電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備

「電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令」及び
「電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」の概要
平成 28 年2月
総
務
省
1 概要
(1) 電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令
昨年5月に成立した、電気通信事業法等の一部を改正する法律(平成 27 年法律第 26 号。以下「改正法」
という。)の施行に伴い、関係政令について所要の規定の整備を行うものである。
ア 電気通信事業法施行令(昭和 60 年政令第 75 号)関係
(第1条)
・登録の更新制に係る特定関係法人(グループ会社)の範囲に関連会社等も含めること。
・登録の更新を受けようとする者が国に納める手数料を定めること。
・電気通信役務の契約内容を電磁的方法により提供する際は、あらかじめ利用者に対し電磁的方法
の種類及び内容を示し、承諾を得ることとすること。
・その他、条項ずれ等の規定の整備を行うこと。
イ 放送法施行令(昭和 25 年政令第 163 号)関係
(第2条)
・有料放送の役務の契約内容を電磁的方法により提供する際は、あらかじめ利用者に対し電磁的方
法の種類及び内容を示し、承諾を得ることとすること。
・受信保護規律違反に対する是正措置命令等の名宛て人に対し、資料の提出を求めることができるよ
うにすること。
・その他、条項ずれ等の規定の整備を行うこと。
ウ 消費者契約法施行令(平成 19 年政令第 107 号)関係
(第6条)
電気通信事業法(昭和 59 年法律第 86 号)及び放送法(昭和 25 年法律第 132 号)を、消費者契約法
(平成 12 年法律第 61 号)に定める適格消費者団体としての認定に係る欠格事由の対象法律に追加す
ること。
エ その他関係政令の整備
(第3条~第5条、附則第2項)
ア~ウに掲げる政令の他、電波法関係手数料令(昭和 33 年政令第 307 号)等、関係政令の規定を整
備すること。
(2) 電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令
改正法の施行期日を平成 28 年5月 21 日とするものである。
2 今後の予定
閣議:平成 28 年1月 29 日(金)
公布:平成 28 年2月3日(水)
施行:電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行期日(平成 28 年5月 21 日予定)
電気通信事業法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令
新旧対照条文
○ 電 気通 信事 業 法施 行令( 昭 和六 十年 政 令第 七十五 号 )( 抄)
( 傍 線部 分は 改 正部 分)
改
正
案
( 特 殊の 関係 )
第一条
電気通信事業法(以下「法」という。)第十二条の二第四項
第 一 号ニ の政 令 で定 める特 殊 の関 係は 、 次に 掲げる 関 係と する 。
一
当該法人が当該電気通信事業者たる法人の関連会社等であるこ
と。
二
当該電気通信事業者たる法人が当該法人(当該電気通信事業者
たる法人との間に前号に掲げる関係がある法人を除く。)の関連
会 社 等で ある こ と。
三
当該法人が当該電気通信事業者たる法人を子会社等(会社法(
平成十七年法律第八十六号)第二条第三号の二に規定する子会社
等をいう。次項において同じ。)とする法人の関連会社等(当該
電気通信事業者たる法人との間に前二号に掲げる関係がある法人
を 除 く。 )で あ るこ と。
2
前項の「関連会社等」とは、会社等(会社、組合その他これらに
準ずる事業体(外国におけるこれらに相当するものを含む。)をい
う。以下この項において同じ。)(当該会社等の子会社等を含む。
)が出資、取締役その他これに準ずる役職への当該会社等の役員若
しくは使用人である者若しくはこれらであつた者の就任、融資、債
現
行
務の保証若しくは担保の提供、技術の提供又は営業上若しくは事業
上の取引等を通じて、財務及び営業又は事業の方針の決定に対して
重要な影響を与えることができる他の会社等(子会社等を除く。)
と し て総 務省 令 で定 めるも の をい う。
(情報通信の技術を利用した提供)
第二条
電気通信事業者は、法第二十六条の二第二項の規定により同項に
規定する事項を提供しようとするときは、総務省令で定めるところによ
り、あらかじめ、利用者(同条第一項に規定する利用者をいう。次項に
おいて同じ。)に対し、その用いる同条第二項に規定する方法(以下こ
の条において「電磁的方法」という。)の種類及び内容を示し、書面又
は電磁的方法による承諾を得なければならない。
2
前項の規定による承諾を得た電気通信事業者は、当該利用者から書面
又は電磁的方法により電磁的方法による提供を受けない旨の申出があつ
たときは、当該利用者に対し、法第二十六条の二第二項に規定する事項
の提供を電磁的方法によつてしてはならない。ただし、当該利用者が再
び前項の規定による承諾をした場合は、この限りでない。