2015年度 決算説明会

2015年度
決算説明会
2016年5月19日
日本合成化学工業株式会社
1
2015年度総括
2016年度概要
2
2015年度業績と年間配当金
年間配当金は20円の予定
億円
1,400
1,200
売上高
億円
営業利益
148
1,000
118
800
600
71
400
872
(162)
111
135
210
180
150
120
90
919
200
1,002
(1,111)
1,052
1,046
60
30
0
0
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
()は連結子会社の決算期変更の影響額を含む数値
3
「熊本地震」による業績影響1
<経過>
2016年4月14日 前震 宇土市震度5弱
4月16日 本震 宇土市震度6強
前震、本震と断続的な余震により熊本工場被災、復旧作業中
<生産再開見通し>
生産設備に損傷が発生
安全確認、損傷設備の状態確認・修理・交換を実施中
「OPLフィルム」
5月末から順次生産再開
一部品種は大垣工場での応援生産実施
「ゴーセノール」「ゴーセネックス」
5月末から一部品種の生産を再開
本格復旧には時間がかかる見通し
一部品種は水島工場での応援生産実施
4
「熊本地震」による業績影響2
<業績影響>
影響額は、推定▲30億円
売上収益の減少による利益減▲6億円、
操業休止期間中の損失、原状回復費用、
棚卸資産の廃棄など、合計▲24億円
5
2016年度業績予想と年間配当金
年間配当金は20円の予定
億円
1,400
1,200
IFRS売上収益
億円
IFRS営業利益
売上高
営業利益
1,000
800
600
400
200
210
180
150
(118)
(148)
*(162)
(111)
(135)
(919)
(1,002)
(1,052)
(1,046)
(129) 92
120
1,035
(1,040)
90
(予想)
*(1,111)
0
60
30
0
12年度
13年度
14年度
15年度
()は日本基準による数値
*は連結子会社の決算期変更の影響額を含む数値
16年度
6
「NICHIGO 20」業績目標(日本基準)
「NICHIGO 20」増設・新事業立ち上げ成果
酢酸ナトリウム
(億円)
「Double 15」の新増設成果
1,400
OPLフィルム第6系列
ソアノール新系列
コーポニール
ハイセロン
1,200
1,200
1,000
1,046
800
600
+25億円
OPLフィルム第7系列
ニチゴーGポリマー
第三の柱事業群
1,400
+40億円
200
250
200
150
160
135
100
400
50
売上高
営業利益
200
(億円)
0
0
15年度
18年度
(計画)
20年度
(目標)
7
「NICHIGO 20」進捗1
<増設決定>
「OPLフィルム」第7系列(大垣工場)
2017年度第2四半期完工予定
生産能力年産1,800万㎡
投資金額 80億円
第6系列(熊本工場)と同様に、
最大4.8m幅のフィルム製造が可能
(現在の生産能力)
(完成後の生産能力)
大垣工場 2系列 2,500万㎡ → 3系列 4,300万㎡
熊本工場 4系列 6,300万㎡
総計
6系列 8,800万㎡ → 7系列10,600万㎡
8
「NICHIGO 20」進捗2
<稼動>
「ソアノール」第3系列(米国NOLTEX)
2015年12月より稼働
生産能力年産15,000t
投資金額 1.8億$
今後の需要増加に対応するとともに、
米国のコスト競争力を活かした収益最大化を図る
(増強前の生産能力) (現在の生産能力)
NOLTEX
23,000t
→
38,000t
NUK
18,000t
水島工場
10,000t
総計
51,000t
→
66,000t
9
「NICHIGO 20」進捗3
<稼働予定>
「コーポニール」新系列(大垣工場)
ユーザーでの製品認証作業中
2016年度第1四半期稼働予定
「ハイセロン」新系列(熊本工場)
ユーザーでの製品認証作業中
2016年度第3四半期稼働予定
<海外展開>
NIPPON GOHSEI ASIA PACIFIC PTE. LTD.設立
シンガポールを東南アジア・オセアニア地域の中心拠点として
「ソアノール」や「ゴーセノール」の拡販を図る
10
2015年度業績
11
連結業績の概要
(単位:億円)
売上高
営業利益
営業利益率
経常利益
親会社株主に帰属する
当期純利益
年間配当金
14年度実績
1,052
111
10.6%
112
15年度実績
1,046
135
13.0%
136
増減
▲5(▲ 0.5%)
+23(+21.4%)
+ 2.4%
+23(+20.9%)
66
89
+23(+34.9%)
18
20
+2
設備投資費
135億円
127億円
▲8億円
減価償却費
70億円
82億円
+12億円
研究開発費
38億円
40億円
+2億円
USドル
110円
120円
+10円
ユーロ
139円
133円
▲6円
63,500円/kl
42,800円/kl
▲20,700円/kl
国産ナフサ
12
事業概況
「OPLフィルム」
(上期)モノ不足、製品試作も、数量前年同期比微増
(下期)3Qは在庫調整も、4Qは復調し前年同期比増量
(通期)前期比数量は増加
「ソアノール」
(上期)欧州酢酸ビニルモノマー価格安定、数量前年同期比増加
(下期)NOLTEX新系列12月稼動、数量前年同期比増加
(通期)前期比数量は増加
「粘・接着樹脂」
(上期・下期)「紫光」堅調も「コーポニール」は前年同期比減少
13
貸借対照表
15年3月末
15年3月末
16年3月末
資産合計
1,421
増減
1,447
+26
流動資産
607
負債純資産合計
1,421
(単位:億円)
増減
1,447
+26
負債合計
616
+9
固定資産
813
16年3月末
583
565
▲18
純資産合計
830
+17
837
882
+45
利益剰余金+71
15年3月末
海外子会社期末レート(円)
15年3月末
16年3月末
16年3月末
増減
837
882
+45
58.9%
61.0%
+2.1%
自己資本
US$
120
113
自己資本比率
€
130
128
有利子負債残高
245
172
▲73
D/Eレシオ
0.29
0.19
▲0.10
*総資産増加の内、為替影響は▲25億円
14
営業利益の増減要因
(単位:億円)
数量差
180
+32
160
原燃料
140
14年度
営業利益
売値差
120
111
▲21
+46
固定費
▲21
移動平均他 15年度
▲12 営業利益
135
100
80
60
40
20
0
15
2016年度業績予想
16
事業概況
被災した熊本工場の早期復旧に総力を投入する
「OPLフィルム」
復旧後の安定生産、広幅品を中心に拡販を図り前期比増量
「ソアノール」
食品包装用途拡販、
米国コスト競争力を活かした供給による収益向上
シンガポール拠点からアジア市場の開発促進
「粘・接着樹脂」
「コーポニール」は新設備稼働による拡販、
「紫光」はタッチパネル用途の拡販、
さらにアジア市場の開拓
17
連結業績の予想(日本基準、IFRS)
(単位:億円)
売上収益
営業利益
営業利益率
税引前利益
親会社の所有者に帰属する
当期利益
年間配当金
日本基準
日本基準
IFRS
15年度実績 16年度予想 16年度予想
(1,046)
(1,040)
1,035
(135)
(129)
92
(13.0%)
(12.4%)
8.9%
(130)
(98)
92
(89)
(66)
62
(20)
(20)
-
設備投資費
127億円
139億円
+12億円
減価償却費
82億円
98億円
+16億円
研究開発費
40億円
42億円
+2億円
USドル
120円
110円
▲10円
ユーロ
133円
125円
▲8円
42,800円/kl
35,000円/kl
▲7,800円/kl
国産ナフサ
18
営業利益の増減要因
(単位:億円)
180
160
140
15年度
営業利益
135
売値差
▲31
数量差
固定費
+40
▲28
IFRS
原燃料
▲13
+19
120
震災影響
▲30
92
100
80
60
40
20
16年度
営業利益
IFRS影響
震災影響
・過年度定修償却費 ▲4
・売上数量
・固定資産処分損等 ▲9
・操業休止期間中の固定費
・原状回復費用
▲6
▲24
・棚卸資産の廃棄損等
0
19
営業利益 震災前後の変動(日本基準、IFRS)
(単位:億円)
180
160
日本基準の
当初計画
140
135
120
100
当初計画から
IFRSによる
利益減少
▲13
震災による
災害損失
(IFRSでは
営業利益)
▲24
震災による
営業利益逸失
▲6
IFRSの
業績予想
92
80
60
40
20
0
20
成長するEVOH市場と
TM
「ソアノール 」
営業本部
ソアノール部
21
EVOH市場環境
• EVOH市場成⻑率は年率約5%
– 中国・アジアは⾼成⻑
– ⾷品⽤途は景気動向に影響され難い
– 利便性から加⼯⾷品や⼩包装の
需要増
– 安全性と運送コスト削減により⾦属・
ガラス容器からの代替
160
CAGR 4.9%
140
120
100
80
60
40
20
– ⾷品廃棄削減のため、シェルフライフ
延⻑が求められバリア需要増
0
⾃社調べ
22
ソアノール成長戦略
• 開発⼒と技術サービスの強化
– ⾼機能ソアノールの開発で差異化を実現
– 市場ニーズに確実に応え、早期実需化
• コスト競争⼒の向上
– 世界3拠点で⾼効率⽣産
– 需要に⾒合う適切なタイミングでの増強
• 成⻑する新興市場での体制⾒直しと強化
– シンガポールから、アジア市場で顧客対応と⽤途開発
23
高機能ソアノールの開発と採用
• 加⼯技術開発センター(⽔島)の強化と北⽶・欧州の各販社
のMarketing &Technical Service強化により、市場ニー
200%
ズをキャッチし開発
• ⾼機能ソアノールによって 180%
新規⽤途の実需化促進 160%
• ⾼収益事業を維持
【⽤途例】
– レトルト包装
– 多層延伸フィルム
– 2重構造ボトル
⾼機能ソアノールの
販売伸び(数量⽐)
140%
120%
100%
80%
2015
2016
2017
2018
2019
2020
– プラスチック燃料タンク
24
レトルト包装
• レトルト後も外観変化が少なく、バリア性回復が早い⾼機能
ソアノールで更に⽤途が拡⼤
• ⾦属容器では使⽤できなかった⾦属探知機の使⽤や透明性
を付与できることで安全性が向上
• ガラス容器の破損によるガラス⽚混⼊の可能性を排除
• 環境に優しい素材としてPVDCフィルム代替が更に進む
AOV (cc/pkg.air)
容器内酸素量(cc/ pkg.air)
3
EVOH
新規
⾼機能ソアノール
EVOH
EVOH
汎用
2
1
0
0
20 Time (day) 40
60
25
ガスバリア性多層延伸フィルム
• ガスバリア性と⾼延伸性の両⽴を⾼機能ソアノール
“G-SoarnoLTM”によって実現
• ⾼延伸により⾼湿度下でも⾼バリヤー性が維持できるため、
⽔分活性率の⾼い⾷品にも適⽤可能
• 環境にも優しく、今後、PVDCフィルムからの切り替え需要を
期待
延伸倍率(MD)×(TD)=7×7
G-SoarnoL
EVOH
26
2重構造ボトル
• 内袋(内層)が本体から剥がれ、2重構造を形成
• 内袋が縮む際にピンホールが発⽣しバリア性が低下
• ガスバリア性と柔軟性、本体との剥離性を併せ持つ
⾼機能ソアノールによって実現
100
ピンホール数(個)
80
60
EVOH
40
高機能ソアノール
20
0
0
100
200
300
400
500
600
屈曲回数(回)
27
プラスチック燃料タンク
• 年々厳しくなる環境規制に対応するため、従来採⽤されて
いるEVOHよりも⾼いバリア性の要求
• 押出成形に優れた⾼バリアタイプが既に採⽤、世界市場で
展開
単位
高機能ソアノール
標準品
開発品
採用品
mol%
25
29
32
MFR
g/10min
4.0
3.2
3.2
密度
g/cm3
1.22
1.21
1.19
融点
degree C
195
188
183
g.20μ/m2.day
0.04
0.2
0.3
エチレン組成
燃料透過度(E10)
28
ソアノール販売計画”NICHIGO 20”
• ⾼機能ソアノールの投⼊など開発⼒により、市場で優位性を
確保
• 世界シェア40%を確保、⾼収益体質を維持
130%
120%
ソアノールの販売伸び
(数量⽐)
110%
100%
90%
80%
2015
2016
2017
2018
2019
2020
29
Solution by Chemistry
本資料に記載している金額は単位未満を切り捨てており、その他、比率等につきましては単位未満を四捨五
入しております。
また、第1四半期と第2四半期の6ヶ月間の累計期間を上期、第3四半期と第4四半期の6ヶ月間の累計期間
を下期と記載しております。
本資料中の業績予想、見通し等につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき算出、記載しており、実際
の業績は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。
30
参考資料
31
製品系統図
32
事業セグメント
PVOH事業
EVOH事業
報告セグメント
化学品製造
粘・接着事業
工業薬品事業
ファインケミカル事業
商社等
その他
33
<参考>セグメントの変更
<旧セグメント>
<新セグメント>
(合成樹脂)
PVOH
「ゴーセノール」他
PVOHフィルム
「OPLフィルム」「ハイセロン」他
EVOH
「ソアノール」他
スペシャリティポリマー
「コーポニール」「紫光」他
(有機合成)
工業薬品
ファインケミカル
国内グループ商社
国内グループメーカー
(化学品製造)
PVOH
「ゴーセノール」他
PVOHフィルム
「OPLフィルム」「ハイセロン」他
EVOH
「ソアノール」他
スペシャリティポリマー
「コーポニール」「紫光」他
工業薬品
ファインケミカル
(商社等)
国内グループ商社
国内グループメーカー
(その他)*変更なし
34
PVOH「ゴーセノール」「ゴーセネックス」
PVOH「ゴーセノールTM」
「ゴーセノール」(ポリビニルアルコール:PVOH)は、環境に優しい
生分解性・水溶性合成樹脂です。
変性PVOH「ゴーセネックスTM」
「ゴーセネックス」は特殊な官能基を導入した特殊変性PVOHです。
従来のPVOHにはない多様な機能を発揮します。
生産能力
水島工場
熊本工場
合
計
40,000 ㌧ / 年
30,000 ㌧ / 年
70,000 ㌧ / 年
35
光学用PVOHフィルム「OPLフィルムTM」
「OPLフィルムTM」
偏光フィルムは、偏光子である「OPLフィルム 」を保護フィルムで挟み、
液晶パネルに貼るために接着加工したものです。
生産能力
大垣工場 2,500万㎡ / 年 (2系列)
熊本工場 6,300万㎡ / 年 (4系列)
合計
8,800万㎡ / 年 (6系列)
大垣工場に第7系列(1,800万㎡ / 年) 2017年度第2四半期完工予定
36
EVOH「ソアノール」
EVOH「ソアノールTM」
EVOH:エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂は、高ガスバリア性、保香性、
透明性を持ち、食品の鮮度や作りたての美味しさを長期間保つ素材として
使用されます。
生産能力
水島工場
10,000 ㌧ / 年
NOLTEX (米国)
38,000 ㌧ / 年
NIPPON GOHSEI UK 18,000 ㌧ / 年
合 計
66,000 ㌧ / 年
37
粘着剤「コーポニール」
「コーポニール™」
溶剤型のアクリル共重合樹脂です。
産業資材用の粘着剤から液晶ディスプレイの貼りあわせ樹脂など、幅広い
用途に使用されています。
38
紫外線硬化樹脂「紫光」
「紫光™」
紫外線硬化、電子線硬化が可能な
樹脂です。
紫外線硬化後の皮膜が、軟質から
超硬質なタイプを取り揃えています。
溶剤を使わない環境に優しい樹脂で
もあります。
39
水溶性PVOHフィルム「ハイセロン」
「ハイセロン™」
水溶性PVOHフィルムです。
曲面転写印刷材料、農業用フィルム、ユニット包装材料などに使用されています。
40
「ニチゴーGポリマー」(BVOH)
「ニチゴーGポリマー™」
新規ビニルアルコール系樹脂BVOH(ブテンジオールビニルアルコール共
重合樹脂)。EVOHを超える高いガスバリア性を持ちながら、成形加工性、
生分解性をも両立する高機能新素材です。
生分解性バリアフィルム、バリアシート
・溶融加工性
・高ガスバリア性
・生分解性
「ゴーセテックス™」 (水溶性不織布)
・冷水易溶解性
・耐溶剤性
・ヒートシール適正
・生分解性
バリアコーティング材
・高ガスバリア性
・優れた液安定性
「MelFilTM」(3Dフィラメント)
・溶融加工性
・水溶性
41
海外拠点
日本合成タイランド
(販売・技術サービス)
ソアラス
(販売・技術サービス)
日本合成UK
(EVOHの生産)
日本合成化学
ノルテックス
(EVOHの生産)
日本合成ヨーロッパ
(販売・技術サービス)
日之高(上海)商貿
(販売・技術サービス)
日本合成アジアパシフィック
(販売・技術サービス)
42
国産ナフサ価格(2012/1Q~2016/1Q)
80,000
75,000
72,000
70,000
65,000
65,500
60,600
円 /KL
55,000
45,000
40,000
69,900
66,000
63,900
60,000
50,000
67,800
63,800
70,900
55,800
48,800
54,100
47,200
49,800
47,000
40,900
35,000
30,000
34,300
43
為替レート($、€)(2012/1Q~2016/1Q)
150
137
140
129
130
100
90
80
円
131
134 135 133
138
134
122
120
110
143
141 140
121 122 122
127
115
104 103
119
105
100
99 99
98
92
103
104
115
102
79 80 79 81
70
44
株式の状況(2016年3月31日現在)
株主構成
•発行可能株式総数 154,944,000株
•発行済株式の総数 97,398,090株 (自己株式971,096株を除く)
•株主数
4,856名
順位
株主名
1 三菱化学株式会社
持株比率
51.5%
2 NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE-HCR00
2.3%
3 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
1.8%
4
RBC ISB S/A DUB NON RESIDENT/TREATY RATE UCITSCLIENTS ACCOUNT
1.5%
5
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY
1.2%
6
株式会社みずほ銀行
1.2%
7
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223
1.2%
8
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
1.1%
9
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9)
1.1%
丸紅株式会社
1.0%
10
45