愛知芸術文化センター無線 LAN 整備業務基本仕様書 1 業務概要 「別紙1 無線 LAN サービス提供予定場所」に示す場所で無線 LAN サービスを提供できるよ うアクセスポイント(以下 AP という。)を設置し、2種類の無線 LAN 環境を整備する。 2 契約期間及び工事期間 (1) 契約期間 契約締結日から平成29年3月31日 (2) 工事期間 契約締結日から平成28年8月1日 3 業務の基本仕様 (1) 一般来館者用無料公衆無線 LAN 環境の整備(AP タイプ1) 来館者が安全かつ簡単に利用開始できる認証を備えた無料公衆無線 LAN 環境を整備する。 ア 認証システム (ア) 認証システムの構築等にあたっては、安全かつ簡易な手続きで利用できるものにす ること。また、近隣施設の公衆無線 LAN サービスとの連携などに配慮すること。既存 の認証システムを採用する場合は全国や愛知県におけるスポット数やサービス展開 規模、認知度等も考慮すること。 (イ) 認証画面及び利用規約は日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字)、中国語(繁体 字)及びポルトガル語の6か国語に対応すること。 (ウ) 他にインターネット接続手段を持たない訪日外国人等のため、手続きにかかる最初 の数分間は認証以前にもインターネット接続を可能とすること。 (エ) 認証は本人性を確認できる次のいずれかの認証方法とすること。 a 「SMS(ショートメッセージ) 」又は「電話番号を利用した認証方式」 b SNS アカウントを利用した認証方法 c 利用していることの確認を含めたメール認証方法 d 上記認証方法と同等以上の本人確認性を有するアプリ等 イ セキュリティ (ア) 個人情報の保護 取得した個人情報及び通信履歴等は、個人情報保護法、電気通信事業における個 人情報保護に関するガイドライン、その他法令に基づき、適切に取り扱うこと。 (イ) 利用者の被害防止 a 可能な限り、無線区間の暗号化を行うこと。 b 利用条件などセキュリティに関する告知文を接続時に画面表示すること。 c 「ネットワーク分離機能」や「プライバシーセパレータ機能」等の設定を適切に 行うこと。 (ウ) フィルタリングの実施 a 1回の利用時間は最大 30 分以内に制限できること。 b 大量データのダウンロード、アップロードの制限ができること。 c 公序良俗に反するコンテンツのフィルタリングの実施ができること。 ウ アクセスポイントの仕様及び設置場所 (ア) 同時に 100 台以上が接続できるアクセスポイントを設置すること。 (イ) 設置する場所の景観を損なわないように注意し、壁や天井に設置する場合は、受注 者で取付機器等を用意し、設置すること。 エ 周知広報 (ア) 接続した端末に最初に表示させるページに発注者が指定するウェブサイトを設定 できること。 (イ) 複数の SSID のうち一波は SSID「Aichi_Free_Wi-Fi」を設定し、愛知県の観光サイ ト「Aichi Now」を最初に表示させること。 (ウ) 公衆無線 LAN スポット周辺には、SSID を明記したシンボルマーク等を掲出し、視 認性を高めること。 (エ) 愛知県の「Aichi Free Wi-Fi」ポータルサイトへの登録及び観光庁の「無料公衆無 線 LAN スポット(Japan.Free Wi-Fi)シンボルマーク」の使用申請を行うこと。 (オ) 無線 LAN の利用方法を記載したチラシを作成すること。日本語と英語の2か国語に 対応すること。 オ 効果検証 (ア) 日別、アクセスポイント別、ユーザーの利用言語別のアクセスログ等利用状況が確 認できること。 (イ) その他の効果検証方法があれば、具体的に提案すること。 カ 災害時及び問い合わせ対応 (ア) 災害時には、認証手続きの簡略化を行い、接続時間の制限緩和や利用者が迅速かつ 簡易に利用できるようにすること。 (イ) 利用者からの問い合わせは受託者で窓口を設置するなど対応すること。具体的な内 容について提案すること。 (2) ホール利用者(主催者)用無線 LAN 環境の整備(AP タイプ2) ホール利用者(主催者)が利用する無線 LAN 環境を整備する。 ア 暗号化方式は WPA2-Personal とすること。 イ SSID 及び暗号化キーについては発注者と協議の上決定すること。 ウ IP アドレスは DHCP で取得すること。 (3) 無線 LAN 環境整備に関する共通事項 ア センター内ネットワーク配線及び機器設置 (ア) ルーター、メディアコンバーター、スイッチ等を新規に設置し、既存の館内ネット ワークから独立したネットワークを構築すること。 (イ) 一般来館者用公衆無線 LAN ネットワークとホール利用者用公衆無線 LAN ネットワー クはアクセスポイントの共用を行わないこと。また、VLAN や VPN 等で論理的に分割 されていること。 (ウ) LAN ケーブルは CAT5e 以上とし、色などで他のネットワークと識別できるようにす ること。 (エ) LAN ケーブルでの配線が難しい場合は光ファイバーケーブルで配線するなど、適切 に配線すること。 (オ) 機器配置に要するボックス、盤、木板などは受注者が用意すること。 (カ) 電源が不足する場合は、発注者と協議の上、EPS 内の分電盤等から電源を分岐させ 取得すること。なお、電源工事にかかる費用は受注者が負担すること。 (キ) 無線 LAN 環境整備時には、センターの業務への影響を最低限に抑えられるよう発注 者とスケジュール調整を行い、期日までに業務を完了すること。必要に応じ、関連業 者との調整を行うこと。 イ インターネット接続回線 1Gbps ベストエフォート以上のインターネット接続回線を別途発注者が用意する予定 であるが、特定の回線を契約する必要がある場合は提案書に明記すること。 ウ その他留意事項 (ア) 大ホール、コンサートホール、小ホールに電波が入らないよう配慮すること。 (イ) センターで利用しているワイヤレスマイク等の無線機器に影響が出ないようにす ること。 (ウ) アクセスポイントは IEEE802.11a/b/g/n 規格かつ周波数 2.4GHz、5GHz の両方に同 時に対応できるものを選定すること。 (エ) アプリケーションサーバ、ログサーバ、認証サーバ等のサーバ環境等、認証システ ムに必要な機器は請負者で用意し、管理すること。 (オ) 参考にネットワーク構成案を「別紙2 全体構成案」に示す。機器の構成等を考慮 し、最も効率的と思われる案で提案すること。 (カ) 愛知芸術文化センター内での工事実施にあたり、工事場所によっては休館日等限ら れた日しか実施できない場合があるため、余裕を持った工事スケジュールを提案する こと。休館日については愛知芸術文化センターウェブサイト等を参照すること。 (参考:http://www.aac.pref.aichi.jp/guide/index.html) (4) 保守 ア ルーターは5日半日5年オンサイト保守以上の保証を備えること。 イ スイッチ、メディアコンバーター及びアクセスポイントはライフタイム保証かつ先出 しセンドバック保守以上の保証を備えること。 ウ その他故障時における対応の内容や所要時間等について具体的に提案すること。 4 成果物 下表のとおり、定められた期限までに提出すること。 成 1 果 物 媒 体 部 数 紙 2部 平成 28 年 8 月 1 日 CD-R 等 一式 平成 28 年 8 月 1 日 紙等 必要数 平成 28 年 8 月 1 日 一般来館者用無料公衆無線 LAN につい ステッカ 必要数 平成 28 年 8 月 1 日 て、無料公衆無線 LAN 利用可能エリアで ー等 必要数 平成 29 年 3 月 31 日 ネットワーク構成図及び機器等の敷設、 提出期限 設置場所を図面に記入した資料 2 (1)の資料の電子データ 3 無線 LAN の利用方法について記載された チラシ等 4 あることを示すことができるステッカー 等 5 その他必要と認められるもの
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