懐の深い製品」として完成されています。
梁瀬 HPE Hyper Converged 380 System では、
「仮 想化」
「クラウド」
「 VDI 」という 3 つの
ワークロードに最適なモデルを、構成済み・検証済みの構成でご用意しました。これにより、より
柔軟なオプション構成が可能というメリットを活かしながら、お客様の用途に合わせて最も高い
パフォーマンスと投資対効果を実現するモデルをお選びいただけます。
キャッチフレーズは「仮想マシンの自動販売機」
―HPE Hyper Converged 380 System の使い勝手についてお聞かせください。
梁瀬 サイジングや構築にかかる期間を大幅に短縮し、迅速に仮 想マシンをセットアップし、
スケールアウトによる拡張が可能なことは、ハイパーコンバージド製品ならではのメリットです。
HPE Hyper Converged 380 Systemは、このビジネスアジリティ(俊敏性)をさらに加速させます。
HPE Hyper Converged 380 Systemでは、「 5クリックで仮想マシンをデプロイ」し、稼働中
のシステムにおいて「 15分でストレージ容量の拡張」が可能です。さらに、
「 3クリックでサービス
を中断させることなくファームウェアやドライバーを更新」することもできます。
ハイパーコンバージド製品は、ソフトウェア・デファインド・ストレージの採用によってハードウェア
環境をシンプル化しました。HPE Hyper Converged 380 Systemではさらに進めて、運用管理に
かかる操作性やユーザー体験を、よりシンプルで使い勝手の良いものに進化させています。
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「お客様に、安心と優れた投資対効果をお約束できる製品
に仕上がりました。自信を持ってお勧めします」
(梁瀬)
これを実現するのが、新しいマネージメントインターフェース「 HPE OneView HC UX 」です。誰でも
直感的に扱えるGUIを使って、システム全体のリソース使用状況を把握し、仮想マシンのプロビジョ
ニングを数クリックで行い、パフォーマンスとサービス品質を最適に維持することができます。
尾崎 私たちは「仮想マシンの自動販売機 」という言葉で表現しているのですが、HPE OneView
HC UXでは、プリセットされた設定ボタンから選ぶだけで、仮想マシンのデプロイや削除、再設定
などを数分・数秒単位で行えます。バックグラウンドでは自動化されたプロセスが動いています
が、ユーザーや管理者にそれを意識させることはありません。
仮想マシン単位でのリソース使用
ストレージ IOPS のトレンド
ファームウェアアップデートの各画面
梁瀬 「 HPE OneView HC UX 」は、100∼数100規模以上の仮想マシンを運用するような環境で
威力を発揮します。仮想CPU/メモリ/ストレージ容量を事前に定義しておくことで、
「 自動販売機
のボタンを選ぶだけ」で、スモール/ミディアム/ラージといった仮想マシンを自動的に生成するこ
とができます。ITインフラ管理者は、リソース使用状況やパフォーマンスを俯瞰的に把握しながら、
必要に応じて最小限の操作で、リソースの割り当て変更を行えます。もちろん、従来どおりVMware
vSphere Web Client/HPE OneView for vCenterによる管理も可能ですのでご安心ください。
このシンプルで使いやすいユーザーインターフェースは、
「 Grommet 」と呼ばれるGUI標準化プロ
ジェクトの指針に基づいて設計されたものです。HPEはISVパートナーとも協力して、直感的な把握
や操作が可能なこのGUIの採用を広く進めていく考えです。
ハイパーコンバージド製品をどう選ぶべきか
―ハイパーコンバージド製品を選択するにあたり、
留意すべきポイントは何でしょう。
梁瀬 ある調査では、ハイパーコンバージド市場は2019 年までに50 億ドル規模に拡大すると報告
されています。2014 年時点で4億ドルに達していなかった市場ですから、驚くべき急成長と言える
でしょう。日本でもお客様の関心は急速に高まっており、サーバーとSANストレージを組み合わせ
た従来型システムと、ハイパーコンバージド製品を比較検討されるケースが増えています。どのお客
様も、従来型システムを上回る俊敏性・コスト効率・運用管理性を期待されていますが、期待通りの
成果を手に入れるにはいくつかのポイントをクリアする必要があります。
● 「 サイロ化させない 」
:既存ITインフラと統合的な運用管理が可能なこと
● 「 例外システムをつくらない 」:多様なシステムを広範に統合可能なこと
● 「 ハイブリッド・インフラ 」:自社の ITインフラロードマップに沿っていること
尾崎 ハイパーコンバージド製品を導入してITインフラのシンプル化を着実に進め、複雑化やサイ
ロに逆戻りさせないためには、既存の環境と統合的に運用できるかを見極める必要があります。
また、最新機能は魅力的ですが、そもそも統合できるシステムが限られてしまっては本末転倒。
実用性・実効性の高い機能を本番環境で使えることの方がはるかに重要です。
私たちは、
「 ITインフラ全体をいかに最適化するか」という視点が最も重要だと考えています。自社
のITインフラのあるべき姿を描き、ロードマップに沿って着実にステージを高めていくアプローチ
が求められます。これに逆行するサイロ化やベンダーロックインは避けなければなりません。
「理想的なハイブリッド・インフラへの移行に備える
絶好のタイミングではないでしょうか」
(尾崎)
梁瀬 HPE
Hyper Converged 380 System は、世界標準の x86サーバー「 HPE ProLiant
DL380 Gen9」をベースモデルに採用したハイパーコンバージド製品です。業界で最も完成度の高
いハードウェアをプラットフォームとし、200万ライセンスの実績を持つソフトウェア・デファイン
ド・ストレージ「 HPE StoreVirtual VSA 」を統合しています。お客様、販売パートナー様からは、
「 安心感が違う」とご評価いただいています。
ハードウェアRAIDの採用、高信頼のSAS HDDを選べることは、運用段階での信頼性を底上げしてい
ます。HPE iLOマネジメントエンジンが提供する「自働サーバー」としてのメリットも、そのままHPE
ハイパーコンバージド製品の優位性につながっています。さらに、何らかの問題が発生したときに、原
因がハードウェアなのか、ハイパーバイザーなのか、SDSなのか、ネットワークなのかに限らず HPE
がワンストップでサポートできることも、
「 安心感が違う」とご評価いただける理由になっています。
企業の成長を支えるハイブリッド・インフラへ
―企業はハイパーコンバージドのトレンドをどのように捉えるべきでしょうか。
尾崎 「仮想化」「クラウド」「VDI」に特化したハイパーコンバージド製品に、より多くのワーク
ロードをまとめていくことで、複雑化した従来の ITインフラのシンプル化は一気に前進します。ハ
イパーコンバージドの主役が出揃った今こそ、理想的なハイブリッド・インフラ/ソフトウェア・
デファインド・インフラへの移行に備える絶好のタイミングではないでしょうか。HPE のハイパー
コンバージド製品は、お客様の ITインフラロードマップの重要なステージを担うことができると
確信しています。
日本ヒューレット・パッカード
公式ソーシャルメディア
梁 瀬 HPE Hyper Converged 380 System をご紹 介すると、
「このスペックを待っていた 」
「HPE ProLiant DL380 Gen9 ベースというのが安心」という反応をいただけます。市場の盛り
上がりを実感する毎日です。ハイパーコンバージドは、ニッチな製品、一過性のトレンドではないこ
とは明らかです。HPE Hyper Converged 380 System は、お客様に安心してお使いいただける
ハイパーコンバージドインフラとして、優れた投資対効果をお約束できる製品に仕上がりました。
自信を持ってお勧めします。
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記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。Intel、インテル、Intelロゴ、Xeon、Xeon Insideは、アメ
リカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。記載事項は2016 年 6月現在のものです。本カタログに記載
されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。
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XXXXXXXX-XX 2016年6月