EM電線・ケーブルのJIS化について(PDF 620KB)

参考資料
EM電線・ケーブルのJIS化について
■電力・制御ケーブル
JIS化され、品名が変更になりました。
(例)JIS対応:EM 600V CE/F ※/Fは、Flame Retardant(耐燃性)ただし、ハロゲン元素を含まず低発煙性のものの意味
旧記号:EM-CE
JIS記号
参考資料
JIS規格名称
JIS規格
旧記号の表示
(JCS記号)
現在の表示
JIS C 3401:2002
EM CEE/F
EM CCE/F
600V
ポリエチレンケーブル
JIS C 3605:2002
EM
EM
EM
EM
IE/F
600V
耐燃性ポリエチレン絶縁電線
JIS C 3612:2002
EM IE/F
EM-IE
6600V CE/F
6600V CET/F
高圧架橋ポリエチレンケーブル
JIS C 3606:2003
EM 6600V CE/F
6600V EM-CE
6600V EM-CET
CEE/F
CCE/F
制御用ケーブル
600V
600V
600V
600V
EE/F
CE/F
EEF/F
CEF/F
600V
600V
600V
600V
EM-CEE
EM-CCE
EE/F
CE/F
EEF/F
CEF/F
600V
600V
600V
600V
EM-EE
EM-CE
EM-EEF
EM-CEF
JIS化によりケーブル記号から“EM”がなくなりましたが、お客様が判別しやすいように、当社においてはJIS記号の前にEMを加え、
「EM 600V CE/F」
と表記することにしました。
また、発煙濃度および燃焼時発生ガス試験方法についてもJIS化されたことにより従来のJCS試験方法と変わりましたが、
「エコエース」は、JIS対応の
発煙濃度および燃焼時発生ガス試験にも適合しています。規格の対比表を以下に示します。
JIS規格
項 目
特 性
難燃
(電線・ケーブル完成品)
60秒以内で自然に
消えること
発煙濃度
(絶縁体、シース)
150 以下
燃焼時発生ガス
(絶縁体、シース)
酸性度
pH 4.3以上
導電率
10μS/mm 以下
JCS規格
試験方法
特 性
試験方法
JIS C 3005 の4.26.2.b)
60秒以内で自然に
消えること
JIS C 3005 の4.26.2.b)
JIS C 60695-6-31
150 以下
JCS 7397(1998)の5
pH 3.5以上
JCS 7397(1998)の7
JIS C 3666-2
-
-
環境配慮形メタル通信ケーブルの定義見直しについて
■EM から ECO へ
環境配慮形メタル通信ケーブルの名称記号が変わります。従来の耐燃性(EM相当)だけではなく、非難燃および難燃性の規定を加えた規格 JCS
5506 が新規制定されました。JCS 5506 では、欧州RoHS指令対応とハロゲンフリーであることが規定されています。
種類
難燃性による分類
環境配慮形
メタル通信ケーブル
環境配慮形耐燃性
メタル通信ケーブル
非難燃
耐燃性
難燃性
ECO-MC
ECO-MC/F
ECO-MC/SF
RoHS対応
○
○
○
ハロゲンフリー
○
○
○
JIS C 3005
(傾斜試験)
JIS C 3521
(垂直トレイ)
記号(呼び方)(*1)
難燃特性
-
発煙濃度
-
JIS C 60695-6-31にて 150以下
燃焼時発生ガスの酸性度
-
JIS C 3666-2にて pH4.3以上
もしくは JCS 7397にて pH3.5以上
型名例
ECO-CPEE
ECO-S-7C-HFL
ECO-FCPEE/F(EM-FCPEE)
EM-KPEE
(*1)記号の意味は次による
ECO
:環境配慮形(エコロジー)
MC
:メタル通信ケーブル(ケーブル記号で置き換えてもよい)
/F
:耐燃性
/SF
:難燃性
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環境配慮形難燃性
メタル通信ケーブル
ECO-FCPEE/SF
NH-KPEE