標準報酬の月額が見直されます

標準報酬の月額が見直されます
昇給、昇格や給与改定などによって固定的給与の額に変動が生じると、その変動月以後3か月の報酬総額の平均額を
基に随時改定の判断を行うことを『共済だより』3月号でお知らせいたしましたが、昨年 10 月の標準報酬の月額の決
定以後、本年5月までに行われた随時改定等により算定された標準報酬の月額は、本年8月まで適用されます。
このため、本年9月以降の標準報酬の月額を決定する必要があることから、4月から6月の報酬総額の平均額を基礎
として標準報酬の月額の決定を行いますが、この決定を定時決定といいます。
定時決定は、固定的給与の変動の有無に関わらず、本年7月から9月までの間に随時改定等の標準報酬の月額の改定
が行われない全ての組合員に対して行われ、決定された標準報酬の月額は、原則として来年の8月まで適用されます。
また、新たに組合員となった場合は、1月1日から5月 31 日までであれば、原則としてその年の8月まで、6月1
日から 12 月 31 日までであれば、原則として翌年の8月まで、
資格取得時に決定された標準報酬の月額が適用されます。
この場合も、随時改定等により標準報酬の月額の改定が行われる場合は、その改定が行われる月の前月まで、資格取得
時に決定された標準報酬の月額が適用されます。
◆定時決定と随時改定等の関係
従前の標準
報酬の月額
4 月の
報酬総額
5 月の
報酬総額
6 月の
報酬総額
平均額を
4 月~ 6 月の
等級表に
平均額
あてはめた額
①
随時改定
の判断
①の適用
年月
該当
随時改定により
7 月から適用
Aさん
386,489 円 400,054 円 370,326 円 385,623 円
22 等級
380 千円
Bさん
352,145 円 360,784 円 349,845 円 354,258 円
21 等級
360 千円
2等級差が
定時決定により
な い た め
9 月から適用
非該当
319,874 円 296,135 円 300,452 円 305,487 円
18 等級
300 千円
固定的給与の
変動方向(増 定時決定により
加)と異なる
9 月から適用
ため非該当
Cさん
20 等級
340 千円
※ 4 月に固定的給与の増加があったものとします。
傷病等により休職したときに給付される
休業給付の支給方法が変更になりました!
傷病等により勤務を休んだ場合には、支給要件に該当すれば休業給付の対象となりますが、平成 27 年 10 月1日か
ら標準報酬制が導入されたことに伴い、それまで給料月額により計算していたものが、標準報酬月額により給付金の計
算を行うこととなりました。
また、変更前の傷病手当金については、給料が無給となった場合に給付金が発生していましたが、平成 27 年 10 月
1日からは実際に支給された報酬(給料、扶養手当、通勤手当、住居手当等)の日額と標準報酬月額により計算した傷
病手当金の日額を比較し、傷病手当金が上回っている場合には、その差額を支給することとなります。
支給期間は、上記差額が発生した日から起算して1年6か月間となります。(一度給付が発生した場合には、数日間
の給付しかない場合でも、終了日は給付が発生した日から1年6か月間となります。
)
詳細は当組合ホームページの「短期給付(休業給付)
」をご覧ください。
2016 / 5 共済だより 3