平成28年度 - 長崎県建設技術研究センター

平成28年度
業務案内
安全・安心な暮らしのために、
良質な社会資本整備を支援します。
公益財団法人
長崎県建設技術研究センター
ごあいさつ
当センターは、安全・安心な暮らしや地域社会の健全な発展に寄与し、良質な社会資本の整備と
効率的な維持管理への支援を通じて、県民の皆様の福祉の向上を図ることを目的としています。
近年、建設工事の品質確保や公共土木施設の老朽化が社会問題となる中、関連法が改正され、発
注者の責務や業務量は年々増大しており、社会資本の整備や維持管理にあたっては、今後益々効率
化や適正化が求められています。
当センターは、発注関係事務を適切に実施することができる組織として、公平・公正な立場および
視点で、建設工事にかかる積算や品質検査を支援するとともに、発注関係事務の効率的な執行に向
けたサービスを行っています。また、建設技術者の技術力向上をはじめとする建設業の育成支援や
建設産業の発展に向けた取り組みも行っております。
今後も、県民の皆様をはじめ、県・市町の建設行政関係者並びに建設産業に携わる関係者の方々
から信頼を得ることができるよう、職員のコンプライアンスや技術力の向上に努めてまいります。
皆様方の一層のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成28年4月
公益財団法人 長崎県建設技術研究センター
理事長
宮﨑 東一
公益性
行政や地域社会の建設事業において「良好な品質」が確保でき
るよう、公的機関としてのサポートを行うとともに、建設業の育成
支援に向けた取り組みなども行います。
セン
ンタ
ター
ーが
が取
取り
り組
組む
む事
事業
業
セ
・発注関係事務
・公共施設の維持管理支援
・災害時の応援、協力
・建設技術に関する研究、開発
・材料の試験、調査
・建設技術者向けの研修
・建設産業の支援
信頼性
良質なサービス
コンプライアンスや専門技術の教育訓練
ISO9001 および ISO17025に基づく品質
を継続的に実施することにより、公平・公
管理システムや高い専門技術と豊富
正な立場および視点で業務を行うととも
な経験により、社会ニーズにあった質
に、関連する情報は厳正に管理します。
の高い業務サービスを提供します。
■発注関係事務
○工事の積算支援
県および市町等への支援として、公共工事の積算を行い、適切な工事価格を算出します。
・道路、河川工事を初めとして多数の実績があり、また、トンネルや橋梁上下部など特殊な工事についても適正
な工事価格を算出します。
・設計報告書等の内容をチェックし、問題点や課題について改善策を提案します。
・平成 27 年度実績 県工事 54 件、市町工事 14 件
特殊工事の積算実績
工種
H25
県
トンネル
7
橋梁上下部
4
トンネル補修
2
橋梁補修・補強
5
下水道
佐須坂トンネル(対馬市)
市町
H26
県
市町
1
2
10
1
2
3
H27
県
市町
3
1
7
1
1
大渡高架橋(佐世保市)
○工事の品質検査・工事管理支援
県および市町等の建設工事において発注機関の監督職員に代わって品質検査や
工事管理を行います。
・一般的な工事から大規模なトンネルや橋梁の新設工事、また、橋梁再塗装
や補修工事などの特殊な工事まで多数の実績があります。
・現場で発生する問題点や課題などの解決に向けた助言も行っています。
・平成 27 年度実績 県工事 235 現場、市町工事 2 現場
鋼橋再塗装の品質検査
荒川漁港水産生産基盤整備工事(1 工区)
(五島市)
長崎県発注の鋼橋の補修工事は、当センターが品
質検査を行っています。
鋼橋の補修工事においては、素地調整(ケレン)
後、遅くとも 4 時間以内に塗装しなければ、戻り錆
が発生します。この錆の上から塗装した場合、早期
に再劣化するため、頻繁に現場へ行き細やかな管理
が必要です。
■災害時の応援、協力
○災害応援協力
自然災害により被災した公共施設の早期復旧のため、復旧工事の設計・積算の
技術的支援を行います。
・支援内容:災害規模の調査、査定設計書作成、実施設計書作成など
・支援実績:
(一財)ふくしま市町村支援機構
(一財)新潟県建設技術センター
(公財)岩手県土木技術振興協会
・長崎県土木部と「大規模災害発生時における支援活動(社会貢献)に関する
協定書」を締結しています。
所有しているドローン
12 メガピクセルの静止画や
2.7K 動画撮影が可能です。
5
■公共施設の維持管理支援
■公共施設点検支援
○長崎県重点維持管理橋梁点検支援
長崎県が管理する橋梁のうち、規模が大きい橋梁や、迂回路がなく地域
に与える影響が大きい橋梁など、重点維持管理橋梁と定められた橋梁に
ついて、県が毎年実施する点検に同行し支援します。
○点検研修会運営支援
橋梁や防災、トンネルなどの点検に先立ち開催される研修会の運営を補
橋梁点検研修会
助します。
○市町橋梁定期点検一括発注
市町が実施する橋梁の定期点検業務について、当センターが複数の市町をまとめて一括発注します。
・実績
平成 26 年度 2 市(67 橋)、平成 27 年度 8 市町(400 橋)
・予定 平成 28 年度 13 市町(705 橋)
一括発注することで、
・バラつきが少なくなり、統一性のある点
検や診断ができます。
・点検技術者や橋梁点検車の確保が容易に
なります。
・点検業務の運用効率が向上します。
・発注事務の負担が軽減されます。
※特定道守、コンクリート診断士等で構成するNERC
評価会議で確認します。
■資料保管支援業務
○市町橋梁維持管理システムの運用
橋梁に関する情報を登録、保管できるシステムを
NERC市町用統合サーバ
運用しています。
橋梁点検支援
システム
【システムの効果】
橋梁情報提供
システム
・諸元、点検結果、補修履歴等の一元管理
・橋梁長寿命化修繕計画の基礎資料作成
・市町 PC からいつでも使用可能
・システム活用市町数
平成 27 年度 8 市町
平成 28 年度 19 市町(予定)
各市町職員PC
各市町職員
中長期計画支援
システム
○公共施設資料登録保管
委託業務報告書や工事図面・写真などの電子データを各システムで保管しています。
対象と実績
・委託成果品
約 23,300 件
・工事図書・完成図書
・橋梁資料(紙ベース)
約 2,000 件
約 700 件
【システムの効果】
・資料の確実な保管
・保管スペースが不要
・キーワード検索により必要なデータを
容易に入手可能
保管システムの画面
■建設技術に関する研究、開発
県内の建設業が抱える技術的・社会的課題について、産学官と連携して研究開発を行います。
○現在取り組んでいる研究
・鋼橋再塗装における作業環境改善の研究
・三次元 CAD(CIM)の活用研究
・電子銘板の研究
・野草の堆肥化による有効利用の研究
・鋼橋の長寿命化の研究
【電子銘板の研究】
工事に携わった技術者や技能者の
名前を後世に残すことでやりがい
を高め、担い手の確保に繋げるこ
となどを目的に、電子銘板の研究
をしています。
県立総合運動公園野球広場に試行
版(左記)を設置しています。
■材料の試験、調査
○建設工事用材料等試験(平成 6 年 11 月長崎県の公的試験機関に認定)
建設工事で使用される材料の品質を確認するために、各種材料の状態や
強度等を調べる様々な試験を行います。
平成28年4月にISO/IEC17025適合試験機関として、JNLA(コンクリ
ート・セメント等無機系材料強度試験)に登録されました。
・試験項目 土質/石材/コンクリート/鋼材/アスファルト/骨材
・コンクリート、鋼材試験は、試験当日に結果(速報値)の確認ができます。
・当センターホームページの予約システムからお申し込みください。
コンクリートの圧縮強度試験
○リサイクル製品等工場調査 (平成 20 年 5 月長崎県より調査を行う機関として指定)
県に申請されたリサイクル製品・工法について、その製造工程や施工状況を書類や現地にて調査し、定められた品
質が確保されているかを確認します。
○「アスファルト混合物事前審査制度」の指定試験機関 (平成19年4月指定)
当センターは、長崎県内のアスファルト混合物事前審査制度の指定試験機関となっています。
■建設技術者向けの研修
建設技術者の技術力と資質の向上を図るため、専門性の高い研修や、
地方公共団体職員の職務執行のために必要な研修を行います。
○一般研修
・民間および行政の建設技術者対象
・28 講座(全 34 回)開催予定
・土木 CPDS、建築 CPD 申請
・当センターホームページからお申し込みください。
○土木部職員等専門研修(長崎県土木部からの受託業務)
・行政職員対象
・14講座(全 34 回)開催予定
○講師派遣や研修施設の貸し出しも行っています。
○研修に関する詳細な情報は、当センターホームページでご確認ください。
■建設産業の支援
○ながさき建設技術フェア 2016
建設工事にかかる技術・製品・工法の紹介や、技術者の意見交換の場の
提供を目的に開催しています。
・開催日時:平成 28 年 10 月 26 日(水)13:00~18:00
27 日(木)10:00~16:00
・場所:長崎県立総合体育館メインアリーナ(アリーナかぶとがに)
・出展者が材料費等を一部負担して施工する取り組みも行っています。
フェアに関する詳しい情報は随時ホームページで公表します!
○安全・安心パトロール(無償)
公共工事における労災事故や第三者事故を未然に防止するために、建設企業の店社パトロール等に同行し、安全活
動や施工管理、また、日頃現場で疑問に感じている事項について、きめ細やかな助言を行います。
・費用は不要です。
安全・安心パトロール実績
・県および市町発注工事なら何件でも OK です。
・発注者への現場情報の提供は行いません。
・電話等での個別相談にも応じます。
H25年度
H26年度
H27年度
15現場
26現場
29現場
■技術相談・支援(無償)
市町の建設事業において発生する様々な疑問、質問、
悩み及び相談に対し、当センターが保有する技術力や
NERC
情報を活用してアドバイスします。
企画研修課
支援要請
情報課
工事管理課
市・町
試験研究課
助言・支援
調査監室
連携
技術
アドバイザー
長崎大学
県 OB 技術者
平成28年度 組織体制
評議員会
(平成28年4月現在)
理事会
評議員
理事長
総務部
総務課
7名
6名
技術部
企画研修課
77名
8名
予算経理
庶務全般
災害応援協力
0957-54-1600
専務理事
理事
情報課
5名
調査監室
4名
1
1
7
77
86
理事長
専務理事
総務部
技術部
合 計
工事管理課
名
名
名
名
名
41名
試験研究課
17名
技術相談、点検支援 0957-54-9630
研修全般
0957-54-9633
ながさき建設技術フェア 0957-54-1649
委託成果品保管
0957-54-1602
工事図書完成図書保管 橋梁維持管理システム
0957-54-1657
安全・安心パトロール
0957-54-1691
積算支援
0957-54-9631
品質検査・工事管理支援
0957-54-9632
積算協議会事務局
建設工事用材料等試験
0957-54-3500
リサイクル製品等工場調査 FAX 0957-54-3524
研究開発
所有機器類一覧
名称
(平成28年4月現在)
規格
単位 数量
シュミットハンマ 自動記録式(NR型)
名称
規格
台
4
オートレベル
平板測量セット
鉄筋探査器
ハンディサーチ RCレコーダ(NJJ-85A)
台
1
塗膜厚計
Elektro Physik
台
1
超音波厚さ計
UTM-101
台
1
表面塩分計
SNA-3000
台
1
自動レベル(B20)
機
3
セット
1
機
1
最大飛行時間約23分×3回
ドローン
最大飛行速度16m/s
PHANTOM3
カメラ搭載(画素数12メガピクセル)
(ADVANCED)
ビデオ録画対応(2.7K)
資格保有者数
資格種別
単位 数量
(平成28年4月現在)
人数
資格種別
人数
資格種別
人数
技術士
1
1級建設機械施工管理技士
1
測量士補
7
認定技術管理者
1
2級建設機械施工管理技士
3
1級舗装施工管理技術者
4
1級土木施工管理技士
51
1級建築施工管理技士
5
2級舗装施工管理技術者
1
2級土木施工管理技士
1
2級建築施工管理技士
2
土木鋼構造診断士補
1
公共工事品質確保技術者(Ⅰ)
6
1級管工事施工管理技士
5
コンクリート技士
公共工事品質確保技術者(Ⅱ)
18
2級管工事施工管理技士
6
労働安全コンサルタント(土木)
1
CALS/ECインストラクター
3
コンクリート診断士
2
1級造園施工管理技士
8
特定道守(コンクリート構造)
4
2級造園施工管理技士
4
特定道守(鋼構造)
4
1級電気工事施工管理技士
1
1級建築士
1
測量士
8
13
至 SUMCO TECHXIV (株)
↑
長崎県環境保健研究センター
公益財団法人
NERCの看板
があります⇒
長崎県建設技術研究センター
(NERC)
グラウンド
OMROP
オムロプリント
至 諫早→
長崎県工業技術センター
↑至 鹿島
岩吉産機工業
広域農道(レインボーロード)
坂口橋
←至 佐賀
長崎自動車道
坂口浄水場
大村
I.C
至 長崎→
マンション
大村ハイテク
パークの看板
があります
大村インター料金所
デイリー
ヤマザキ
まるたか
ファミリー
マート
いとう
レストラン
デイリー
ヤマザキ
JR大村線
至竹松駅
←至 佐世保
諏訪駅
至大村駅
至 長 崎→
至
空港↓
38
カステラ異人堂
公益財団法人
長崎県建設技術研究センター
Nagasaki civil Engineering Research Center〔略称:NERC ナーク〕
〒856-0026 長崎県大村市池田2丁目1311番3
TEL:0957-54-1600(代表)
FAX:0957-54-1505(代表)
0957-54-1592(技術部)
ホームページ http://www.nerc.or.jp