NIIGATA UNIVERSITY 23 May 2016- #86 Center for Academic Information Service 重要な情報は暗号化しよう 重要な情報を電子メールで送る場合 電子メールを利用する際、重要な情報は本文に記載せず、暗号化された添付ファイルとして送るよう にしてください(その際パスワードは別便で送信してください) 。暗号化方法の例を 2 つ紹介します。 (1)Microsoft Office の暗号化機能を使う Word や Excel などの Office ファイルは、 Microsoft Office 標準の暗号化機能が使えます。 例えば Microsoft Office 2013 Word の場合、 次の手順で暗号化できます(図 1) 。 [ファイル]タブをクリック →[情報]→[文書の保護] →[パスワードを利用して暗号化] 図1 Microsoft Office ファイルの暗号化 (2)パスワード付き ZIP ファイルにする 複数のファイルを送る場合や、Office ファイル以外のもの(PDF ファイルや画像 ファイルなど)を送る場合は、パスワード 付き ZIP ファイルが便利です。 Windows の場合は、Windows 用の無料 ソフトを使うと、パスワード付き ZIP ファ イルを作成できます1。 無料ソフトの例として「7-Zip」の画面 を図 2 に示します。 ZIP ファイルの暗号化方式には、 「ZipCrypto」や「AES-256」などがあ ります。 図2 パスワード付き ZIP ファイルを作成する「7-Zip」の画面 「ZipCrypto」は以前からの一般的な方式で暗号化強度は弱いですが、多くの環境で開くことができ ます。 「AES-256」は比較的新しい方式で暗号化強度は強いですが、ファイルを解凍する側でも AES に 対応した環境が必要になります。 1 Mac OS の場合は、コマンドラインを使ってパスワード付き ZIP ファイルを作成できます。 NIIGATA UNIVERSITY 23 May 2016- #86 パソコンの紛失時や、複数人で 1 台のパソコンを利用する場合の情報漏洩対策 パソコンを紛失してしまった時や、複数人で 1 台のパソコンを利用2する際の情報漏洩対策として、 普段から端末内の重要な情報をフォルダやドライブ単位で暗号化しておくことをおすすめします。 Windows OS の Professional Edition 以上 には、EFS(Encrypting File System)とい う暗号化機能が搭載されています。 EFS は NTFS 形式でフォーマットされたド ライブで利用できます(FAT 形式では利用で きません) 。 利用手順は次の通りです。 ファイルやフォルダを右クリック →[プロパティ] →[全般] タブ →[詳細設定]→図 3 の画面が開く →[内容を暗号化してデータをセキュリティで 保護する]にチェックを入れ、[OK] EFS で暗号化した項目へは本人のアカウント 図3 Windows Professional Edition の暗号化機能 でサインインした時だけアクセスできます。 他のアカウントでサインインするとアクセスできません。ハードディスクを取り外して他のパソコン に接続しても、暗号化した項目にはアクセスできません。 Windows OS の Home Edition 以下の場合は、無料ソフトを使ってドライブを暗号化することがで きます。無料ソフトの例として「VeraCrypt」を紹介します。「VeraCrypt」では、パソコンのハー ドディスク内に、暗号化された仮想ディスクを作成します。仮想ディスクは「VeraCrypt」でマウン ト(マウント時にパスワードが必要)しなければ中身を見ることはできないため、機密性を高めたい データを仮想ディスクに保存することで第三者から守ることができます。 【参考】 ~暗号化による <情報漏えい> 対策のしおり~(IPA) h t tp :/ / ww w. ip a .g o .j p/ se c u ri ty / a n t iv ir u s / do c u m e n t s/ 12_ cry p t. p df 2016 年 4 月 の 相 談 件 数 電話 183件 C enter for メール 151件 A cademic I nformation S ervice, 対面 358件 Niigata University. コンピュータやネットワークに関する質問は情報基盤センターまで! 場 所:生協・第2食堂の裏手にあります URL:http:// www.cais.niig ata -u.ac.jp/ 2 複数人で 1 台のパソコンを利用する際はユーザーアカウントを分けて利用することを推奨します。
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