静岡県熱海市(出張)

熱海市
主
催 : 公益財団法人どうぶつ基金
共
催 : 熱海市
協
力 : 熱海市保健所・桃山町自治会・熱海TNRの会
期
間 : 平成27年8月4日(手術日)
1
地域の特徴
【静岡県の現状】
猫
区分
自治体名
引取り数
飼い主から
処分数
所有者不明
返還数
成熟個体 幼齢個体 成熟個体 幼齢個体
静岡県(静岡市を除く)
169
248
224
1,144
返還数
のうち
幼齢個体
0
静岡県(静岡市を除く)では平成25年度
譲渡数
殺処分数
のうち
殺処分数
のうち
幼齢個体
幼齢個体
譲渡数
0
233
229
1,552
1,163
殺処分数の割合(静岡県)
1年間で1,163匹の猫を殺処分を行っている。
成猫
25%
殺処分数のうち、離乳前の幼齢個体が75%
を占めている。したがって、不妊手術によって
75%の殺処分を予防することが可能な地域である。
幼齢個体
75%
成猫
幼齢個体
【TNR該当地域の状況】
熱海市桃山町の住宅街には、飼い主のいない猫が確認できる範囲で40
匹程度存在しており、糞尿やそれに伴う臭い、鳴き声等が問題となってい
る。(申請書より抜粋)。
2
申請事業の背景・必要性及び目的
現在、熱海市や保健所には、飼い主のいない猫による糞尿やそれに伴う
臭い、鳴き声による苦情が多く寄せられている。
熱海市では、飼い主のいない猫に関する相談や苦情を受けた場合、給餌者
に対し、まず飼い猫として面倒をみるよう指導している。もし飼い猫として飼う
ことが出来ないのならば、適正な給餌(ばら撒きはせず、適量を与え、片付
ける等)やトイレ設置とともに、不妊去勢手術を実施すること、近隣の方に説
明し理解を得ること、可能ならば、地域猫として面倒を見るようお願いしてい
る。また状況によっては、地域住民や町内会に対し、飼い主のいない猫の対
策として、地域猫やTNR活動の説明を行っている。
今回の事業実施予定場所については、飼い主のいない猫が40匹程度確認
されており、このままの状態では、個体数の増加、苦情の増加も懸念され
る。
しかし、現在熱海市には、個人を対象とした猫の不妊去勢手術助成制度が
なく、費用は全て個人の負担となるため、不妊去勢手術が実施されることは
少ない。そこで、さくらねこ不妊手術制度を利用することにより、給餌者やボ
ランティアの金銭的負担を軽減し、熱海市内の飼い主のいない猫対策とし
て、地域猫を推進していきたいと考えている。
そのために、地域猫に関心がある桃山町(自治会:桃山町内会)にて、さく
らねこ不妊去勢手術制度を利用しTNRを行い、市内全体に活動を拡げてい
きたい。(申請書より抜粋)
熱海市申請を受け「さくらねこ一斉TNR無料不妊手術」を熱海市桃山町にて
実施することとなった。
3
手術会場及び猫保管場
手術会場:熱海東部防災コミュニティセンター
猫の保管:JR車庫・熱海保健所
手術会場の様子
捕獲器及びケージ使用台数
捕 獲 器
捕獲器所有者
熱海TNRの会
合計
使用台数
23
23
ケージ
ケージ所有者
熱海TNRの会
合計
使用台数
16
23
4
さくらねこ一斉TNR実施日程
8月4日(火)
8:45
朝礼
9:00
手術開始
12:00
昼休憩
13:15
手術再開
14:30
手術終了
16:00
撤収完了・終礼
協働人員数
日にち
どうぶつ基金
熱海市
熱海市保健所
熱海TNRの会
合計
8月4日
スタッフ3名
獣医師4名
2名
2名
8名
19名
協働体制
公益財団法人どうぶつ基金
熱海市
熱海市健康福祉センター(保健所)
熱海TNRの会
桃山町自治会
5
手術集計
TNR数
8月4日
オス
メス
耳カットのみ
計
17
21
1
39
全頭に実施
ノミダニ駆除(レボリューション)、ワクチン、点眼、補液50cc
オスメス割合
毛色統計
茶トラ
キジトラ
さび
茶白
キジ白
三毛猫
白
黒
白黒
グレー
白灰
サバトラ
白サバ
その他
0
6
0
1
5
1
1
17
7
0
0
1
0
0
オス
メス
耳カットのみ
耳カットのみ
2%
オス
44%
メス
54%
6
執刀医
山口武雄獣医師(どうぶつ基金顧問 )
青島獣医師(ボランティア参加)
(ダイゴペットクリニック院長 )
日下部獣医師
井村獣医師(ボランティア参加)
7
手術会場の様子
1.朝礼
手術開始前に、毎朝朝礼を行います。
2.手術準備
管理タグがついた猫を手術会場に搬入
し、安定剤、麻酔、抗生剤、ワクチンを
注射していきます。
山口獣医師のアシスタントは、熱海市
職員さんが担当してくださいました。
3.耳カット毛刈り・ノミ駆除
手術する前に、毛刈りをします。
ここで、みみ先カット(さくら耳)と
ノミ駆除(レボリューション)もします。
レボリューションは、ノミ、ダニ、回虫
駆除の効果があります。
昨年度まで熱海市役所で勤務されて
いた獣医さんがボランティア参加し
毛刈りを担当してくださいました。
8
手術会場の様子
4.ワクチン・抗生剤
全頭にワクチンと抗生剤を打ちます。
熱海市保健所の獣医さんがワクチン
作りを担当してくださいました。
5.不妊去勢手術
不妊去勢手術をします。
6.術後ケア
手術が終わった猫には、補液、目薬
耳掃除、手術跡を消毒して綺麗にし
ます。
9
手術会場の様子
7.手術器具洗い
1頭の手術が終わるごとに器具を丁寧
に洗います。
洗ったあとは、消毒液につけて器具を
消毒します。
8.安静
手術が終わった猫はケージに戻り
麻酔から覚めるまで安静にします。
9.リターン
翌日、麻酔が完全に覚めてから
捕獲された場所にリターンされます。
10
広報の効果実感
今回の手術が報道を通じて市民に知れ渡ることにより、飼い主
のいない猫に関する問い合わせが増え、飼い主のいない猫に対
して自治会や地域の方がさくらねこに関する理解を深めることと
なった。
熱海市からの事業成果報告書より抜粋
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獣医師2名がボランティア参加
今回の出張手術に、愛知県からダイゴペットクリニック院長の
青島先生(左)、石川県から井村先生(右)がボランティア参加し
てくださいました。先生方のボランティア参加により、当初の予定
よりスムーズに全頭の不妊手術を終えることができました。
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メディア掲載(伊豆毎日新聞)
13
メディア掲載(熱海新聞)
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熱海市
主
催 : 公益財団法人どうぶつ基金
共
催 : 熱海市
協
力 : 熱海市保健所・桃山町自治会・熱海TNRの会
期
間 : 平成27年8月4日(手術日)
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