柳 学 校 だ よ り 風 ≪蘇州日本人学校教育目標≫ 未来に向かい 明るく 元気で 心豊かな子どもの育成 第129号 平成28年 5月31日 【 発行者 】 蘇州日本人学校 校長 杉田康之 ~ 南塚直子先生の来校(絵本作家) 5/13(金)~ 本校の図書館に「ウサギのくれたバレエシューズ」と いう絵本があります。バレエ教室に通い始めて、5年も 経つというのに、踊りが上手にならない女の子に、ある 朝、不思議な小包が届いて・・・という物語です。この作 品は、第36回青少年読書感想文全国コンクール課題図 書でもあります。南塚直子さんは、ハンガリー国立美術 大学で油絵と銅版画を学ばれ、様々な絵本にさし絵を提 供されていますが、「うさぎ屋のひみつ」で赤い鳥さし絵 賞、「キリンさん」で第4回日本絵本賞を受賞されていま す。 当日は、小学部1年生から6年生までが参加(中学部 は実力テスト)しました。まず、南塚先生から絵本の読 み聞かせのプレゼントがありました。大型絵本と、プロ ジェクターを使いながら、感性豊かに読まれる先生の声 に、子どもたちは引き寄せられていたようです。その後、 各学年でそれぞれにお手紙書きや絵描きなどに挑戦し ました。また、各学年から代表者が出て、南塚先生と一 緒にステージ上で挿絵描きにも挑戦しました。 最後にお話をいただいたのですが、「小さいころから落書きが大好きだった少女が、それを続けてい くうちに絵本作家になるという夢を叶えることができた。蘇州日本人学校の皆さんも、好きなことをあ きらめないで続けてほしい。」と呼びかけられました。私は、残念ながら中国校長会のため、蘇州を離 れていたのですが、子どもたちの心に残る出会いとなったようです。 ~ 子どもたちを守る日系企業の支援 ⇒ 避難訓練(近隣企業協力20 社)5/17(火) ~ 通常、避難訓練は年間2回から3回行いますが、子ど もたちの危機回避能力を高めるため、本校では年間6回 行います。今回の訓練は火災対応でした。職員室付近か ら出火した火災を想定して、安全で迅速な避難の仕方を 身に付けることが目的でしたが、子どもたちは、緊急放 送で火災発生の場所を確認し、学級担任の誘導のもと、 真剣にグラウンドに避難することができました。 グラウンドには学校近隣の日系企業の方も駆けつけ てくださいました。ビブス(緑色)を身に付けて、整然 と並びながらも、やさしい視線で見つめてくださる企業戦士の方々に囲まれて、子どもたちの安心感も ずいぶんと増したような気がします。今後とも、総領事館や現地公安をはじめとした日中両政府は勿論 のこと、近隣企業の支援もいただきながら、子どもたちの心身の安全を守っていきます。
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