特別委員会 委員意見 B 3、新庁舎の考え方 (1)新庁舎建設の方針 (2)上位・関連計画の整理 (3)新庁舎建設の理念と方向性 P10 3、新庁舎建設の考え方 (1)新庁舎建設の方針 ● 厳しい財政状況にある本市において、新庁舎を建設するにあたっては、既存の施設、 庁舎を利用しながら建設費用を押さえ行政サービスを提供するということ、また熊本 地震により明らかになった災害対応の強化の必要性により、一極集中のリスクを分散 することが適当であるということから本庁方式分散型とする。 平成17 ↓ 8 行まで変更なし 本庁方式分散型による庁舎建設では、集中型と比較して建設費用を押さえることがで き、市の財政に負担をかけないということが最大のメリットである。伴って、災害時 の拠点として本庁に集約するより、機能を分散させることでリスクを分散し市民の安 心の拠点となる。また、地域の活性化にもつながり経済効果も期待できるといことが 効果としてある。部署が分散することにより懸念される市民に対する行政サービスの 低下については、各種申請や証明書の発行、納税などがコンビニエンスストアや出張 所などで可能となっていることを含め、また更に充実させることにより、代替手段は 確保できると考える。 ● 新庁舎は、全ての市民のために利便性の高い庁舎とする。 新庁舎は市民へ適切なサービスを提供する施設であり、使いやすくわかりやすいもの とする。そのサービスを提供するためにどのような機能、空間、環境が必要かを重点 に新庁舎建設を進める。 ● 可能な限り仮設庁舎をつくらないで新庁舎を建設する。 熊本地震で現庁舎の使用が不可能となったことにより、新庁舎完成まで現庁舎北側の 駐車場に適正規模のプレハブによる仮設庁舎を建設する。よって、現庁舎の解体を早 め、建設地とすることにより、当初予定していた文化財調査の予算削減が可能となる。 p. 1 (2)上位計画・関連計画の整理 変更なし P13 (3)新庁舎建設の理念と方向性 ①新庁舎建設の理念 ・変更なし ・成熟社会→削除 *成熟社会とは何か? さらにこれからの庁舎は、現庁舎が抱える根本的な課題の解決や、業務 の効率化により多様な市民のニーズに適切に応えていくことが最大の 役割である。更に、市民と行政が協働でまちづくりに取り組む中核的 な場となって、市民と共に八代の未来を開拓していくという役割も求め られる。 ・市民ニーズに的確に応えていくこと、特に高齢化社会に対応していくに は、支所や出長所を活用し、市民の身近な要望や課題が解決できることが 有効であり、本庁舎はその役割も担いながら、全体的な方向性を示す司令 塔の役割を果たすことが求められる。 ・市民と行政の協働のまちづくりの中核として八代の未来を開拓していくと いう役割は、本市が持つ歴史、文化の情報を発信できる機能や市民が集い やすい環境づくり、中心市街地を含めた地域経済活性の拠点機能などを盛 り込むことも考えられる。 以上を踏まえ、八代らしさを表し、全ての市民の安心安全の拠点となって、 末永く親しまれる庁舎を目指し、庁舎建設の理念を次のとおりとする。 八代の歴史と文化を大切にしたまちづくりと、全ての市民の安心安全の拠点 ②新庁舎方向性 新庁舎建設の方針、理念に基づき、新庁舎の目指す方向性を次のように掲げる ●市民のニーズに応える庁舎 ●変化に対応できる庁舎 ●安心・安全の拠点となる庁舎 ●環境にやさしい庁舎 ●交流の拠点となる庁舎 ●歴史と文化の発信拠点となる庁舎 ●市民に親しまれる議会庁舎(2つの意見) p. 2 P14●市民のニーズに応える庁舎 全て市民・利用者にとって分かりやすく、利用しやすい窓口環境をつくる。 変更なし ●変化に対応できる庁舎 ニーズの変化に柔軟に対応し、いつまでも使いやすい庁舎をめざす。 〇親しみやすく機能的 市民に親しまれる・・・・変更なし また、行政組織内の連携向上や組織改革に柔軟に対応し、行政サービスの質的向上 に努める。 〇業務形態の変化に柔軟に対応 (加筆) また、将来の支所建て替え時においては、分散した機能を見直し、その時代に即し た配置とする。 ●安心・安全の拠点となる庁舎 〇変更なし 〇加筆 あわせて、広大な面積を持つ本市の迅速な災害時対応のため、支所における機能と 設備を充実させ、本庁舎の災害対策本部と連携できる体制をとる。また、本庁舎機 能が麻痺した場合に代替的機能をも果たせるものとする。 〇変更なし ●環境にやさしい庁舎 変更なし ●交流の拠点となる庁舎 変更なし ●歴史と文化の発信拠点となる庁舎 〇八代城址や松浜軒、神社など、近隣の文化的建造物との調和を図り、それらが感 じられる庁舎とする。 また、木材やイグサ、和紙、石灰石など、地域由来の地元産材を積極的に活用し「八 代らしさ」を創造する。 p. 3 ●市民に親しまれる議会庁舎(1) 修正なし ●市民に親しまれる庁舎(2) 現在の議会棟は必要な改修を加えて利用するものとする。 できる範囲の中で、傍聴者の利便性を高めることや、市民解放などなどを検討する。 4、新庁舎建設の考え方(2) (4)新庁舎の機能 (5)庁舎規模の設定 (6)スケジュール (7)資金計画 (8)事業手法など P18(4)新庁舎の機能 ●基本機能 (加筆) 基本機能が不十分と考えられるため、必要な機能を確保したうえで、新庁舎、千丁 支所、鏡支所、鏡保健センターにその機能を分散して設置する。 P19 図 (加筆) 基本機能 *新庁舎・千丁支所・鏡支所、鏡保健センターに分散する。 P20 (5)庁舎規模の設定 新庁舎の規模は、庁舎規模算定の一般的な方法である総務省の起債対象事業算定基 準(以下、 「総務省基準」という。)を用いて算定する。基本的な機能のうち、千丁 支所、鏡支所、鏡保健センターの床面積に収容できる人員を配置する。その場合、 その施設に配置するに合理的な機能であることを考慮する。そして、その部分を差 し引いた機能を新庁舎に配置する。これに、付加的な機能に対する床面積を別途加 p. 4 算したものとする。なお、総務省基準は、執務する職員数を基にして標準的な面積 を算出するものであるため、職員数の設定について初めに検討を行うこととした。 注)起債・・・変更なし ①職員数の想定 ・2010 年国勢調査人口は 132,266 人である。市人口は減少傾向にあり、国立社 会保障・人口問題研究所の将来人口推計では、2060 年には本市の人口は半減 するとされている。 ・こうした推計を踏まえ、本市は将来人口の減少を重要課題とし、「人口減少と 地域経済縮小の克服」に向けた取り組みを着実に推進することで、2040 年に 12,300 人(23%減)、2,060 年に 86,900 人(34%減)とする将来展望を「八 代人口ビジョン(素案)」に掲げている。 ・人口の減少に応じて市職員数の減少を検討していく必要がある。行政ニーズの 多様性にどのように対応していくかは、職員数の確保のみで決まるものではな く、質の向上が不可欠である。それは職員総数の変動がないにも関わらず、正 規職員数が減少し臨時職員など非正規職員は増えていることにも問題がある。 必要な職員数を正規雇用とし、安定的な職務遂行ができる環境をつくることが、 職員数を減らしても、質の高い行政サービスを提供することにつながる。 ・あわせて、引き続き積極的なアウトソーシングを行い、民間のノウハウの活用 を勧めていく。 ・昨今、地方自治体への権限委譲に伴い、市の業務量が増加傾向にある。部課内 支所、出張所ごとの業務量、勤務実態を把握し、適正な人員配置を行うことに よって対応できるように進めていく。 ・今回の新庁舎建設にあたっては、分散型で進めるが、将来にわたって拘束する ものではない。特に支所の建て替え時期においては、その時の支所の役割や、 職員数なども勘案し、本庁のスペースの中に移動することも十分に考えられる。 そのように、柔軟に対応していくことがより現実的である。 p. 5
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