名古屋大学医学部附属病院病棟等ESCO事業 国内初の管理運用型ESCO事業によりCO2を7,090t/年削減 ■施設概要(鶴舞キャンパス全体) ・敷地面積 : 89,137㎡ ・延床面積 : 206,786㎡ ・病 床 数 : 1,035床 ■事業概要 ・契約形態 : シェアードセイビングス契約 ・事業期間 : 9年 (2010年4月より開始) ・省エネルギー率 : 20.6% ・二酸化炭素削減率 : 21.0% ・支援事業 : 住宅・建築物省CO2推進事業 (国土交通省) ■省エネルギー手法 1.冷却排熱回収システムの導入 冷却排熱を空調温水・給湯1次加温に利用することで大気への放熱を0とし、エネルギー削減を図る。 2.高効率熱源設備の導入 高効率水冷インバータスクリューチラー、高効率モジュール型空冷ヒートポンプチラーおよび高効率貫流ボイラを 導入し、負荷に応じた台数制御を行なうことで、エネルギー削減を図る。 3.ポンプ類インバータ制御の導入 冷水・温水1次ポンプおよび2次ポンプをインバータ制御し、搬送動力を低減することで、エネルギー削減を図る。 4.建築的省エネ手法の導入 パッシブリズミング空調、自動自然換気窓および熱線遮熱フィルムを導入することで、省エネルギーを図る。 ■施設の一括管理による省エネ推進 ESCO事業体制 事業資金調達 国立大学法人名古屋大学 省エネルギー設備導入工事 エネルギー削減保証 三菱UFJリース株式会社 (事業代表者・資金調達担当) 設備運転、監視、点検、計測・記録 株式会社トヨタエンタプライズ (施設管理担当) 三機工業株式会社 (設計・建設担当) 設備の維持管理 施設の運転管理 施設全体の一括管理 施設運営 ◎エネルギー計測システムの最大活用 ◎ESCO事業者による最適運転管理 フィードバック ・日常管理 ・チューニング ・設備保全 ESCO事業者による 状態監視 機能増設 ・エネルギーの使用 計測 ・コストの発生 BEMS INTER NET 実 施 施設運用変更、 省エネルギー手法実施 計 画 施設運用改善、 追加省エネルギー手法の立案 解 析 現状解析、 改善点の抽出 VPN接続 遠隔監視システム ◆ 遠隔監視システムの導入例 ◆ 警報管理システムの導入例 ◆ エネルギー管理システムの導入例 ■導入設備概要 冷却排熱回収システム (導入対象)中央診療棟 (改修前) (改修後) ・冷水・温水・給湯を個別に製造 ・冷水・温水・給湯を総合的に製造 ・冷却排熱は大気に放熱 ・冷却排熱を利用することで、大気への放熱ゼロ 放熱 (冷却塔) (排熱回収型水冷チラー) (蒸気吸収式冷凍機) 冷却 排熱 電気 冷水 冷水 (蒸気熱交換器) 冷却 排熱 温水 温水 蒸気 (給湯余熱槽) (蒸気給湯槽) (蒸気給湯槽) 給湯 給湯 1次加温 2次加温 蓄熱槽による電力シフトの導入 名称 A 医学部基礎医学研究棟 (導入対象)中央診療棟 B 医学部基礎医学研究別館 C 医系研究棟1号館 D 医系研究棟2号館 E 附属医学教育研究支援センター F アイソトープ総合センター分館 G 解剖教育施設保存棟 蓄熱槽 H 附属図書館医学部分館・食堂 J 病棟 吸収式 冷凍機 K 外来診療棟 L 中央診療棟 M 看護師宿舎 冷凍機から 水冷チラーに 配管系統変更 N エネルギーセンター棟 O 鶴友会館 水冷 チラー P 旧西病棟 特殊診療棟 その他 (更新前)余剰蒸気を用い、吸収式冷凍機で蓄熱 (改修後)夜間電力を用いて水冷チラーで蓄熱し、 日中にデマンドカット運転 : 対象棟 < 鶴舞キャンパス > 高効率熱源設備の導入 建築的省エネ手法の導入 【パッシブリズミング空調】 (導入対象)中央診療棟 講堂・ホワイエ系統空調機 【自動自然換気窓】 高効率水冷インバータスクリューチラー (導入対象)中央診療棟 階段室 (導入対象) 病棟 医系研究棟1号館 システム概要 電動窓 講堂・ホワイエ室内 高効率モジュール型空冷ヒートポンプチラー 廊 下 居 室 (導入対象) 病棟 送風…周期的に発停 ▽6F ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 送 風 機 (発停制御) ▽2F (室内状態計測) 制御コントローラ 全面ガラス 階段室 炭酸ガス・温度センサー ▽1F ド ラ フ ト 効 果 高効率貫流ボイラ 電動窓 ・風雨センサー制御 ・温度センサー制御 ・タイマー制御 (導入対象) エネルギーセンター棟
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