平河町C.P.A.ニュース 6月号

平河町C.
平河町C.P.Aニュース
(マネジメント倶楽部
(マネジメント倶楽部6月号ダイジェスト)
2016年
2016年5月25日発行
25日発行
㈱平河町総合研究所ホームページ
地域再生法の改正と企業版ふるさと納税((p.2)
【1】 地域再生法の改正と企業版ふるさと納税
平成 28 年度の税制改正で、「地域創生応援税制」、
いわゆる企業版ふるさと納税が創設され、地域再生法
大臣の認定を受けた地方公共団体が作成した地域再生
計画に係り、その計画に記載された「まち・ひと・し
ごと創生寄附活用事業」に関連する寄附金を、青色申
告書を提出する法人が支出した場合に、下記の税制優
遇措置を受けることができることとなりました。
①法人事業税から寄附金額の 10%を控除
(法人事業税額
の 20%が上限、平成 29 年度以降は 15%が上限)
②法人住民税額から寄附金額の 20%を控除
(道府県民税
法人税割額および市町村民税法人税割額の 20%が上限)
③法人住民税額から控除しきれなかった分については
法人税から控除(寄附金額の 10%が限度、法人税額の
http://www.hihttp://www.hi-souken.org
5%が上限)
【2】 マイナンバーの記載を要する税務関係書類の見
直し(
直し(p.3)
.3)
の一部を改正する法律の公布の日(平成 28 年 4 月 20
日)から、平成 32 年 3 月 31 日までの間に、内閣総理
NO.
NO..277
平成 28 年度の税制改正では、申告書および調書等を
除く税務関係書類のうち、申告等の主たる手続を併せ
て提出することが想定される等の一定の書類について、
納税者の負担を緩和するため、マイナンバーの記載を
不要とする見直しが行われました。
・平成 28 年 4 月 1 日以後提出分から:(例)非課税貯
蓄申込書、財産形成非課税住宅貯蓄申込書、非課税口
座廃止届出書
・平成 29 年 1 月 1 日以後提出分から:(例)所得税の
青色申告承認申請書、所得税の棚卸資産の評価方法の
届出書、消費税簡易課税制度選択届出書、相続税延納・
物納申請書、納税の猶予申請書
【3】 平成 28 年度税制改正解説 第 4 回:個人所得課税 (p.1414-15)
15)
1.空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例の創設
【概要】相続時から 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までに、被相続人の居住の用に供していた家屋を相続
した相続人が、当該家屋(耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り、その敷地を含みます。)又は除却
後の土地を譲渡した場合には、当該家屋又は除却後の土地の譲渡益から 3,000 万円を控除することができます。
【適用要件】①相続した家屋は、昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築された家屋(マンション等を除きます。)であって
相続発生時に、被相続人以外に居住者がいなかったこと。②譲渡をした家屋又は土地は、相続時から譲渡時点まで、
居住、貸付け、事業の用に供されていたことがないこと。③譲渡価額が 1 億円を超えないこと。
【適用期限】平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までの間の譲渡について適用。
2.住宅の多世帯同居改修工事等に係る特例の創設
【概要】自己の有する家屋に多世帯同居改修工事を行った場合において、平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 6 月 30
日までの間に、その者の居住の用に供したときは、次の①又は②の特例を適用することができます。
①多世帯同居改修工事を含む増改築工事に係る住宅借入金等(償還期間 5 年以上)の年末残高 1,000 万円以下の部分
について、一定割合を乗じた金額を 5 年間の各年において所得税額から控除
②多世帯同居改修工事の標準的な費用の額の 10%相当額をその年分の所得税額から控除
【対象工事】キッチン、浴室、トイレ、玄関
【対象工事要件】①上記【対象工事】のいずれかを増設すること。②改修後、上記【対象工事】のいずれか 2 つ以上
が複数になること。③対象工事の費用が 50 万円超であること。
3.自主服薬推進のためのスイッチ OTC 薬控除(医療費控除の特例)の創設
《今号は、成田 美和子が担当いたしました》