Ⅴ 社会 に参 画 する 主体 の育 成を 目指 し て 多様 化す る社 会に 主 体的 に参 画す るた め には ,物 事の 本質 を見 抜 く目 を養 うこ と が大 切で はな い かと 思う 。生 徒の 身 の回 りに はた くさ ん のも のが あり ,人 がデ ザ イン した もの に 囲ま れて 生活 美術 科学 習指導 計画 学級 授 2 年A 組 業 者 共 同 研究 者 Ⅰ し てい る。 日常 よく 使 われ るデ ザイ ンと い う言 葉の イメ ージ を広 げ てい き, 表面 的 な美 しさ やか 3 5名 っ こよ さだ けで はな く 機能 が根 底に ある こ とに 気付 き, 物事 の本 質 に迫 る姿 勢を 育 成し たい 。そ 小栁 紀恵 子 石井 の 中で ,日 頃置 かれ て いる 環境 を見 渡し 考 える こと や, もの との 関 わり をよ り豊 か にし てい く視 宏一 点 をも つこ とで ,主 体 的に 社会 に関 わっ て いく こと がで きる ので は ない かと 考え る 。 題 材名 と 指導 のポ イン ト パッ ケ ージ デザ イン また ,身 近な パッ ケ ージ を題 材と して 取 り上 げる こと で, 他者 へ のプ レゼ ント や 贈り 物, 包装 ~ デ ザイ ンの 目的 と機 能を 探 る~ に 込め られ た思 いを 理 解し ,前 向き に考 え る力 の育 成に 繋が るの で はな いか と考 え る。 それ が, Ⅱ 目 美 術の 目標 であ る「 美 術を 愛好 する 心情 を 深め ,心 豊か な生 活を 創 造し てい く意 欲 と態 度を 高め 標 る 」こ とに も繋 がっ て いく もの と考 える 。 (1) パッ ケ ージ デザ イン に関 心 をも ち, 目的 や機 能を 考 えて 形を 制作 し よう とす る。 (2) パッ ケ ージ の目 的に 合わ せ ,機 能を 考え なが ら形 の 構想 を練 るこ と がで きる 。 (3) 形を 効 果的 に生 かせ るよ う に, 用具 や作 り方 を工 夫 して 制作 する こ とが でき る。 (4) デザ イ ンの 目的 や機 能を 理 解し ,制 作さ れた パッ ケ ージ デザ イン の よさ を味 わう こと がで きる 。 Ⅲ Ⅵ 全体 計画 ( 総時 数5 時間 ) 主 生 徒に つ いて な 学 習 活 動 指 導 の 手 立 て 時数 生 徒は , 様々 な造 形体 験を 通 して ,作 る楽 しさ や作 品 を鑑 賞す る面 白 さを 味わ って きて いる 。素 直で 一生 懸 命に 制作 に励 む生 徒 が多 く, 知的 好奇 心が 旺 盛で ,分 から な いこ とや 難し い課 題に も積 ○ デザ イン の意 味に つ いて 捉え る。 ○ 極的 に取 り 組ん でい る。 生徒 の 傾向 とし て, アン ケー ト 結果 から 美術 が 好き ・楽 しい と答 える 生徒 が8 割と 多 く, 興味 関心 が高 い こと がわ かる 。特 に, 考 える こと が好 き とい う生 徒が 多く ,発 想・ 構想 を練 る 活動 や鑑 賞活 動に も 関心 が高 いこ とが うか が える 。 ○ パッ ケー ジデ ザイ ン で大 切な こと ○ は 何か を考 える 。 1 年生 の 学習 では ,仲 間と 協 力し て混 色す る体 験か ら ,共 に活 動す る こと で多 くの 色が 作れ るこ ○ ○に 当て はま る言 葉を 多 く探 し, 共通 す る 本時 点 は何 か考 える よう 助言 す る。 1/5 多く の事 柄に 目が 行く よ うに ,様 々に デ ザ イ ンさ れた パッ ケー ジを 提 示す る。 ○ とを 実感 し てい る。 また ,話 合 い活 動で は, 互い の意 見 を出 し合 い積 極 的に 課題 に取 り組 むこ とが 身近 にあ る○ ○デ ザイ ン とい う言 葉か ら , 機能 的に 必要 なこ とと , なく ても よい も の の 整理 をす るこ とで ,目 的 と機 能の 両面 か ら でき る。 4 人グ ルー プや 全体 で の学 習の 場で ,自 分の 考 えを ,根 拠を 示 しな がら 発表 する こと がで 考 えら れる よう にす る。 きる 。ま た ,ポ スタ ーや Tシ ャ ツな どの デザ イン の学 習 を通 して ,ア イ デア を考 える 上で の楽 しさ やお もし ろ さを 経験 して きて い る。 色や 形を 活用 し, 自 分の アイ デア を 表現 する 方法 も学 んで きて いる 。し か し, まだ 表面 的な 見 た目 や美 しさ だけ に考 え が偏 って おり , 目的 や機 能に 結び つけ て考 ○ 紙を 用い てパ ッケ ー ジデ ザイ ンの ○ 形 を考 える 。 える とこ ろ まで は至 って いな い 。 3 に 参考 作品 を多 く準 備す る 。 ○ Ⅳ 目的 と機 能に 合っ た表 現 を考 えら れる よ う パッ ケー ジの 機能 であ る ,中 身の 保護 に 重 点 を置 き, 物を 包む こと が でき るよ う確 認 し 題 材に つ いて て 制作 を進 めら れる よう に する 。 今 回の 題 材で は, 生徒 のご く 身近 にあ るパ ッケ ージ デ ザイ ンを 題材 と して 取り 上げ ,デ ザイ ンす ○ るこ とや , デザ イン され たも の に関 心が 向く よう にす る 。そ して ,学 習 して きた デザ イン する こと 折る 曲げ る裂 く切 るな ど ,紙 の性 質を 理 解 し て形 を工 夫し て制 作で き るよ う, 用具 の 適 につ いて 改 めて 考え ,パ ッケ ー ジデ ザイ ンの 目的 や機 能 を探 って いく こ とが ねら いで ある 。 切 な使 い方 を提 示す る。 具 体的 に は, パッ ケー ジデ ザ イン は目 的を もっ てお り ,そ の目 的を 踏 まえ た上 での 機能 を考 えて ○ いか なけ れ ばな らな いこ とを 話 合い 活動 を通 して 考え さ せた い。 そし て ,扱 いや すく 様々 な加 工に 中身 に合 わせ て形 の工 夫 がで き, 様々 な 方 法 が生 み出 され るよ うに , 立体 的な 模型 を 提 適し た紙 を 用い て, パッ ケー ジ の形 に焦 点を あて 制作 活 動を 展開 する 。 材料 を単 色の 紙に 限定 する 示 する 。 こと で, 形 にこ だわ った 制作 が 展開 され るも のと 思わ れ る。 紙を 切る 折 る曲 げる など の加 工す る場 面で は, 用 具の 使用 方法 を確 認 する 機会 にな ると とも に ,紙 の素 材と し ての 可能 性に つい ても 考え る機 会に な るの では ない だろ う か。 ○ 互い に制 作し た作 品 を鑑 賞す る。 ○ お り, 機能 を果 たし てい る か鑑 賞で きる よ う こ のよ う にパ ッケ ージ デザ イ ンを 考え る体 験を 通し て ,発 想・ 構想 を 練る 楽し さを 味わ うこ とが に 視点 を明 確に する 。 でき ると 考 える 。そ して ,機 能 を考 えな がら 形の 生か し 方を 身に 付け る こと がで きる 題材 であ ると 考え る。 鑑 賞の 場面 では ,制 作 者の 工夫 だけ では なく , 受け 取る 側や 購 入者 の視 点か らも 作品 のよ さを 味わ う こと で, デザ イン の 本質 に迫 るこ とが 可能 で あろ う。 形の 工夫 ,材 料の 使い 方 が, 目的 に合 っ て ○ 形の 工夫 はど のよ うな と ころ か, 互い の 作 品 を鑑 賞し 合い よさ を見 つ ける 。 1 Ⅶ 本 時の 計画 1 ねら い ○ 3 パ ッケ ー ジ デ ザ イ ン に 関 心 を も ち , 目 的 と 機 能 に つ い て 考 え る こ と が で き る 。 評 価規 準 ○ パ ッケ ージ デ ザイ ンに 関心 をも ち ,目 的と 機能 につ いて 仲 間と 話し 合い な がら 考え るこ とが でき る 。 2 展 開 学 過程 問 =評 価 1 習 活 動 ○○ デ ザイ ンに あて はま る言 葉 をた ○ く さん 考え ,発 表す る 。 い 様 々な 言葉 をあ て はめ てデ ザイ ンと は何 ○ か を 捉え よう とし て いる 。 ○ の 指 導 の 手 立 て 予 想 され る生 徒の 姿 「 工業 デザ イン , 建築 デザ イン ,ヘ アデ ザ イ ン, 車の デザ イ ン… もっ とあ るか な」 練 ○ 空欄 に様 々な 言葉 を 当て はめ ,ど んな ふ う = 目 指す 生徒 の姿 期待 され る 生徒 の姿 ○ デザ イン とい う 言葉 がど のよ う に使 われ て に デザ イン とい う言 葉 が使 われ てい るか 考 え い て, どん な意 味 をも つの か考 え を深 めよ う を 深め られ るよ うに 提 示の 仕方 を工 夫す る 。 と して いる 。 デザ イン が多 岐に わ たる こと や, 本来 の 意 味 を確 認し てい ける よ うに 促す 。 り 上 げ ・ 2 パッ ケ ージ デザ イン につ いて 考 え る。 課 定 4人 グ ルー プで 目的 や機 能に つ いて ○ 「 包む こと かな 。 まと める って こと もふ ○ 話 合う 。 「 目的 は, なん だ ろう 。き れい に包 むこ ○ 「 一つ だけ じゃ な くて たく さん あり そ ○ パッ ケー ジデ ザ イン につ いて 共 通の 意識 を も とう とし てい る 。 考え が偏 らな いよ う に, 和風 ,洋 風, シ ン 様々 な意 見が でる よ うに 小グ ルー プで の 話 ○ 合 いの 時間 を十 分に 取 る。 ○ う 。 まず は, 楽し ま せる ため かな 」 課 ○ プ ル, 華美 など のキ ー ワー ドを 準備 する 。 と か な」 ○ 多様 な見 方が でき る よう に, 実際 のパ ッ ケ ー ジデ ザイ ンを いく つ か準 備し 提示 する 。 く む かな 」 パッケージデザインの目的や機能とは 何だろうか。 3 「 パッ ケー ジっ て おか しの 箱の こと でし ょ う か」 ○ 題 設 ○ る こと を予 測し , 機能 に関 わる こ とも 探ろ う 目的 がき れい に装 飾 する こと だけ では な く ,中 身を 守る ,運 び やす くす るな どの 機 能 題 に 関わ って くる こと が わか るよ うな 参考 例 を 追 準 備す る。 活発 な話 合い 活 動か ら, 目的 が 多岐 にわ た と して いる 。 ○ 他者 の意 見を 聞 き, 自分 の考 え を発 信し て い る。 究 ・ 問 4 優れ た パッ ケー ジデ ザイ ンは ど んな ○ も のか 考 える 。 い ○ 直 と め 5 本時 の 振り 返り をす る。 次回 の 制作 ○ の 確認 を する 。 り 壊れ やす い物 を例 に ,パ ッケ ージ デザ イ ン ン に違 いな い」 の 目的 と機 能に つい て さら に考 えを 深め ら れ 「 開け ると きに わ くわ くす る感 じが 一番 る よう な作 品例 を提 示 する 。 「 パッ ケー ジデ ザ イン につ いて ,色 々考 〇 え る こと がで きた ぞ 」 ○ ・ 振 ○ ○ 表面 的な 装飾 が 最優 先で はな く ,中 身を 守 る 機能 が重 要で あ るこ とに 気付 い てい る。 大 事だ よ」 し ま 「 美し いこ とが 優 れた パッ ケー ジデ ザイ 話合 いが 深ま るよ う な意 見を 出し た人 を 賞 賛 する 場面 を設 定す る 。自 分の 頑張 りを N E 目的と機能について,改めて考えることで パッケージデザインを捉え直している。 S 評価 で振 り返 るよ う に促 す。 「 実際 作る 時に は ,目 的を 一番 に考 えて い こ う」 ○ 「 みん なか ら沢 山 の意 見が 聞け てよ かっ た な 。」 ○ 次回 の制 作の 予告 を し, イメ ージ でき る よ う にす る。 デザインの表面的な美しさだけではなく, 返 機能の大切さに気付き,本質に迫ろうとして り いる。
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