平成28年5月23日 格付けの取得について 埼玉縣信用金庫(本店:熊谷市 理事長:橋本 義昭)は、平成28年5月23日付で、 株式会社日本格付研究所(JCR)より昨年度同様に上位ランクに位置付けられる「A-」 (シングルAマイナス)の格付けを取得いたしました。 記 1.格付機関 株式会社日本格付研究所(JCR) 2.格付対象 『長期発行体格付』 長期発行体格付とは、債務者(発行体)の債務全体を包括的に捉え、その債務履行能 力を評価したものです。 3.格付の据置 『A-』 (シングルAマイナス) ※ JCRの長期発行体格付は、 「AAA」 、 「AA」 、 「A」、 「BBB」 、 「BB」 、 「B」、 「CCC」 、 「CC」 、 「C」 、 「LD」、 「D」の11等級に区分され、 「A」は上から3番目となります。 「A」の意味は「債 務履行の確実性は高い」とされています。また、「AA」から「B」までの格付記号には同一等級内 での相対的な位置を示す符号として、プラス(+)もしくはマイナス(-)の符号による区分があり ます。 4.取得日 平成28年5月23日(月) 5.格付事由 (1)埼玉県熊谷市に本店を置く資金量約 2.5 兆円の信用金庫。埼玉県は東京への通勤・ 通学の利便性や活発な産業活動などを背景に預貸金の市場規模は大きく、かつ拡大 基調にある。その中で、当金庫は預貸ともに 7%前後のシェアを確保し、貸出シェ アでは県内 3 位と一定のプレゼンスを有している。地元での強固な事業基盤や良質 な貸出資産などが格付を支えている一方、収益性の改善が課題である。 - 1 - (2)収益性は、貸出金利回りの低下を主因に悪化傾向にある。ROA(コア業務純益ベース) は業界平均を下回って推移しており、16/3 期も 0.2%程度とみられるなど依然として 低い水準にある。16/3 期は貸出残高増加効果や預金保険料などの経費減少により、コ ア業務純益(投資信託解約益を除く)は小幅減益にとどまった模様だが、17/3 期以降 は日銀のマイナス金利政策の影響により資金運用利回りが低下するとみられ、一段の 減益が見込まれる。一方、与信費用は 16/3 期に将来の信用リスクを一定程度織り込ん だ結果増加したものの、落ち着いた水準にとどまったとみられる。 (3)金融再生法開示債権比率は 15 年 9 月末で 2.09%(部分直接償却は未実施)と、信金 平均を大幅に下回り、地銀平均と同程度の水準にある。与信の小口分散が図られてい ることに加え、保守的な引当がなされていることから、今後も与信費用はコア業務純 益で十分に吸収可能な範囲内に収まると、JCR ではみている。 (4)有価証券運用では、金利リスクを抑制する運営を続けてきており、金利リスク量は資 本対比でみて過大な水準にはない。しかし、今後は海外金利リスク、クレジットリス クをテイクすることで収益確保を企図している。そのため、債券残高は圧縮する一方、 リスク資産を拡大していく方針である。投資信託残高の増加に伴い価格変動リスクが 増大し、資本対比でみてもやや大きくなっており、今後、市場リスクを適切にコント ロールしていけるか見守っていく。 (5)コア資本比率は徐々に低下しているが、15 年 9 月末は 9.42%(単体)と、A レンジの 地域金融機関としては相応の比率を維持している。しかし、今後も貸出残高の増加に 伴いリスクアセットの増加が見込まれる一方、利益水準の低下により内部蓄積ペース が鈍化する可能性があり、コア資本比率の動向を注視していく。 以上 本件のお問い合わせ 電話 048-526-1111 経営企画部 - 2 - 小丸
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