(平成28年5月25日)(PDF:20KB)

墨 田 区(報道)
平成 28 年 5 月 25 日
∼墨田区ゆかりの作家の功績をご覧ください!∼
墨田区向島出身の作家・福井晴敏氏が受賞した文学賞のトロフィーを展示中
現在、墨田区立ひきふね図書館(京島一丁目 36 番5号)2∼3階階段展示ケースで、墨田区向
島出身の作家・福井晴敏氏が受賞した文学賞のトロフィーを展示しており、同館利用者から好評
を得ている。この展示は、福井氏から同館へ無償貸与の申入れがあって実現したもの。
同館で展示しているのは、
「江戸川乱歩賞」
、
「大藪春彦賞」
、
「吉川英治文学新人賞」の日本文学
界を代表する3賞のトロフィー。平成 10 年に『Twelve Y.O.』
(講談社)で受賞した第 44 回江戸
川乱歩賞のシャーロック・ホームズ像、平成 11 年に『亡国のイージス』
(講談社)で受賞した第
2 回大藪春彦賞の顕彰牌、平成 15 年に『終戦のローレライ』
(講談社)で受賞した第 24 回吉川英
治文学新人賞の賞牌と賞状を見ることができる。さらに、同館3階の「墨田ゆかりの作家コーナ
ー」では、各賞を受賞した作品のほか、代表作『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)
』
(角川書
店)や自宅のホームシアターで上映した名作映画の数々を語った映画解説本『テアトル東向島ア
カデミー賞』
(集英社)など約 80 タイトルを閲覧可能。
本日も、墨田区向島出身の作家の功績を一目見ようと、多くの同館利用者がトロフィーに目を
向けており、まじまじと眺めていた。同館担当者は「地元出身の著名作家さんの受賞トロフィー
を展示することで、より多くの方たちの郷土意識の高揚や読書啓発につながることができれば。
」
と話している。トロフィーは当面の間、同館で展示する予定。
<福井晴敏氏について>
1968年生まれ、向島育ちの作家。1998 年『Twelve Y.O.』で第 44 回江戸川乱歩賞を受賞。1999
年『亡国のイージス』で第 2 回大藪春彦賞、第 18 回日本冒険小説協会大賞、第 53 回日本推理作家
協会賞長編部門を受賞。2003 年『終戦のローレライ』で第 24 回吉川英治文学新人賞、第 21 回日
本冒険小説協会大賞を受賞。他の作品に『Op.ローズダスト』
『人類資金』
『機動戦士ガンダム UC』
など。
『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)
』は小説 300 万部超、アニメ DVD&BD200 万枚のヒ
ット作となっており、平成 28 年春からテレビでも放送中。また、アニメ『宇宙戦艦ヤマト 2202』
への参加も発表されている。
■福井氏が受賞した文学賞トロフィー展示について
【期間】平成 28 年5月 20 日(金)から当面
【会場】墨田区立ひきふね図書館 2∼3階階段の展示ケース(京島一丁目 36 番5号)
【入場料】無料
【展示物】江戸川乱歩賞・大藪春彦賞・吉川英治文学新人賞のトロフィー
※同館3階では、各賞を受賞した作品などを見ることができる。
《資料》福井氏が受賞した文学賞概略
《HP》https://www.library.sumida.tokyo.jp/infoevent?1&pid=711
《問合せ》墨田区立ひきふね図書
℡ 5655−2350
【文学賞概略】
※以下の概略は『小説の賞事典』(日外アソシエーツ 2015 年出版)引用
江戸川乱歩賞
江戸川乱歩が、自らの還暦記念として基金を提供し、昭和 29 年創設した賞。当初は推理小説界の功労者の表彰にあてたが、第 3
回以後は新進推理作家の発掘と育成を目的とし、一般から書き下し原稿を募集。受賞作は講談社から刊行される。
【主催者】
(社)日本推理作家協会
【選考委員】
(第 60 回)有栖川有栖、石田衣良、京極夏彦、桐野夏生、今野敏
【選考方法】公募
【選考基準】
〔対象〕広い意味の推理小説で、自作未発表のもの。
〔原稿〕400 字詰原稿用紙で 350∼550 枚。ワープロ原稿の場合は
必ず一行 30 字×40 行で作成し、115∼185 枚(いずれも超過・不足した場合は失格)
。A4 版のマス目のない紙に印字する。400 字詰
め原稿用紙換算で 3∼5 枚の梗概を添付のこと
【締切・発表】
(第 60 回)平成 26 年 1 月末日締切(当日消印有効)
、
「小説現代」7 月号誌上にて発表
【賞・賞金】正賞江戸川乱歩像、副賞 1000 万円(複数受賞の場合は分割)ならびに講談社が出版する入選作の印税全額。
(出版権)
受賞作の出版権は、3 年間講談社に帰属(映像化権)テレビ・映画・舞台・ゲームなどにおける映像化権は、フジテレビが独占利
用権を有する
【URL】http://www.mystery.or.jp/
大藪春彦賞
エンターテインメント小説史に偉大な足跡を残した作家・大藪春彦の業績を記念し創設。優れた物語世界の精神を承継する新進
気鋭の作家および作品に贈られる。
【主催者】大藪春彦賞選考委員会
【選考委員】大沢在昌、今野敏、馳星周、藤田宜永
【選考方法】非公募
【選考基準】
〔対象〕毎年 10 月 1 日から翌年 9 月末日までに発表された小説作品の中から選考される
【締切・発表】
(第 15 回)平成 25 年 1 月、月刊「読楽」平成 25 年 3 月号および徳間書店 HP 上にて発表
【賞・賞金】正賞大藪春彦顕彰牌、副賞賞金 500 万円(二作受賞の場合は各 250 万円)
【URL】http://www.tokuma.jp/bungeishou/
吉川英治文学新人賞
財団法人吉川英治国民文化振興会は、昭和 42 年以来「吉川英治文学賞」と「吉川英治文化賞」を設定してきたが、この2賞に加
えて昭和 55 年より新たに「吉川英治文学新人賞」を設けた。
【主催者】
(公財)吉川英治国民文化振興会
【選考委員】
(第 34 回)浅田次郎、伊集院静、大沢在昌、恩田陸、京極夏彦、高橋克彦
【選考方法】非公募
【選考基準】
〔対象〕毎年 1 月 1 日から、12 月 31 日までに新聞、雑誌、単行本等に小説を発表した作家の中から最も将来性のある
新人
【締切・発表】毎年 3 月中旬発表、贈呈式は 4 月中旬
【賞・賞金】賞牌と副賞 100 万円
【URL】http://www.kodansya.co.jp/award/yoshikawa.html