国内学協会のオープンサイエンス対応状況調査報告 ~ポリシー策定の現状と課

国内学協会のオープンサイエンス
対応状況調査報告
~ポリシー策定の現状と課題~
平 成 2 8 年5月2 6日 学 術 情 報 基 盤オープン フォーラム2016
「 オ ープン サイエンス推進 と 大学図 書館〜 機関リポ ジ トリ推 進委
員 会 の 取 組 み〜」
機関リポジトリ推進委員会
課 題 領 域 : オ ー プ ン サ イ エ ン ス S C PJ 班
東京大学附属図書館 松本侑子
m a t s u m o to .y u ko @ m a i l . u - to k yo . a c . j p
はじめに
国内学協会のオープンサイエンス対応
状況調査(報告)
◦機関リポジトリ推進委員会Webサイトにて
近日公開予定
◦https://ir-suishin.repo.nii.ac.jp/
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学術情報基盤オープンフォーラム2016 「オープンサイエンス推進と大学図書館〜機関リ
ポジトリ推進委員会の取組み〜」
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Agenda
◦調査の概要
◦オープンサイエンス対応の現状
◦まとめと今後の展望
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学術情報基盤オープンフォーラム2016 「オープンサイエンス推進と大学図書館〜機関リ
ポジトリ推進委員会の取組み〜」
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Agenda
◦調査の概要
◦オープンサイエンス対応の現状
◦まとめと今後の展望
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学術情報基盤オープンフォーラム2016 「オープンサイエンス推進と大学図書館〜機関リ
ポジトリ推進委員会の取組み〜」
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実施の背景
我が国におけるオープンサイエンス推進のあり方に
ついて : サイエンスの新たな飛躍の時代の幕開け
• 内閣府国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討
会(平成27年3月30日)
学術情報のオープン化の推進について(中間まと
め)
• 文科省学術情報委員会(平成27年9月)
• 学術情報のオープン化について(審議まとめ)(平成28年2月)
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実施の背景
学術情報の流通
大学図
書館
研究者
学協会・出
版社
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支援策の
検討
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実施概要
実施期間:
◦平成28年1月25日~平成28年3月11日
実施方法:
◦メールまたは郵送により依頼文書を送付
◦Webフォームを用いて回答を収集
配布数:2289件
回答数:531件 (回答率:23.2%)
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回答者
理学・
工学系
98
19%
人文・社会
科学系
192
37%
生命科学系
233
45%
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言語・文学
哲学
心理学・教育学
社会学
史学
地域研究
法学
政治学
経済学
経営学
基礎生物学
統合生物学
農学
食料科学
基礎医学
臨床医学
健康・生活科学
歯学
薬学
環境学
数理科学
物理学
地球惑星科学
情報学
化学
総合工学
機械工学
電気電子工学
土木工学・建築学
材料工学
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Agenda
◦調査の概要
◦オープンサイエンス対応の現状
◦まとめと今後の展望
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内閣府等オープンサイエ
ンス推進方針*の認知度
36
7%
219
41%
276
52%
(1) はい
(2) いいえ
無回答
*以下2点を挙げた。
• 内閣府国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会「我が国におけるオープンサイエンス推進の
あり方について~サイエンスの新たな飛躍の時代の幕開け~」
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/index.html
• 文科省学術情報委員会「学術情報のオープン化の推進について(中間まとめ)」
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/10/06/1362565_1.pdf
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オープンサイエンス方針
への対応
(6) その他(具体的に)
44
(5) 論文・研究データのオープンアクセスについて検討
する予定はない(→次のページへ)
97
(4) 研究データのオープンアクセスについて方針を検討
中あるいは今後検討する予定がある(→質問14へ)
87
(3) 研究データのオープンアクセスについて方針を作成
した(→質問6へ)
7
「方針を作成した」162件
※重複除去
(2) 論文のオープンアクセスについて方針を検討中ある
いは今後検討する予定がある(→質問14へ)
152
(1) 論文のオープンアクセスについて方針を作成した(→
質問6へ)
161
0
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20
40
60
80 100 120 140 160 180
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オープンアクセス方針掲
載場所
(4) その他(具体的に)
32
(3) 学協会著作権ポリシーデータベー
ス(SCPJ)
39
(2) 学協会ホームページ等Webサイト
99
(1) ジャーナル(冊子体)掲載の投稿
規定
66
0
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20
40
60
80
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100
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オープンアクセス実現手
段
(4) その他(具体的に)
57
(3) 機関リポジトリ
41
(2) J-Stage Lite
87
(1) 自機関独自構築サイトで無償公開(学
協会Webページを含む)
49
0
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40
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オープンアクセス化にか
かる年間コスト
42
8%
29
6%
20
4%
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(2) 1円以上5万円未満
(3) 5万円以上10万円未満
39
7%
360
68%
(1) 0円
7
1%
(4) 10万円以上50万円未満
18
3%
(5) 50万円以上100万円未満
16
3%
(7) 500万円以上
(6) 100万円以上500万円未満
無回答
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オープンアクセス化の主
な財源
(1) 学協会費
129
24%
365
69%
(2) 公的研究資金(競争的資金
及び公募型の研究資金)
8
1%
10
19 2%
4%
(3) 投稿料(オープンアクセス誌
へ論文を掲載するためのAPCを
含む)
(5) その他 (具体的に)
無回答
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オープンアクセスのメリッ
ト
(6) その他(具体的に)
27
(5) 追試のしやすさの向上
10
(4) 共同研究の活性化
22
(3) 研究の外部資金の獲得しやすさの
向上
2
(2) 講演や原稿依頼の増加
9
(1) 研究成果の可視性の向上
154
0
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60
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オープンアクセスのデメ
リット
(4) その他(具体的に)
53
(3) 繊細な情報を入れにくくなった(著作権、
肖像権、個人情報等への配慮の増加)
19
(2) 研究成果の盗用、剽窃が行われる懸念
が増えた
15
(1) 編集・公開の負荷が増えた
87
0
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10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
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Agenda
◦調査の概要
◦オープンサイエンス対応の現状
◦まとめと今後の展望
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まとめと今後の展望
◦オープンサイエンス方針の認知度は50%
以上
◦論文・研究データのオープン化方針策定
も進みつつある
(自由記述から)
◦オープンアクセス化することによる収益減
の懸念
◦対応するための人員・予算不足
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ポジトリ推進委員会の取組み〜」
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まとめと今後の展望
一層のオープンアクセス・オープンサイ
エンス推進のために
◦オープンアクセス・オープンサイエンスの
基本理念、利点・問題点
◦学協会の規模や性格を考慮した持続可能
な経営モデル
◦利用可能なツール
情報提供
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ポジトリ推進委員会の取組み〜」
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まとめと今後の展望
今回の調査に含められなかったこと
◦エンバーゴの期間や設ける理由
◦ポリシーの詳細
◦オープンアクセス論文の公開連携先
オープンアクセス実現方法の詳細
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