平成28年度 行政改革推進に係る取組方針 平成28年5月24日 筑西市行政改革推進本部 1 筑西市の行政改革 本市においては、平成19年3月に策定した筑西市行政改革大綱に基づき、収納対策強化 による歳入確保や徹底した経費の削減に取り組み、主に量の改革と言われる財政構造健全化 などにおいて成果を挙げてきました。更に、平成22年3月には第2次筑西市行政改革大綱 を策定し、『量から質の行革への転換』を図りつつ、市民サービスの向上や、市民協働の推 進、持続可能な行政経営システムの確立などに取り組んできました。そして、平成27年3 月には「第3次筑西市行政改革大綱」を策定し、『将来を見据えた行政経営』を基本方針に 掲げ、新たな行政改革の第一歩をスタートしました。 今年度は、第3次筑西市行政改革大綱の2年目となることから、大綱及び同アクションプ ランに掲げる改革プログラム(=行動計画)の着実な推進を目指して、更なる行政改革に取 り組んでまいります。 2 行政改革の目標 第3次行政改革大綱では、次の4つの改革を柱として位置付け、それぞれの改革目標を達 成するため、市民の目線を意識した改革に取り組みます。 ⑴ サービス改革 地方自治法が定める「住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を 挙げるようにしなければならない」という基本原則に基づき、市民が満足する行政サービ スの提供を目指します。 ⑵ 職員改革 職員の一層の意識改革に努めるとともに、市民感覚と経営感覚のバランスをもった職員 の育成や、市民ニーズに迅速かつ的確に対応できる組織・機構の見直しを継続的に行いま す。また、職員の適正配置、資質向上など適切な人事管理に努め、市民から信頼される職 員づくりを目指します。 -1- ⑶ 財産改革 公共施設や公有地、インフラなどの公有財産のあり方について、将来を見据えた有効活 用策の検討を行い、その方向性を明確にすることにより、市民が納得する効率的な財産活 用を図ります。 ⑷ 財政改革 限られた財源の効率的・効果的な活用を図るとともに、あらゆる英知を結集し、市民の 視点に立った財源配分に努め、市民が安心できる計画的な財政運営を推進します。 3 具体的な取組内容 ⑴ 行政改革推進本部の運営 社会経済情勢の変化に対応した簡素で効率的な行財政運営の確立に向けて、行財政改革 を積極的に推進するため、行政改革推進本部を運営します。 ① 行政改革推進本部会議の開催 行政改革推進に係る政策決定機関として、市長を本部長とする行政改革推進本部会議 を開催します。本部会議では、市政全般にわたる課題や方向性を検証し、市の行政改革 の方針を決定します。 ② 行政改革推進本部幹事会の開催 行政改革に係る課題を整理検討し、推進本部の能率的運営を図るため、行政改革推進 本部幹事会を開催します。幹事会では、個別事案の情報収集や課題検討を行います。 ⑵ 行政改革推進委員会の運営 市が推進する行政改革の取組に市民の意見を反映させるため、各界の市民代表者で組織 する行政改革推進委員会を運営します。委員会では、市民目線で本市の行政改革について 協議し意見を述べるほか、重要施策に関しては、市長の諮問に応じて調査審議し、市長に 答申します。 ⑶ ① 事務改善委員会の運営 事務改善委員会の開催 行財政運営の合理化を組織的に推進するため、事務改善委員会を開催します。事務改 善委員会では、次の課題について調査検討し、改善の促進を図ります。 ・職員提案制度の実施 -2- ・その他、組織機構の簡素合理化、財政運営の効率化、事務処理方法の能率化、執務環 境の改善等に関し必要な事項 ② 専門部会による調査研究 全庁的に調査研究が必要な項目について、専門部会を設置し、課題整理及び調査研究 を行います。今年度は、昨年度に設置した「休日開庁検討専門部会」において、本年1 0月からの休日窓口業務の実施に向け、引き続き課題整理を進めます。 ⑷ 公共施設適正配置の推進 市が所有する公共施設及びインフラの現状と課題を分析するとともに、公共施設等全体 の適正配置に関する基本方針・基本原則について定めた「筑西市公共施設適正配置に関す る指針(公共施設等総合管理計画)」を平成27年3月に策定しました。今年度は、公共 施設等を18の類型(グループ)に分類し、それぞれの類型ごとに今後の適正配置に関す る基本的な方針を示す「筑西市公共施設適正配置のための基本方針」を策定します。 更に、次なるステップである「公共施設適正配置実施計画」の策定に向けた検討及び準 備に着手するため、18の類型ごとにワーキングチームを設置するとともに、全庁的な推 進体制の構築を図ります。 ⑸ ① 指定管理者制度の推進 モニタリング結果の公表 指定管理者制度導入済の17施設について、指定管理業務が協定書等に従い適切かつ 確実に遂行されているか、安定的・継続的にサービスを提供することが可能であるかど うかについて確認・評価する「モニタリング」を実施し、第三者機関である行政改革推 進委員会の検証を経て、その内容を公表します。 ② 新たな指定管理施設の導入推進 「指定管理者制度の導入に向け検討する施設」として位置付けた施設のうち、「体育 施設(21施設)」について、平成29年度の公募実施に向けて、公募の諸条件を整理 するための市場調査を実施します。 また、新たに検討する施設として位置付けた「しもだて美術館」について、導入の可 否を含めた検討を開始します。 ⑹ 業務の民間委託の推進 平成27年6月30日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針20 -3- 15において、「窓口業務のアウトソーシングなど汎用性のある先進的な改革に 取り組む市町村数を2020年度(平成32年度)までに倍増させる。」とする 成果指標が示されたことから、窓口業務の民間委託について、国の動向や他市町 村の導入事例などの情報収集に努めます。 ⑺ 公共施設使用料の適正化 公共施設の使用料については、「平成29年4月の消費税率10%への改定時までに、 減免規定を含む適正な使用料徴収について検討する」とされていることから、国の動向を 注視するとともに、本年度は、減免規定運用の課題整理や各施設に係る維持管理コスト( 原価)の算出等、使用料の適正化に向けた準備を進めます。 ⑻ 行政改革アクションプランの進行管理 第3次筑西市行政改革アクションプランに設定した40の改革プログラムの取組状況を 調査することにより、第3次筑西市行政改革大綱の進行管理を行います。 また、第2次筑西市行政改革アクションプランの改革プログラムのうち未達成の6項目 を「継続改革プログラム」とし、第3次筑西市行政改革アクションプランと同様に進行管 理を行います。 -4- 行政改革推進に係る組織体制 ① 行政改革推進本部 【主な所掌事項】行政改革全般に係る政策決定、行政改革大綱の策定及び進行管理 【構成】本部長=市長、副本部長=副市長、本部員=庁議構成員 ② 行政改革推進本部幹事会 【主な所掌事項】行政改革全般に係る課題整理 【構成】幹事長=総務部長、副幹事長=総務部次長、幹事=次長級職員 ③ 行政改革推進委員会 【主な所掌事項】行政改革の推進について協議し意見を述べるほか、市長の諮問に答申する 【構成】市民代表、産業界代表、知識経験者(計15名) ④ 事務改善委員会 【主な所掌事項】組織・機構の簡素合理化、財政運営の効率化、事務処理方法の能率化 【構成】委員長=副市長、副委員長=総務部長、委員=次長級職員 ⑤ 休日開庁検討専門部会 【主な所掌事項】休日窓口業務の実施に向けた課題整理 【構成】各部から推薦された職員 ① 諮問 行政改革推進本部 行政改革全般に係る政策決定 ・市長、副市長、庁議構成員 指示 ② ③ 行政改革推進委員会 行政改革推進に関する意見集約 意見・答申 提案・報告 ・市民代表等 15名 提案・報告 行政改革推進本部幹事会 ④ 行政改革全般に係る課題整理 事務改善委員会 行財政運営の合理化推進 ・総務部長、次長級職員 ・副市長、総務部長、次長級職員 指示 ■事務局(行政改革推進課) ⑤ 行政改革、地方分権、指定管理 提案・報告 休日開庁検討専門部会 休日窓口業務の実施に向けた課 題整理 ・各部から推薦された職員 者制度、公共施設適正配置・・・ -5-
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