楽読 (ラクヨミ) 2016年6月1日 Vol. 1,105 6月の金融政策 政治・経済イベント 6月の金融政策、政治 経済イベント 5月の金融市場では、中国経済指標の下振れや、欧米企業の軟調な決算などが相場の重石となる場面も あったものの、原油価格の上昇に加え、下旬にかけては堅調な米住宅指標などを受けて米国経済に対する 安心感が拡がったことなどから 世界の株式市場は大幅に上昇しました 日本では 米国の利上げ観測の高 安心感が拡がったことなどから、世界の株式市場は大幅に上昇しました。日本では、米国の利上げ観測の高 まりなどを受けて為替市場で円高米ドル安の動きに歯止めがかかり、月末にかけて株価が回復しました。 6月は、米国の金融政策に注目が集まります。4月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨でも、条件 が整えば6月の利上げが適切と述べられていたことなどから、14~15日に開催されるFOMCで追加利上げが 決定されるとの観測が高まっています。一方で、23日に行なわれる英国のEU(欧州連合)離脱を巡る国民投 票の結果を見極めた上での利上げ判断(7月以降)となるといった見方もあり、これらの動向を占う材料として、 3日発表の米雇用統計や、6日のイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演などが注目されます。 英国の国民投票については、EUからの離脱が決定した場合、英ポンドの急落や景気後退などの悪影響が懸 英 投 離脱が決定 合 英ポ ド 急落 気後 など 響が懸 念されており、IMF(国際通貨基金)や各国首脳らも、揃って離脱のリスクを警告しています。足元の世論調査 では残留派と離脱派が拮抗しており、市場では不透明感から様子見姿勢が強まっています。投票の結果は 各国・地域の金融政策や金融市場に大きな影響を及ぼすとみられており、投票の行方に世界的な関心が集 まっています。 日本では、早ければ1日の国会閉会後の会見で、安倍首相が消費税率引き上げの再延期を正式に表明する とみられます。また、下旬にかけては、3月期決算企業の株主総会が多数開催されます。昨年6月より、上場 企業に対して企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)の適用が始まっており、今年の株主総会では、 企業統治改革の進展状況や、株主還元の積極化などが注目されます。日本企業のこうした動きが目立ってく れば、日本株式市場に対する海外投資家の関心も高まるものと期待されます。 6月の注目される金融政策および政治・経済イベント 6月 予定 1日(水) ■米国、5月のISM製造業景況指数、■中国、5月の製造業PMI、■日本、通常国会会期末 2日(木) ●ユーロ圏、ECB(欧州中央銀行)理事会、■OPEC(石油輸出国機構)、定例総会 3日(金) ■米国、5月の雇用統計 6日(月) ●米国、イエレンFRB議長講演(フィラデルフィア) 7日(火) ●オーストラリア、金融政策決定会合、●ブラジル、金融政策決定会合(~8日) 9日(木) ●ニュージーランド、金融政策決定会合 14日(火) ●米国、FOMC(~15日、15日にイエレンFRB議長の記者会見) 15日(水) ●日本、金融政策決定会合(~16日)、●英国、金融政策委員会(~16日) 16日(木) ■米国、5月のCPI(消費者物価指数) 21日(火) ●トルコ、金融政策決定会合 23日(木) ■英国、EU離脱を巡る国民投票 ●金融政策関連 ■政治・経済関連 28日(火) ■EU首脳会議(~29日、ベルギー・ブリュッセル) (信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。スケジュールは予告なしに変更される可能性があります。) ※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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