外部委託業者の募集 References: IO/CFT/16/7-244/TKA “Strategic Agreement for Supply of Elastomer High Vacuum Valves” (エラストマー高真空バルブの供給に関する戦略的協定) IO 締め切り 2016 年 5 月 31 日(火)、国内締め切り 2016 年 5 月 31 日(火) 1 目的 この戦略的協定の目的は、エラストマー高真空バルブの供給です。選ばれた供給者はバルブを商用として製 品カタログに載せて、ITER に関連する全ての組織(IO と他の7か国のメンバー)で利用できるようにする 必要があります。 2 背景 ITER は今までのなかで最大で最も複雑な核融合施設です。南フランスのフランスに位置し、CEA(原子力・ 代替エネルギー庁)のカダラシュサイトに隣接しています。ITER 設備はおよそ 190 ヘクタールの広さを占め ており、水素同位体の重水素と三重水素の間の核融合反応を研究するために設計されています。 ITER プロジェクトは極低温の真空システム専用バルブを必要とします。それらは、安全機能を提供する必 要はないため、安全クラス外となります。 2.1 ITER 真空システム プラズマ内の不純物量を減らすため、核融合反応は高真空環境下で行われ、その境界は第一真空境界である と共に放射性物質の第一の閉じ込め隔壁でもあります。主な真空の境界部内の動作圧力は、10-4 から 10-6Pa の範囲内です。 4.2K の超伝導磁石への導電性熱負荷を最小にするために、装置は 10-4Pa の極低温真空ポンプ引きされた部 屋に配置されます。 ITER の加熱システムは全て中程度から高真空の範囲の真空中で動作します。 ITER 機器は極低温ガード真空システム(CGVS)で保持されています。CGVS はクライオスタット外の機 器との真空の分離壁として機能します。クライオスタットは極低温でサービス真空システム(SVS)の下で 運転されます。SVS は第一極低温真空とクライオスタットの境界を形成する機器の致命的なリークの効果を 軽減し、リスクを最小にするように設計されています。 これらの技術仕様書に指示されたバルブは、安全機能を提供するものではなく、そのため安全クラス外で す。 2.2 戦略協定 ITER 国際機構(IO)は欧州連合、中国、米国、インド、韓国、ロシア連邦と日本の7つのメンバーで構成 されています。各メンバー国は国内機構(DA)を持ち、IO のためのシステムと機器の調達に対して責任を 持ちます。 この入札の目的は、ITER プロジェクトの高真空バルブの供給を行うための、戦略協定を樹立することで す。 各メンバー国の DA と DA のために働く契約者は、まず機器(バルブ)をそれぞれの国で購入した上でシス テムに統合し、最終的にはフランスのサン・ポール・レ・デュランにある IO へ出荷することになります。 機器が DA によって購入された後、直接 IO へ出荷される必要が生じる場合もあります。その他の機器は IO または、IO の契約者によって直接購入されます。 それゆえに、入札者は全てのメンバー国へ機器を供給できることが条件です。全ての機器の最終的な供給先 は ITER 機構となります。 この戦略協定を設定する目的は、次の内容からの恩恵を得ることです。 ・ITER 真空システムで使用する検証されたバルブの標準化 ・全注文が結果として大量発注になることによるコスト低減 ・効果的な購入予算計画の策定 この戦略協定は初期の5年の継続期間を有し、2 回のオプショナルな延長として、それぞれ5年の延長期間 を有していることが想定されます。 3 作業範囲 作業範囲は以下を含みます: - 必要なバルブの製品カタログ搭載と商用化 - 供給注文書に対しての供給対応 4 調達日程 暫定スケジュールは以下の通りです。 ベースケース 国内機関の推薦の〆切 2016 年 5 月 事前審査の要請 2016 年 6 月 入札要請 2016 年 8 月 契約授与 2016 年 11 月 契約締結 2016 年 12 月 代替ケースとして、IO は事前審査の要請と入札要請のプロセスを一緒にする場合もあります。 その暫定スケジュールは以下の通りです。 代替ケース 5 国内機関の推薦の〆切 2016 年 5 月 事前審査の要請含んだ入札要請 2016 年 6 月 契約授与 2016 年 10 月 契約締結 2016 年 11 月 必要経験と技能 供給者は本プロジェクトに必要なエラストマー高真空バルブの設計と供給において提示できる経験を有して いる必要があります。供給者は以下の文書に準拠している必要があります。 技術仕様書(D_R8752Rv.1.1)-「ITER プロジェクト用エラストマー高真空バルブ供給の技術仕様書」 (添付) ○ 技術仕様書より、主な内容抜粋 バルブの技術仕様は英文仕様書を参照ください 6 責任 - 供給者の責任 供給者は顧客へのこれらの仕様賞に含まれる要求事項をすべて満足するバルブの供給に対して責任を持 ちます。 供給には、顧客の注文に明示された設計、製造、検査、テスト、発送とバルブの文書を含みます。 供給者は供給者のスコープに関連するバルブの調達のすべての面で管理をする必要があります。 - 顧客の責任 顧客は戦略協定の条件に示された合意された調達要領に合致して、発注をする責任があります。 顧客は戦略協定の条件に示された合意されたバルブ供給に関する供給者への報酬に対して責任がありま す。 - IO の責任 IO はこの作業に関連する全ての技術的事項に対して代表する責任者を指名します。 戦略協定の監督は IO のスコープの元で行われます。どの顧客から要求された戦略協定の技術仕様書 もしくは、要求事項についてのいかなる変更も適用前に IO により承認されなければなりません。 IO が顧客ではない他の全てのケースにおいては、IO は戦略協定の契約授与以降の標準化されたバルブ の調達プロセスには関わりません。 6 入札参加の条件 すべての法人は個別または ITER 参加極に設立された団体(コンソーシアム)として本入札に参加できま す。コンソーシアムは、常任の法的に確立された団体または特定の入札手順のために非公式に構成された 団体(ただし、正式な契約レターは必要)であってもかまいません。コンソーシアムのすべての委員(例: リーダー及び他の委員)は、ITER 機構に対して連帯して責任を負います。コンソーシアムの団体は事前 審査の段階で公表されます。入札者の構成は、事前審査後 ITER 機構の許可なく変更することはできませ ん。 同じ法人団体に属する法人は、独立した技術的能力と財務的能力が実証できる場合に個別に参加すること が許されます。入札参加(個人またはコンソーシアム)は、事前審査プロセスの間に提示される選定基準 に従う必要があります。IO は、重複した参照プロジェクトを無視すること、並びに該当する法人を事前 審査手続きから除外する権利を有します。
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