ライフライン・避難者支援 一般道の被害

2016/5/31
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熊本空港
一般道の被害
柿本 竜治
阿蘇大橋
熊本大学 大学院先端科学技術研究部
ライフライン・避難者支援
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注)桑原雅夫教授(東北大学)研究グループが作成された資料をもとに溝上章志(熊本大学)が編集
・長距離トリップ(福岡方面からの緊急支援物資などのトリップ)の旅行時間が最大4時間
・八女IC-熊本市役所間の経路は植木IC-益城IC間通行規制のため,3経路が使用.
・3経路の旅行時間が均等化し,約100分.通常の1.5倍
都市間交通流動
ガラスなどが破損した新幹線駅舎
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回送中の新幹線車両の脱線
熊本港は可動橋破損
防音壁の落下
熊本空港はターミナル
ビル内の 天井が崩落
道路・鉄道・航空・港湾の被害
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2016年4月20日(水)
朝(7:00­9:00)
データ提供元;富士通交通・データサービス
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データ提供:本田技研工業
データ提供:本田技研工業
注)桑原雅夫教授(東北大学)研究グループが作成された資料をもとに溝上章志(熊本大学)が編集
ガソリンスタンド発着
銭湯発着
交通の発着施設とその時間分布
注)桑原雅夫教授(東北大学)研究グループが作成された資料をもとに溝上章志(熊本大学)が編集
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・北BP,R3 ,東BPなどの主要幹線道路に激しい混雑
・都心部,幹線道路の主要交差点で混雑
・全域的に混雑ポイントが拡大
2016年4月16日(土)
01:25 Mj7.3/震度7
2016年4月15日(金)
朝(7:00­9:00)
前後の混雑状況の変化
・R266,R57 に激しい混雑
2016年4月14日(木)
21:26 Mj6.5/震度7
注)10km/h未満のプローブデータ量のヒートマップを可視化
発災後[2016年4月20日(水) 14:00-17:00]
4月19日時点で 植木ICー益城熊本
空港ICが 緊急車両のみ通行可
(熊本ICは出入不可)
• 中越地震の際に,緊急車両のみ通
行可の高速道路を新幹線の代替高
速バスを利用させた実績あり
• 九州道の不通の要因が跨道橋にあ
ることを把握し,その補強ではなく,
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即時撤去を提案し,採用.
•
• 都市間交通の動脈不通は,救援物資・避難などに深刻な影
響.迂回の一般道も大渋滞
• 九州新幹線が長期不通が予想される
• 高速道路が植木IC ‐八代IC 通行止め
熊本大学チーム
高速バスプロジェクト
注)桑原雅夫教授(東北大学)研究グループが作成された資料をもとに溝上章志(熊本大学)が編集
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データ提供:ホンダ技研工業株式会社
平常時[2016年1月13日(水) 14:00-17:00]
・発災後,10km/h未満のGPS(ドット)データ量が熊本市内全域で増加
・通常の渋滞ポイントだけでなく橋梁,迂回路,細街路でも増加
速度低下プローブデータのヒートマップ
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避難者数の推移
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大震災と交通事故
• 阪神大震災:交通事故 1.3倍
• 東日本大震災:ガソリン不足のため運転できず
• 熊本地震:ガソリン供給あり・大量の車中泊・大渋滞・
普段と違う道の通行・スマホカーナビ利用
• 荒っぽい運転・イライラ運転 の増加
• 交通事故増加が心配!
「非常時こそ,ゆずりあい運転を!」啓発
キャンペーン
by 熊本大学チーム
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避難箇所数と1避難所あたりの避難者数
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地震を乗り越えた自分の「命」を守る
事故により緊急車両の業務や渋滞を発生させない
ドライバーの誰もができる支援!
普段と違う道を走ることも多い
スマホのカーナビアプリの利用は
要注意!
• 非常時こそ心にゆとりを!
• 非常時こそゆずり合いを!
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•
二次災害としての交通事故を防ごう!
過去の震災経験と今回の地震の特徴を踏まえ
交通事故の増加に対して警鐘を発信.
⇒地元ラジオ2局,テレビ2局で放送,路面掲示板も表示.
Facebookなどでも拡散.
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4月17日
ガス停止戸数
4月19日
4月15日
4月21日
4月23日
益城町
益城町
益城町
停電戸数
6
5
4
4月29日
5月1日
4月25日
4月27日
断水戸数
西原村
西原村
益城町
※写真は国土交通省道路局環境安全課提供
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経路を確保していく上で重要である.
電柱の倒壊、傾斜等の位置情報の共有化は、避難・救助経路や復旧
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電柱、電線の被害例
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0
50000
100000
150000
200000
250000
300000
5月5日
350000
5月7日
400000
5月3日
避難者数の推移とライフラインの復旧状況
5月9日
戸数
熊本市南区近見一丁目
液状化による電柱の沈下 約1m
清田様 写真提供
電線共同溝については、液状
化エリアにおいても地表面へ
の影響は見られない。
土木計画学委員会・ライフライン・生活避難調査データ
無電柱化地区(道路)とそうでない地区では被害状況(避難・救援活動
等含め)が大きく異なっていた.地震対策の観点からも電線共同溝等
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による無電柱化の重要性が認識される.
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○断線などについては,細かいところは把握できない.市民からの通報も重要.情報歓迎。
ただし同一の被害に対して多くの方からの通報があり、回線の輻輳で対応が困難であった。
○高森,阿蘇等で,自治体が避難所への広報に協力してくれた.
自治体が防災無線なども使って、停電や復旧および対応について広報してくれるのはありが
たい.
○地区間の復旧の時間差には,道路閉塞の影響もある.
益城などでは道路閉塞により復旧に時間を要した面もある.阿蘇地域の場合,送電系統が
熊本方面(西側)からのみ.鉄塔の立て直しが必要となった.当初は発電機車を派遣.4月28
日に鉄塔含め復旧完了
○復旧に際しては,病院,役所,警察などを優先
発電機車の数に限りがあるので,優先順位が分ればそれに応じて場所に送りたかった.
ただ,県の対策本部では,避難所ごとの避難者数などが当初把握できず,市町村に直接問
い合わせした.また避難所ごとの停電状況も当初は不明
○台風など他の災害に対しての備えや,大規模災害への応援の経験があったことなどが復
旧には大きな役割を果たしていた .例えば東日本の電力会社からも,50/60ヘルツ双方対応
可能な発電機車を派遣してくれた.
電力
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八代市役所
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市役所・町役場使用不能に!
防災拠点の被災
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益城町役場
宇土市役所
土木計画学委員会・ライフライン・生活避難調査データ
・中期的には、前述のように管路の復旧が完全でないことを承知で給水に踏み切っ
ていること、水圧が不足していることによる給水過程で生じた濁り。
○「濁り」問題
・初期においては、水源の地下水自体の濁り。
これは、地震動で地層がゆすられたため。ただし熊本市においては、地震で取水設
備やポンプ設備が損傷を受けたケースはない。
熊本市は地下水の水質が良いため、ろ過設備を持っていない(原水に塩素注入す
るだけで給水できていた)。そのため、濁りの発生時に浄水ができない。
・背景としては、都市での災害のため、電力復旧後、水道の早期復旧の要望が非常
に強かった。飲用以外の生活用水需要(トイレなど)にこたえることを優先した。
・ただし、そのノウハウ通り復旧されたわけではない。今回は都市での災害であるた
め、引き込み線が非常に多く、上記手順通り復旧していたら時間を要しすぎる面が
あった。実際は、漏水が多いであろうことを覚悟のうえで、早期の給水に踏み切った。
○過去の災害経験が生かされたか
・東日本の際の復旧ノウハウ(漏水検査→幹線→引き込み管)は継承されていた。
水道
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指定避難所も被災
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土木計画学委員会・ライフライン・生活避難調査データ
プロパンガスについて
‐ 25日には顧客から要望があった世帯・企業は完全復旧(早い!)
‐転倒防止,ホースの強化等耐震化が進められていた.
‐ 益城・阿蘇など今回の被災地域のメインはプロパン
新潟中越沖地震(H16)と比較して
‐ 都市ガス停止戸数は、大きい(10万(熊本)>5万強(新潟H16))
‐ しかし、復旧期間が非常に短いのが特徴
(11日間:4月20日‐30日<3週間)
‐ 西部ガスはガス管の耐震化を進めていた
‐ 日本ガス協会(の関連会社)から大量の人的支援
都市ガスについて
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連絡が取れない医療機関
問題ない医療機関
ライフラインの供給に問題のある医療機関
建物破損のリスクがある医療機関
1階の屋根が崩落したサンピアンモール
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健軍の倒壊したサンリブ
スパーも被災
土木計画学委員会・ライフライン・生活避難調査データ
17日 18日 19日 20日 22日 23日 25日 26日 27日 30日
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0
20
40
60
80
100
120
140
拠点病院も被災
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0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
0
50
100
150
200
250
17日
19日
21日
セブンイレブン
20日
イズミ
ローソン
22日
サンリブ
24日
ファミリーマート
23日
西友
合計
25日
27日
合計
28日
土木計画学委員会・ライフライン・生活避難調査データ
17日 17日 19日 20日 21日 23日 24日 25日 27日 28日
17日
イオン
大型ショッピングセンターとコンビニエンスストアの復旧状況
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震災ゴミが山積
焼却炉の損傷等で,4つのゴミ処理施設が長期間使用出来ない状態
一般廃棄物処理施設の被災
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2016/5/31
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12 May, 2016
益城町(キャンプ村)
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29 April, 2016
池田小学校
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・メンバー
熊本大学工学部・熊本大学院自然科学研究科所属の61名
➡熊本大学全体に拡大中
・概要
大学で防災について学ぶ学生が、社会に出る前の社会貢
献として何かできることはないかという考えのもと、2007年6
月に学生によって結成。
結成初年度から、災害復旧支援(美里町)に参加し、以降は
講習会への参加、県内で実施される防災訓練、自然災害
時の復旧支援の活動を実施。
■熊助組(くますけぐみ)
最後に
学生災害ボランティアサークル
2016/5/31
熊本市ボランティアセンター in (仮称)花畑広場
24 April, 2016
熊本市東区での瓦礫の撤去
2016/5/31
熊本市うまかなよかなスタジアムでの物資の搬入出
2016/5/31
美里町での瓦礫の撤去
熊本市南区役所での子供との交流
おたがいさま食堂 in 白川・緑の区間
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2016/5/31
熊本市ボランティアセンター運営
菊池市での瓦礫の撤去
嘉島町での瓦礫の撤去
熊本市での家屋の片付け
2016/5/31
熊本の復興にご協力お願いします.
御清聴ありがとうございました.
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