平成28年 5月 30日 花柳流名取の皆様 花柳貴彦からの重要なお知らせ 花柳貴彦代理人 弁護士久保利英 弁護士小川尚 弁護士井上 前略 花柳貴彦からご流儀の皆様に対して重要なお知らせがございます。 1 花柳寛氏による花柳貴彦に対する除名処分は無効で、あると判断されました 5日、東京地方裁判所の岩井伸晃裁判長は、花柳寛氏が花柳貴彦に行っ 平 成 28年 5月 2 た除名処分は社会通念上著しく妥当性を欠いており無効で、あると判断し、花柳貴彦が花 柳流の名取の地位にあることが認められました。 2 裁判所も花柳寛氏による強権的かっ威迫的な流儀運営の事実を認めました さらに、同判決は、以下のように述べて、花柳寛氏が自らに不都合な存在である花柳 貴彦を花柳流から排除することを主たる目的としてこじつけの理由により除名処分を 行ったとの当方の主張を認めました。 「被告花柳寛が花柳流における自らの四世家元としての地位の基盤を固め、自らの 孫への玉世家元の承継を図るに当たり、三世家元から後継者の候補と目されていた 原告青山貴彦を花柳流及び被告花柳会から排除する意図があったことをうかがわ ) せる j (同判決 75頁 「自らの四世家元としての地位及び自らの孫への家元の承継につき具議を唱える ことが想定される存在で、あった原告青山貴彦を花柳流から排除することが花柳流 の内部秩序を維持するために必要であるという意図が介在したものと推認される」 (同判決 7 5頁 ) 仮にも花柳流の家元として活動する者が、自らの孫への家元承継という個人的な思惑 のために家元に認められた名取への処分権限を濫用したとすれば、お流儀の私物化と評 価せざるを得ず、家元としての資質に関わる重大な問題です。 また、同判決は、以上のほか、①平成 20年 1月頃、花柳寛氏が花柳寿彰先生に対し、 花柳貴彦への稽古をやめるように指示したこと、②平成 1 9年 9月頃、花柳寛氏が花柳 寿々司郎氏(柳瀬茂氏)に対し、三世家元が花柳貴彦を後継の候補者と考えていた旨を 公言すれば、寿々司郎氏を花柳流から除名すると威迫的な発言をしていたことを相続財 産管理人たる松田弁護士が聴取していること、③花柳寛氏が花柳流の棺当数の名取に対 し、花柳貴彦の侶人の舞踊会である「花柳貴彦の会」の鑑賞に赴かないように指示をし たことを認定しています。これらも花柳寛氏による強権的かっ威迫的な流儀運営の事実 を認めるものであり、花柳寛氏の家元としての資質に関わる重大な問題です。 お流儀の皆様からのアンケート回答結果の概要 3 花柳貴彦は本年 4月にお流儀の皆様にアンケート用紙をお送りしてご意見を伺いま した。これに対してこれまでに多数の皆様からご回答をいただきましたので、回答内容 の概要を同封の資料にてご紹介いたします(資料①)。 花柳寛氏による花柳創右氏への家元継承及び「花柳霧磨、jの襲名に関しては大半の名 取の方々が反対のご意見であり、三世お家元の意思に基づいて花柳貴彦に家元を継承さ せるべきとの意見をお持ちの方が多くいらっしゃいました。 なお、お名前は控えますが、複数名の現役の花柳流花柳会役員の先生からも、同趣旨 のご回答をいただいております。 4 花柳千代先生、花柳寿恵幸先生、花柳寿枝香先生が花柳寛氏に対して質問書を送 付されました 長年にわたりお流儀に多大な貢献をされている花柳千代先生(前花柳流花柳会審議 員)、花柳害悪幸先生(花柳流花柳会審議員)、花柳寿枝香先生(同審議員)は、今般、 花柳寛氏に対して以下の質問事項を記載された質問書を送付されました(資料②)。 しかし、現在まで、花柳寛氏からは何らの回答もなされていないとのことです。 間 2 田 ・ 暫定的な家元であるはずの花柳寛氏が家元を返上せずに花柳創右氏に継承させよ うとしているのは何故か。 三世お家元のご意思に反して花柳貴彦に家元を継承させようとしないのは何故か .多数の名取の反対にもかかわらず「花柳害廃」を襲名しようとしているのは何故か .花柳流の分裂が懸念されているにもかかわらず、家元継承及び「害廃」襲名を強行 0 0 しようとしているのは何故か。 ・家元継承を延期して名取の意見等を踏まえて再考する考えはないのか。 5 花柳貴彦は花柳創右氏への家元継承及び f 花柳害廃」の襲名の取り止めと話し合 いの場の設定を求める書簡を花柳寛氏に送付しました 以上に述べた状況にもかかわらず、花柳寛氏は、依然として、 6月 4日に花柳創右氏 に五世家元を継承させるとともに、自らは「花柳書磨J を襲名することを予定している とのことです。 本年 4月にご報告した客観的資料(花柳寿南海先生、花柳喬輔先生、花柳書一美先生 のご供述)の記載内容から明らかであるとおり、花柳寛氏は花柳貴彦に家元を継承させ るまでの暫定的な家元として活動を開始したにすぎず、自らの孫に家元を継承させるこ とは許されるはずがありません。また、 「花柳害廃Jとし\うお名前は二世お家元限りの 止め名であり、お流儀にとっても大事なお名前ですから、花柳寛氏が名乗ることは許さ れません。多数のお流儀の方々も花柳創右氏への家元継承及び「花柳害磨、」の襲名には 強く反対しており、お流儀の将来に大きな不安を抱いています。 また、上記 2において述べたとおり、今般の判決において裁判所も花柳寛氏が家元と しての資質を問われる重大な非違行為を行ったことを認定していることからすれば、お 流儀内外の方々がそれらの重大な事実及び問題を認識し、花柳寛氏の家元としての資質 に関して議論がなされることは必要不可欠です。そのような議論がなされるのを待たず に花柳流名取の声に一切耳を傾けることなく家元継承や「害廃」襲名を強行することは あまりに不当であり、花柳寛氏の家元としての資質に疑義が呈される前に既成事実を作 り上げようとしているものと推測せざるを得ません。 このような状況を踏まえ、花柳貴彦は、花柳寛氏に対して、花柳流の将来に関する話 し合いを行うことを求めるとともに、 6月に予定されている花柳創右氏への家元継承及 び「花柳害廃」の襲名を取り止めることを求める書簡を送付いたしました(資料③) -3- 6 花柳流名取の皆様からのご署名を募集いたします 以上に述べたとおり、花柳流がおかれている現在の状況からすると、花柳創右氏への 五世家元継承及び花柳寛氏による「蕎磨、j襲名が強行されることはお流儀のためになら ないと考えております。つきましては、この考えにご賛問いただけるお流儀の皆様から、 同封の用紙によりご署名をいただきたく存じます。 ご了承なく署名用紙の内容(お名前等)を花柳寛氏、花柳流及び花柳流花柳会を含む 第三者に開示することはありませんのでご安心ください 多くのお流儀の皆様にこの署名について知っていただきたいと思いますので、周囲の お流儀の方々にもお伝えいただければ幸いです。また、署名用紙はコピーしていただい て構いませんので、より多くのお流儀の皆様にご覧いただけるように、皆様のご協力を お願い致します。 なお、署名に関してご不明な点があれば、お電話( 0 355328182)又は電子メール 開 回 ( i n f o @ h a n a y a g i t a k a h i k o . n e t )にてお問い合わせください。 草々 {ウェブサイトでの情報提供について] 花柳貴彦は、ウェブサイトにおいても情報提供を行っています。 「花柳流に思いをこめて j と題するウェブサイトであり他社p : / / h a n a y a g i t a k a h i k o . n e t / ) 、 題名にて検索していただければご確認いただけます(資料④)。 花柳貴彦の活動等に関する最新の情報は本ウェブサイトにて提供させていただきますの で、ご覧いただきたく存じます。 また、ウェブサイトを通じてご意見をお寄せいただくことも可能です。 同 4- 資 名取の方々からのアンケート回答結果の概要 1 . 三世逝去当時の理事の先生方(毒一美先生、喬輔先生、寿南海先生)が「花柳寛氏は 暫定的な家元にすぎない」と明確に述べていることについて ・その通りと思う。/当然と思う。/同意する。/事実だと思う。 三世が急逝されて、急場的に、仮に決めたことだと思っていたロ いずれ血縁の親類縁者/貴彦氏/本流に戻ると思っていた。 ・ その通り 5年位と思っていた。 ・ 四世が創右さんには継がせないと言った、とも聞いた。 ・ 当時は一応、寛氏にと皆も考えたと思うロしかしあの直後集められて、 5年位と聞 いたので当然暫定的家元と思っていた。 ・ 直に寿南海先生より聞いた。 直に伺ってはいないが、葬儀の時にそのような流れを感じていたロ 初代から二代目襲名までの空白の問、暫定的な家元を経て二代目襲名が成された前 例があり、理事の方々もそれが可能で、あると判断したのであろうが、相手が違った ということに尽きる。そこを見抜けなかった理事の方々の責任は重い。 ・ 寿南海氏は裁判でそんなことはないと証言しており、息子のためとはいえあまりに もひどい ・ 現四代目の力が強いのか、皆さんそのようなことは言ったような覚えがない態度で、 保身のためであろう。 ・ 理事の先生方も寛氏も名取の人たちも、暫定的な家元であると思っていたが、寛氏 の気持ちが変わっていったのだと思う。 一時的な家元だから皆従ったのではないか。 ・ 貴重な証言だ。三世家元が口に出さないまでも、その処遇で周りの方は家元の心を 察していたと思う。この資料が出ていればと遺憾に思う。 ・ 急逝に混乱していたのだろうか。証言によりあらためて短期間のはずであったと確 信した ・ 寛氏の独断的行為のように思う。 ・ 暫定的であるのに、皆をあざむいた悪人である。 ・ 暫定であることを書面にしておくべきだ、ったと思う 暫定的な家元にすぎないことを公に認めさせたいロ 暫定的な家元にすぎないのであれば、家元の地位を退いてほしいロ 寛氏が家元のわけがない ・ 暫定的な家元としても、貴彦さんがいたと思うので、そのようにもっていったこと がおかしい ・ 貴彦氏が指名されていたことをご存知だ、ったからだと思う。 . ・ ・ 0 0 . ・ . 0 D 0 2 . 三世逝去当時の理事の先生方(喜一美先生、喬輔先生、寿南海先生)が「三代目お家 元は花柳貴彦を家元後継者と考えていた」と明確に述べていることについて ・事実だと思う。/当然と思っていた。/そう思う。/信頼できる。/そうするべき だ ・ 花柳家に伝わる祭事等の指導、家元の証とされる面等の扱いを任された事実からみ ても後継者と考えておられた証である。 そのように三世は親しい方々にはお話されていたと思うし、実際三世の稽古場でも ご自宅でも後継者として色々な事を教えていらした。 はっきりそのご意志を聞いた先生のお話で、四代目は貴彦氏と思っていた 家元にごく近い友人からそう開いていた。 家元にお稽古に行っていた方から伺ったことがある。 理事の先生方はご存知の様子だ、った。追善会で、皆様あの方が四代目になられる方 とささやいていた。 三代目ご存命中、諸先生方の会に、貴彦氏を後見や立方に遣わされたのを見るにつ け、三代目は貴彦氏を次期家元にと考えておられたと思う。 貴彦氏を家元として教育していることは、家元宅へ訪れるたびに感じていた。 三代目が亡くなる前よりお話は伺っていた。 貴彦氏が築地の道場に来た時から、いずれ四代目になる方と思っていた 多くの名取、お弟子さん、皆さんそう思っていたと思う。 そうでなければ貴彦氏が会社を辞めて家元道場にて修行を始めた理由がわからな 0 ・ . 0 ・ ・ ・ ・ . 0 ・ し し 理事たちは寛氏を甘くみていたのではないか。理事たちで午耳れると思っていたの が間違い。 これだけしっかりとした資料がありながら何故と悔しく思う。 − 3 人もの役職の先生方が作り話をするとは考えにくく、その事実が継承の決め手に なるのでは。 三代目家元の意志を尊重してほしい 血筋に戻すべき 貴彦氏は家元としてふさわしい方だと思う 五代目は貴彦氏にがんばっていただきたい。 ・ そうであれば、どんな判決がおりても負けずに家元を名乗って分裂しでも良いと思 ι . ・ . 0 0 0 v つ ・ 現家元の筋へと変わっていく事を、三代目が考えていなかった事は、 3人の先生方 もよくわかっているのに。証言として言ってほしかった。 もっと早い時期に述べていただきたかった。 三代目家元の考えを文書などではっきり伝えていただかなかったことは悔やまれ る ・ なぜ、その時にはっきり述べなかったのか、あまりにも無責任。いくら自分が大事 でも、花柳流のために声を上げるべきだ、った 今からでも遅くない。 なぜ現在の状況を黙認しているのか理解できない。 貴彦氏の話も人づてに聞いていた。口約束なのでは…とも。 ・ D D ・ ・ -2- 3 . 花柳寛氏が花柳創右氏への家元継承を強行しようとしていることについて ・ 反対。/間違いだ。/だめだ。/言語道断。/暴挙だ。/認められない。/納得い かない。/おかしい。/とんでもない。/不可解。/不愉快。/阻止したい。 ・ 創右氏は品格・芸量・人柄において家元に相応しくない。/無理だ。 ・ 乗っ取りだ 独裁的行為は非常識。無理やり家元にしても創右氏が馬鹿にされるのは目に見えて いる。イマジネーションがないのか。 ・ 人格、踊り、すべて家元という肩書にはまだまだ。花柳流も末期。流儀をやめたい 気持ち ・ 過去の言動と整合性がない。血筋もないので認められない。 理不尽、看過で、きない。家元は血縁が相続するもので、そうでないなら慎重な協議 が必要。暫定の家元が一存で指名するものではない。 「これからは血筋の時代じゃない」と言ってなった家元が、血筋を実力・人格関係 なくたてることは理解できない。 ・ 私物化もはなはだしい。強行しでも創右氏を支える人はいなくなると思う。 ・ それこそ血のつながらないものへの強引なやり方で、天皇に位をゆずって上皇とな り、院政をひくようだ。 ・ 暫定的な家元にすぎない寛氏に五代目家元まで決める資格はない 自分の回に水を引こうと、必死になっているのがよくわかる。 ・ 時期尚早。 初代、二代目、三代目、支えていらした心ある方々にどう向き合われるのか。流派 の内外を問わず道を外す行為だ。 自分が元気なうちに本家筋から移行したいのだろうが、「血縁の継承は古い Jと言っ たことを忘れたのか。流儀の私物化もはなはだしい。 ・ 自分が話したことと違っている。とてもおかしい。 ・ 花柳流とは、家元とは、宗家とは、芸とは何か。もっとすべてを大切に丁寧に考え てほしい ・ 貴雄氏が毎晩四代目に詰め寄ったと聞いている 貴彦氏の存在が脅威なのであろう。 ・ 五世家元指名の理由を、裁判でも総会でも答えず無視を続け、なりふり構わぬ所業。 みっともない。 流儀を私物化している。貴彦氏に戻すべきだ。 大流儀を率いていく人間性を持ち合わせていない方だ。権力欲のみで行動している ところが醜い ・ 自分の身内にと考えるのもありだろうが、二代目三代目から本流がどこか違うよう に思う。 . 0 0 . 0 ・ 0 . 0 ・ 0 四 3 醐 4 . 花柳寛氏が「花柳害廃J を襲名しようとしていることについて 認められない。/許されない。/資格がない。/権利がない。/反対。/いや。/ あってはならない。/使ってほしくない。/阻止すべき。 論外。/あきれる。/絶句する。/信じられない。/び、っくりした。/正気でない。 /暴挙。/あってはならない。/おかしなこと。/理解できない o /不自然。/怒 りにふるえる。/腹が立つ。/無礼者。/おこがましい。/失礼だ。/ばち当たり 大切な「霧磨、J の名を汚す。/大切な名前を継いでほしくない。 一代限り、先代一人である。 数日間だけの名前、寛謄に戻ればいい。 本来ならば自分はつなぎであると辞退するくらいの謙虚さが欲しい。 院政をしようと思っているのだろう。二代目の名を借りなければいけない事態なの かと思う。絶対に認められない。 何も決着していないうちにどうしてかと、年の焦りだろうか。三代目も悲しまれる ことだろう。 二代目家元の取立名取の気持ちが考えられないのだろうか。 毒磨、を名乗られる方は人格的にも相応しい方でなければならず、流派全体の事を考 えないような自分勝手な人では二代目も悲しまれることと思う。 この 1 月の総会の時、皆さん凍りついていた。二代目、三代目も天国で、なげいてお られるであろう。 自分本位の考え。二代目三代目はどう考えられるだろうか。 三代目を無視しすぎている。人間として先人に対しての尊敬の心がないのが残念 襲名とは?意味があるのか?歌舞伎の猿真似であろうか? 思わず、笑ってしまう。 0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . 0 ・ 四 4- 5 . 花柳流名取でも日本舞踊家でもない花柳貴雄氏(花柳寛氏の養子であり、花柳創右氏 の父)が花柳流の運営に関与している疑いがあることについて ・ 間違い。/ナンセンス。/認められない。/言語道断。/避けなければならない。 /納得できない。/あってはならない。 流派の私物化である。/花柳流は個人のものではない。 ・ よく開く話。自分の事業を考えて、ぜひ息子にと思ったのだろう。大阪の会の折に 「四代目と自分たちは考えが違う。」とはっきり言って、五代目の折にはこうした いと思うことが色々あるのだろう。 育子、貴雄母子が花柳流を金儲けの道具に色々はかりごとをめぐらせ、踊りの心な ど全く意に介せず、悪だくみを実行してきたのだ、と思っている 貴雄氏の発言は寛氏やその家族に対しでも影響力が強かった。花柳流の運営に関与 している疑いがあることは納得できる。 ・ 周知の事実のようだ。この方が創右を早く家元にしたいようだ。 このような私利私欲にまみれた人が花柳を汚し、大切な築地の稽古場を奪ったのか と思うと情けなく、悔しく残念でならない。 昔から金銭に執着のある家族と聞いている。流儀を私物化し、現家元が正常な精神 でない状態だと察する。驚きと同時に憤りを覚える。 言語道断。花柳流は、 「花柳会・理事会」と運営主体の「委員会Jが備わっている のだから、年中行事や催事及び名取試験などの取り扱いができないはずだ。寛氏個 人のアドバイザーは自由だが、花柳流は立派な事務所もあり、理事会での決定事項 を広く一般名取に知らしめることをつかさどる役目を負う。それに口をはさむこと は、越権行為で絶対許されない。 ・ ちゃんとした理事会や各役員がいるのに、どうして他人が関与できるのか。しっか り排除すべき。 はじめて知った。皆も存在すら知らされていないのでは。時々四代目の公金使用の うわさを耳にする。 ・ やはり裏で操っている人がいたのですね。欲が絡んでいる。流儀のことを考えて血 筋になるべき人に返してほしい。 ・ 私物化していることは、流儀にとって情けないことで、明白にしてほしい。 関与するなら花柳会のそれなりの役目を持って入るべき。運営に関しては日舞家で ある必要は必ずしもないと思う。ただ今は息子を家元にするための私欲に動かされ ているとしか思えない。 D ・ -5 開 朽F 寛 殿 、 ー ・ ・ − , 降 、 齢 質 平成二十八年五月ム主主日 ︵審議員︶ 柳千代︵前審議員︶ 花柳流名取有志 ト X 花柳毒患幸 会 問 れていたと述べられていますが、三世お家元のご意思に反して花柳貴彦氏に家えを継 承しない理由をご説明ください。 ミ﹂い。 応しくないとの意見を述べる名取も多くいますが、それに対するお考えもご説明くだ 一・花柳創右氏を家元後継者とされている浬由をご説明ください。花柳創方氏は家元に相 JAA 二・寿南海先生、各可一美先生、喬輔先生は三世お家元が花柳忠明、彦氏を家元後継者と考えら いる理由をご説明ください。 ていたにもかかわらず、永だに家元の地位を返上せずに家元を継承させようとされて との認識を述べられていますし、貴殿自身もかつては﹁五年間預かる﹂とおっしゃっ 一寿南海先生、毒一美先生、香輔先生は貴殿の家元としての地位は暫定的なものである お流儀の皆様にもお知らせする予定です。 十三番十一口ず︶に宛ててお送りください。なお、このご質問者の内容はご参考のために 答をお願いいたします。ご回答は有志代表である花柳千代︵泉京都堂島区目白二丁目三 いただきます。いずれも花柳流の将永にとって大変重要な事項ですので、具体的なご回 私どもは花柳流の名取有志ですが、多数の名取を代表して以下のとおりご質問させて イ む 四・﹁花柳寛忠﹂ではなく二世お家元様の名跡である﹁花柳毒患﹂を襲名しようとされて いる理由をご説明ください。また、この点について多︿の名取が強く反対しているこ とをご存知でしょうか。 五・多数の名取が創右氏への家元継承と貴殿が﹁寄港﹂を襲名することに強く反対してお り、それが強行された場合には花柳流が分裂してしまうとの怒念を持っていることを ご存知でしょうか。ご存知であるとすれば、それにもかかわらずこれらを強行しよう としている理由をご説明ください。 六花柳貴彦氏との訴訟の判決を間近に控えたこの時期に創方氏への家元継承の準備を 進めることは時期尚早との意見も多くありますが、家元継承を延期して、名取の方々 の意見や判決の結果も踏まえて再考されるお考えはございませんか。 七一般の名取の意見をお聞きにならず、反対意見を述べる者には除名や役職を失わせる 等の強硬手段で臨むという貴殿の流儀運営方針に多数の名取が不安と不満を持って いますが、それを改められるお考えはございませんか。 人家元後継者を誰にすべきかなどの流儀運営の重要事項に関して一般の名取の意見を お聞きになるお考えはございませんか。 平成 28年 5月 30日 ご連絡 〒1070052 由 東京都港区赤坂四丁目 7番 目 号 陽栄光和ピノレ 5階 光 和 総 合 法 律 事 務 所 花柳寛殿代理人 弁護士錦戸景一先生 〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目 5番 l号 日比谷マリンピノレ 5階日比谷パーク法律事務所 電話 0 3 5 5 3 2 ”8 888 E 必 C0 3 5 5 3 2 8 8 0 0 川上 同 小井 間 拓 前略 1 . 花輪祐氏への家卦陸承及び「花柳害廃J襲名の取り止めと話し合いの場の設定を求めます 花柳寛殿は、 6月 4日に花柳創右氏に対して五世家元を継承させるとともに、自らは「花柳害廃j を 襲名することを予定しているとのことですが、訴訟に言百姓提出された客観的資料からも明らかであると おり、花柳寛殿は才閥横彦に家元を調路させるまでの暫定的な家元として活動を開始したにすぎず、自 らの孫に家元を継承させることは許されるはずがありません。また、「花柳害廃」というお名前は二世家 元限りの止め名であり、お流儀にとっても大事なお名前で、すから、花柳寛殿が名乗ることは許されるも のではありません。多数のお流儀の方々も、花柳創右氏への家元継承及び「花柳害廃」の襲名には強く 反対しており、お流儀の将来に大きな不安を抱いています。 このような状況を踏まえ、花柳貴彦は、花柳寛殿に対して、才師P 流の将来に関する話し合いを行うこ とを求めるとともに、 6月に予定されている花柳創右氏への家元継承及び「花柳害廃j の襲名を取り止 めることを求めます。 2 . 東京地裁の判断により花柳寛殿の家元としての資質が関われる中で家瑚践を強行することは不 当です 平成 28年 5月 25日、東京地方裁判所(岩井伸晃裁判長)は、花柳寛殿が花柳貴彦に行った除名処分 は社会通念上著しく妥当性を欠いており無効であると判断しました。 さらに、同判決は、「被告花柳寛が花柳流における自らの四世家元としての地位の基盤を国め、自らの 孫への五世家元の承継を図るに当たり、三世家元から後継者の候補と目されていた原告青山貴彦を花柳 流及。被告花柳会から排除する意図があったことをうかがわせる」、「自らの四世家元としての地位及び 自らの孫への家元の承継につき異議を唱えることが想定される存在で、あった原告青山貴彦を花柳流から 排除することが才師P 流の内部秩序を維持するために必要であるという意図が介在したものと推認され るJ と述べていますが(向判決 75頁)、これは、花柳寛殿が自らに不都合な存在である花柳貴彦を花柳 流から排除することを主たる目的としてこじつけの理由により除名処分を行ったもので、あるとの当方の 主張を是認したものですD 仮にも花柳流の家元として活動する者が、自らの孫への家元承継という偲人的な思惑のために家元に 認められた名取への処分権限を濫用したとすれば、お流儀の私物化と評価せざるを得ず、家元としての 資質に関わる重大な問題です。 お流儀内外の方々がそれらの重大な事実及び問題を認識し、花柳寛殿の家元としての資質に関して議 論がなされることが必要不可欠であるにもかかわらず、それを待たずに樹如流名取の声に一切耳を傾け ることなく家元継承や「蕎癒j 襲名を強行することはあまりに不当であり、花柳寛殿の家元としての資 質に疑義が呈される前に既成事実を作り上げようとしているものと推測せざるを得ません。 3 . 控訴はお流儀のためになりません 花柳寛殿が報道関係者に送付したコメントには「控訴提起をする予定J とありますが、控訴審におい てさらに審理を継続することになれば、お流儀に更なる混乱をもたらすことは避けられず、お流儀に利 益はありません。実際にお流儀の多くの方々は花柳貴彦に対する除名処分に反対の立場であり、控訴し て花柳貴彦の除名に拘ることは何らお流儀の利益にならないことが明らかです。お流儀のためを考え、 本件に関して控訴しないことを求めます。 草々 -2 回
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