かんがえる子・だい好きをたくさん持つ子・じぶんのことは自分でする子・人のためになろうとする子・世界へ関心をもつ子 No.443 平成28年5月31日 神大寺小学校だより 横浜市立神大寺小学校 校長 小藤 俊樹 横浜の風土 校長 小藤 俊樹 6月2日は横浜の開港記念日です。横浜市では、市立学校の全校がお休みになります。 それだけ、この日を大切にしているのは、やはり開港と横浜との関係が大きいからです。 横浜生まれの作家である吉川英治は、「横浜の風土は、ひねくれぬ明るさ、である。」 と言っています。そのような風土になった原因は、 ○横浜は港町であるから、日本中はもちろん、世界中からたくさんの人が横浜に集 まってくる。そして、たくさんの人が横浜から船に乗って各地に去っていく。 そのために、横浜の人は、物事にこだわらなくなった。 ○横浜は港町であるから、外国からどんどん新しい物が入ってきて、日本で、はじ めて、ということが多くなった。 そのため、横浜が何でも一番最初なので、日本の他の土地の人と張り合う必要が なかった。 ということのようです。つまり、国の内外とわず、他の土地の人 や物をオープンに受け入れる最先端の港町であったことが、横浜の 風土を形づくったということです。 横浜市の式典では、必ず「横浜市歌」を歌います。開港50周年を記念して作家の森 林太郎(鴎外)が作詞した市歌では、横浜の開港と港町横浜の繁栄の様子が表現されて います。ここからも横浜の発展は開港と密接に関係があったことが分かります。 昨年度、横浜市の庁内報(H27.5.15)で、「横浜市歌」の特集をしており、横浜市の職 員へのアンケート結果が紹介されていました。 Q 市歌を歌えますか? 歌えます 77% 歌えません 23% Q どこで覚えましたか? 市立小・中学校で 81% Q 市歌が好きですか? 好き 66% 業務で 17% どちらともいえない 32% その他 2% 好きではない 2% 市歌を歌える人がこんなに多い都市は全国でも珍しく、横浜の特色とも言えるでしょ う。もちろん、本校でも難しい歌詞ではありますが、みんな一生懸命に歌っています。 開港記念日をきっかけにして、「横浜港の歴史」を知り、横浜という町の誕生ととも に生まれた「横浜の風土」を理解し、尊重していって欲しいと願っています。
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