「地域活動支援センターぱる・おかやま」は、地域にある身近な相談の場であり、仲間作りや余暇活動ができる場。 『ひとりぼっちをなくそうよ・・・』をキーワードに立ち上げたピアサポーターグループ「クローバー」の活動拠点 でもある。先月号に続き、 (社福)あすなろ福祉会が運営する事業所である『ぱる・おかやま』について紹介したい。 仲間とのつながりと 相談、 ゆっくりできる居場所を求めて ―『ぱる・おかやま』を利用しようと思った経緯を 教えて下さい。 ヒキティ 退院して、仕事をするには体力的に自信 がなかったので、あすなろの就労移行支援事業所に 通い始めました。そのつながりで、家以外でゆっく りできる場所がほしくて、「ぱる」の存在を教えて もらい、自然に利用するようになりました。 なか さん 僕 は 作 業 所 に 行 こ う か と も 考 え ま し た が、退院後すぐだった事もあり、作業を行う事が難 しいのではないかと思い、 「ぱる」を選びました。 「ひ とりぼっちをなくそう」というキャッチフレーズに 魅かれて、居場所だったら楽にいられるのではと思 いました。 か っつん 以 前 は 病 院 の デ イ ケ ア に 通 っ て い て 、 「ぱる・おかやま」の宣伝隊が病院に来て話をして くれたのがきっかけです。当時は、病気や薬の話を し たくても できず 、もの足 りなさを 感じて いま し た。仲間の事を知りたい、分かりたいという思いか らピアサポーター養成講座を受け、クローバーとし て活動しています。 かつお 僕は、長年「あすなろ」に通っていて、一 般就労をしていましたが、離職する事になり、少し ゆっくりしたいと思い、「ぱる」を利用するように なりました。雰囲気が良く、クローバーがいるとい う事も大きかったです。 ―『クローバー』について教えて下さい。 おりつ ぱるにあるピアサポーターグループです。 ピアとは「仲間・対等」という意味。 「クローバー」 は、同じ病気を経験した仲間同士がサポートし合う グループです。皆と協力しながら、交流スペースの 雰囲気を良くするよう心がけたり、ピアの電話相談 や ヘル パー 、同 行支 援等を 行っ てい ます 。そ の他、 「精神障がい」についての理解を深めてもらう為の 講演活動も積極的に行っています。 ―『ぱる・おかやま』の活動について教えて下さい。 小林 いつ来ても、いつ帰っても良い、自由に利用 できる交流スペースが午前十時から午後四時まで開 いています。その中で、利用者さんがやりたいと思 う活動をサークル活動という形で一緒に企画してい ます。最近熱い活動としては、鉄道が好きな方が集 まる「鉄ちゃん集まれ!」 。や温泉を楽しむ「温泉サ ークル」、 「美術館サークル」 「図書館サークル」も人 気です。 ―『ぱる・おかやま』はどんな所ですか? なかさん 毎日決まったプログラムをこなさなけれ ばならないという事ではなく、何もしなくても良い という自由な時間があるというのが自分には合って 1 います。皆で語れる時間をもっと作ってほ しいなと思っています。 かっつん スタッフの視点が対等で、ちゃ んと話ができる所が良いと思います。 お りつ 支 え て く れ る ス タ ッ フ の 力 は 大 切ですよね。先生や周りのスタッフには親 身になって話を聞いてほしいと思います。 また、診察では話せない事も支援センタ ーでは話せるのが良い所です。薬の調整も 大事だとは思うけど、つらい症状を分かち 合ってもらったり、しんどい気持ちを聞い てもらう事で治まる事もあります。調子が 悪い事を伝えて、すぐに薬を増やされたら と思うと、なかなか診察で話せない事もあ るのではないでしょうか。 ヒキティ 僕の場合、診察時間が短くて、 聞いてほしくても話せない事が多いです。 そんな時、スタッフや仲間が話を聞いてく れると助かります。 おりつ また、 「ぱる」は、元気になった ら「働く」という所につながる事ができま す。「ジョブサポートセンターあすなろ」 や「ぱるスペースMOMO」を身近に感じ られる事で次のステップに進みやすい と思います。また、就労している人が、 休みの日にゆっくりしに来る事もあり ますよね。 ヒキティ 僕も「ぱる」でゆっくり過 ごしてから仕事に行っています。家に いるより、 「ぱる」から仕事に行った方 が落ち着くんです。 小林 社会に出て、疲れて帰って来た 人も癒され、家に引きこもっている人 も仲間に出会えて一歩踏み出せるよう な、また、 「ぱる」で過ごして行く中で 自分のやりたい事を見つけ、前進でき るような、そんな場所になっていると 良いなと思います。 Fさん 私は、 「ぱる」に来て体調が良 くなったと思います。人とのコミュニ ケーションで、前は我慢する事が多か ったけど、楽に話せるようになったか らかもしれません。体調が悪い時はす ぐに横になれるので、安心して利用で きています。また、皆でランチを作っ て食べる時がすごく和気あいあいとし ていていいなと思います。 Mさん 私は、利用し始めてまだ数カ 月だけど、何をしてても良い(人に迷 惑をかけるという意味ではなく)とい う雰囲気があり、そういった自分を許 容してくれる場所だと思います。ここ に居てもいいんだというオーラを皆が 出してくれています。 かつお 僕は、人とのコミュニケーシ ョンを上手にとれるようになりたいの で、身に付けていきたいと思って で、 「ぱる」で皆と関わって行く中 ろかったです。 ごく分かるね。みたいな・・・おもし 事はすごく難しいと思うけど、皆です の「皆の良い所を探そう」という のが良かったです。 楽しみにしています。特に、前回 おりつさんの進行が良く、段々と 魅力的になってきています。毎回 いですね。毎回参加しているけど、 られるようになったと思います。 ラ ッ プ なかさん 僕は「WRAP」が良 思 い ま す 。 全 く 意 欲が ない 人 も い れ ば、ちょっとしたい、かなりしたいと 働 く 意 欲 に い ろ ん なレ ベル が あ る と なかさん 「働きたい」という事につ いて言うと、精神障がいのある人には いると思う。 い る 人 と 何 も し た くな いと い う 人 も して、いろいろ話を聞きたいです。こ ―自分達のこれからについて かっつん 他 の 事 業 所 の 人 達 と 交 流 一人一人の思いを知り、 「ぱる」をもっと 良い場所にしたい います。引っ込み事案だけど、和 の中には入りたいと思っていて、 時々、空気が読めないと言われ、 人との関係で失敗したり、嫌われ たりしていました。 「ぱる」に来て、 おりつ ありがとうございます。 いう感じで。就労まではちょっと・・・ 少しずつだけど場の雰囲気を考え 皆が自分の事を見ていてくれて、 自分の気付かない良い所を伝えあ う い う 事 が し た い とい うの を 持 っ て える事ができて良かったと思いま す。後、自分の「青サイン」につ いても分かち合いました。 「青サイ ン」とは、良い時の自分の事です。 良い時の自分と言うのは、一番平 常心な時の自分(ニュートラルな 自分)であり、青=ゴーサインと いう事です。調子が高い時も、良 い自分と言えば良い自分だけど、 それは黄色信号なのでは。 「青サイ ン」と調子が高い時の自分はまた 違うのではないかという話にも発 展しました。それを自分で分かる 2 という人にはやっぱり作業所のようにゆっ くり働ける所が必要だと思います。僕のよ うに作業所もしんどいという人は「ぱる」 のような所が必要です。 Mさん 定期的に通えるだけですごい事だ と思います。それだけで生活のリズムがで きます。 かっつん 自分は「ぱる」に来る事で、タ バコを一時間に一本で抑える事ができてい て、それだけでも良い事だと思えています。 おりつ 夢を語る場所ってほしいし、実現 できたらもっと良いと思うけど、その前に コンスタントな(安定した)自分がいると 叶えやすいという気がします。波はあって もいいけど、リズムが整っていたら、コツ コツと積み重ねる事ができ、夢が叶う気が します。その為に自分のコンディションを 整える感じの場所という意味合いが、「ぱ る」にもあっても良いのかなと思いました。 【インタビュー&座談会に登場した人たち】 ○かつお 最近「ぱる」に来始めました。 現在は、 「あすなろ」で就労支援を受けています。 ○おりつ 「ぱる」のコンシューマースタッフ(ピアスタッフ) になって2年が経ちます。 ○かっつん ピアサポーター「クローバー」歴4年。 そろそろ体験談を話そうかな。 ○ヒキティ 一般就労頑張っています。 ○なかさん 「ぱる」に来て3ヵ月。ぼちぼち仕事もしています。 ○F さん 創作活動をしながら、みんなと楽しく過ごしています。 ○M さん A 型事業所に通っています。 ピアサポーターになりたいです。 「ぱる」の事だけではなく、 デイケアや主治医の先生、地 域で支えてくれている支援者 について、他障害の方につい て、など幅広く話ができ、皆 さんの率直な気持ちを知る事 ができました。こうやって話 をする機会を持つ事はとても 大事だなと改めて感じまし た。皆さんありがとうござい ました。 (スタッフ 小林) ぱる・おかやま活動内容 陶芸 つどい 座談会 WRAP (元気回復 行動プラン) 女子会 お抹茶教室 パソコン教室 毎週火曜日の午後 自分の作りたい作品にチャレンジできます♪(粘土代 100 円) 月1回 皆で決めたテーマに沿って話をします。 次回: 『私の好きなお菓子実践編』『私の夏の思い出』 月1回 日常生活の困りごとをざっくばらんに話し合い、改善策を一緒に考えます。 月2回 自分が元気でいる為のプランを仲間と一緒に立てていきます。 月1回 女子ならではの悩みや楽しみ等について話合います。(お菓子持ち寄り) 月1回 おいしいお抹茶と和菓子が頂けます。 (お菓子代 100 円) 月2回 それぞれの技能レベルに合わせて練習できます。 ぱるランチ 月2回 自分達で食べたいメニューを決め、協力してランチを作ります。(ランチ代 350 円) ぱるおやつ 月1回 本格的な和菓子が作れます。目で見て楽しく、味もおいしいです♪(お菓子代 100 円) 【その他のサークル活動 月 1 回】 (それぞれ実費がかかります。) カラオケサークル・図書館サークル・美術館サークル・手芸サークル・鉄ちゃん、集まれ!・温泉サークル等 3 地域活動支援センターぱる・おかやま (相談支援事業所/地域活動支援センターⅠ型) 悩み相談 日々の生活で不安に感じていること、困っていること、経済的なこと、福祉サービスの利用などに ついて、電話・来所・訪問相談を行っています。 ぱる・おかやま相談電話:086-270-3322 生活サポート 日々の生活を安心して過ごすことができるように「医・衣・職・食・友・住」に関わることなど、 必要なサポートを行っています。 交流スペース ぱる・おかやまでは交流・安らぎのスペースを提供しています。 ゆっくり、のんびりと自由に過ごしていただける憩いの場になっています。 サークル・イベント活動 ● サークル活動 ● イベントの開催 お花見、山登り、キャンプ、忘年会など季節にちなんだイベントを企画しています。 ● 地域交流 地域の盆踊りや運動会への参加、講演活動を通し、様々な方と交流しています。 ピアサポート活動 ピアサポーターグループ「クローバー」 「ピア」とは、「仲間」という意味です。仲間同士が支え合い、障がいを乗り越えていくことを 目的として活動しています。 同じような悩みや、つらい体験をしてきたピアサポーターがお話を聴き、問題の解決を見出す お手伝いをします。電話・来所・訪問相談を行っています。(一部有料) ピアサポーターグループ「クローバー」相談電話:086-270-3325 家族交流会 家族交流会(2 ヶ月に 1 回)を開催し,悩 みを語り合い、交流することで家族自身 が元気になり、前向きに歩いていけるよ うに、ご本人のよき理解者であるように …とサポートしています。 ASUNARO 林病院● ぱる・おかやま FAX:(086)273-9692 MOMO Mail:[email protected] 京橋 ピアサポーターグループ「クローバー」 TEL:(086)270-3325 4 ●セブンイレブン TEL:(086)270-3322 ●岡山県精神保健福祉セン 岡山県庁● 岡山県岡山市中区浜 475-5 旭 川 〒703-8256 タ 県立図書館● 地域活動支援センターぱる・おかやま ●岡山東 郵便局 ●岡山東 社会保険事務所 ●岡山城 ※ 土曜日は、午前11:00~となります。 ●中区役所 後楽園● ●トマト銀行 ●中央警察署 新鶴見橋 受付時間:午前 10:00 ~ 午後4:00 (日・祝 休み) ●ファミリーマート ●朝日高校 精神科医療センターの新しく始まったプロ グラムに参加しました。 毎週火曜日に八回一ク ールで行われ、八回目「仲間と支えあう」を、 クローバーで企画せてもらいました。参加した 七月九日 火( 県) 立図書館での 交流会に参加してきました。 参加された二名の当事者の方か ら「退院したら働きたかったが まだ叶っていない。」 「入院中は が 繋がっていけたら 重い ムに て と思う。」「共感して が っ て い け れ ば いい に 近 い 資 源 な の で繋 思います。 「より社会 ム に な っ た の で はと て も ら え る プ ロ グラ 好評につき第2回「鉄ちゃん、集まれ!」が 時間ばかりが過ぎて焦った。 」な と もらった感じがしま 2 ○ 3 × ○ 9 ○ ○ × 10 × × した。体験談にも共感していた だき、目標も広がった会となり ました。 (森本隆道・木曽) ました。メンバー自慢の列車達が運行していまし 7 × × AM PM 12 × × 13 ○ × 14 × × 15 ○ × 16 ○ ○ 17 × × 19 ○ × 26 ○ × 20 ○ × 27 ○ × 21 × × 28 × × 22 ○ × 29 ○ × 23 ○ ○ 30 ○ × 24 × × 31 × × (前回からの続き)読んでみればわかること だが、どれも非常に面白いのだ。中でも筆者 が最高に面白いと感じた作品は『パルムの僧 院』だ。これは、主人公の青年貴族が、自分 を 殺 そ う と 迫 っ て 来 た 男を 逆 に 殺 し て し ま い、それが原因で警察に追われる、といった 物語だ。果たしてこの青年の運命はどうなる のか、というのが読みどころとなる。 こんな訳で、現在の筆者は読書に浸かって いる。やはり名作といわれる小説は面白いか ら今も生き残っているのだと感じた。こんな に も 面 白 い も の を 今 ま で見 過 ご し て き た の は痛恨の極みだった。だからといってもっと 若 い 時 に 読 ん で い れ ば よか っ た と は 思 わ な い。それはカラマーゾフにしろ、赤と黒にし ろ、こんな小説を高校生の時に読んでもおそ らく面白いとは思わないだろうからだ。大人 になってから読むからこそ、その話の内容が わかるというものだ。今になって読む世界文 学。それがそんなにも面白いとは正直思わな かった。そして読書というのは、すばらしい 趣味だなと感じた。 余談だが、英国の小説家モームが「世界の 十大小説」というものを発表している。その 中 に は こ の コ ラ ム で 紹 介し た 作 品 も い く つ か含まれている。興味のある方はインターネ ットのサーチエンジンで「世界の十大小説」 という語句を入れて検索してみてほしい。 (次回に続く) 藤井 健喜 5 方がピアの力を感じ 思う。 」 した。 」などの嬉しい 1 ○ どの気持ちも聞くことが出来ま し 086 270-3325 (日並・木曽) 6 ○ × AM PM 土 火 月 た。次回は九月二十四日 土( の)予定です。 出発進行~GO・GO! AM PM 5 ○ × × 8 ○ × AM PM 金 PM 木 AM 水 た。 感想をいただきまし 七月十三日 土( 開)催されました。Nゲージの鉄道 模型を発車させました。複線にして、高架も作り t <今月の電話相談日> 大切な仲間との出会いに 『感謝!』 ぱるスペースMOMO れているわけではないが)私には 会うまでは気付けなかった。 用し始め、メンバーが明るくとて 帰れる場所がある。 「辛い」 、 「しんど 「就職に繋がらなくても料理の勉 も驚いた。サポートしてくれるス い」 、「助けて」 、 と言える仲間がいる。 (今でも自分の障害を全て受け入 タッフも、新しい友達ができたか 私の背中を押してくれた家族、病 強になるかな」という気持ちで利 のように接してくれたのにも驚い の担当の方々、私を受け入れてくれ 院の先生、発達障害者支援センター 皆、辛い経験や思いを抱え、今 たあすなろ・MOMOのスタッフや た。 も病気や障害と戦っているのに、 仲間達のおかげだと思っている。 涙が出た。今は色んな事を落ち着 あすなろ 笠井 善機 仕事をすることで 生活にハリが出た! たはえらい! 笑( ) 一歩を踏み出した昔の自分、あん MOMOからは笑い声が聞こえて くる。 共に戦っている仲間がいる、 け入れてくれる、その安心感が少 ケイコちゃん 岡山市発達障害者支援センター しずつ前に進む勇気をくれた。 障害者ではなく一人の人として受 の担当の方が、就職に繋がるかも OMOだった。「料理が美味しい いて話せる。 「強くなった?」と言 昔は自分の障害のことを話す時、 よ」と聞いて、一人でMOMOの われるが、 障害のことを知っても、 しれないと紹介してくれたのがM ランチを食べに行き、一歩を踏み 変わらないで接してくれる人が私 められ、あすなろに通うようになっ た。 あすなろでは就職に向けた座学が 行われている。どれも皆、就職に役 立つものばかりだ。 好きな座学は 「新 聞チェック」 。 気になる記事について まとめ、発表するというものだ。新 聞を読んで、気になる記事を探す作 業はとても楽しい。 あすなろに通っていると、一緒に 作業をしていた仲間達が次々と就職 している姿を見て、自分も就職した い!できるだろう!と思えるように なった。昨年十二月、マンションの 清掃の仕事に就くことができ、現在 まで続けることができている。 本格的な就職の前に実習を行った が、スタッフが一緒に仕事の様子を 見て、助言をしてくれた。仕事に就 くことで、朝早く起きることができ るようになった。また、作業を終え た後の達成感も感じることができて いる。 私があすなろと出会ったのは、あ 出すことができた。 の周りにいるから。それに、支え その頃の私は、ただ何の目的な ば必ずできると思う。今では仕事は 仕事をすることは、そんなに難し いことではなく、ちょっと努力すれ すなろ福祉会が運営するグループホ ームで暮らすようになったことから く過ぎていく毎日に嫌気が刺して が、 自分の経験を話す事によって、 てもらうばかりだと思っていた私 いた。自覚していなかったけど、 少しでも誰かの助けになることが いなかったが、ある日スタッフから 「仕事をしてみてはどうか?」と勧 生活の一部となっている。 学生時代のようには笑えなくなっ 分かった。MOMOの仲間達と出 である。初めのうちは何も活動して ていた。 6 今月のきらり★ 「ジョブサポートセンターASUNARO」を経てイトウゴフクに就労された森岡さん。 就労して1年3ヶ月。今までの人生と今の思いを語ってくれた。 陽新 聞に 「ぱ る スペ ース M OM O」 発病 した のは 高 校の 時。 学 校で イ が掲 載さ れて い るの を見 て 「こ んな ジメ に遭 い不 登 校に なっ た 。そ れ以 自 分 で も 社 会 復 帰 で き る の だ ろ う 降、 人と 話す 時 には 極度 の 緊張 と手 か」 とい う思 い をも って 相 談を しに の震 えと いっ た 対人 恐怖 が 強く 、学 行っ た。 そこ か ら「 リサ イ クル せっ 校へ 行く こと は 地獄 のよ う だっ た。 けん セン ター 」 を紹 介さ れ 、通 うよ それ でも なん と か卒 業し た もの の、 うに なっ た。 父 親か らの プ レッ シャ その 後は 自宅 へ 引き こも る 生活 が続 ーも あり 「自 立 しな けれ ば 」と いう いた 。当 時は 、 これ が病 気 だと いう 焦り もあ った 。 自分 では 、 何を どう 意識 が全 くな く 「た だ自 分 が弱 いだ 始め てい いの か 分か らな か った 。な 「せっけんセンター」に通うこ け」 「自分の努力が足らないから」と ので、 自分を責めるばかりしていた。家族 とで、自分に「行き場所」と「仲間」 からも「怠けているだけ」、「根性が ができた事は大きかった。長年、引 ない 」と 思わ れ 、自 分は 一 体ど うし きこ もり 生活 を して いた 為 、人 と話 てい いか 分か ら ず家 に閉 じ こも るし す事 も苦 手で 、 自分 は常 に 人よ り劣 かな かっ た。 ほ ぼ昼 夜逆 転 の生 活で って いる とい う 思い があ っ た。 それ その 後、 継続 し て通 う中 で 自分 に でき た。 るの では ない 」 と安 心感 を 得る 事が 出会い、「自分一人が取り残されてい 自分 の存 在を 消 した いと 本 気で 思っ でも 同じ よう な 思い を持 っ た仲 間と てい た。 二十 歳の 時に 両 親に 連れ ら れ心 療 内科へ。「対人恐怖症」と「うつ病」 と診 断さ れた 。 診断 され た こと で病 名をパソコンで調べ、徐々に自分の も小さな自信がついてきた。そして、 こと を知 り、 世 間に こん な 人が いる スタ ッフ のサ ポ ート もあ り 、運 輸会 の だ と 自 分 の 位 置 づ け が 分 か っ て 社の 荷物 の仕 分 けの 仕事 に 就く こと きた。しかし、それでも少し良くな ができた。しかし一年ほど経った時、 用な のか 、自 分 でも 分か ら ない うち った り、 悪く な った りの 繰 り返 しだ スト レス が溜 ま った のか 、 薬の 副作 った 。 に手 首を 切っ て いた 。自 殺 未遂 をし てし まっ た。 一 緒に 住ん で いた 父親 二十 五歳 の時 に 転機 が訪 れ た。 山 が救 急車 を呼 ん でく れ、 一 命を とり 7 今月のきらり★ とめ た。 父親 は 血だ らけ の 自分 を見 いな がら 、実 習 、ト ライ ア ル雇 用を と自 分の 不安 を 後回 しに 考 え、 毎日 の入 院後 、自 宅 に帰 った 自 分に 怒る 合は 、自 分の 病 気を 開示 し て仕 事探 強く 付き 合っ て くれ た上 司 と支 えて 暑い中、本当によく頑張ってく 上司Nさん て、 冷静 に対 処 して くれ た 。6 ヶ月 経て 就職 する 事 がで きた 。 自分 の場 を過 ごし てい る 。そ して 自 分に 根気 事もせず「もうバカなことはするな」 しをした。給料は少し安くはなるの くれたスタッフには本当に感謝して 決して楽な仕事ではないが、や れて いる 。肉 体労 働 が中 心 で、 た方 が、 自分 に とっ ては 楽 で長 く続 今ま での 就労 経験 で 最長 記 録だ 。 と一言。自分には真似はできないし、 だが、病気を周りに理解してもらっ いる。就職して1年3ヶ月が経ち、 そん な父 親を 尊敬 し てい る 。 なく 「こ こな ら 就労 に近 づ ける ので 体力 と根 気の い る仕 事だ 。 今で もト 仕事 を続 ける 事 で自 分と 同 じよ うな あすなろ福祉会が以前の作業所では 冷静に判断し、仕分ける必要がある。 になる事。そして自分が、こうして 持ちも仕事へ向いていった。この時、 ラーに流していいのかを、瞬時かつ 自分でできる事を増やし、上司の力 を移 した 。そ し て、 徐々 に 自分 の気 き、 それ をど こ を置 くべ き か、 ロー いる 。今 の自 分 の目 標は 、 少し でも 今ではたくましく成長された さと 一生 懸命 さを 発 揮さ れ て、 直心配でしたが、持ち前の素直 仕事を始めると聞いた時は、正 デイケアSワーカー 成長 して いる と感 じ てい ま す。 る気をもって真面目にやって 最近 嬉し かっ た 事は 、給 料 が少 し けら れる と思 っ たか らだ 。 あす なろ その 後二 年間 は 入退 院を 繰 り返 す 上が った こと 。 当初 、昇 給 はな しと くれている。一年前と比べたら 日々。「もう自分は駄目なのではない 仕事 内容 は、 荷 物の 仕分 け 作業 。 いう 約束 だっ た が、 自分 を 少し でも から のサ ポー トも 受 けや す くな る。 か」 とど ん底 だ った 。病 院 のデ イケ はな いか 」と 思 える 事業 所 に変 わっ ラッ クが 来て 荷 物が 届く 度 にド キド 誰か が、 自分 も頑 張 って み よう と思 と感じています!遠くから応 8 アか ら再 びあ す なろ へと 活 動の 場所 毎日 、大 量の 荷 物が 店舗 の 倉庫 に届 認め てく れた 上 司と 会社 に 感謝 して ていた。なにより一緒に仕事を探し キしている。「きちんと仕分けできる ってくれたら嬉しい。そして今まで 援し てい ます よ! りま した 。 さるモデルのような存在にな でも、目指すべき所を示して下 ような方でした。今では僕の中 に価値はない」と言ってしまう えしても「そんなことない、僕 がいくら「出来てるよ」とお伝 っておられると思います。周り 信じることが出来るようにな 以前よりもご自分の可能性を 就労支援員:亀山さん てくれる事が心強かった。また、あ だろうか」「間違えないでできるだろ 心配ばかりかけていた父親に、少し すな ろが 就職 先 と自 分の 間 に入 って うか 」等 、常 に 考え てし ま う。 分か でも 親孝 行し たい と 思っ て いる 。 くれ る事 で信 用 して 話を 聞 いて もう らな い時 には 、 上司 に確 認 して 作業 こと がで き、 就 労先 も広 が った 。ま をこ なし てい る 。少 しず つ だが 分か た就 職時 のサ ポ ート に加 え 、継 続し るよ うに もな って き た。 て仕 事が でき る よう にサ ポ ート して くれ る事 も自 分 とし ては 有 難か った 。 また、 自分 は 基本 的に ネガ ティ ブ なので、「仕事を辞めさせられるので 自 分 の 場 合 は 対 人 恐 怖 症 な の で 、 はないだろうか」「上司が休んだらど あま り人 と接 し ない よう な 、黙 々と うし よう …」 等 考え てし ま う。 そん でき るよ うな 仕 事を した か った 。障 な自 分が 「今 日 一日 行っ た ら何 か変 害者求人で自分に合うような仕事を わるんじゃないか」、「とりあえず、 見つ け、 面接 時 もサ ポー ト して もら 今日 、明 日、 行 って から 考 えよ う」 同じく障害者雇用で働く平田さん(写真右) 暑い倉庫で汗を流しながら一生懸命働く二人。 5 日・9日・20 日・23 日・27 日 1 パソコン入門・講座 木 図書館サークル 10:00~ SST 13:00~ ぱる閉所 花火大会(MOMO) 2 金 3 4 土 日 5 月 6 火 7 8 9 10 11 水 木 金 土 日 12 月 13 14 15 火 水 木 16 金 17 18 土 日 19 月 健康講座(サウナ)13:00~ つどい 13:30~ 20 火 パソコン講座 10:00~ 陶芸 13:00~ 21 水 22 木 WRAP(元気回復行動プラン)10:00~ 美術館サークル 15:00~ 23 金 パソコン入門 13:00~ 24 土 カラオケサークル 10:00~ 鉄ちゃん 11:00~ 25 日 26 月 27 火 28 29 30 水 木 金 31 土 パソコン入門講座と個別で進める講座をそれぞれ基本 火曜日と金曜日にしています。 時 間 10:00~・13:00~ 場 所 Job Support Center ASUNARO 参加費 無料 パソコン講座 10:00~ 健康講座(豊成ジム)13:00~ 陶芸 13:00~ ぱるっこたいむ 13:30~ 座談会 13:30~ WRAP(元気回復行動プラン)10:00~ パソコン入門 13:00~ 6 日・20 日(火)土ひねりでセラピー 陶芸教室 初めての方大歓迎!陶芸の先生に丁寧に教わる ことができますよ! 時 間 13:00~ 場 所 ぱる・おかやま 1階 参加費 実費 ぱるランチ 11:00~ スタッフミーティングのため 13:00 で ぱる閉所 ぱる開所 11:00~16:00 〃 〃 SST 13:00~ 岡精連 13:30~15:30 あすなろ家族の会 13:30~ 17 日(土) 家族も元気になろう! あすなろ家族交流会 日頃の悩みを語り合い、家族同士で分かち合って 元気になりませんか!! 時 間 13:30~ 場 所 Job Support Center ASUNARO 参加費 無料 19 日(月) 私の思い、考えを聞いて! つどい テーマに沿って自分の意見を伝えよう! 「言いっぱなし、聞きっぱなし」が原則です。 時 間 13:30~ 場 所 ぱる・おかやま 交流室 26 日(月) あなたは洋菓子派?和菓子派? 楽しいお菓子作り教室 10:00~ 健康講座(豊成ジム)13:00~ 楽しいお菓子作り教室 パソコン講座 10:00~ 夏キャンプ 〃 家でも作れるお菓子作りのコツを教えてくれますよ。 時 間 10:00~ 場 所 ぱる・おかやま 交流室 参加費 実費 クローバーしゃべり場 13:30~ SST 13:00~ 手芸クラブ 11:00~ お抹茶教室 14:00~ 31 日(土) みんなで楽しく手作り 手芸クラブ キャンプ参加者募集 8月 27 日(火)28 日(水)、あす なろ恒例夏キャンプを企画し ています。 場所:黒木山キャンプ場 会費:6000 円 申し込みは最寄りのスタッフ まで! (参加はあすなろ関係者のみです) ■発行:社会福祉法人あすなろ福祉会 ■ 〒703-8256 岡山市中区浜475-5 ■ 編集:ぱる・おかやま ■TEL:086-270-3322 ■ FAX:086-273-9692 ■ HP:http://www.eco-asunaro.jp ビーズ・.編み物・布小物・刺繍・・自分のペース で楽しく作りましょう(^-^) 時 間 11:00~ 場 所 ぱる・おかやま 交流室 参加費 実費 31 日(土)お点前にチャレンジしませんか? お抹茶教室 おいしい MOMO の生菓子と冷たいお抹茶を頂きながら、 楽しく作法も勉強できます♪ 時 間 14:00~ 場 所 ぱる・おかやま 和室 参加費 100円 9
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