小諸市観光局(仮称)設立準備支援業務委託 仕様書

小諸市観光局(仮称)設立準備支援業務委託
1. 背
仕様書
景
小諸市では、平成 25 年度から約 3 年間をかけて、市民団体や民間企業代表者から成る「小
諸市観光地域づくりビジョン検討委員会」
(以下、
「検討委員会」という)において、
「小諸
市観光地域づくりビジョン」
(以下、
「観光地域づくりビジョン」という)が策定された。
「観光地域づくりビジョン」では、また、「詩情あふれる高原の城下町~ようこそ スケ
ッチ文化都市へ!~」が、小諸市の「観光地域づくり」のコンセプトとして決められた。地
元住民の思いが込められたこのコンセプトに基づき、今後、あらゆる関係者がオール小諸と
して観光振興に取り組んでいくことが期待されている。
検討委員会においては、これらを具体化するための方策として、
「観光地域づくりプラッ
トフォーム」
(DMO: Destination Management/Marketing Organization)を設立し、これを
かじ取り役として、観光推進体制を再構築することが提案され、2017 年 4 月設立を目途に、
現在、設立準備が進められている。
本案件は、以下に記載する委託業務内容を通じて、小諸市の DMO 設立準備を支援すること
を目的としている。
2. 委託業務内容
(1) 日本版 DMO の正式認定を目的とした、小諸市の観光のあり方に関する現状調査の
実施
本調査は、実際の訪問客、観光客予備軍、及び、観光客を受け入れる地元の観光関係者
を対象として、小諸市の観光の現状把握とニーズの抽出を目的とする。インバウンドに関す
る現状把握及びニーズ抽出もできる調査フレームとすること。
また、小諸の「目指そう値」
(観光 KPI)の指標及び指標測定方法を見直し、必要に応じ
て改善した上で指標の数値測定調査を実施すること。更に、日本版 DMO の必須指標である
「旅行消費額」「来訪者満足度」「延べ宿泊者数」「リピーター率」の調査手法を確定の上、
指標測定調査を実施すること。なお、
「目指そう値」及び日本版 DMO 必須指標の数値測定調
査は、今後も小諸版 DMO が継続的に実施できる調査手法とするよう工夫すること。
ア 訪問客実態調査
イ 観光客予備軍を対象とした調査
ウ 地元の観光関係者に対する調査
エ 小諸の「目指そう値」
(観光 KPI)指標数値測定調査
オ 日本版 DMO 用の指標数値測定調査
小諸市「目指そう値」
(観光 KPI)
平成 26 年度
目指そう値 1
観光地入込数
185 万人
目指そう値 2
平成 28 年度
平成 29 年度
(※統計参考データの採用方法について再検討を行う。
)
191 万人
196 万人
204 万人
外国人旅行客泊数(※統計参考データの採用方法について再検討を行う。
)
6.5 万人
目指そう値 3
平成 27 年度
6.7 万人
6.9 万人
7.2 万人
(仮想)交流人口の増減数
※小諸駅利用者及び高速道路小諸 IC 利用数、高速バス市内乗降数による。
※IC 利用台数は車両 1 台を 2 名と仮定して換算する。
494 万人
目指そう値4
524 万人
544 万人
観光協会ホームページアクセス数
27 万アクセス
目指そう値5
509 万人
30 万アクセス 35 万アクセス
40 万アクセス
小諸城址・懐古園の有料入園者数
189 千人
200 千人
208 千人
216 千人
ア~オの調査結果を、下記の(2)、
(3)
、
(4)、
(5)においても活用するよ
うに工夫し、その工夫点を提案書にて記載すること。
(2)小諸市の観光のコンセプト「詩情あふれる高原の城下町~ようこそ スケッチ文化
都市!~」を伝えるための基本的なツールの作成(ロゴマーク、ホームページ
等)
本業務は、小諸市の観光コンセプトが適切かつ魅力的に表された小諸版 DMO のロゴマー
クの作成を目的とする。また、小諸版 DMO のホームページも作成する。
ア ロゴマーク
(ア) 小諸市に現存する、主たる組織や施設のロゴマーク、及び、今後ロゴマーク作
成計画がある主たる機関(市役所農林課、商工会議所等)の調査
(イ) 他の日本版 DMO 候補法人のロゴマークの優良事例の調査
(ウ) (ア)及び(イ)の調査結果を踏まえた小諸版 DMO ロゴマークの作成
なお、ロゴマークの作成に際しては、案として 3 種以上のロゴマークを開発し、
地元関係者との協議を通じて、最終選考を行うものとする。
イ ホームページ
(ア)
現在のホームページ(
「小諸日和」 http://www.komoro.in)の分析及び評価
(イ)
他の日本版 DMO のホームページの優良事例(運営方法も含む)の調査
(ウ)
小諸版 DMO ホームページをマーケティングに活用するための分析方法の提案
(エ)
(ア)
、
(イ)
、
(ウ)を踏まえた小諸版 DMO ホームページのデザイン及び開発
なお、ホームページの開発に際しては、インバウンドへの対応として、英語を含む
多言語にも対応させること。また、今後も小諸版 DMO が自主的に分析・維持・管理で
きるよう、費用・技術面に配慮した仕組みとすること。
その他に有効なツールがあり、作成の必要があると考えられる場合は提案書に記
載すること。
(3)観光コンセプトに基づいて地元関係者が中心となって開発する「着地型旅行商品」
への開発支援
ア 小諸市に現存する着地型旅行商品の分析及び評価
イ 他の地域の着地型旅行商品の優良事例(運営方法も含む)の調査
(本調査項目には、山岳観光分野における県内の「高原商品」分野を含めること。)
ウ 地元関係者をメンバーとした「着地型旅行商品ワーキンググループ」における商品
開発作業に際するア及びイに関する情報提供及び開発、プロモーション支援
(4)観光コンセプトに基づいて地元関係者が中心となって開発する「特産物・土産品」
への開発支援
ア 小諸市に現存する特産物・土産品の分析及び評価
イ 他の地域の特産物・土産品の優良事例(運営方法も含む)の調査
(本調査項目には、山岳観光分野における県内の「高原商品」分野を含めること。)
ウ 地元関係者をメンバーとした「特産物・土産品ワーキンググループ」における商品
開発作業に際するア及びイに関する情報提供及び開発、プロモーション支援
(5)日本版 DMO の正式認定を目的とした、小諸版 DMO の組織運営支援
地元関係者が実施する、DMO 運営勉強会において、特に、マーケティングやプロモー
ションの考え方といったトピックにおいて講義を行うこと。
成果品(提出時期に関しては協議の上決定する)
(1)小諸の観光のあり方に関する現状調査実施報告書
ア 訪問客実態調査報告書
イ 観光客予備軍を対象とした調査報告書
ウ 地元の観光関係者に対する調査報告書
エ 小諸の「目指そう値」
(観光 KPI)指標数値測定調査報告書
オ 日本版 DMO 用の指標数値測定調査報告書
(2)ロゴマーク、ウェブサイトの開発
ア
ロゴマーク 3 種
イ
ウェブサイト
その他、業務全体に係る報告書
「業務実施計画書」
「業務進捗中間報告書」
「業務完了報告書」
「精算報告書」