介護予防の重要性 市では、社会参加を通した介 護予防を推進するため、平成 健康なうちから予防に取り組む ことが大切です。 市の高齢化率は、団塊の世代 が 歳 を 迎 え る 平 成 年 に は、 %を超えると推計されていま す。高齢化が進む中で、今、介 年度から、介護サポーターポイ ント制度を実施しています。 今年度から、制度の対象を介 護 保 険 施 設 な ど で の 活 動 か ら、 ひとり暮らしなど在宅の高齢者 の生活支援にも拡大しました。 見 守 り も 兼 ね、 な る べ く 声 を か け て、 元気かどうか確認します 元気な高齢者が、支援を必要とする高齢者を支えることで、参加する高齢者自身の介護予防を図ることを 目的に実施しています。活動には、資格や特技などは必要ありません。 ボランティア活動を行うとポイントが付与され、たまったポイントは、5,000 ポイントを上限に交付金や 健康増進施設の利用券などと交換できます。 付与されるポイント 湊 生活支援 歳) 自分のため 人のためというより 髙田 彌生 さん( 現 行 サポーター 65 歳以上の元気な高齢者 3 人 1 組 小椋 ヒサ子 さん( 利用者 歳) みを出す途中で転倒し たことがあり、ごみ捨て てもらえて、うれしいですね。 3 月 に 倒 れ て、 1 か 月 入 院 したら要介護1になってしま いました。それ以来、デイサー ビスに週3回通っていますが、そこで他の人から、いい制度 があってうらやましいと言われます。 が と て も 不 安 で し た。 早 朝 の ご み 捨 て は、 ヘ ル パ ー さ ん に も 頼 め な い の で、 助 か っ て い ま す。 髙 田 さ ん に は 親 切 に し ご 地区社会福祉協議会の 会長から誘われたのが き っ か け。 自 信 は あ り ま せ ん で し た が、 福 祉 委 員 を し て い た頃の見守り活動の経験が生 か せ る と 思 っ た の と、 グ ル ー プでなら自分の都合が悪いときに他の人に頼めるので、これ ならできるかもしれないと思い、始めました。 車中心の生活でしたが、活動を始めてからは、足腰のちょ うどいい運動になっています。早朝なので、生活リズムも整 います。なにより、こちらが小椋さんから元気をもらってい ると感じているので、負担は全くありません。 小椋さんが出てくるのは大変かなと思いながらも、やっぱ り声をかけ、顔を見てから帰ります。ごみ出しに来て、話し て帰るのが楽しみですね。 サポーター 10 ~ 100 ポイント ちょっとした生活支援) 1回につき (1回 10 ~ 30 分程度の 対象活動の拡大 護予防が注目されています。 高齢になると、体力や気力が 低 下 し、 「閉じこもり」がちに なり、 ちょっとしたきっかけで、 支援や介護が必要な状態になる こともあります。 5 ・介護保険施設などでのボラン 1時間につき ティア 100 ポイント ・自治会型デイホームの自主 (1 日 2 時間まで) 開催に関わるボランティア サポーター 65 歳以上の元気な高齢者 21 これを機会に、身近な地域で、 気軽にサポーター活動をはじめ てみませんか。 15% そこで、日頃から積極的に外 へ出るようにするなど、自身で 要 介 護 の 状 態 に な ら な い よ う、 20% 10 昨年8月から、湊地区で先行実施されています。実際に、ひとり暮らし の高齢者のごみ出し支援に取り組んでいる活動を見てみましょう。 生活支援ボランティア 30% 25 活動内容 75 30 福井市の人口推移と高齢化率 2 広報ふくい 2016.6.10 広報ふくい 2016.6.10 3 30 ごみ出し、傾聴、外出補助など 利用者(サポーターの支援を受けられる人) 次のすべてに該当する人 ・65 歳以上のひとり暮らし、または高齢者のみ で生活する世帯 ・要支援、要介護認定者または同程度の状態の人 ・親族などによる支援が困難な人 71 88 後期高齢化率 後期高齢者 団塊の世代が 2 35% (単位:万人) 10% H37 H28 H27 H26 H23 H20 0 75 歳を迎える 65 歳以下 4 15 1 介護サポーターが指 定 の 日 時 に 訪 問 し、 ごみを回収します 指定の集積所まで 持って行きます ~ 介護サポーターポイント制度の対象となる活動を拡大します ~ 3 高齢化率 5 専用シール 対象者 37 25% 20 ごみ袋に専用シール を貼って、玄関先に 出しておきます 時には、世間話に花を 咲かせることも・・・ 前期高齢者 ゴミ袋に貼ってあっ た専用シールをはが し、手帳に貼ります 介護サポーター活動で あなたも 地域デビュー! 心配せんでも いいよ いつも ありがとね 助かるわ 介護サポーターポイント制度とは? 特集 主 介護施設でのボランティア 活動 が 明 日 の 糧 に 施設の潤滑油的な存在 が対象となります。 ・配膳、お茶だし ・館内移動、外出の補助 ・洗濯物の整理、シーツ交換 ・入所者の話し相手 瀧野さんは近所の人で地域の話題も豊富。利用者も地元の人が多く、 年齢も近いので、よき相談相手。とても助かっています。 何か特別なことをしないと いけないというわけではな く、世間話だけでもいいので、 堅苦しく考えず来ていただき たいですね。 ☎ ・5400 問合せ 地域包括ケア推進課 めてみませんか。 ためにもなって、自分自身のた めにもなる活動を、あなたも始 気な高齢者が活躍する社 会 は、 こ れ か ら の ま ち づ くりに欠かせません。 これまでの生活や仕事で得た 知識や経験を生かせる場はたく さんあります。今回の特集では、 いろいろな社会参加の形がある ことを紹介しました。 高齢期は余生ではなく、セカ ンドライフです。年齢に応じて 自 ら 老 け る 必 要 は あ り ま せ ん。 加齢に伴い身体的な機能はどう しても低下しますが、自分の気 持ち次第で、健康的な生活を続 けることができます。 介 護 予 防 と 聞 く と、「 ま だ そ んな年じゃない」と抵抗を感じ る人も多いと思いますが、人の 元 充実した セカンドライフに向けて 副施設長 谷口 洋美 さん 人 が 亡 く な り、 家 で テ レ ビ ばかりを見ているよりはと 《ポイント付与の対象となる活動例》 設では、 人のサポーターを受け入れています。初めて、サポーター を 受 け 入 れ る 場 合 は、 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の コ ー デ ィ ネ ー タ ー を通して、施設の活性化を図ってみませんか。 が間を取り持ってくれ、サポーター本人の意向を確認しながら、活動の 内容を決めます。 施 ※施設や事業所内での軽微で補助的な活動 マスコットキャラクター 『さぽてん』くん 思い、主人がデイサービスでお世 話になっていた「ひかりケアホー ム」 で活動をすることにしました。 ・行事などの運営補助 介護サポーター受け入れ機関 老人保健施設 ひかりケアホーム 介護サポーターポイント制度 初めはどうして接していいか分 かりませんでしたが、通ううちに 意識せずとも声かけができるよう を募集しています。介護サポーターとの交流 問合せ 福井市あじさい元気クラブ ☎ 20・5400 になってきました。顔を覚えても らえていて、一度休むと次会った ときに「どうしたの?さみしかっ ポーターの活動場所となる介護保険施設など 問合せ 福井市シルバー人材センター ☎ 27・0701 行っています。 た」と声をかけてくれてうれし かったですね。 高齢者の介護予防に役立てるため、介護サ 会貢献につながる仕事に取り組んでいます。 しむ中で、地域における助け合いや支え合い活動を 自分ではたいして役に立ててい ないと思っていますが、スタッフ 受け入れ施設募集 会員が出会い、ふれあいを通じて、地域の活性や社 多くの会員と共にレクリエーションやスポーツを楽 シルバー人材センター あじさい元気クラブ 4 広報ふくい 2016.6.10 広報ふくい 2016.6.10 ・囲碁や将棋の相手 20 5 介護サポーターの 収入にはこだわらず、働くことを継続したい人は・・・ 特色あるクラブで仲間作りをしたい人は・・・ 話し相手になることを「傾聴」とい います。これも大切な活動のひとつ 身近な公民館、集会場など市内全地区で、午前か午 24 どうしても閉鎖的な環境に 陥りがちなので、地域との関 わりが求められている今、サ ポーターを受け入れること 介護サポーター制度以外にもいろいろあります で、地域に開かれた施設を目 指していきたいです。 興味や関心に合わせて参加してみませんか! の皆さんからの感謝の言葉を励み に続けています。 さんのおかげ。今日のような、雨の日でも、 会場から自宅近くまで送迎してくれるので、 始まって以来、休まず参加しています。 長年の家事で培ってきた経 験を生かせます 問合せ 福井市社会福祉協議会 ☎ 26・1853 す。 「 が ん ば り ま し ょ う ね 」 と 声 を かけて帰りますが、その言葉はい つも自分に言い聞かせています。 週 後の 3 時間程度実施しています。 介護予防体操やレクリエーションを実施していま 自治会型デイホームの送迎ボランティア に1回の自治会型デイホームが何より も楽しい。毎回来れるのも、サポーター 地域に恩返し 自治会型デイホーム 市内 26 か所で毎週 1 回以上、住民が主体となって に助けてもらった思い出もある し、 子 ど も の 頃 か ら お 世 話 に なったので、恩返しという気持 ちでやっています。いつかは私 もお世話になるので、元気なう ちはできるだけ続けていきたい です。 利用者 サポーター いきいき長寿よろず茶屋 家では、家族がやって くれるので、料理しな くなってしまいました が、家事はお手のもの 山下 繁 さん( 歳) 身近な会場で軽い体操や交流をしたい人は・・・ 瀧野 郁子 さん(80 歳) 相手にあわせて、ゆっ くりと。車椅子の人 には目線をあわせて 話すのがコツ 65 介護サポーターとして活躍中 年になって暇になったこ と も あ り、 交 代 で 月 に 2 度、地元の集会場で毎週開催し ている自治会型デイホームの送 迎をしています。 送迎のときに気をつけている ことが2つあります。 1つ目は、 できるだけ交流の時間を設ける た め に、 車 を ゆ っ く り 走 ら せ て、利用者に意識的に話しかけ ること。2つ目は、事故を起こ さないことはもちろん、乗降の 際も転ばないよう声をかけ、気 を配っていることです。 利用者の皆さんは私の大先 輩。昭和9年の室戸台風のとき 趣味や余暇を楽しみながら、 軽く体も動かしたい人は・・・ サポーター 平埜 百々子 さん(82 歳) 時 平 圭 子 さん(83 歳) 定 介護サポーター活動で あなたも地域デビュー!
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